太田述正コラム#2150(2007.10.27)
<防衛省不祥事報道に思う(続x7)>(2007.11.28公開)
(本篇は、当分の間公開しません。)
1 始めに
やっと週刊文春(11月1日号)が送られてきて、読んだところ、私が登場する箇所は、「昭和46年入超組は守屋氏を合わせて八名。守屋氏と同期入超の元防衛審議官で評論家の太田述正氏によれば、「大きな声ではいえないが、三流官庁で、あえて防衛庁を選ぶ人間は、あぶれ者か、成り上がってやろうというバクチ打ち」という雰囲気だったという。」、「その後、航空機課長時代には守屋氏は関係業者との付き合いができてきた。当時、前出の太田氏はアメリカの軍需産業GEの幹部を守屋氏に紹介したことがあったという。 「留学先の先輩だったGEの幹部に頼まれて紹介しました。山田洋行の元専務とゴルフを始めたのもこの頃でしょう。また国内メーカーからも接触を受けていたようです。彼はそういうコネクションに食い込むのが乗上手いんです」」でした。
最後のワンセンテンスはオレ言ってないぞ!
2 GEの幹部
このGEの幹部については、コラム#2137で「今回問題になっているCX用エンジンのメーカーであるGE・・かつての山田洋行、そして現在の日本ミライズは同社の代理店・・の日本支社の日本人幹部の依頼に応じて、その幹部を初めて守屋氏に紹介し、六本木で昼食を共にしたのは私です。当時確か守屋氏は航空機課長で私は人事第2課長でした。このGE幹部はスタンフォード・ビジネススクールの先輩、守屋氏は私の同期という関係にありました。当時倫理規定は厳しくはなかったというものの、今となっては寝覚めが良くないですね。」と記したところです。
これは記憶だけで書いたのですが、この幹部のことを正確に調べてみようと思い立ったのはよいのですが、最近は彼と年賀状を交換しなくなっているので、仕方なく、久しぶりにスタンフォード・ビジネススクールのサイトにアクセスしてみました。
パスワードを忘れていて、パスワードを思い出す手がかり、すら忘れていたのですが、「母親の旧姓」だったのではないかと、この旧姓をインプットしたところ、パスワードが分かり、やっとのことで、OB名簿に到達できました。
Mr. Yasuaki Tsuchiya
MBA 1978 Business
Personal Information <住所:省略>
Last Updated: 03/22/2004 Telephone: <省略>
Fax:<省略>
Personal E-mail: <省略> Business Information: Primary Vice-President
General Electric Japan, Ltd.
Kowa 35 Bldg 14-14
Akasaka 1-chome
Minato-ku
Tokyo, 107-8453 Japan Telephone: 81-3-3588-5296
Fax: 81-3-3582-0996
E-mail: <省略>
Function: Mgmt – Exec. Director/General Manager
Industry: Other
Last Updated: 11/01/2003
これを見た瞬間、お名前の日本語表記もおぼろげに思い出しました。
土屋泰昭氏です。
私は、彼がスタンフォード・ビジネススクールの先輩だと記憶違いしていたわけですが、2年後輩でした。だけど年は私より上なので、まあ、これくらいなら間違いの中には入らないかもしれませんね。
いまだに思い出せないのは、そもそもいつ私が土屋氏と出会ったかです。
2年違うのですから、米国で出会ったはずはありません。
そこで、インターネットで「土屋泰昭」を検索してみたのですが、彼は日比谷高校の先輩でもありました(
http://www.weblio.jp/content/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E7%AB%8B%E6%97%A5%E6%AF%94%E8%B0%B7%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E4%BA%BA%E7%89%A9%E4%B8%80%E8%A6%A7)。
そう言えばそうだったなと思い出しましたが、私は日比谷高校の同窓会である如蘭会の会合に出たことはほとんどないので、土屋氏とは、私が米国留学から1976年に帰国した後、恐らく日本で開かれたスタンフォード・ビジネススクールの同窓会の席上で出会った可能性が高いと思います。
私が防衛庁の人事第2課長をしていたのは、1991年から94年までで、確か守屋に土屋氏を引き合わせた時、既に土屋氏はGEジャパンの副社長だったので、爾来、(更新履歴から見て)少なくとも2003年11月1日までは同じ職にとどまっておられたことになります。
インターネットで検索してみると、土屋氏は、GEジャパン関連会社を含め、様々な会社の役員をされていることが分かりますが、現在なおGEジャパンの副社長をされているかどうかは分かりませんでした。
何だか少年探偵団になったような気がしてきました。
3 最後に
GEジャパンは、守屋事件に係る取材を拒否していると承知しています(典拠は明らかにできません)。
それなら、そう書けばいいじゃないかと何名かの記者に促しているのですが、誰も書きませんねえ。
上記情報を、本日取材に来た一人の記者に既に開示しましたが、彼を始めとする記者の皆さんに、何とか勇気を出してGEに切り込んで欲しいと祈るような気持ちでいます。
防衛省不祥事報道に思う(続x7)
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同盟大再編成の時代ですね。
アメリカがその覇権を維持するために,過去のいきさつに囚われず,同盟関係の大リストラを進め始めたのだろうと思います。レーガン=ブッシュ時代の終わりです。
日米同盟が破棄されることはないにしても,その意味も重要性も大きな変化を免れないでしょうね。
アメリカは最後まで,その覇権の維持に執着するでしょう。なりふり構わず。
太田さんの定年制度についての考え方をお聞かせ下さい。平均寿命80年の時代に、約20才で働き出し約60才で定年を迎え、人生の半分(40年)働き、半分遊ぶこと、この考えだと、働いている人一人が、二人分働くこと等について