太田述正コラム#9890(2018.6.17)
<皆さんとディスカッション(続x3741)>

<太田>(ツイッターより)

 「…中国のビジネススクールは大小合わせて全国に1000カ所以上もある…寝る間も惜しんで何かを必死で得ようとする彼らの爆発的なエネルギー…」
https://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20180520_221045/
 「…北朝鮮…画家の男性に夢を尋ねました。「これからも指導者を支持したい」という答えかなと想像しましたが、彼が語ったのは「絵を1万ドルで売りたい」。サッカー選手養成学校で男児にも夢を聞くと「クリスティアノ・ロナルドのようになりたい」…」
https://mainichi.jp/articles/20180616/ddh/041/030/003000c
 どっちの国も日本文明総体継受という壮大なプロジェクトを推進中・・のハズだが、やっぱり、日本自体が統治しないと、異質の文明になりそうだわねえ。

<豊丘時竹>(2018.6.16)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20180616

 –最前線はグアム/ハワイ(だけ)–

 ・・・最前線はグアム/ハワイ(だけ)になっているとトランプ大統領は見ていると太田さんは述べているのだ。直前の「日本」は「米国」の書き間違いであろう。太田コラムの読者なら、今こそ独立のチャンスだと捉えるはずである。 
URL;https://www.ohtan.net/blog/archives/10737

<太田>

 日米が対峙してるんだから、グアム/ハワイは、当然、日米双方の最前線ですよ。
 ただ、私の趣旨は、先の大戦での日本の最前線は、中ソ国境(対露)、マライ植民地北方国境(対英)、と並んで、(フィリピンのことは置いといて)グアム/ハワイ(対米)、だったことを念頭に、最初の2最前線はもはや意味がなくなった以上、残ったのは「グアム/ハワイ(だけ)」、ということですので、「米国」の、じゃなくって、「日本」の、「最前線」が正しいんです。

<豊丘時竹>(2018.6.16)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20180616

 –米国は、ほぼ全世界相手に貿易戦争遂行中–

 ・・・「日本は先の大戦を、独伊と結んだだけで戦い「戦勝」できたが、」の部分は 「太田述正コンセンサス」と言えばいいのでしょうか。
 日本は先の大戦に「戦勝」したとは、今時の人は思ってないだろう。
 もちろん私も完膚なきまでの敗戦だと考えていた。
URL;https://www.ohtan.net/blog/archives/10747

<GYN5nQeY>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 トランプさんのせいで貿易戦争の「大敗戦」へ急速に向かっているということで、コラム#9885でも、 「トランプの対外政策は、オバマのような、国際主義から孤立主義への回帰ではなく、利己主義だとさ。」というお話もあり、トランプさんはやっぱり馬鹿なんじゃないでしょうか。

⇒いや、そうとも言えない。
 現に、イスラエルじゃ、トランプの狭義の安保政策を絶賛する声まで出ている。↓
 What Trump Understands That Obama Didn’t・・・
https://www.haaretz.com/opinion/.premium-what-trump-understands-that-obama-didn-t-1.6176405
 このコラムニスト↑は対北朝鮮政策まで絶賛しちゃってるのは、単なる認識不足なんだろうが、対イラン政策の絶賛は、彼の言う通りであり、イラン経済には既に深刻な影響が出て、イランはびびりまくっている。
 客観的に見ると、狭義の安保政策は、対北朝鮮は適当にお茶を濁し、本命の・・自分の支持者達はイスラエル・フェチだ・・対イランに傾注する作戦だと見ていいのかもしれない。
 広義の安保政策である、貿易政策でも、対EUとか対NAFTAとか対日韓、は目晦ましで、本命は対中共、である可能性がある。
 ただ、こっちの方は、仮にそうだとしても、失敗するだろうと私は見てるけどね。(太田)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 確かにそうだね。チョイ片山選手に厳し過ぎたわ。ゴメンちゃい。↓

 「片山晋呉は「ゴーマンゴルファー」なのか? プロアマ騒動でのバッシングに異論も・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/spa_20180617_01486645/

 と謳うこのコラムを読んでみてがっかりしたわ。↓

 「セックスで女性ホルモンは増える?ガチで検証した論文を読んでみた・・・」
http://blogos.com/article/304747/

 まさに、日本文明から支那文明へと乗り換えた悲劇だよ。↓

 「・・・朝鮮王朝時代以降、韓国政治のカラーは・・・朱子学<的な>・・・道徳政治、観念政治、思弁政治の側にずっと近くなった。・・・
 朝鮮王朝は「方法論の政治」と・・・決別した。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/15/2018061501715.html

 そんなことよりも、支那の支那文明から日本文明への乗り換えに気が付きなさい。↓

 「中国の「階段飛ばし」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/15/2018061501746.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日中交流人士モノ。↓>
 「日本伝統工芸品が長春市で初展示 吉林省・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0612/c94473-9470316.html
 「40年間毎朝2時間人民日報を読む三潴正道教授–「人民日報は中国を理解し、中国語を勉強するのに最適」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0614/c94473-9471402.html
 <ここからは、サーチナより。
 定番日本に倣え記事。↓>
 「わが国は馬や牛を使って農業を行っているのに!日本は機械化どころか自動化まで・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1661465?page=1
 <定番客観記事。↓>
 「中国人も麺料理はすすって食べないのに、日本人はなぜ音を立ててすするのか・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1661466?page=1
 <使いまわし記事。↓>
 「日本では飲食店でも靴を脱ぐなんて!「足が臭かったらどうすれば・・・」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1661467?page=1
 <使いまわし記事に終わらなかったところはサスガ。↓>
 「韓国が狙う「日本・中国・北朝鮮とのW杯共催」、「中国は自国だけで開催可能」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1661469?page=1
 <いやなに、日本文明総体継受の徹底しかないわさ。↓>
 「・・・中国メディアの網易はこのほど、米国の製造業は技術の高さを強みとし、日本の製造業は品質を、そして、欧州製造業はデザインやブランド力を強みとしているが、価格競争力を失いつつある中国製造業は今後、何を強みとしていけば良いのかと疑問を投げかける記事を掲載した。
 記事は、欧州には世界に名だたるラグジュアリーブランドやデザイン力の優れたメーカーが多数存在し、また米国にはイノベーションを製品化するのが得意が企業が数多く存在すると主張。さらに日本企業は高い品質と相対的に安価な価格という高いコストパフォーマンスが競争力となっていることを指摘。特に日本企業は非常に広範な消費者の手が届く価格帯としつつ、その価格以上の品質を担保することで成功を勝ち取ったと主張した。
 続けて、価格競争力を失いつつある中国製造業は今後、どのようなポジショニングのもと競争を展開すべきなのだろうかと疑問を投げかけ、これまで中国企業は欧米や日本の成功モデルを学び続けてきたが、それを自らのものにすることができなかったと主張。
 それは欧米人や日本人、そして中国人の価値観がそれぞれ違っているためであり、「変化やイノベーションを評価する米国人と、人と違っていることを評価する欧州人、そして細部までおろそかにせず、徹底して取り組む日本人と中国人はそもそも考え方からして違っており、その成功モデルを中国に導入すること自体が無理なこと」だと伝え、中国製造業が今後生き残るには、中国人や中国社会に合致したポジショニングの確立が必要なのだと主張した。」
http://news.searchina.net/id/1661468?page=1
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太田述正コラム#9891(2018.6.17)
<『岡正雄論文集 異人その他 他十二篇』を読む(その5)/私の現在の事情(続X115)>

→非公開