太田述正コラム#10352(2019.2.3)
<皆さんとディスカッション(続x3972)>
<太田>(ツイッターより)
欧州人達が、南北アメリカ征服によって、1世紀ちょっとで5600万人の原住民を物理的に、或いは伝染病で、殺害したことにより、フランス並みの面積の農地が放棄されて再森林化した結果、空中のCO2が減少し、17世紀前半に0.1度の気温低下(小氷河期)がもたらされたことが判明。
https://edition.cnn.com/2019/02/01/world/european-colonization-climate-change-trnd/index.html
<LQIAQXJM>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
米 INF全廃条約破棄発表 ロシアに正式通告 半年後に失効へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190201/k10011800491000.html
Donald Trump confirms US withdrawal from INF nuclear treaty
https://www.theguardian.com/world/2019/feb/01/inf-donald-trump-confirms-us-withdrawal-nuclear-treaty
答えは鏡のように同じ…ロシアもINF参加停止
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190202-OYT1T50285/
別名サタン2「10発で米全滅」…ロシア開発中
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190202-OYT1T50271/
ロシアはこんなことやってて大丈夫なんかね。
トランプが口だけだろうと見越して突っ張ってるの?
米国衰えたりとはいえ調子に乗るのはまだ早い気もするけど。
⇒冷戦でのロシア(ソ連)の敗北を取り繕うイチジクの葉っぱがINF条約だったのであり、それがここまで、米国によって破棄されなかった方が不思議。
これでもって核軍拡競争が起きるとの主張があるが、金食い虫の核戦力を、敗戦国ロシアが増強したいのなら放置しておけばいいし、米国にはぜひ増強してもらって在来兵力削減を加速させ、韓国からの米軍撤退につながることが期待される。
また、中共を含めた包括的INF禁止スキームを米国は追求しているとの主張が(トランプ自身の発言を含め)一部に見られるが、以下を眺めてもらえば、追求できるワケがないことが直感的に分かるだろ。
・INF=射程が500km(300マイル)から5,500km(3,400マイル)までの範囲の核弾頭、及び通常弾頭を搭載した地上発射型の弾道ミサイルと巡航ミサイル。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%B7%9D%E9%9B%A2%E6%A0%B8%E6%88%A6%E5%8A%9B%E5%85%A8%E5%BB%83%E6%9D%A1%E7%B4%84
・インド、パキスタンの核戦力は全てINF以下。
http://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/nuclear1/nuclear_list_201806/india201806http://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/bd/files/pakistan201606.pdf
・トランプ政権は、北朝鮮によるINF以下の保持は黙認しようとしている。
・参考1:英仏はINFを保有していない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%A4%A7%E9%87%8F%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E5%85%B5%E5%99%A8
http://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/nuclear1/nuclear_list_bn/nuclear_list_201311/france201311
・参考2:イスラエル保有と目される 通常型潜水艦搭載核巡航ミサイルの射程距離は少なくとも1,500 kmあるが、これは、INFで禁止対象にされていない。。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E7%B4%9A%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6
https://www.nytimes.com/2019/02/01/world/europe/inf-treaty.html (太田)
<pLHqF9g7>
≫繰り返すが、全ては当時の陸軍次官、杉山元の差し金なんだからね。≪(コラム#10350。太田)
ネットや評論家連中は何故関東軍が独断で動けていたのかよく考えないのかな?
