太田述正コラム#9896(2018.6.20)
<皆さんとディスカッション(続x3744)>

<太田>(ツイッターより)

 日本、ワールドカップ初戦勝利。
 ツキもあったけど、おめでとう!
 結局、最初から最後まで全部見ちゃったよ。
 今度は、韓国のチームにも、是非、片目を開けて欲しいねえ。
 中共の、習ちゃん以下のサッカーファン達の反応が待たれる。

<太田>
  
 関連記事だ。↓

 <やっぱり韓国はこんな感じかと思ったが・・。↓>
 「日本金星は「韓国ファンの自尊心傷つけた」 “明暗の初戦”に韓国メディア「予想外」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14892120/
 <朝鮮日報は、予想通り。↓>
 「日本が新たな歴史刻む W杯でアジア勢初の南米撃破・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/20/2018062001120.html
 「サッカーW杯:日本、アジアの国で初めて南米に勝利・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/20/2018062000579.html
 <中共じゃ、人民網が前日にこうんな報道をしてたんだが。↓>
 「大阪北部地震でW杯日本代表も初戦を前に動揺走る・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0619/c94473-9472744.html
 <人民網は事実報道だけでチョイ心配した。↓>
 「W杯予選グループH、日本代表がコロンビア代表に勝利・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0620/c94638-9473021.html
 <ちなみに、日本フェチのBBCのこの記事、投稿群ともどもオモロイ。↓>
Catch-up: Colombia v Japan・・・
https://www.bbc.com/sport/live/football/43975823

<太田>(ツイッターより)

 「米、国連人権理から離脱表明=「イスラエルに偏見」と反発…」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062000255&g=int
 昨年米国が同じ理由でユネスコ脱退(2018年末)を表明した
https://www.asahi.com/articles/ASKBD7HMGKBDUHBI02T.html
時にもこれを支持するとも受け取れるコメントを出した安倍チャン
https://www.huffingtonpost.jp/yoko-kuroiwa/unesco-us-japan_a_23243138/
、今度も同様のコメントを出すか注目。

<Toshi>(同上)

 もちろん出すでしょう。
 自らペットの道を邁進しているんですから。

<TS>

 太田様、コーヒー好きの<TS>です。
 現在の事情(続X115)#9891<(未公開)> で「金属フィルター」を使い始められたようなので、一筆差し上げます。
 私の知る限り、紙フィルターの方が「コーヒー油分」を多く除去できるので、金属フィルターより健康上は良いと思っているからです。

引用一
 …1980年代前半ぐらいまでは….コーヒーの研究が盛んに行われ….当時北欧では「コーヒーは心筋梗塞を引き起こしやすい」という研究も発表されていました。
 北欧には、挽いたコーヒー豆をボイルして(沸かして)、固形成分を沈殿させた上澄みを飲む….習慣があり….コーヒー豆に含まれる特殊な脂質成分を体内に取り込む….この成分は、コレステロール値を高め、脂質異常をもたらす一因となる….ネガティブな研究結果が出た….。
 ….脂質成分はフィルターを通すと除去され….フィルターを通して飲む方法….<なら>心配する必要はありません。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/111700008/040100043/

引用二
 ……コーヒーの油脂分はコーヒー豆がもともと持っている成分で、だいたい13%~18%含まれております
 …..コーヒーの油脂分はおいしいコーヒーになくてはならない”香り”の成分の素です。
 また、“旨み”であったり“甘味”、“コク”といった味覚要素もこの油脂分から構成されております。抽出方法でいえば、エスプレッソやフレンチプレスは金属フィルターを使用していますので、この油脂分がダイレクトに抽出されます。その為抽出された液色は茶褐色に濁っています。この抽出方法は主にヨーロッパで普及しており、水質が硬水のためドリップでは味が出にくい分この油脂分をダイレクトに抽出し、オイリー感でそれを補っていたという説があります。その反対に軟水の日本では、ペーパードリップが主流で、油脂分はろ紙に吸収されますが、もともと味が出やすい水質なので問題はなく、むしろ透明度のあるコーヒーを好むようになったようです。
http://www.u-coffee.com/blog/269/

