太田述正コラム#11943(2021.4.7)
<皆さんとディスカッション(続x4766)>
<Uwe85242>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
ところで先日のオフ会原稿ってメルマガ配信されました?
⇒ブログはもちろんアップしています。
https://www.ohtan.net/blog/archives/17701
また、まぐまぐの配信については、管理者頁で、3月27日当時、4つに分けて配信しているのを再確認しました。
但し、「その4」の末尾に「 この後は、https://www.ohtan.net/blog/archives/17701 で。(太田)」としているところです。
ミニまぐの方まではチェックしませんでした。
なお、まぐまぐは、比較的最近、(無料ですが)購読者ではない人は、バックナンバーが見られないようになっているようですね。
ですから、URLをお示しすることができませんでした。
(私は購読者扱いになっているはずですから、アクセスできると思われるところ、それを試みてはいません。)(太田)
<iqrVDlBk>(同上)
どうにも敷居が高く感じてしまってオフ会には参加した事無いけどオフ会講演原稿は毎回楽しく読ませて頂いてます。
あんな面白い内容の原稿を無料で毎回読ませてくれる太田さんはマジ太っ腹。
<亀田俊和>(ツイッターより)
≫直義は戦わなかったというのですから、直義と尊氏/義詮との間に「増大」した「不和」などなかった、と、私は見ています。≪(コラム#11776。太田)
直後に義詮との不和を理由に政務の辞意を表明しているんですが…。
<太田>(同上)
典拠を付けましょう!
で、一応、それが事実だとして、そもそも、尊氏は、バカでしかもカルトにイカレて心ここにあらざるところの、つまりは「政務」に関心がなくなってしまっている、弟の直義、を、野に放てば不満分子の誰かに担がれて自分達(尊氏と義詮)に歯向かわせられる仕儀になることが必至であるので、直義に「政務」の一端なりとも担わせることによってそれを回避しようとしようと懸命に努力してきているのだけれど、直義はそこのところを全然分かってくれない状況、が、続いている、というだけのことでしょう。
義詮は義詮で、これほども直義に優しい(甘い)父に呆れていたはずです。
<亀田俊和>(同上)
<典拠は>『園太暦』<です>。
<で、>だからそんなの<(直義)>が10年以上も幕府を安定させられるか?って何度も言ってるんですが…。
バカだと思ったら、普通は政務から遠ざけるんじゃないですかね?
<太田>(同上)
南北朝時代の日本、いや北朝ですかね、が安定していた、というご主張については承っておきます。
さて、尊氏は足利家の係累ばっかしを中央や地方の「政務」に就けてるヒトですが、係累以外は日本の武家にはバカしかいなかったんですかね。
亀田さん、互いに貴重な時間をこんな床屋談義に費やすの止めません?
<亀田俊和>(同上)
室町幕府に限らず、前近代の権力って、基本的には身内を優遇する体制ですよね?
鎌倉幕府の北条氏なんかもっとひどかったですよ。
<太田>(同上)
ありゃ、またご登場ですか。
北条氏の場合は、ネポティズムの度合いが次第に大きくなって滅びたところ、足利氏の場合は、北条氏の末期形態を最初から採ったんで最初から事実上滅びていた(最初から事実上戦国時代だった、)というのが私の見方です。
なお、徳川氏の場合は、ネポティズムではあっても、ひと工夫して、係累「小」藩の藩主達に、しかもとっかえひっかえ「政務」をやらせたんで長く持ったんですよ。
<たんぞー>(同上)
係累以外は信頼出来ないのです。
例えば、とても優秀で仕事が出来たとしても、外国籍人を防衛省に採用したくないと思います。
<太田>(同上)
小せえ、小せえ。
係累どころか、蒙古人ならぬ「外国人」達、をやったら登用したおかげで大モンゴル帝国は形成できたんだけど、チンギス汗、さぞかし草葉の陰で苦笑してるだろうなあ。
だからすぐ瓦解した?
