太田述正コラム#14767(2025.2.16)
<皆さんとディスカッション(続x6169)/映画評論267:タイムボム 爆弾解除、ミスしたら即死。>
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
<こういった研究を評価しないわけじゃないけど、より重要な、岸カルト「創出」の話を取り上げたのが私だけなのは困ったもんだわ。↓>
「・・・昭和天皇は積極的に動いていた。日本国憲法制定以前には、日本型の立憲君主制を模索した内大臣府による憲法改正案を高く評価していた。GHQ案が提示された後も、帝国議会での審議に入る前、貴族院議員などに対して、「聖断」とは異なる天皇の意向が伝えられた。むしろ天皇は「元首」としての地位を確認しようとしていた。「象徴」には納得していなかったのである。しかし、帝国議会の審議は天皇の思うようにはならなかった。GHQの意向が示され、天皇の希望は叶えられなかったのである。昭和天皇は「敗北」した。けれども、昭和天皇はここで単に「敗北」したわけではなかった。「元首」としての役割にこだわり、その拡張を目指した。イギリスのキングをモデルにした動きを見せたことを、本書では新史料『昭和天皇拝謁記』を使って示している。結果、解釈のなかで「元首」化する方向性が定着していく。 ・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/993f7bb52911be37fc558e6a24a7b2444e416456
ウクライナ問題/ガザ戦争。↓
<トランプ政権に恥の感覚なし。↓>
「・・・トランプ米政権がウクライナに対し、同国の希少な鉱物資源の50%の所有権を米国に譲渡するよう提案していたと報じた。ウクライナは応じなかった。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f89478e11dd6a3f08c96d59b57486721b75604b
「・・・トランプ政権でウクライナ・ロシア問題を担当するケロッグ特使は、・・・「停戦交渉にヨーロッパの席はない」と発言した・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d882f892b2c8f6054cba4b14f20a8733535e325f
妄想瘋癲老人米国。↓
<選んだのはお前らだろが。↓>
「トランプ大統領の権限拡大に懸念 米調査、「あまりに危険」65%・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bee16cdab4f354e36f9011c3aa301bda4463f048
<確かに・・。トッドもたまにはまともなことを言うな。↓>
「・・・ドイツの経済学者、フリードリッヒ・リストは、保護主義がうまく機能するために最も必要なことは熟練労働者の存在だと言っています。ところが、今のアメリカはその熟練労働者がいないのです。トランプの掲げる保護主義政策が進んだとしても、うまく機能することができないというわけです。
たとえば、アメリカとロシアの産業構造を見てみると、自然資源ではそれぞれ石油と天然ガスを生産しています。ただし、アメリカはロシアよりも人口が2倍以上も多いのに、ロシアよりエンジニアを輩出できていません。・・・
トランプは、中国やロシアなどでつくる主要新興国BRICSに対して、脱ドルを進めれば加盟国に100%の関税をかけると脅していますが、ドル覇権こそが米国内の産業の発展を妨げているのです。つまり、高学歴の人々の多くが、こういったドルの源泉に近い仕事にどんどん就いていくわけです。エンジニアよりも、金融といったセクターの仕事に就くという流れがあることによって、アメリカのエンジニア不足という問題は決して解決されずに問題は深刻化して、失敗し続けるアメリカというものを持続させてしまうというわけです。・・・」
https://dot.asahi.com/articles/-/250185?page=1
「・・・今日注目すべきは、アメリカが同盟国やアメリカに従属しているような国々を裏切り始めているというところです。 巨大な勢力として台頭したアメリカが今、弱者をどんどん脅かしているのです。・・・
今後はヨーロッパの威厳を再復活させることができるのかというところが問題になってくるのではないでしょうか。・・・
私たちがこれから目の当たりにすることになるのは、自動車産業の崩壊の後の航空産業の崩壊でしょう。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/deeeb354c3bb069a7b1600fb1f7358963e385596
<USスチールは、かつての理想主義青年米国の象徴ってわけだ。↓>
「・・・カーネギーは「鉄鋼王」の称号を手に入れた。小学校しか出ていない自分が巨万の富を手に入れられたのは民主主義と資本主義のおかげだ、と確信していたカーネギーは65歳で引退し、築き上げた富を社会に還元する慈善事業に専念したいと考えていた。では会社はどうするか。1901年、カーネギーが相談を持ちかけたのが銀行家のジョン・ピアポント・モルガンだった。巨大銀行JPモルガンの創始者である。モルガンは一計を案じた。まずモルガンがカーネギー・スチールを買収し、中堅どころの製鉄会社をいくつか統合して作ったフェデラル・スチール・カンパニーと合併させたのである。こうして出来たユナイテッド・ステイツ・スチール・カンパニー(USスチール)は、米国市場で初めて株式時価総額10億ドルを超える事業会社になった。・・・
