太田述正コラム#9677(2018.3.2)
<眞壁仁『徳川後期の学問と政治』を読む(その15)/私の現在の事情(続X111)>(2018.6.16公開)

 「いわゆる<寛政>異学の禁という<教義上の正統化>主張<は、>この旗本惣領の番入り選考という<選別化>と無縁ではなかった。・・・
 <結局、>学問吟味は・・・寛政4<(1793)>年9月に第一回・・・<以後、>数年に一回の間隔で行われた。
 <更に>、年少者を対象とした四書の素読吟味(「童科」)も、寛政5年11月29日の初素読吟味のあと・・・毎年実施された。
 しかも寛政9年11月20日には、17~19歳を対象とすると改正されている。
 ・・・<この学問吟味も素読吟味も、>財政倹約などの理由で途中中断され、実施も不定期になるが、それでも以後幕末まで継続されることになった。」(97)

⇒学問吟味は、儒学(それも朱子学)についてのもの、というタテマエながら、「経世済民に係る良問が出されていた」ようであったらしい(コラム#8064)ことからすると、「年少者」を対象とした素読吟味がその名称からして素読重視だったらしいこととも相まって、どうやら、幕臣達は、朱子学の「教義」のがり勉を強いられたわけではなさそうであり、その点は何だかほっとさせられますね。(太田)

(続く)
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–私の現在の事情(続X111)–

2月22日に、はがきでマイナンバーカードを交付する旨の通知が届き、なんだ、ネット上に、申請から交付まで2~3か月はかかる、との情報があったけれど、ガセだったか、1か月ちょいじゃないか、と思いつつ、書かれていたURLをパソコンで開き、表示されていた大田区の受け取り場所群の中から、最寄りの特別出張所だと思い込んで、入新井特別出張所を選択し、受け取り日時は(一番早い本日の10:30を)選択して手続きが完了しました。
 ところが、その後で、上記のはがきをもう一度見たら、シールが貼ってあるのに気付き、はがしてみたら、受け取り場所は大田区役所本所、とあったので、選択を間違えたか、と不安になってしまいました。
 翌23日、区役所に確認の電話を入れずじまいでいたところ、21:00(?!)に大田区役所からメールがあり、「受取日時 2018年3月2日(金) 10:30 受取場所 入新井特別出張所」 と書いてあったので安心しました。
 昨日、ご親切なことに、区役所から、明日が受取日ですよ、という注意喚起メールがあり、その際、念のためと思って・・思ってよかった!・・、この特別出張所の場所をネット上の地図で確認したところ、「新井」違いで、最寄りの新井宿特別出張所と取り違えていたことを「発見」したのですが、入新井特別出張所が大森駅の近くであることから、自転車で十分行ける、と気を取り直しました。
 本日、迷い迷い、最後はタバコ屋さんで道を聞いてかなり引き返し、ようやくこの特別出張所に到着。
 (いつまで経っても、携帯の地図でチェックする能力が身に付かない、というか、身に付ける意欲が湧きません。)
 それでも、指定時間前に到着したのですが、交付を受けるのは私たった1人で、2人の係員が大騒ぎしながら手続きをしてくれました。
 2種類のパスワードを登録させられたけれど、片方は、eTax用なんですね。
 でも、それについて質問しようとすると、国からまだ具体的指示がないので、と申し訳なさそうに回答を回避。
 その折、マイナンバーカードは、本所以外は全ての特別出張所で交付するのではなく、大田区の場合、新井宿特別出張所では交付していない、と聞かされました。
 私が、受け取り場所の選択を間違った原因の一つと言えるかもしれません。
 しかし、ここで、もう一つの失敗に気付きました。
 持参したと思い込んでいた(もはや用済みの)住民基本台帳カードを持参し忘れていたのです。
 後日、最寄りの新井宿特別出張所ででも返納してください、と言われて、退散しました。
 (その時、出口で、特別出張所のサービスについてのアンケート調査を求められ、自転車置き場がないのは困る、的な話をし、東京五輪2種ロゴ入りバッジをもらいました。
 あのロゴ、こういう用途に使うんかー。)
 こんな私の日常のつまらない話をご披露して恐縮ですが、言いたいのは、毎日やることがルーティン化してしまっていることもあり、何か新しいことをやらされる羽目になると、大体いつも、こんな調子でドジり、関係者にご迷惑をかけかねなくなっている、ということです。
 以上、私の、太田コラム読者を含む、「関係者」諸氏に対する巨大なdisclaimerでしたー。