 お使いの金属フィルターの目は紙より粗い=透過性が高い⇒油分が多く出る、という図式になりますのでご留意いただければと存じます。
 なお、紙フィルターが破れる、というのは湯の注ぎ方をどうしていらっしゃるかと思います。
 静かに入れれば破れることはないと思うのですが。

<太田>

 なるほど、何事によらず、奥が深いものですね。
 ま、マグカップとはいえ、一日、一杯しかコーヒーを飲まないので、「油脂分」のことをそんなに気にしなくていいと思います、というか、いい、と達観することにします。
 紙フィルターが破けるのは、やはり、加齢に伴ってせっかちになっている、ということでしょうね。
 これもまた、仕方がないことかもしれません。

<shihouen>

 太田<述>正様、ご無沙汰してます。
 すべてに、老いを感じて日々を過ごしています。
 暑くなります、ご自愛ください。
 「斉彬」コンセンサスで「薩摩焼酎」をと考えましたが、素麺発祥の地、大和奈良 「三輪素麺」をお試しあれ。

<太田>

 届きました。
 お気遣い、恐縮です。
 八幡市の岩清水八幡宮が今度の地震で被害を受けたようですが、このメールがこの時期にあったということは、お宅は大丈夫だった、ということのようですね。
 この八幡市で、11月~来年3月の間に、市民講座で、3回お話をさせていただく方向ですので、日程が確定し、お気が向かれたら、同講座、または、並行して1回は開催を考えているところの、久しぶりの関西オフ会に、いらしてください。

<TSK>

 朝鮮半島で熱い戦争がなかったこと、心から喜んでいます。
 それはそれとしてこんなものを書いてみました。ご笑覧ください。

 『シンガポールにおけるTrump、Kim Jong-un会談の合意文書について』

● 狙い

ホワイトハウスが公表している、2018年06月12日、シンガポールでTrumpとKim Jong-unがサインした合意文書( Joint Statement)を検討する。
 TrumpはKim Jong-unに体制維持の確約を与えたのかが検討ポイントの第一。
 Trumpは北朝鮮所有の核兵器や核兵器搭載可能で米国領土到達可能な輸送兵器(ロケットエンジン利用ミサイル)の無力化に米国の人と予算をどれくらい割く意向なのかが検討ポイントの第二。
 僕は北朝鮮は中国の朝貢国家(Xi Jinpingの指示を実行するのが基本路線という国家)という仮説にたつので、中国の影が感じられるかどうかが検討ポイントの第三である。

⇒ここは、「僕<の>・・・仮説」ではなく、太田説・・但し、習ちゃん登場以前から属国/朝貢国家であったという説ですがね・・と言って欲しかったですね。(太田)

原文は下記URLで入手可能(最終閲覧 20180619)
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/joint-statement-president-donald-j-trump-united-states-america-chairman-kim-jong-un-democratic-peoples-republic-korea-singapore-summit/

● 体制維持の確約

Kim Jong-unは Trumpから北朝鮮を国家として認め、北朝鮮を軍事的に攻撃しないという確約をえた。
 文書にこうある、
President Trump committed to provide security guarantees to the DPRK
 (Trump大統領はDPRK(韓国民主人民共和国、日本語俗称北朝鮮)に安全保障を与えることを約束した)

語注: commitは注意を要する。日本語で「コミットします」が「努力します」、「がんばります」、という意味で使われることが増えている。
 それにひきずられてはいけない。
 commitは条約などの法がらみの文章では「約束する」と訳せる場合が多い。
 『オックスフォード現代英英辞典』には、promise, say definitelyとあるのでこの訳語感覚と同じ感覚を、この辞書の編集者とこの項執筆者はもっている。
 またこの Joint Statementの中でも、commitをこの「約束する」と訳し得る文がある。具体的には次の箇所、The United States and the DPRK commit to recovering POW/MIA remains, including the immediate repatriation of those already identified.
 (POW Prison of War (戦争)捕虜、MIA Missing in Action 任務中失踪兵)

