太田述正コラム#1574(2006.12.18)
<米国慈善事情(その1)>
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本日]1330頃、三つの銀行口座をチェックしたところ、更に5名の方が会費を納入されており、これで会費納入済の方は56名になりました。このほか、1名、コラムを書いていただける方が決まりましたので、完全有料化回避目標の129名まで後72名です。
期限の28日まで、平日は後8日しかないので、一日9名の割合で会費納入、またはコラム執筆等の助っ人の申し出、もしくは新規購読申し込み、がないと、本コラムは完全有料化されます。大ピンチです!
コラムを書いていただくことになったバグってハニーさんは北米居住ですが、欧州、東南アジア等に居住されている読者で、コラムを書いていただける方はいらっしゃいませんか?
有料講読を継続される方で振込先の口座番号を忘れた方や、新規申し込みの方は、ohta@ohtan.net へ。
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遅ればせながら報告させていただきます。
意外や意外。11月??12月(06/11/10 18:27:05 – 06/12/10 23:59:59)の太田述正ホームページへの訪問者数は、29,634人であり、悪くありませんでした。
前回の10月??11月(06/10/10 13:21:13 – 06/11/10 18:25:42)は29,964人であり、月の日数も違い、厳密な比較は困難ですが、ほぼ同じ水準を維持した、と言えるからです。(累計訪問者数は、887,350人です。)
しかし、太田述正ブログについては、少しずれた、11月11日(00:00)??12月10日(24:00)の一ヶ月間の訪問者数は2,639人であり、こちらは前月の6,152人プラスアルファから無茶苦茶に落ち込みました。
両者のこの大きな乖離をどなたか解明していただけませんか。
両者を合計すると、月間訪問者数は32,273人と、ブログの訪問者数が判明するようになって以降で最高であった前回(10月??11月)の36,116人プラスアルファを大幅に下回りました。(それでも、前々回(9月??10月)の30,457人を上回っています。)
コラム購読者数も落ち込みました。
本日現在、無料読者は589(HP)+648(まぐまぐ)+76(E-Magazine)=1313名、有料読者は137名で、計1,450名であり、7月10日には1,467名であったところ、前月の1,459名から再び9名も落ち込んでしまいました。しかも、この有料読者中には、来年に向けて継続しない方も含まれていると考えられることから、実際にはもっと大きく落ち込んでいる、と思われます。
やはり、太田述正コラムは深刻な危機に直面している、と認識すべきでしょう。
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1 始めに
世界一の大金持ちである米国人ビル・ゲーツ(Bill Gates)が慈善事業家でもあることは良く知られています。
超大国米国は、慈善大国でもあります。
その実像に迫ってみましょう。
2 米国の慈善の実態
(1)慈善そのもののデータ
米国の昨2005年における寄付総額は推計2,603億米ドルにのぼり、前年に比べて6%も増えました。
寄付者を個人、遺贈(bequeath)、財団、企業に分けると、個人がダントツで77%、1990億ドル寄付しています。
寄付を受け取った側としては宗教団体が一番で、35.8%、932億ドル受け取っています。
(以上、
http://www.csmonitor.com/2006/0620/p25s01-lign.html?s=widep
(12月18日アクセス)による。)
(2)慈善関連データ
ある調査によれば、不動産税が廃止されても過半数の寄付者は寄付額を増やさないと答え、寄付控除がなくなっても過半数の寄付者は同じ額を寄付すると答えています。米国の人々の寄付行動は税金のいかんによって余り左右されない、ということです。
米国で特徴的なことは、年収2万ドル以下の低所得層の人々の寄付率が、彼らより高所得の人々の寄付率より高いことです。
もう一つ特徴的なことは、米国の人々は、カネを寄付するだけでなく、時間も寄付していることです。人々が慈善に提供する時間に平均賃金をかけると、年1,500億ドルに達するという計算があります。
寄付は寄付を受けた人々を助けるだけでなく、社会の全般的な団結意識を強化し、寄付した人々自身を幸せにし、これらの人々を更に成功へと導くことが分かっています。つまり、高所得がより多くの慈善活動を行わせ、それが更に高所得をもたらす、ということです。
また、信心深く、結婚ないし子供志向で、企業家精神を持っているところの保守層が、リベラルより慈善活動に熱心だ、ということも分かっています。
(以上、
http://www.csmonitor.com/2006/1127/p01s01-usec.html
(11月27日アクセス)による。)
3 哲学的考察
以上のようなことが、日本ではどうなっているのか、知りたいところですが、この際、先に進むことにし、米プリンストン大学生物倫理学のシンガー(Peter Singer)教授の、慈善に関する哲学的考察をご紹介することにしましょう。
(続く)