太田述正コラム#14657(2024.12.23)
<皆さんとディスカッション(続x6115)/映画評論222:リフレクション>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
<シーメンス事件を持ち出すまでもなく、帝国海軍/海上自衛隊には汚職の伝統が・・。戦後は、決して有事に使われることがない艦艇等を整備・維持してきただけに、なおさら・・。↓>
「川崎重工業(本社・神戸市)が海上自衛隊の潜水艦乗組員らに物品を提供していた問題で、川重側が不正な資金を捻出するため、少なくとも約40年前から取引先との架空取引を繰り返していたことが、関係者への取材で明らかになった。当初は業務に必要な物品を購入していたが、約20年前からは海自隊員らの私物を提供していたことも判明。海自側の要求が次第にエスカレートし、癒着を強めたとみられる。・・・」
https://mainichi.jp/articles/20241222/k00/00m/040/251000c
ウクライナ問題。↓
<来年こそは、12月の東京オフ会で日露百年戦争勝利記念の再祝杯を!↓>
「政治的にも経済的にも行き詰まるロシア プーチンの取り巻きはジレンマに直面・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/227947369fa4ef3eeca1a623bc6cdb71686a87a9
ガザ戦争。↓
<不正確極まる。シオニズムは最初から宗教的シオニズムを少数派ながら有力派として含んでいたし、ここで紹介されているタルムードの解釈は解釈群のうちの一つに過ぎない。
https://en.wikipedia.org/wiki/Zionism
https://en.wikipedia.org/wiki/Religious_Zionism ↓>
「・・・シオニズムとは何か。シオンはエルサレムの別名。同地に帰還しユダヤ人国家を建てようというナショナリズムだ。ユダヤ教を軽蔑する無神論者や社会主義者の運動で当初少数派、浮いていた。 ユダヤ教はモーセ以来の伝統ある信仰。エルサレム帰還を祈るがそれは神が許可したとき。≪群れをなし、力ずくで帰ってきてはならない≫がタルムードの教えだ。パレスチナにもユダヤ人はいた。アラビア語を話しムスリムと共存していた。そこへシオニストがやって来て、ユダヤ人に指図し、パレスチナ人と敵対し弾圧した。 シオニズムが現れたのは一九世紀末。ポグロム(ユダヤ人村の襲撃)がロシア東欧で荒れ狂った。対抗して、宗教の代わりに民族をアイデンティティにする運動が起こった。ヘブライ語を国語にし、パレスチナに移住しよう。現実離れした主張だったが第二次世界大戦後、西側諸国の支持をえた。一九四八年には一方的にイスラエル建国を宣言、現在にいたる。 シオニストは力でユダヤ人国家の独立を守ろうとする。周囲のアラブ人国家はみな敵。パレスチナ人(アラブ系)も敵。イスラエルは彼らの土地を奪い、入植し、あえて国境を定めず、パレスチナ全域を支配しようとする。イスラエルへの怨念が蓄積していく。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d192b330781431f2a44849cf6b38d537eff7b879
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
その通り。↓
「・・・治安維持法は、天皇制を否定したり、社会主義革命をめざしたりする言動を厳罰に処する法律ではあっても、社会生活全体をおおい尽くしていたのではなかった。 戦時下、さまざまなデマが飛んだ。戦争遂行に都合の悪いデマもあった。それでも取り締まりには明確な基準があった。「真実」でなければ処罰の対象だった。しかし「意見」だけならば処罰されなかった。たとえば「自分は支那事変に反対だ」あるいは「軍隊に行くのはおそろしい」、これらは「意見」だから処罰の対象外だった。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/898c0db86cf4d47c756527cb5dfda96fd72b5a42
日・文カルト問題。↓
<「同じ考え」じゃあどうしょーもないんですぜ、野田さん。ま、もう遅いけど・・。↓>
「野田佳彦元首相・・・野党の代表だが安全保障については自民党政権と同じ考えのようだ。・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/12/20/2024122080113.html
<こういう日本記事はよろしい。↓>
「日本企業3社に1社は70歳まで勤務可能・・・」
https://www.donga.com/jp/article/all/20241223/5364517/1
ま、そんなところやね。↓
「・・・人間社会、とくに自由な社会においてはどうしても派閥が生まれます。これが小国レベルでは致命的になるのに対し、大国、とくに連邦政府の下では一定程度、抑制することが可能です。なぜなら地方ごとに有力な派閥が異なるため、連邦レベルではそれらが相殺し合い、結果として公共の利益に近づくからだとマディソンは主張します。後の多元主義論につながる有名な議論ですが、純粋民主政を否定し、共和政を擁護する文脈における議論であることが注目されます。