DPRKを主権国家として認めない立場もあるが、このようにDPRKに向かって約束してしまっている以上、米国はDPRKを主権国家として承認していると考えられる。

⇒以前にも示唆したことがありますが、1991年12月の南北「基本合意書」に「体制保障」条項が盛り込まれたこと・・韓国は以後一貫してこの合意書は引き続き有効だとしてきた・・、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%A0%B8%E5%95%8F%E9%A1%8C
米国はこの合意書に異は唱えなかった上、1994年10月の米朝枠組み合意に「双方とも、政治的・経済的関係の完全な正常化に向けて行動する。」と謳われたこと、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E6%9C%9D%E6%9E%A0%E7%B5%84%E3%81%BF%E5%90%88%E6%84%8F
によって、米国による北朝鮮への体制保証は、この時に行われており、今回のが最初ではない、という認識です。(太田)

● 北朝鮮の核兵器を廃棄する責任者は誰

北朝鮮が責任をもち、米国の役割は明記なし。
 もちろん、米国が人や金の犠牲を払うというような主旨のことは、どこにも書いていない。
 文書にこうある、
(あ)Chairman Kim Jong Un reaffirmed his firm and unwavering commitment to complete denuclearization of the Korean Peninsula
 (Kim Jong-un議長は朝鮮半島の非核化を完成させるという彼の確固として揺るがない約束を再確認した)
reaffirmとあるのは先約があるからで、それが何なのかは、この文でわかる、
(い)Reaffirming the April 27, 2018 Panmunjom Declaration, the DPRK commits to work toward complete denuclearization of the Korean Peninsula.
 (2018年04月27日の板門店宣言を再確認し、この宣言通り、DPRKは朝鮮半島の完全な非核化へむかって作業するとこを約束する)
シンガポールのTrumpとの会談の前に、Kim Jong-unが約束したことは何か、ここで、その約束が書いてある(はずの)板門店宣言を調べてみよう。

●● 板門店宣言

韓国語ができないので、英訳を捜す。
 二つ見つけた。
 一つはJapan Times が出しているもの(以下JT版)、下記URLで入手可能(最終閲覧2018年06月19日)
https://www.japantimes.co.jp/news/2018/04/27/national/politics-diplomacy/full-text-panmunjom-declaration/#.WyhfldGtS3g
 もう一つはKim Jong-un支配の機関紙『労働新聞』が出しているもの(以下労働版)、 下記URLで入手可能(最終閲覧2018年06月19日)
http://www.rodong.rep.kp/en/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2018-04-28-0008

