太田述正コラム#14629(2024.12.9)
<皆さんとディスカッション(続x6101)/映画評論209:レッド・エージェント 愛の亡命>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
なし。
ウクライナ問題。↓
Some 43,000 Ukrainian soldiers have been killed since Russia’s full-scale invasion began, Volodymyr Zelensky has said in a rare admission of the extent of the nation’s casualties.
In a post on social media, the Ukrainian president said 370,000 injuries had been reported, though this figure included soldiers who had been hurt more than once and some of the injuries were said to be minor.
He also claimed that 198,000 Russian soldiers had been killed and a further 550,000 wounded.・・・
https://www.bbc.com/news/articles/c5yv75nydy3o
ガザ戦争。↓
<アサドは歯医者じゃなく眼医者だったのに、私の歯医者と眼医者が大森駅近傍で互いに近接してるんで、昨日、混線しちまった。訂正。
もとい、シリア情勢の急展開をこの欄で取り上げてきたことの正当性を示唆している記事を3つ紹介しておく。↓>
「イスラエルのネタニヤフ首相 シリアのアサド政権崩壊はヒズボラなどを攻撃した結果・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbdf1fc406eb6d96beae7e8d973c2404c6bc267c
Biden: Fall of Assad Regime ‘Direct Result of Israeli Blows’ Against Iran, Hezbollah・・・
https://www.theguardian.com/world/2024/dec/08/hezbollah-war-with-israel-left-the-assad-regime-syria-fatally-exposed
<ネタニヤフやバイデンの言うことは信用できなくてもガーディアンの言うことなら・・。↓>
Hezbollah’s war with Israel left the Assad regime fatally exposed・・・
https://www.theguardian.com/world/2024/dec/08/hezbollah-war-with-israel-left-the-assad-regime-syria-fatally-exposed
<回顧録書いたら結構売れるかも。↓>
「シリアのアサド大統領と家族がモスクワに到着 ロシア国営メディア「人道的配慮に基づき亡命を認めた」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/edecfcfd2b3fd0fe980e4e50e9f90917bb4dc631
<米国とシリアの民度は同程度。↓>
Watch: BBC sees looting at Bashar al-Assad’s residence・・・
https://www.bbc.com/news/videos/cdd690jp6rmo
<また、イスラエルの領土が増えそうだな。↓>
Israel seizes Golan buffer zone after Syrian troops leave positions・・・
https://www.bbc.com/news/articles/c77jrrxxn07o
<トランプの忠告を無視してバイデンが余計なことを・・。↓>
President Joe Biden announced Sunday that U.S. forces had conducted dozens of airstrikes targeting Islamic State camps and operatives in Syria as his administration tries to stabilize the region following the extraordinary fall of deposed president Bashar al-Assad’s regime.
Speaking from the Roosevelt Room, Biden warned that the rebel groups that toppled the autocrat had their own “grim record of terrorism” and said the United States was working with its partners to address concerns that extremist groups could capitalize on the power vacuum left by Assad.・・・
https://www.washingtonpost.com/politics/2024/12/08/trump-syria-russia-ukraine/
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
だって、人間主義者だもーん。↓
