太田述正コラム#4033(2010.5.27)
<皆さんとディスカッション(続x846)>
<υυββ>(「たった一人の反乱」より)
戦場の子供たちを救っているのはドラゴンボールらしい
http://www.youtube.com/watch?v=79uFWRkBQd0
<υβυβ>(同上)
昨日松本隆の特集を見た。
松田聖子の「赤いスイートピー」は、時代に逆行するかとも思われたが、意外にも保守的な若い女性層に大ヒットした。
当時80年代は冷戦真っ只中で、男たちは辛うじて「男性」であると女性たちから見なされていた。
しかし、冷戦構造の崩壊以降、日本の男たちが「男性」ではないことが女性たちにも知れ渡り、90年代以降若い女性層に人気があったのはビジュアル系、すなわち「ゲイ」風の男性像。
90年代以降はメディア、特にTVを席巻しているのはSMAPを始めとするジャニーズの美少年たち。
ここにおいて現代の日本女性が好む男性のタイプは「プードル男」だ。
太田さんが指摘している「一妻多夫」が現在の日本の現状であると思う。
やれやれ。
<太田>
そりゃ、中性化現象であって、即一妻多夫現象じゃないだろ。
ま、どっちも縄文モードの属性・・ただし、後者は仮説の仮説段階・・だから、相互に無縁じゃないだろうけどね。
<名無し>
『アポカリプト』という映画を評論してください。
太田映画評論の対象としては、恰好の作品だと思います。
携帯からの投稿なので、短文で失礼します。
<太田>
承りました。
それにしても、日本語のウィキ、分量の少なさはともかくとして出来悪いね。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%88
英語のウィキ↓読んで、ようやく、あなたの趣旨、分かったような気になりました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Apocalypto
それでは、記事の紹介です。
天安事件で日米関係が「修復」に向かっているからか、新たな日米離間を画策する中共当局。↓
http://j.peopledaily.com.cn/home.html
金正日が昨日のディスカッション読んだからじゃないだろうけど・・。↓
「哨戒艦沈没:「<韓国が対北>宣伝放送再開すれば、開城工団は閉鎖」・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20100527000008
「・・・開城工業団地への出入りを遮断すると予告した・・・。
韓国政府も譲歩しづらい状況だ。政府当局者は「全国民の前で宣伝放送再開の方針を発表したのに、北朝鮮による脅しの一言で手を引くわけにはいかない」と語った。韓国政府が万が一の事態に備えている状況は、金泰栄(キム・テヨン)国防長官が25日、大統領府での国民元老会議に持参したメモに、「開城工業団地での人質問題に対する対応策の準備、少人数の人質の場合、大人数の人質の場合:空中○○統制(39度案)、米戦力大規模展開必要」と書かれていたことからも確認できる。「少人数の人質の場合」については特別な言及はない。一方、「大人数の人質の場合」には、「平壌付近の緯度39度まで制空権を確保し、大規模米軍戦力を韓半島(朝鮮半島)周辺に配備して、北朝鮮に圧力を加える」(軍関係者)という見方が出ている。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20100527000026
当面の焦点はここ↑だな。
中共当局、思案投げ首してたけど、ついに本件に関しては金正日に引導を渡すことを決意か?↓
「中国共産党機関紙・人民日報の姉妹紙「環球時報」が・・・26日、社説で「韓半島(朝鮮半島)の緊張が危険なレベルに達するのを防ぐのに最も急がれることは、北朝鮮が十分な事実に基づき、自らが『天安』沈没と無関係だということを証明すること」と主張した。また、「もし、北朝鮮が関係しているなら、過ちを認めなければならない」としている。・・・
さらに、環球時報は「韓国政府が提示した証拠は、既に全世界の世論にも影響を及ぼしている。北朝鮮はこれを否定し、戦争にまで言及しているが、事実関係で説得力のある内容はない」と北朝鮮を批判した。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20100527000009
韓国の世論は、まあまあまとまってるね。↓
・・・In a survey by Gallup Korea for the Chosun Ilbo, 60.4 percent of respondents approved of the government’s sanctions against North Korea, including a halt to all trade. Some 20.9 disapproved and 18.8 percent gave no answer. ・・・
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2010/05/27/2010052700524.html
本件にも関連し、朝鮮日報が日本を見倣えと言っている。↓
「・・・古くは青瓦台(大統領府)襲撃未遂事件(1968年)やラングーン爆破テロ事件(83年)、記憶に新しいところでは大韓航空機爆破事件(87年)や江陵潜水艦侵入(96年)も、北朝鮮はどれ一つとして過ちを認めていない。明白な証拠や証言があり、世界中から糾弾されても、北朝鮮は謝罪どころか「捏造(ねつぞう)」と大きな口をたたいてきた。
ところが、たった一つ例外がある。北朝鮮が行った反人権的な犯罪に対し、唯一公式に謝罪を受けた日本だ。何が何でもシラを切る北朝鮮が、日本人拉致だけは素直に認め、謝罪と再発防止を約束している。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20100527000041
「・・・日本は、一銭も払わずに自国民の拉致問題を解決した。ただ、100億ドルの「におい」を漂わせただけだ。日本政府が「まず北朝鮮が問題を解決すれば支援する」という相互主義の原則を揺らぐことなく貫き通し、日本社会が政党や派閥を越え、固く団結した結果だった。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20100527000042
しかし、小泉首相(当時)、ホント罪深いね。
おかげで自民党は壊滅し、民主党は鍛えられないまま現在に至っている。
朝鮮日報の軍事記者サン、ちゃうよ。
日本海は深いから、話は逆で、潜水艦探知が容易なんだよ。
日本に地上局があるSOSUS網で、ほとんど探知してるけど、日本も米国も韓国に教えてないだけさ。
「姿を消した」サンオ型潜水艦(325トン)だって、日米からすれば、恐らく見えてるはずだよ。↓
「北の潜水艦戦力、7-8割が東海に集中・・・