古代ローマのところでも触れましたが、共和政(republic)と民主政(democracy)を対比的に捉える伝統があるとすれば、独立期のアメリカは、まさにその典型であるといえるでしょう。少数の人々(=エリート)によって公共の利益を目指す政治と、より多くの人々の政治参加によって多数者の利益を目指す政治を対比する二分法は、現在のアメリカの共和党(Republicans)と民主党(Democrats)という二大政党の名称にまでつながっているといえます。いずれにせよ、アメリカの独立を指導した人々が民主主義的であったかについては、疑問が残ります。・・・
「建国の父」たちが理想としたのは、「高い知性を持つ、有徳な人々」による共和国でした。人民の直接的な政治参加には消極的であり、すでに指摘したように、上院議員は州議会によって選ぶこととし、大統領を選ぶにあたっても、直接選挙ではなく、大統領選挙人を通じた間接選挙を採用しました(現在では、国民が選挙人を選ぶことで、実質的には直接選挙に等しくなっています)。・・・
建国の時点では、黒人奴隷が存在し、女性の参政権も認められていませんでした。また、「建国の父」たちは、人民の直接的な政治参加の拡大にはあくまで警戒的でした。そのための代表制であり、立法権を抑制するための複雑な三権分立の仕組みでした。・・・
<但し、>その後の歴史を通じて、そこに胎動した民主主義の可能性が拡大していった<のです。>・・・」
https://courrier.jp/cj/385367/?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=385367&utm_content=politics
例によって、冒頭部分しか読めない記事だが、どうやら、人類に関する弥生人仮設は間違いだった、という記事らしい。↓
We’ve Misunderstood Human Nature for 100 Years・・・
The idea that humans are natural-born predators was not just a scientific claim; it also found expression in the broader culture. In the 1954 novel “Lord of the Flies,” a group of school-age boys stranded on an island descend into savage violence, revealing their true nature. The 1968 movie “2001: A Space Odyssey” begins with a tribe of prehistoric apes — our ancestors — discovering how to use a leg bone as a weapon to assault one another. ・・・
https://www.nytimes.com/2024/12/22/opinion/human-nature-polarization-predator.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
日中交流人士モノ。↓>
「中国無形文化遺産「木版水印」技術を日本の大学で紹介・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2024/1220/c94638-20256759.html
<ここからは、レコードチャイナより。
ご愛顧に深謝。↓>
「中国の男性、クレヨンしんちゃん野原家を1分の1スケールで再現へ、6000万円相当借金・・・中国メディアの斉魯晩報など・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b946072-s25-c30-d0192.html
<総体継受、続けようね。↓>
「中国のSNS・小紅書(RED)・・・投稿者は日本のある施設に英語と中国語、韓国語の3カ国語で「立ち入り禁止」と書かれている写真を掲載。英語と韓国語は黒い文字なのに対し中国語だけが赤い文字で書かれており、文字の大きさも中国語が一番大きく書かれている。
投稿者は「中国語の注意書きがいつも一番大きく、赤い文字が使われたり、一番目立つ場所に書かれていたりする。これを見ると、中国人としてはいささか不快になる。でも逆にどうしてこうなっているかを考えると…(みんな分かるはず)。だから出かける時はルールを守ろう」と呼び掛けた。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b946010-s25-c30-d0052.html
<太田>
一 Meta Quest 3SでMicrosoft Officeを使うためのキ―ボード/マウス