板門店宣言は三つのパートからできている。非核化に関係するのは三つ目のパートである。
 ちなみに最初のパートは、韓国と北朝鮮の一体化問題をとりあげている。
 二番目のパートは、両国間の軍事的緊張緩和問題をとりあげている。
 非核化に直接言及しているのは、次の文章だけだ、(以下JT版による)
 South and North Korea confirmed the common goal of realizing, through complete denuclearization, a nuclear-free Korean Peninsula. South and North Korea shared the view that the measures being initiated by North Korea are very meaningful and crucial for the denuclearization of the Korean Peninsula and agreed to carry out their respective roles and responsibilities in this regard. South and North Korea agreed to actively seek the support and cooperation of the international community for the denuclearization of the Korean Peninsula.
 (韓国と北朝鮮は完全な非核化という手段で核兵器のない朝鮮半島を実現することが両国の共通の目標であることを確認した。韓国と北朝鮮は北朝鮮によって始められた諸施策は朝鮮半島の非核化にむけて有意義かつ非常に重要であるという判断を共有する。両国はさらに朝鮮半島の非核化について両国がそれぞれ別の役割と責任を担うことにも合意する。韓国と北朝鮮は朝鮮半島の非核化のために、国際社会の援助と協力を積極的に求めていくことを合意する。)
北朝鮮によって始められた諸施策というのは、04月21日に北朝鮮が韓国中央通信で発表した、ミサイル発射実験の中止、核実験場の廃棄という行動計画を指すと思われる。
 (最終閲覧2018年06月19日)http://www.bbc.com/japanese/43836037
「北朝鮮によって始められた諸施策」、「それぞれ別の役割」という部分にアンダーラインを引きながら、この文章をながめてみると、非核化の実施責任者は北朝鮮で、時期も方法も北朝鮮が選び(北朝鮮の責任で実施)、それを実施するとき、北朝鮮に人・金といった資源の不足があれば、それは国際社会にたかる、という内容であることがわかる。
以上から、シンガポールの宣言中の(い)は非核化の時期・方法をもっぱら北朝鮮が決めるという内容の板門店宣言を、Trump、米国が認めたことを意味する。
 もし北朝鮮へ非核化について、時期・方法で釘を刺したいことがあるのなら、「板門店宣言の精神をいっそう確かなものにするため、米国と北朝鮮とは共同で計画をたて、負担を両国で担いながら非核への道を歩む」とか何とか書いて、米国も非核化へ実質的に参画する(人も、金も、口もだす)ことを明記すべきであった。
板門店宣言を注文をつけずにシンガポールの合意文章に引用したことは、重要で、この米国の態度からは、いくつか観察できることがある。
 以下その観察を列記してみよう。
・米国は世界の警察官を降りた
自国にとって好ましい形での秩序維持には人・金、両面での負担が大きい。そういう負担を米国は放棄しているし、放棄していることが一手間かけないとバレないように板門店宣言を引用している。
 この現代の米国の態度と対照的なのはこの文章だ、
 It is logical that the United States should do whatever it is able to do to assist in the return of normal economic health in the world ( The Marshall Plan Speech
 下記URLからの引用。最終閲覧は2018年06月19日、
https://www.marshallfoundation.org/marshall/the-marshall-plan/marshall-plan-speech/
北朝鮮は米国の安全保障を核兵器の所有と、それを米国領土まで運搬するロケットエンジン利用ミサイルによって脅かした。
 その脅かした相手の意志と手に、米国の安全保障を任せるのが現在の米国だ。
 自国の安全保障にこの程度の配慮しかできない米国が、世界の安全保障のために人と金を出せるとは到底思えない。
・強国であっても弱小核保有国には手がだせない
核をもたなかったGaddafiとHusseinの運命と、Kim Jong-unの笑顔を世界は目撃した。 核兵器を持った国はあの米国でさえ攻撃できなかった。
 ロシアも、イスラエルも、今売りだし中の中国さえ、核さえもてば攻撃できないかもしれない。
 こう考える、指導者がでてきても不思議ではない。
 「核さえ持てば」願望は幻想かもしれない、いやそうだろう。
 だが、この幻想を信じる人の数は、TrumpとKim Jong-unの交渉を通じて指数関数的に増えた。
 多数者の幻想は何を産むか?
 筆者は小型核兵器が北京やモスクワやニューヨークの街頭で使用される時代を容易に想像できる。

● 中国の影

専制政治体制の国を、先進国の相対的に金持ちな国家群が、一段劣った国として扱い、法的にも経済的にも、当該国に不利益な政策をとっていた時代があった。
 逆に、自分の仮想敵国となる国の国力を削ぐのに、専制政治体制というお札をその国の背中に貼りつける方法があった。
冬期オリンピックからシンガポール会談までの短期間、北朝鮮は国際社会の注目を浴び続けた。
 その過程で、変わったのが、従来、北朝鮮の背中に必ず貼られていた『専制政治体制』という大きなお札が、いつのまにか小さくなったのか、透明になったのかわからないが、視野に入らなくなったことである。
専制政治体制の受容は、北朝鮮と同じお札が貼られていた中国の背中からも、このお札が消えたことを意味する。
米国の弱体化が白日の下にさらされたシンガポールで、さらにお札まで消えた。中国もこの合意の受益者だ。
 北朝鮮のチュチェ(主体)思想が日本で再流行する日もそう遠くないだろう。

(附論:板門店宣言の視線)
板門店宣言には、こんな文がある(JT版)、
 South and North Korea agreed to completely cease all hostile acts against each other in every domain, including land, air and sea, that are the source of military tension and conflict.
 (韓国と北朝鮮は、陸上、空中、海洋のいかなる領域においても、軍事的緊張や軍事的衝突の原因となる、あらゆる敵対的行為を完全に停止することを合意した)
この宣言は04月27日に発表されている。
 にもかかわらず、韓国は、05月11日に米韓合同軍事演習を実施している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018053100770&g=int
05月に北朝鮮の態度が硬化した原因を、僕はBoltonの「リビア方式」発言だと思っていた。
 しかし板門店宣言のこの文を読むと、北朝鮮としては、韓国の合意不履行 を、許しがたい不履行として意志表示する必要があったこともわかる。