武器や兵員、作戦計画、金など、まさか関東軍独自で運用していたと思っているのか。
どう考えても参謀本部の黙認の下に行動してないと辻褄が合わん。
<太田>
「ネットや評論家連中」が一番オカシイのは、陸軍悪玉論を打ち出した東京裁判の結果を受け入れていながら、その裁判が立脚していた陸軍陰謀論を否定しているところです。————————
参考まで。
新聞メディア/世論をそこへ誘導したのは、帝国陸軍と連携していた民間のアジア主義者達さ。↓
「・・・なぜ、日本軍は「あそこまでやる」ことができたのか。
すでに見てきたように、当初から謀略に加わり、強引に戦火を拡大させた関東軍参謀や陸軍中央の内通者らはごく少数だ。陸相の南次郎や参謀総長の金谷範三ら陸軍首脳は反対していたし、政府の不拡大方針にも異を唱えなかった。常識的に考えれば、関東軍の謀略は本国の支持を得られず、早々につぶされたはずである。
にもかかわらず「あそこまで」やれたのは、関東軍に強力な“援軍”が現れたからだ。
新聞メディアである--。」
https://www.sankei.com/premium/news/190203/prm1902030007-n1.html
<3CMpNku2>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫インストールする方法、が分かる人、教えて頂戴。≪(コラム#10174。太田)
今はエルモより強いフリーソフトがありますのでそちらをおすすめします。
↓の解説は画像付きて分かりやすいです。
「2019年1月現在最強将棋エンジン「dolphin1/NNUEkai7」を導入する」
https://migigyoku.com/?p=948
ハードに詳しくないのであまり正しいことが言えませんが、冷却装置がダメなパソコンで将棋ソフトに長く思考させるとCPU温度が怖いくらい上がってしまうかもしれないのでお気をつけください。
Core Temp
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/coretemp/
などのCPUの温度を見るソフトを起動させて加熱し過ぎていないかチェックすることはできます。
⇒ご教示に感謝。(太田)
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
そりゃ大変。↓
「新井浩文 130作以上が消える?過去作品まで中止に懸念の声・・・」
https://blogos.com/article/355412/
今まで全然気が付かなかった信長シリーズ(未完結)。
なかなか面白い。
信長は、日本で廃仏毀釈をやった最初の権力者だ、という受け止め方を私はしたな。
なお、彼は、縄文性と弥生性の両面を帯びた熱田神宮との関りが深い。(※)↓
https://ironna.jp/article/7625
https://ironna.jp/article/7803
https://ironna.jp/article/8042
https://ironna.jp/article/8198
https://ironna.jp/article/8427
https://ironna.jp/article/8900
https://ironna.jp/article/9095 ※
https://ironna.jp/article/9491
https://ironna.jp/article/9975
https://ironna.jp/article/10325
https://ironna.jp/article/10496
https://ironna.jp/article/10720
https://ironna.jp/article/10980
https://ironna.jp/article/11201
https://ironna.jp/article/11447
https://ironna.jp/article/11660
https://ironna.jp/article/11826
結構なことで。↓
「行き詰まった在韓米軍負担問題、縮小・撤退の可能性も 日本にとっても試金石・・・」
https://blogos.com/article/355305/
やっぱ、NYタイムスの日系ハーフの特派員、ロクな記事を書かないね。↓
Japan’s Working Mothers: Record Responsibilities, Little Help From Dads–Men in Japan do fewer hours of housework and child care than in any of the world’s richest nations. That keeps women from getting better jobs and holds back the economy.・・・
https://www.nytimes.com/2019/02/02/world/asia/japan-working-mothers.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage
ブレグジットがらみの日産の動きに神経を逆立てる英国。↓
Carmaker taciturn on reports about Sunderland plant, as fears grow over Brexit impact・・・
https://www.theguardian.com/business/2019/feb/02/nissan-x-trail-uk-brexit
いやなに、韓国の司法はその時の権力の意向に常に配慮してるってだけよ。
「元徴用工判決では「司法を尊重」と言っていたのに……最側近逮捕で見えた文政権の傲慢さ・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/15964072/
朝鮮日報、読者と共に、政府に尻をまくる?↓
「「北の後ろ盾」中国には寛容なのに日本を主敵扱いする韓国政府・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/02/03/2019020380006.html
「・・・韓国読者コメント・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/02/03/2019020380007.html
プッ。↓
「日本<国民>の対中感情改善が重要=森外務審議官と会談-中国外相・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/15965917/
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
ご愛顧に感謝。↓>