北朝鮮は潜水艦探知が難しい東海の特徴を生かして、90年代にサンオ型小型潜水艦やユーゴ型潜水艇を随時侵入させたとみられている。実際に98年、束草沖で拿捕(だほ)されたユーゴ型潜水艇からは、数回にわたり侵入した作戦日誌の記録が発見された。
東海を担当する韓国海軍第1艦隊は、姿を消したサンオ型潜水艦が侵入した可能性に備え、韓国型駆逐艦や護衛艦、哨戒艦などの戦力を総動員して、大々的な対潜水艦警戒作戦を展開している。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20100527000030
現在の中共の経済体制を日本型経済体制とするに等しいニューヨークタイムス記事が出てた。
よくできました。
ただし、日本で日本型経済体制が高度に機能したのは40年間じゃなくて、1932年頃からの(敗戦を挟んだ)約60年間だからね。
政治・・自由民主主義・・でも経済・・日本型経済体制・・でも、日本の戦前と戦後は連続しているってこと、まず日本人の皆さんが頭にたたきこんで、機会あるごとに外国の人に教えてあげてね。↓
・・・China’s rise is doubtless an economic miracle. But like Japan’s, China’s state-driven economic model may prove more useful in earlier stages of development than in guaranteeing sustained growth well into the future.
“Japan had an economic model that worked phenomenally well for, what, 40 years? And then it stopped working,”・・・
Many of the complaints that United States officials brought to this week’s Strategic and Economic Dialogue in Beijing ? about markets closed to foreign competition; about unfairly appropriating hard-won American technologies; about rigged currency values that swell American trade deficits ? may ring familiar to those who followed United States-Japan relations two decades ago.
For much of the postwar 20th century, Japan built an empire of private companies closely tied to and favored by the state. It erected a trade colossus whose exports were pumped up ? American critics said ? by an artificially depressed yen. Japanese manufacturers were accused of arrogating American technologies to churn out low-cost electronics. Japan’s retail and financial markets were all but impenetrable to American competitors.
The United States trade deficit with Japan outraged Congress and helped prod Washington in the 1980s to orchestrate a wholesale appreciation of the yen’s value against the dollar to help protect American manufacturers.
China today also has a stable of mega-corporations, although unlike Japan’s they are explicitly state-owned and often viewed as instruments of government policy. Broad sectors of the economy, including finance, communications, energy and some crucial manufacturing sectors, are effectively off limits to foreigners and even to most domestic competitors.
The renminbi, China’s currency, is in global opinion ? save in China ? held unduly low to keep China’s export machine revved up. When Treasury Secretary Timothy F. Geithner arrived here on Sunday, an opening argument to his counterparts was that Chinese rules were forcing American companies to surrender their technological jewels just for a ticket to compete in the Chinese market.
Some of these tactics come straight from the playbook of Japan・・・
http://www.nytimes.com/2010/05/26/world/asia/26beijing.html?ref=world&pagewanted=print
ただし、中共は、かつての日本と違って非自由民主主義であり、また、戦後の昭和時代の日本と違って「独立」国である、という2点において決定的に違う。
だから、日本の高度成長が終わったような形で中共の高度成長が終わるとは思えないな。
皆さんはどう思うね。
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太田述正コラム#4034(2010.5.27)
<米国の国民性(その2)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x846)
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