そりゃ、別のハナシ。
<亀田俊和>(同上)
>亀田さん、互いに貴重な時間をこんな床屋談義に費やすの止めません?<(太田)
私のせりふですね。
以上述べたことも、皆拙著に書いています。まずはきちんと読んでください。
尊氏が外様も活用していたことはご理解いただけましたね?
<太田>(同上)
「ご理解」させていただくより前に、「尊氏が外様も活用していたこと」、について、ご教示くださいませ。
(また、私の方に表示されてないだけかしら?)
<亀田俊和>(同上)
別に室町幕府で一門が優先されていたことは最初から否定してないし…。
でもまあ、せっかくなんで少し説明すると、佐々木導誉は政所執事などを歴任していますね。
<太田>(同上)
導誉は「尊氏が薨去した後・・・2代将軍義詮時代の政権において政所執事などを務め」た
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E9%81%93%E8%AA%89
のですから、尊氏時代のものとしては「導誉は引付頭人、評定衆や政所執事などの役職を務め」た、の方を引用し欲しかったですが、彼だけで、他は1人も外様はいない、ということですね?
<亀田俊和>(同上)
「幕府の中央・主要幹部クラス」が具体的に何を指すのは不明ですが、とりあえずは政所執事・侍所頭人・安堵頭人・評定衆・引付頭人・禅律頭人としておきましょう。
以下、順番に見ていきます。
<太田>
これで止まっちゃったねえ。
誰か、かまってちゃんによる、この先の関連ゴミ・ツイートがあったんなら、教えてね。
<太田>
コロナウィルス「問題」。↓
<基本的に変わらず。↓>
「・・・死者は22人増えて計9277人となった。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL250V00V21C20A1000000/
それでは、その他の記事の紹介です。
東芝とのお別れ近し?↓
Toshiba confirms $20bn takeover bid from British fund・・・
https://www.bbc.com/news/business-56645451
ぜーんぶ間違い。↓
<ここの間違いは誰でも分かるよね。↓>
「・・・米軍と比べた場合、自衛隊の構造的欠陥とそれに伴う脆弱性は硬直した人事制度にあります。・・・
<(30年前ってのは陸士海兵と防大の端境期だったんだからね。で、)最初に一般大幕僚長を出したのが陸自、ということから、ここの間違いも分かるよな。↓>
海上自衛隊と航空自衛隊は、人事面で陸上自衛隊とは少し違<って柔軟な>面があるようです。・・・吉田さんが30年ぶりの一般大学出身<陸幕長>というのはいかにも不自然な気がします。・・・」
https://www.mag2.com/p/news/492736?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000003_tue&utm_campaign=mag_9999_0406&trflg=1
村上英訳本、相当売れそうね。↓
‘First Person Singular’ delves into lost love and strange happenings–Japanese writer Haruki Murakami offers a collection of imaginative short stories with skewed elements that his many fans are sure to applaud.・・・
https://www.csmonitor.com/Books/Book-Reviews/2021/0406/First-Person-Singular-delves-into-lost-love-and-strange-happenings
日・文カルト問題。↓
<韓国、健闘続く。↓>
「・・・死者は前日から4人増えて計1756人となった。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210407000700882?section=society-culture/index
<殆ど報道価値なし。↓>
「中国・王毅外相、日本の茂木氏に「米中の大国対決に干渉するな」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/06/2021040680226.html
<報道ありがとう。↓>
「訃報:橋田壽賀子さん 95歳=『おしん』脚本家・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/07/2021040780001.html
<持ちつ持たれつなのにさあ。↓>
「吉元玉ハルモニ「尹美香、どこに行っても私を利用してばかり」–「子や孫のいる老人の家のカネをあの人たちが勝手に寄付」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/06/2021040680230.html
<これしか打たない韓国じゃあさぞご心配で。↓>
「「アストラゼネカ製ワクチンと血栓、関連性明らか」–欧州医薬品庁ワクチン責任者「副作用とのつながり、まもなく明らかになるだろう」–広報担当者は「結論出ていない」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/07/2021040780005.html
<アイゴー。↓>
「日本車販売半減の韓国市場で善戦するレクサス・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/07/2021040780003.html