「・・・日本人<にとって、>・・・人間とともにある山川草木は存在したが、自然科学の対象となる「自然」は存在しなかった。人々はむしろそれと一体になって生きてきた。自然は分析ではなく、共感の対象であった。あるいは畏怖の対象であった。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/41d97cef5cfb1ef20ee6416d5c5a7ea22229da93
<狩猟採集時代におけるこの人間主義の起源だ。↓>
「・・・毎年、3~20ほどの小屋が嵐で吹き飛ばされるのはわかっているが、誰の小屋が不運に見舞われるかわからないのなら、社会にある種の安全保障システムを敷いて、集落のメンバーを運命の気まぐれから守るほうが何かと都合がいい。
大型の哺乳類の出現には、集団で狩りをすることで適応した。共同で狩りをする動物はほかにもたくさんいるが、人間ほど高い正確さと協調性を示す例はほかにない。そうこうするうちに、大型動物の肉を手に入れなければ生きていけないほど環境が厳しくなった。 そのような背景では、集団意図、つまり「我々意識」を育み、狩猟という複雑な能力を学び、協力して実践することが進化として有意義だった。狩猟への参加や獲物の分配などを取り仕切るための詳細な制度も同時に発展した。
こうして、協調性を有する生物になった人類は、自然と社会から協力作業の果実を収穫できたのである。いわゆるスケールメリット(規模がもたらす利益)が生じ、協力を通じて得られる利益は、協力のネットワークを広げることで大きくなっていった。経済学者が「規模に対する収穫逓増」と呼ぶこの現象では、私たちの行動に応じて成果が一定に増えるわけではなく、ときに爆発的に増加する。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E3%81%AA%E3%81%9C%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%8C%E7%89%B9%E7%95%B0%E7%9A%84%E3%81%AA-%E5%8D%94%E8%AA%BF%E6%80%A7-%E3%82%92%E6%89%8B%E3%81%AB%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E7%9A%84%E3%81%AA%E5%87%BA%E6%9D%A5%E4%BA%8B%E3%81%AF-%E8%87%AA%E7%84%B6%E7%92%B0%E5%A2%83%E3%81%AE%E5%A4%89%E5%8C%96-%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F/ar-AA1vuCip?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=fcde4477cb3142cb81b75b3b29627e75&ei=20
日・文カルト問題。↓
<日韓交流人士モノ。↓>
「国女子バスケ:清州KBスターズ、新加入の永田萌絵・志田萌「萌え萌え」コンビに期待高まる・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/12/05/2024120580126.html
<元首の在任中の行為に不可侵権ないの?↓>
「尹大統領、事実上職務排除? 「現行法上可能」vs「憲法破壊」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/327154
<戒厳令が成功してたとしても8~9割の韓国民を粛正しなきゃいかんとなると目的達成は当面は不可能だね。↓>
「戒厳後の尹大統領支持率、肯定13%-否定80%・・・」
https://www.donga.com/jp/article/all/20241207/5338747/1
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<いらはい、いらはい。↓>
「・・・日本華僑報網は、日本の若者の間で転職によるキャリアアップ志向が強まる一方で、中国の若者が安定した仕事を求めて日本にやってくるとする文章を掲載した。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b945270-s25-c30-d0193.html
<ご心配いただき・・。↓>
「・・・環球時報は米国のトランプ次期大統領が日本製鉄によるUSスチール買収に反対したことを報じた。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b945227-s25-c20-d0193.html
<総体継受中。↓>
「・・・環球時報・・・記事は、日本政府がここ数年孤独問題を一層重視しており、21年2月には18年の英国に続いて孤独・孤立担当相を設置したほか、内閣府に「孤独・孤立対策推進室」を設立し、23年には「孤独・孤立対策推進法」を制定したと紹介。同時に、日本の地域社会も「孤独死」現象を防ぐため、人間関係の再構築に努めており、近隣関係を強化し、老人が地域社会に溶け込み、積極的に地域活動に参加するよう促しているとした。また、一人暮らしの高齢者がさまざまな地域組織やボランティア団体による援助を受け入れるよう積極的に導いているほか、個人心理相談室などの社会機関も独居者に定期的な訪問サービスを提供することで、「孤独死」リスクの高い弱者を支援していると伝えた。
記事は、これらの積極的な対策が一定の成果を収めている一方で「単身社会、独居社会、高齢社会が重なる中での孤独現象に完全に対処できるかどうかはまだ不明だ」とも指摘。日本の取り組みは、「孤独死」問題の対処に当たって孤独問題の解消から着手する必要性を示唆しているとし「コミュニティの再建と人々とのつながりを増やすと同時に、孤独者に対してできる限り多くの社会保障を提供することが求められている」と結んだ。」
https://www.recordchina.co.jp/b945008-s25-c30-d0193.html
<日中韓提携アルね。↓>