⇒件の演習開始は5月11日、ボルトン発言は13日
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/14/2018051402976.html
、そして、北朝鮮が、ボルトン発言に言及して米朝会談の中止も、と表明したのは15日(コラム#9826)・・朝鮮半島時間と米国時間とを厳密に考慮はしていない・・ですから、やはりボルトン発言でしょう。
 (NYタイムスもボルトン発言説であることを、コラム#9844で引用して言及しています。)(太田)

シンガポール会談後に、Trumpが米韓軍事演習の中止を発表したが、これはシンガポールの合意文章にあった板門店宣言尊重の態度が、そのまま表現されたという見方もとれる。

(附論:JT版と労働版の差違)
先に引用したJT版と同じ箇所の労働版を較べてみよう
JT版 :South and North Korea agreed to completely cease all hostile acts against each other in every domain, including land, air and sea, that are the source of military tension and conflict.
労働版 :The north and the south agreed to totally stop all hostile acts against the other side in all spaces including the ground, sea and air, the root cause of military tension and conflicts.
 注目すべきは冒頭。
 労働版は絶対に、South (Korea) and Noth Korea という表現を使わない、
 これは徹底していて、他の箇所でも一貫してみられる。
 なぜ労働版はこう書くか?
 僕は、そこに今の朝鮮半島の主権の形についての理解の差をみたい。
 JT版は韓国、日本、米国の理解で、朝鮮半島には二つの主権国家があると考えている、だからKoreaと主権国家名を入れる。
 労働版は違う。
 朝鮮半島には北朝鮮という正統な主権国家しかないというのが労働版(つまりKim Jong-un)の認識だ。
 南は国ではなく、意見を異にする(不当)地方勢力ということになる。
労働版の立場に立てば、朝鮮半島はすでに統一されている。
 法的に正当な権力はKim Jong-unだし、朝鮮半島で有効な憲法は北朝鮮のそれだけである。
 現状では、不当な政権たる韓国の法律、韓国が外国と結んだ法律の全ては無効な法になる(韓国の法律に何らかの地位を与え、その効力を北のそれに移行するための法律が決まるまで)。
 朝鮮半島の統一プロセスを考えている人は、すでに統一されている、という北朝鮮の視点を考慮する必要がある。

⇒以上は、「北朝鮮」を「韓国」に置き換えても成り立ちますよ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%9F%93%E6%B0%91%E5%9B%BD#朝鮮民主主義人民共和国との関係 
 米国は、もちろん、韓国と同じ認識です。
 残念ながら、ペケです。(太田)

 独裁政権を守るための法的工夫が、朝鮮半島統一の過程を、最短化する武器として使われることになるかもしれない。

<太田>

 ご研鑽に敬意を表します。
 引き続きのご健闘を!

<豊丘時竹>(2018.6.20)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20180620

 –習・金コンビ、トランプを手玉–

 太田述正さんの最終判定のように思える。
URL;https://www.ohtan.net/blog/archives/10766

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ショーン小池だったようだねえ。↓

 「小池百合子都知事の“カイロ大首席卒業”めぐる詐称騒動 「正規ルートではありえない」の指摘・・・
 お父さんと当時エジプトの情報相が知り合いだから、そのコネで(カイロ大学に)入れてもらえる。任せておけばいいんだと、すっかり安心しきっている様子でした」〉
「そういうことにしちゃったの?」「うん」
 そのコネのお蔭なのか、73年10月に入学許可。(※小池氏は自著で「72年10月入学」と記述)2年生からの編入、授業料も入学金も無料になったとされる。・・・
 〈「カイロ大学は3回続けて進級試験に落ちると、学科を変えるか、退学するかを迫られるそうです。小池さんは3回目の落第で、退学するしかない状況だったのかもしれません」〉
 しかし、状況が一変。エジプト大統領夫人が急遽来日することになり、小池女史はそのアテンドをするため、祖国の地を踏むことになった。大仕事を終え、彼女がエジプトに戻った1カ月後――。
〈「私は目を疑いました。(小池氏から見せられた新聞に)『カイロ大学を卒業した小池百合子さん』と大きく書かれていたからです」〉・・・
 <でも、これじゃ、永遠に真実は明らかにならないな。↓>
 <ちなみに、>当のカイロ大も、「確かに小池氏は76年に卒業している」と回答している・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14891064/