「Microsoft Word、PowerPoint、およびExcel<を>・・・Meta Questストアから無料で入手できます。・・・
将来的にはOutlook、SharePoint、さらにはWindows 365 Cloud PCがVRで利用可能になります。・・・
これらはアプリのWebベースのバージョンなので、Microsoft 365のサブスクリプションは必要ありません。ただし、Microsoftアカウントは必要です。・・・
仮想ワークスペースを拡張するには、アプリを追加の仮想モニターにドラッグするだけです。仮想キーボードを使用することもできますが、それは数字を処理したりWordドキュメントを作成するには適していません。代わりに、BluetoothキーボードとマウスをMeta Quest 3に接続できます。」
https://www.ceodata.com/microsoft-office-on-the-meta-quest-3/
というので、「Android 12」をベースにした独自OSの「Quest 3S」では多くのAndroidアプリを使うことができ<る。>」
https://cotonohablog.com/quest-3s/
を確認の上で、中華製安オールインワン何でもありのしかもセール中の「Ewin キーボード Bluetooth 収納可能のタッチパッド付き・・・マルチペアリング 三台デバイス対応・・・Windows Mac iOS Android対応 Type-C充電式」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DHCXD2XX/ref=sspa_dk_detail_2?psc=1&pd_rd_i=B0DHCXD2XX&pd_rd_w=OnBNv&content-id=amzn1.sym.f293be60-50b7-49bc-95e8-931faf86ed1e&pf_rd_p=f293be60-50b7-49bc-95e8-931faf86ed1e&pf_rd_r=1K17B8S5JKZJ82FJVWHG&pd_rd_wg=qerqQ&pd_rd_r=bfd21d4b-08b2-42e4-8233-143d706d398f&s=electronics&sp_csd=d2lkZ2V0TmFtZT1zcF9kZXRhaWw
をダメ元で購入した。
全部うまくいくとも思えないが、成功すれば、Quest3S、新タブレット、iPhone16、でこのキーボードが使えるようになる!
二 楽天Edy残高の移行
Edy機能付き楽天カードだけで、単なるEdyカードじゃだめだが、楽天カード(旧)から楽天カード(新)へ、Edy残高500円をファミマで、下掲手順↓でもって本日行う予定。
https://www.family.co.jp/services/smartphone/coupon/rakuten_edy.html
三 メールソフト
<US>
ちょっと自分のPCで、自分のGMAILアカウントをOUTLOOKに設定してみます。
お待ちください。
なお、xxxx@ohtan.net のパスワードは、さくらインターネットにログインするときのパスワードです。
四 ヘルメット
我が意を得たり。↓
「自転車で下校中に車と正面衝突「ヘルメットが身代わりに」…一命取り留めた高校生が着用訴える・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241221-OYT1T50133/
--映画評論222:リフレクション--
昨日取り上げた映画に引き続き、ウクライナ映画です。
「リフレクション(・・・Vidblysk、英語: Reflection)は、2021年に制作されたヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ監督<・脚本・制作>によるウクライナのドラマ映画<であり、>・・・ウクライナ東部でのロシア・ウクライナ戦争での戦闘の1つで、2014年にロシア軍に捕らえられたウクライナ軍の外科医セルヒイを主人公とにしている<ところ、>捕虜として捕えられた間に、セルヒイは、拷問、レイプ、捕虜に対する非人間的な行動の他のさまざまな恐ろしい場面を目撃する<が、>その後すぐに、ロシアとウクライナの間の捕虜交換の一環として、セルヒイは捕虜から解放され、戦前の通常の日常生活に戻り、囚人として目撃した恐怖がまだ彼を悩ませていることを気づく。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3_(2021%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)
これも、現在進行形のウクライナ戦争勃発の前年に封切られた映画だが、昨日の映画より更に端的にこの戦争勃発を予期していたかのような内容になっており、ロシアの残虐さの描き方は執拗で容赦がない。
ほぼ秀作、といったところか。
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太田述正コラム#14658(2024.12.23)
<浜口恵俊『間人主義の社会 日本』を読む(その28)>
→非公開