<文教祖のご心痛とは比べ物になりませんぜ。↓>
「北朝鮮「東京五輪不参加」に日本当惑…「拉致被害者」突破口を探っていた菅氏にも打撃か・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/277378
だからー、国民の目をそらせるために、前から続いている分離を目指す勢力との「内戦」を軍部は拡大中であるところ、そりゃ、内戦でもなんでもないんだからさー。↓
Myanmar teeters toward state collapse and civil war・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2021/04/07/myanmar-protests-coup-analysis/
ここでクローンせよ、と言ってるのは、同規模の学生定員のキャンパスを、全ての有名大学はもう一つ作れ、ということなんだが、こんなアタマおかしいコラムをNYタイムスが載せるとは。
(教員をどう確保すんだよ、だけで早くもアウト。)↓
Why Stanford Should Clone Itself–If elite colleges are serious about diversity of class and race, there’s a simple solution.・・・
https://www.nytimes.com/2021/04/06/opinion/stanford-admissions-campus.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
日本での報道よりエライ遅れたね。↓>
「中日両国の研究者、高エネルギー宇宙線の起源の証拠を発見・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2021/0406/c95952-9836309.html
<ここからは、サーチナより。
新しい。↓>
「日本はもう「窓」からして違う! アパートの窓に衝撃・・・中国の動画サイト・西瓜視頻・・・」
http://news.searchina.net/id/1698170?page=1
<新しいような新しくないような・・。↓>
「中国文化はたくさん伝わったはず・・・なぜ日本に「清明節」がないのか・・・香港メディアの鳳凰網・・・」
http://news.searchina.net/id/1698159?page=1
<意外に新しいかも。↓>
「お願いだから、こんな人は日本に働きに来ないで!・・・中国メディア・騰訊網・・・」
http://news.searchina.net/id/1698182?page=1
<定番になりつつある?↓>
「川に生息する鯉を「誰も捕って食わない日本」は豊かな国だ・・・中国の動画サイト西瓜視頻・・・」
http://news.searchina.net/id/1698175?page=1
<定番。↓>
「そういうことか! 近代アジアで日本だけが列強になれた理由・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1698167?page=1
<同じく。↓>
「日本の警察官の「軽装ぶり」から「見えてくるもの」・・・中国メディアの騰訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1698168?page=1
<これもそう。↓>
「日本がもし欧州にあったら「やっぱり唯一無二の存在だったろう」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1698172?page=1
<全部お見透しの習ちゃん、仰せの通りでござりまする。↓>
「日本は「親米と親中を繰り返すな」、「大国の足にしがみつくな」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1698169?page=1
<こりゃ、習ちゃんがちゃんと見てないな。↓>
「・・・中国メディアの騰訊・・・記事は、日清戦争前後の第一次産業革命と日露戦争後の第二次産業革命により、日本は経済面で脱亜入欧を果たしたと分析。第一次世界大戦後は五大国の1つとなり、政治面でも脱亜入欧に成功したと指摘した。
しかし、第二次世界大戦での敗北により、これまでの努力はすべて水の泡となり「元の木阿弥」となったと紹介。終戦後は米国の援助によって経済復興を遂げ、引き続き脱亜入欧の道を歩み始めたが、西洋からは歓迎されておらず、完全に「入欧」できていないと主張し、アジア色が強い日本は西洋の仲間に入ることができていないとしている。
とはいえ最近では、英国の欧州連合(EU)離脱により、EUにおける日本の存在感は相対的に大きくなったと分析。EUにとって日本は重要なパートナーであるのは間違いないため、「脱亜入欧は半分成功したともいえる」と記事を結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1698183?page=1
<同じく。日本は戦後一貫して米国に「屈し」てきてるのよね。↓>
「日本が米国に屈した理由、中国が米国に屈しない理由・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1698184?page=1
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太田述正コラム#11944(2021.4.7)
<鍛代敏雄『戦国大名の正体–家中粛清と権威志向』を読む(その30)>
→非公開