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 心配するのは、中共観光客もいるので当然。↓>
 「大阪北部でM6.1の地震 発生当時の様子を捉えた映像・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0619/c94689-9472806.html
 <ね。↓>
 「大阪北部地震うけ、旅行会社各社が中国人観光客向け緊急対応体制発動・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0619/c94475-9472798.html
 <ここからは、サーチナより。
 えーやんか。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・日本の農村改造の経験に学んだ中国の村が、今や国内で最も美しい村と呼ばれるようになった」とする記事を掲載した。
 記事は、「ここ数年、日本を観光で訪れる中国人観光客がますます増えているが、観光客たちは日本が屋内屋外問わず非常に清潔保たれており、都市全体がまるで桃源郷のような印象さえ覚えて帰ってくる」と紹介した。
 そして、「日本の農村もかつては貧しく、不潔で、乱雑で、立ち遅れていた。また、各種の環境汚染が起こり、川の水も悪臭を放っていた。しかし、日本は徐々に発展する中で環境汚染が生活の質に著しく影響を与えることを意識し始め、環境を守ることを決めた。そして初めて、われわれが今見ることのできる美しい環境の日本があるのだ」と説明している。
 そのうえで、「中国で初めて日本の農村改造の取り組みを参考にしたと言われる江西省のブ源県(ブは矛+夂の下に女)では、建物の高さを3階建てとすること、伝統的な建築スタイルの徽派建築とすること、敷地面積が100平方メートルを超えないこと、建物の雰囲気をを全体の景観に合わせることといった様々な建築条件を導入したほか、汚染企業の入居禁止、山林の木の伐採禁止といったルールを設け、日本以上に環境保護に細心の注意を払うことで、中国一美しい村の誉れを得るに至った」と伝えた。
 記事は、「アブラナの産地として知られる江西省にあるブ源では、春になると黄金色のアブラナを満開のツツジとともに楽しむことができる。さらに、広大な棚田も相まって、まさにこの世のものとは思えない桃源郷のような景色が広がるのだ」と紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1661573?page=1
 <定番だがよくまとまっている。日本への移住のススメ。↓>
 「経済協力開発機構(OECD)加盟国の統計によれば、2015年に日本に移民した外国人の数は前年比5万5000人増の約39万人だった。その数はドイツ、米国、英国に次いで世界第4位の規模であり、国籍別では中国人がもっとも多かった。中国は経済が成長していて、ビジネスチャンスも多そうだが、なぜ中国人は日本に移民したがるのだろうか。中国メディア今日頭条は・・・「日本はそんなに暮らしやすい国なのか」と問いかける記事を掲載した。
 記事は、日本の在留外国人の統計で「韓国と中国が入れ替わり、中国人が最も多くなった」と指摘しつつ、事業に成功した中国人は「投資目的や生活環境、そして、子どもへの教育を考慮し、日本での生活に関心を寄せるようになっている」と主張した。そして、日中の生活水準と物価を比較し、日本の生活のどこが良いのかを分析した。
 まず衣料費について、「日本で売られているTシャツの値段は輸入品であれば1000円程度で買える」と指摘し、これは日本人の月収からすれば取るに足りない額だと説明した。また冬のコートは1ー2万円ほどするが品質が良いうえ、月収に対しては3%ほどに過ぎないと伝えた。
 また食費について中国では、「日本の果物は高価で、野菜は肉よりも高い」と知られているが、「食料品がすべて高額な訳ではなく、お手頃の物もある」と指摘した。高級食材以外では、コンビニなどで安い商品が売られていたり、安くて美味しいレストランもあると紹介した。
 住居については、「北京や上海と比較すれば東京の不動産価格はまだまだ安価で、しかも所有権を手にすることもできる」と伝え、中国では個人が土地を所有できないことを考えると、日本では個人の資産を守りやすい環境にあることを指摘。まとめとして「日本は物価が高い分、それなりに収入も確保でき、探せば安い賃貸住宅もあって資産の保全もしやすく、仮に収入が高くなくても生活の質は全体的に一定の水準を保てる」とまとめた。」
http://news.searchina.net/id/1661579?page=1
 <定番。(日本に倣え。)↓>
 「今日頭条はこのほど、「日本では中国の農民工のような人びとを見かけないのはなぜか」とする記事を掲載し、その理由について考察している。