会社を売って約2億3000万ドルもの大金を手にし、「石油王」ジョン・ロックフェラーを抜いて「最も裕福なアメリカ人」になったカーネギーは、その資産の90%を慈善事業に充てて社会に還元する。カーネギーの名前は彼が作った会社ではなく、全米に残るカーネギー図書館、ニューヨーク・カーネギー財団、カーネギー・メロン大学、カーネギー科学研究所、カーネギー・ホールなどに刻まれた。現役経営者の時代は資本主義の原則に従い、ありとあらゆる手段を使ってライバルを駆逐し、富を独り占めする。「winner takes all(勝者の独り占め)」だ。しかし現役を退いた後は、民主主義の原則に従い、富を社会に還元する。税金を納めて役人に任せるのではなく、あくまで私有財産として使い道は自分で考える。 カーネギーは米国社会が理想とする資本主義と民主主義の体現者であり、その思想は「資産の半分以上を慈善活動に寄付する」と宣言する「giving pledge(ギビング・プレッジ)」として現代の米国起業家たちに受け継がれている。ビル・ゲイツ氏、ウォーレン・バフェット氏、イーロン・マスク氏、サム・アルトマン氏などあらゆる富豪がこの系譜に連なっている。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c537d4c4a7f4eb1de4370a7b8d62ef3e4beedf99
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
アレー!↓
「・・・東大の本郷キャンパスへ。久々に訪れたら、赤門が補強工事のため閉門だったり、ガチ中華の店が立ち並んでいたりして仰天。 さらに驚いたのは、正門脇に観光バスが横付けにされ、50人近い中国人観光客たちが降りてきたことだ。そのほとんどが親子連れで、正面の安田講堂を見て「ここに入れたらいいね」などと話しながら記念撮影。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b57907a2c7541b38319ea030e5d4c7bf237c484c
日・文カルト問題。↓
<文カルト危うし?↓>
「「嫌日」より「嫌中」。東アジア研究院(EAI)が韓国リサーチに依頼して実施した周辺国認識調査の要約だ。中国に対する認識が「否定的」という回答率は71.5%で、北朝鮮(79%)に次いで高かった。数値も数値だが、数値の上昇が急だ。2015年の調査では「否定的」という回答は16.1%だったが、2020年の調査で40.1%に上がり、今回は31.4%ポイントも急騰した。
半面、日本に対しては「肯定的」という回答が増えた。日本に対する友好度は2015年に17.3%だったが、日本の素材・部品・装備輸出規制と文在寅(ムン・ジェイン)政権で反日運動があった2020年の調査では9.9%まで落ちた。しかし今回の調査では31.4%に上昇した。米国に対しては「肯定的」が77.3%(2015年)→63.7%(2020年)→63%(2025年)と少しずつ減少している。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E9%9F%93%E5%9B%BD-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AB%E9%9D%9E%E5%A5%BD%E6%84%9F-%EF%BC%95%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%A7%EF%BC%94%EF%BC%90-%EF%BC%97%EF%BC%92-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E5%A5%BD%E6%84%9F-%E3%81%AF%EF%BC%91%EF%BC%90-%EF%BC%93%EF%BC%91/ar-AA1z5Bft?ocid=msedgntp&pc=U531&cvid=2f128f336dc54a63b5e210f3321e043f&ei=58
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<邦語媒体より。
例によって冷笑的な記事だが、フツーの日本人には、支那での阿Q退治がどんなに大変なことかが全く分かってないから冷笑的になっちまうのよ。↓>
「中国 前司法相を収賄の罪で起訴「職権を乱用し巨額の財産を不法に取得」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4885a5fbaf5a461e2ad417f7be467786784af59d
<太田>
一 ドコモショップ
本日午後、表記を訪問し、スマホ切り替えだけの契約をしてくるつもりだが、つつがなく目的を達成できるか、それが問題だ。
二 総務省!
昨日、まさしく、これとほぼ同じ詐欺電話がかかってきて、↓
https://himarajion.blog.jp/archives/8851265.html
テキトーにあしらって電話を切ったが、ナンバー表示契約をしていないので、それがインドネシアからかかってきた(であろう)ことも分からず、また、ウチの電話機、録音措置の取り方がヤヤコシイのでモチ録音もしていないのだが、どこで、どーゆー風に詐欺にもってくのかさえも分からないお粗末な電話だった。
いずれにせよ、皆さんもお気をつけください。
–映画評論267:タイムボム 爆弾解除、ミスしたら即死。–
今回の『タイムボム 爆弾解除、ミスしたら即死。』(Deflagrations)は、2021年の仏映画
https://eiga.com/movie/97105/
https://crow-diary.com/deflagrations-2021-movie-review/ ←長々しいアマによる評論
は、局所サスペンス映画としては、『FALL/フォール』(コラム#14695)に比してはるかに手に汗を握らせないという意味で失敗作。
但し、社会性/時事性、においては、ひねり過ぎだが、一応、評価できる。
時あたかも、「ウクライナ、東京23区分の森が消滅か 残ったのは大量の地雷」
https://mainichi.jp/articles/20250214/k00/00m/030/181000c
という記事が最近出ていた。
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太田述正コラム#14768(2025.2.16)
<橋爪大三郎・峯村健司『あぶない中国共産党』を読む(その4)>
→非公開