太田述正コラム#1366(2006.8.5)
<第二回オフ会の報告>
1 始めに
誰も準会員になるべく午前中に事務所に来てくれなかったので、生ゴミ(と言っても大部分は紙)の入った重いゴミ袋5個を、暑いさなかに死ぬ思いで(本日が生ゴミの日である)隣接の中野区のゴミ出しスポットまで運んだと思ったら、次には、物置に入れていた古い携帯パソコン(OSはWindows98)を取り出してインターネットができるか確かめていたところ、このパソコンが起動しなくなり、前回事務所に来た時に次いで短時日でパソコン二台がお釈迦になる、という具合で、いやーな予感がしていたのです。
案の定、大変なオフ会になりました。
2 オフ会出席者について
今回のオフ会出席者は、急に用事が出て出席できなくなった方(フリージャーナリスト)が1名いて、計5名で行われました。いずれも前回の第一回目のオフ会には出席されなかった方々ばかりです。
前回のオフ会との違いは、東京23区内から来られて人が一人もおらず、一番近い人で狛江市、それ以外は、さいたま市、藤沢市、柏崎市、神戸市、というわけで、皆さんの熱意に頭が下がりました。
また、年齢的には、私と同世代の方1名おられましたが、それ以外は20代1名、30代3名と若い方が多かったのも今回の特徴です。
技術やITに強い方が多かったのも印象に残っています。
3 オフ会の次第
出席されなかった上記のフリーのジャーナリストの方のために、朝日新聞に掲載されたところの、仙台防衛施設局を舞台にした政治家不祥事と、例の創価学会がらみの訴訟について、冒頭私の方からつっこんで話をしようとしていたところを腰を折られてしまい、出席者同士の話が隣同士ではずんだこともあって、全体としてはいささかまとまりのないオフ会になってしまいました。
しかも、前回のオフ会の時に出席者の一人が持参されたブランデーを痛飲した出席者が泥酔してトイレに向かう途中、パソコンラックに足をひっかけて倒れたため、買ったばかりのDELLパソコンの液晶ディスプレーを床に落とした上、トイレにこもりっきりになる、という椿事が出来したのです。
一瞬、三台目のパソコンがお釈迦になったと思いましたが、DELLの(と言うか、最近の)ディスプレーは頑丈ですね、裏に傷が付き、かつほんの少し右に傾いてしまっただけで、機能的には全く問題なく使えています。
こういうわけで、あっと言う間に時間が経ち、酔っぱらったこの1名をみんなで介抱の上、マンションの前の公園に運んだ時には、午後7時になっていました。
この1名を公園に残したまま、私を含めた残りの5名は野方駅に向かい、帰宅される2名と別れ、私と2名の方とで、駅前の和民に入り、二次会を行いました。
4 私の話したこと
こういうわけで、オフ会で私の話したことと言えば、若干上述した二件にも触れたほかは、私が関与しているエンジン開発会社のYGKの紹介と、アングロサクソン論の説明・・英米の民営化は本来の姿に戻っただけだとか、イギリス人はみんなが容貌魁偉で個性が強いが雑多な人種で構成されている米国人は皆同じように見える、といった話・・をつまみ食い的に行った程度です。
野方駅に向かう途中、帰宅される方の質問に答え、日本における民営化の相当部分が、公務員の再就職先の確保、という観点から推進されており、長い目で見ると、むしろ高コストを招来している、と指摘しました。
二次会に関しては、記憶に強く残っている二つの話題をご紹介しておきます。
欧州のユダヤ人はどうしてキリスト教徒にならなかったのか、という質問に対しては、ユダヤ人から見れば、キリスト教はユダヤ教の一分派に過ぎない上、ユダヤ教は(実際にも世界の民族中最も優秀である)ユダヤ人を選民視しており、そのユダヤ教が、長い来世における幸福を保証している以上、短い現世における迫害を欧州でどれだけ受けようと、ユダヤ人の大部分がキリスト教に改宗しようとしなかったことは、至極当然のことだ、と答えました。
また、米国はベトナムでのてひどい経験に懲りたはずなのに、どうしてイラクで再びあのていたらくなのか、という質問を受け、米国は基本的に他民族の統治ができないからだ、と答えました。
そして、黒人以外は、米国の国のかたちに共鳴して、自分の意志で米国にやってきた人々やその子孫のみで構成されている米国という国はユニークな異常な国であり、そうではない、フツーの国(民族)が全く理解できないのであって、全く理解できない国(民族)の統治などできるわけがないからだ、と説明しました。