「雪降る小樽で心暖まる話、携帯拾った中国人観光客が落とし主の韓国人女性を探し出し手渡す・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b945309-s25-c30-d0198.html
<太田>
一 全自動洗濯機
本日の洗濯は乾燥がうまくいった。一応朗報。
二 風呂死
私の場合、ヒートショックだけ気を付ければよさそう。↓
「中山美穂さん死去、医師の森田豊氏が入浴時の死亡事故を解説・・・
槽内で(1)深い眠り(2)熱中症(3)ヒートショック、などが生じていた可能性が考えられる。
(1)を誘発する主なものとして、<1>疲労、<2>医薬品の服用、<3>飲酒などが考えられる。顔が湯につかっても反応できず、そのまま命を落とすケースも珍しくない。(2)は熱い湯に長い時間つかると脱水傾向になり、熱中症となり気を失うことがある。(3)は検視により心筋梗塞や脳卒中の指摘がないことや、50代前半の女性であることから、その可能性は低いだろう。
・・・19年に浴槽内で亡くなった人は4900人。交通事故死2508人の約2倍、08年から約1・5倍にも増えている。今回の事故の背景は、はっきりとしていないが、入浴には多くのリスクが潜んでいる。事故防止のために、湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしたい。」」
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/celebrity/%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E7%BE%8E%E7%A9%82%E3%81%95%E3%82%93%E6%AD%BB%E5%8E%BB-%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E3%81%AE%E6%A3%AE%E7%94%B0%E8%B1%8A%E6%B0%8F%E3%81%8C%E5%85%A5%E6%B5%B4%E6%99%82%E3%81%AE%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%82%92%E8%A7%A3%E8%AA%AC-%E6%B7%B1%E3%81%84%E7%9C%A0%E3%82%8A-%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87-%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7/ar-AA1vtIkf?ocid=msedgdhp&pc=ENTPSP&cvid=6a2850051adb42b9b0345dc132503848&ei=38
–映画評論209:レッド・エージェント 愛の亡命–
今回の『レッド・エージェント 愛の亡命』(原題:Despite the Falling Snow)(米加映画)は、「米ソ冷戦を背景に、亡命により離れ離れになった夫婦の運命を描いたラブサスペンス<で、その粗筋は、>1961年、ソ連人のサーシャは<米国>に亡命するが、一緒に亡命するはずの妻カティヤは祖国に取り残されてしま<い、>1992年、<一人米国>で暮らすサーシャは、アーティストの姪ローレンがモスクワへ行くことを知り、カティヤに思いをはせる<ところ、>1959年、サーシャはカティヤと恋に落ち結婚するが、彼女はサーシャの同僚ミーシャとともに<米国>に国家機密を流していた<という背景があり、>「ミッション:インポッシブル」シリーズのレベッカ・ファーガソンがカティヤとローレンを1人2役で演じ<る>」
https://eiga.com/movie/88594/
というもの。
傑作なのは、レベッカ・ファーガソン(Rebecca Ferguson。1983年~)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%B3_(%E5%A5%B3%E5%84%AA) ←この写真はペケ
が演じた2人が同一女優によるものであることに映画鑑賞中に全く気付かなかったこの私だ。
これ、私の目の節穴ぶりを嘲るのではなく、美人なら(←こいつがメッチャ重要)メイクでいかようにでも変身させられることの証明だと受け止めて欲しい、と、私は力説したい。
なお、私はカティヤのファーガソンの方がローレンのファーガソンより断然好みだ。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%88-%E6%84%9B%E3%81%AE%E4%BA%A1%E5%91%BD-DVD-%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/B07H4JWZY1?SubscriptionId=AKIAJGXNBB5I75E6I4EA&tag=eigacom-movie-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=B07H4JWZY1
(画像をクリックして拡大してご覧あれ。左方がカティヤのファーガソンでベッキーを数等倍美人にした感じ。)
なおなお、細かい話ながら、ファーガソンの邦語ウィキペディア(前掲)が彼女の母親を「イングランド人」・・私の言う「イギリス人」・・としているのは「誤訳」だ。
English の、「英国の」と「イングランドの」、の両義性
https://ejje.weblio.jp/content/English
を踏まえた上で、彼女の英語ウィキペディアにおける彼女の母方の祖父母がそれぞれ何人か、
https://en.wikipedia.org/wiki/Rebecca_Ferguson
を確かめられたい。
これほどさように翻訳っちゅうのはムズカシイ。
その一端を御理解いただければ幸いだ。
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太田述正コラム#14630(2024.12.9)
<浜口恵俊『間人主義の社会 日本』を読む(その20)>
→非公開