 ・・・記事は、日本では戸籍や住民票は自由に移動させることができることを紹介し、引っ越した先で定住することも自由だと紹介、それゆえ出稼ぎ労働者であっても引っ越した先で学校に通うことができると強調。」
http://news.searchina.net/id/1661601?page=1
 <これも同じく。↓>
 「日本の看護師は、わが国の看護師と全然違う! とても忙しく、大変そうだ!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1661625?page=1
 <これもまた同じく。↓>
 「日本人から見て、中国人の食べ方は汚い? じゃあ日本人は・・・きれいだった!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1661641?page=1
 <同じく。(但し、日本に敬意。)↓>
 「香港やマカオは中国の一部なのに! 「自動車市場は日本車の天下」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1661604?page=1
 <定番。(但し、日本へ行け。)↓>
 「日本の本場で食べる天ぷらは、本当に旨いらしいぞ! なぜなら・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1661645?page=1
 <若干事実誤認もあるが、まあ定番。↓>
 「なぜ? どうして日本の女性は中国人みたいに、家と車を結婚条件に入れないの?・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1661602?page=1
 <ご心配はごもっとも。↓>
 「中国の卓球が、すでに日本の卓球に負けているかもしれない3つのポイント・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1661605?page=1
 「サッカーと卓球を見れば分かる、日本人の「努力と学習を継続し、諦めない態度」の脅威・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1661609?page=1
 <マハティールのは日本文明のつまみ食いだって分かってんでしょ。↓>
 「中国メディアの海外網は・・・首相就任後としては初の訪問先となった日本において、マハティール氏は重要なシグナルを送ったと論じた。
 マハティール首相の訪日はもともと政権交代の前から決まっていたことだったが、記事は「マハティール氏が首相に就任したことで、訪日の意味合いが大きく変わった」と指摘。マハティール首相は1981年、マレーシアが先進国になるためには「日本を目標とし、日本に学ぶ」ことが重要であるという「ルックイースト政策」を掲げた人物であることを伝え、首相として訪日したマハティール首相は再び「ルックイースト政策」を推進する意向を示したことを紹介した。
 続けて、マハティール氏が1981年から2003年まで首相を務めた際、日本とマレーシアの経済協力はピークを迎えたと伝え、マハティール氏が日本に学ぶことを推進することを打ち出すと日本もそれに応え、マレーシアへの投資や援助も増えたと紹介。そして、今でもマレーシア政府の日本に対する開放度と日本経済のマレーシアへの影響力は群を抜いているのは、こうした要因があるためだと指摘した。
 そして、ルックイースト政策は日本との関係強化が核心的意味合いを持つとし、経済協力も当然深化することになるはずだと指摘し、マハティール首相が「ルックイースト政策」を推進するとなれば、マレーシア政府の各種政策にも大きな影響を及ぼすことになり、それは中国にとっても重要な意味合いを持つ可能性があると指摘。
 マハティール首相は中国との友好的な協力関係も維持することをたびたび明言しているとしながらも、日本とマレーシアはもともと経済的にも相互補完関係にあり、マレーシアには投資の需要と莫大な利益が存在すると伝え、親日家として知られるマハティール首相のもとで日本とマレーシアの関係はさらに深化していくことになりそうだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1661560?page=1
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太田述正コラム#9897(2018.6.20)
<松本直樹『神話で読みとく古代日本–古事記・日本書紀・風土記』を読む(その4)>

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