「上海税関における日本製化粧品・コスメ商品の輸入がほぼ倍増に・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0203/c94476-9544111.html
<好意的客観報道。↓>
「サッカーアジアカップ、カタールが3対1で日本を破り初優勝
http://j.people.com.cn/n3/2019/0202/c94475-9543864.html
<日中交流人士モノ。(ヒト)↓>
「中日外務次官級協議と「安保対話」が北京で開催・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0202/c94474-9543855.html
<同上。(カネ)↓>
「日本企業の対中投資増加中 その原因は?・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0201/c94476-9543456.html
<進捗ぶり、何よりである。↓>
「ゴミの分別 きめ細かな日本人とゲーム感覚の中国人・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0202/c94689-9543828.html
<ここからは、サーチナより。
ムーム。↓>
「サッカー・アジアカップは1日に決勝を行い、カタールが日本を1-3で破って初優勝を果たした。5度目の優勝を懸けて臨んだ日本代表にとっては悔しい結果に終わった。中国メディア・東方網は1日、日本のサッカー界を盛り上げた功労者と言える人物が決勝戦を前に日本代表の練習場を訪れ、選手たちを激励する一幕があったと報じた。
記事が紹介したその人物は、日本サッカーのみならず世界のサッカー選手にも影響を与えたマンガ「キャプテン翼」の作者、高橋陽一氏だ。・・・」
http://news.searchina.net/id/1675295?page=1
<このテーマでこれほど包括的なのは初めて。(温泉の話はご愛敬。)↓>
「中国メディア・中華網・・・記事は、日本人の平均寿命と中国人の平均寿命では10歳ほどの開きがあるとしたうえで、健康的な食事や運動といった日常的な生活習慣以外の部分で日本の健康長寿を支えている要素を3つ紹介している。
まず、1つめは、温泉に入る習慣があることを挙げた。日本には約2600カ所の温泉があり、毎年日本の総人口にほぼ匹敵するのべ1億1000万人ほどが温泉に入っていると紹介。日本人が温泉を愛好し、その文化を大切にする大きな理由の1つに「湯治」という考え方があるとし、温泉に豊富なミネラル成分が含まれており、健康、美容、療養、さらには疾病予防の効果が期待されていることを説明した。また、温泉に浸かることで疲れた体を癒し、心身ともにスッキリすることができるとした。
2つめは、厳格な公衆衛生制度を挙げている。記事は「日本を旅すると、日本の環境保護への取り組みがとても厳格だという印象を覚える」と紹介。これは、高度成長期に頻発した公害や環境汚染の反省を経て環境保護に取り組むようになった結果であり、日常生活においては市民レベルでゴミの分別をしっかり行っているほか、トイレなどの公衆衛生にも注意が行き届いており、伝染病の蔓延リスクを最大限低減させていると説明した。
そして、3つめに挙げたのは、充実した医療保障体制だ。日本には基本的な保険制度として国民健康保険、労災保険と介護保険の3つがあり、ほとんどすべての日本国民および外国人留学生・労働者・居住者がこの制度を受けることができると説明。保険証さえ持っていれば、日本全国どこの医療機関でも随時診療を受けることができるとした。
また、日本は国民1人あたりの病床数が世界トップレベルであること、日本の医療レベルも世界で最も進んでいること、さらには医療設備や医療環境がしっかり整っていることも、日本人の健康長寿をハード面で支える大きな要因になっているとの見解を示している。
記事は、最後に「国民の健康長寿は決して薬やサプリメントだけで成し得るものではなく、1つの要因によって達成し得るものでもない。良い飲食習慣、健全な医療社会保障体系、さらに良好な生活、労働意識といった要素が組み合わさる必要があるのだ。これこそ、日本人が健康長寿でいられる秘訣ではないだろうか」と結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1675296
<これもだ。↓>
「・・・中国メディアの中国経済網は・・・中国経済が成長し、市場の開放が進むにつれて日本企業の対中投資の意欲が強まっていると伝え、その背後の理由について考察している。
記事は、2018年上半期における日本企業の対中投資がもっとも活発だったのは、自動車や機械、医薬品などの分野だったとしつつ、なぜ日本企業は中国への投資を拡大しているのかと問いかけた。そして、その理由は複数あることを指摘し、まず1つ目は「日本企業が中国で展開している事業が好調だから」だと伝え、これは日本貿易振興機構が行った調査からも分かることだと論じた。
さらに、2つ目の理由は、中国のビジネス環境が改善していることを挙げ、中国政府が規制緩和や市場開放を進めていることで、日本企業にビジネスチャンスをもたらしていると主張。市場開放の結果、外資企業が参入できる領域は拡大し続けているとし、それが日本企業の投資を招いていると主張した。
また、中国経済の発展により、中国人消費者は豊かになっており、消費市場も拡大を続けていると指摘。中国の消費者は品質やデザインの優れた商品を求め始めており、ここに商機を見出した日本企業が中国でのビジネスを加速させていると論じた。
そして記事は、もう1つの理由は中国政府が取り組んでいる「一帯一路」構想に対する期待感によると主張。日本企業の一帯一路に対する関心は近年、高まり続けており、2018年10月には北京で日中第三国市場協力フォーラムが開催され、日中は52の協力覚書を署名交換したと伝え、これは日本が一帯一路への参加を強く望んでいるからに他ならないと主張、こうした要因が積み重なり、日本企業の対中投資が伸びているのだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1675298?page=1
<おおむね定番。↓>
「中国での常識は日本では通用しない! 中国人には理解し難い日本の習慣・・・中国メディアの一点資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1675299?page=1
<定番。↓>
「日本人は民度が高いというが、その民度はどうやって形成されるのか・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1675297?page=1
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太田述正コラム#10353(2019.2.3)
<丸山眞男『政治の世界 他十篇』を読む(その12)>
→非公開