太田述正コラム#9495(2017.12.1)
<私の現在の事情(続X99)>(2018.3.17公開)
1 メガ・ドンキホーテ大森店の店員さん
11月28日(火)の17:00前に大森駅近くの歯医者に行ったところ、待合室に入った瞬間、金属製バンドがはずれ、腕時計が床に落ちてしまいました。
そこで、帰りにメガ・ドンキホーテ大森店2階の腕時計売り場に赴き、事情を話したところ、たった一人だけいた店員(女性)が、(たまたま、ずっと、客も私だけでしたが、)売り場を引き払って、作業室に入り、かなり時間が経ってから、ぴったりの部品(ピン)がないので、そのままつけておきましたと言って、一旦、私に時計を渡してから、思い直したように、もう一度、私の時計を持って作業室に入り、またもや結構な時間が経ってから、あり合わせの、少しはマシな部品(ピン)に換えてもう一度つけておきました、と言って私に時計を返してくれました。
そして、「直したとは言えないのでお金はいりません。私は技師ではなく、技師がいるのは月火木土の17:00までなので、もう一度来てみたらいかが」、とのこと。
バンドを買い換えてもいいよ、と申し出たのですが、サイズが合うものがないし、単品で取り寄せがきくかも分からない、量産店に行かれた方が、とも。
大信デパート時代からの店員なのか、ドンキになってからの店員なのかは分かりませんが、またもや、日本の店員の親切さに感じ入って帰宅した次第です。
(引き続き、そのままで、この腕時計を使っていますが、いつまた落ちるか、落ちたところが変なところじゃなきゃいいが、と心配しきりです。)
2 大腸癌検診の失敗
入院した昨年だけはやりそびれたのですが、この数年間、毎年、大腸癌検診を受けてきたところ、今回は、採便方法が、一昨年までとは様変わりした・・逆向きに座ることなく、添付の厚紙を水面に浮かべてその上に便を落とす方式になった・・せいもあって(!?)、昨日、本日、と二回とも採便に失敗してしまいました。
で、昨日午前、もう一度、この検診の窓口である医者のところに行って、キットの替えをもらってきました。
尾籠な話で恐縮ですが、1回目の失敗は、採便棒を刺しても目視では採便できたようには見えず、慌てているうちに自動フラッシュで、便が流れてしまったものです。
電話でどうしましょうかと聞いたら、それでも大丈夫かもしれないから、引き続き、翌日の検査をして下さいと言われたのです。
そこで、二日目に、今度は2階ではなく、1階の、自動フラッシュではないはずのトイレで挑戦。
ところが、今度は、立ち上がったところ、厚紙が水中に沈んでしまっているのに気付き、途方に暮れた瞬間に、自動フラッシュするはずがないのにフラッシュされてしまって、イタタタタ。
(1階では余り大の方をしたことがなかったので今まで気付きませんでした。小の方は、その後、「実験」しても、自動フラッシュはしないことが確認できました。)
とまあ、こういう次第で、今度こそ、自動フラッシュをオフにした上で、土、日、に再度、挑戦するつもりです。
看護婦さん達いわく、そんな失敗をした人、聞いたことがない、だそうです。
K.K作業でも感じていたのですが、加齢とともに、私の、塩梅感覚や器用度が一層劣化しているのかもしれません。
トホホ。
3 西澤安澄さんのコンサートあれこれ
ツィッター(コラム#9494)に書いた通りであり、我々に直接対応してくれていたのは日本人たる大使館職員ばかりだったけれど、文化担当や庶務担当のスペイン人上司達が、よほど、いい意味でおおらかなんでしょうね。
こうなると、事前にチケットを取りに来させる方式は、セキュリティーの観点からだったとは到底思えず、しかも、西澤さんに直接申し込む方式も後になってから許した結果、一体、何人の聴衆が来るのか、カウントできなくなったってわけです。
(昨日は、比較的暖かったし、その時点では雨も降っていなかったからよかったものの、)30分近くも門の外で待たされたことについても、正門横の通用門から、数人ずつを招じ入れるやり方をしていたので、てっきり、空港でのような検査をやっていると思ったのですが、中に入って驚いたことに、空港にあるようなゲートこそあったけれど、それを潜る必要もなければ手荷物検査をやるわけでもありませんでした。
そこをしばらく進むと、受付のようなところに二人職員がいて、名前を聞いて名簿にチェックを入れているだけなのですから、その時間には、まだ職員達が他に何人も残っていたところ、受付の職員を臨機応変に増やしておれば、30分近くも聴衆を外で待たせる必要はなかったはずです。
いや、そもそも、名簿が漏れ漏れだったから、満員になるはずがないと思い込んでいて、最初、補助椅子を会場に持ち込んでいなかったのでしょう。
昨日のディスカッションを読んだ方はお分かりのように、大使館は、「情勢判断」を完全に誤り、何と、西澤さんに、席は埋まらないだろう、と伝えていたんですからね。
(スペースは十分あったので、全員、とにかく館内に入れる、という手もありました。)
で、肝心の西澤さんのことですが、彼女、フェイスブックに載せておられる諸写真より、本物の方がずっと素敵でした。
岩下志麻にちょっと似ておられ、肩出しドレスで、肩ひもがずり落ちてくるのを、時どきかき上げるしぐさが妖艶で・・失礼・・なかなかのもんでした。
髪をかき上げるしぐさも可愛かったですね。
約半分の曲は楽譜を見ながらの演奏であり、アトホームな雰囲気・・左隣の女性は、大部分の間、鼾書いて寝てましたし、会場に別の人の携帯の受信音が響いたりもしました・・なのに、真っ赤な、裾を引きずるようなドレスってのは、ちょっミスマッチでしたが・・。
会場が大使館の講堂で、音響効果が余りよろしくなく、しかも、カワイ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%A5%BD%E5%99%A8%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E6%89%80
のセミグランドピアノってのはお気の毒でしたが、これは、ただで聴かせてもらった私があれこれ言える立場じゃありませんね。
とまれ、熱演で大変結構でした。
あーそうそう、トークはないはずが、2~3曲に1回、スペイン語と日本語を使ったトークが入り、盛り上がりました。
(彼女、グラナダのアルバイシン(コラム#9492)地区・・道の狭い元ムーア人街・・に住んでおられるんですね。)
なお、演目中のスカルラッティのソナタは、ニ短調K.9、ト短調K.8、ハ長調K.159、の3曲でした。
また、(求められるより先に彼女が弾いた)アンコール曲は、あの、知らない人がいない、ファリャの「火祭りの踊り」でした。
最後に、再度、西澤さんとスペイン大使館・・大使も来ておられました・・に感謝申し上げておきましょう。