太田述正コラム#8113(2015.12.25)
<皆さんとディスカッション(続x2852)>
<太田>(ツイッターより)
 「…春画展は産経新聞と朝日新聞が後援していました。
 「エロ」の前には、右も左もイデオロギーの違いはないということを示した…」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12132982.html?rm=150
 僕は11月に産経、12月に朝日の記者に裏芸を講義、しかし、どちらも僕の表芸には関心がない。
 日本に「左右」なし。
<dnEqy5ow>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫太田コラム読み続けて行くと、周りの人達と安全保障関連の話がどんどん噛み合わなくなってくる。≪コラム#8111。yNZI6oZ2)
 マジであるあるだわ。
 「(核を除き)中共や北朝鮮は日本の軍事的脅威ではない」(コラム#4453)
 「全面的に、かつ、ただちに集団的自衛権行使を認めるべきである」(コラム#3233)
 これに反自民党、反米、親中、戦前陸軍賛美、とくればフツー訳解らんよなww。
<yNZI6oZ2>(同上)
 爺ちゃん達が戦った時点では<コラム#8111でおっしゃった>その通りだと思います、太田さん。
 太田さんは戦時中、さらには戦後直後における、爺ちゃん達の心情を的確に捉えているって事は異論が無いです。
 ただ、敗戦を経て捕虜となり、帰国した爺ちゃん達が変貌しきった日本を見て暮らしてどう思ったのか、またその事を孫達にどう伝えたのかって事でして。
 伝えられた孫達がそれを聞いてどう思ったのかって事でして。
 これは僕自身も漠然とした感覚なので上手く説明する自信が無いんですけど・・・。
 そもそも長谷川さんと僕が直接話をした訳では無いので認識が違ってる可能性も否定出来ないですし。
 ただ、戦後に生まれ、爺ちゃん達の戦中戦後の話を聞いて育ち、太田コラム読者でも無いとなれば
 「あの戦争の時、私の祖父たち、多くの日本人は、本気で日本に住む家族や子供たちを守ろうとして戦ったのではないかという気もしてならないのです」
 程度の感想にそりゃなるわなぁって妙に納得したと申しますか・・・。
 爺ちゃんの話を聞き続けた当時の僕の感想は「日本の為に戦う事は心底バカバカしい行為」でして、戦後の日本全体の対応に対してそんな感想しか出ないような話を色々聞いて育ったので、その時の意識が今でも深層心理に残ってるせいか、「本気で日本に住む家族や子供たちを守ろうとして戦った」って言われると、太田コラムを読んで理屈ではその通りだと解ってはいても、どうにも違和感を拭えないってのが本音でして。
 戦中は命がけで戦い、武器弾薬の補給が途切れてからは、それこそ竹槍を持って戦うしか無いような状況下で戦わされ、敗戦後には捕虜となり、捕虜収容所では戦友が飢えて次々死んで行く中で埋葬もまともに行えず、時に戦友である日本人同士が食料を奪い合うような地獄絵図を経験して、それでも必死の思いで生き抜いて帰ってみれば、それまでの価値観を全否定した日本に様変わり。
 戦争行った事に感謝してくれる人は周りに無く、「ほー、それは大変でしたなぁ」で軽く流されて終わり。
 軍人恩給?年金?だかで3ヶ月期間が足りないってんで支給して貰えない後輩、日本からそんな仕打ちを受けた話をするたびに、「ワシ等なんの為にあんな悲惨な目におうたんかいのう」ってぼやいてた爺ちゃん。
 ・・・うん、やっぱ上手く説明出来ねえや。
 戦前の価値観で命がけで戦ったら戦後価値観が激変、命がけで戦った事すら無視されるような風潮。
 そんな中で自分達の価値観を完全否定された爺ちゃんが、太田さんが言う所の「人間主義の大義を潜在意識の中に抱いて戦った」事に失望し、孫の俺にそんな事するだけ無駄、むしろしない方が良いよってニュアンスを含んだ話を聞かせ続けた結果、孫は「人間主義の大義を抱いて戦う」事を愚かな行為だと認識するに至った。
 そんな話を聞かせ続けた爺ちゃんが「本気で日本に住む家族や子供たちを守ろうとして戦った」って言われても違和感しか感じず、むしろ爺ちゃん本人が言ってたように「親類縁者に迷惑掛けられないから戦争行った」って事の方がよほど理由としてシックリきた。
 太田コラムを読み、またこうして太田さん本人から直接指導をしていただいたおかげで、人間主義の重要性を再認識し、また、爺ちゃん達は「人間主義の大義を潜在意識の中に抱いて戦ってくれたのだ」と理解出来たけれども、太田コラム読者でも無ければ、太田さんからの指導指摘もしてもらっていない長谷川さんが上記の感想で止まってしまうのも致し方無い。
 頑張ってまとめるとこんな感じかなぁ?
 全然まとまって無いけど・・・。
 せっかくのクリスマスに変な書き込みしてすみませんでした。
<J0iUtqsc>(同上)
 教条的に与えられた「大義」じゃなく自然に抱いていたコンセンサスだから余計に表出化しにくいんだと思うよ。
 それがむしろ世界の常識では及びもつかないことであって、西洋人に全く理解できないのは仕方ないが、西洋かぶれの現代日本の知識人もどきにも同様に理解できないのは彼らの怠慢。
<K.K>
≫富士通旧への秀丸インストール、及び、富士通旧、新、DellへのSkypeインス トールを行おうとしたところ、富士通新が起動できなくなっていることを発見。≪(コラム#8111。太田)
 起動できなくなっているとは、
1.まるで全く電源が入らない。
2.BIOSのロゴは表示されるが、そこから先に進まない。
3.BIOSのロゴを過ぎて、画面中央やや下に玉のようなものが複数グルグルと回り始めるが、そこから先に進まない。(BIOSによっては、2と3の区別がつきにくいかもしれません。)
と複数の症状がありますが、恐らく3番ではないかと思います。
⇒その通りです。(太田)
 症状が3番であるのであれば、[DriverTalent]でドライバーを更新させた後、再起動させていないことが原因ではないかと思います。
 以前にも述べさせていただいたと思いますが、Win8以降では[シャットダウン→起動]では、コールドブート(ドライバーのロードと初期化)が行われませんので、ドライバー更新後再起動させていないとすると、古いドライバーのイメージで起動させようとしているということになります。
≫バックアップファイルからのOS等再インストールが必要なので、オフ会後の作業 ということで、再発防止策を含め、ご指示をいただければ、と思います。≪(同上)
 セーフモードで起動させてWindowsが起動するのであれば、そこから再起動させれば、正常に戻る可能性があります。
⇒セーフモードで起動させる方法が分かりません。(太田)
 今現在存在しているバックアップファイルは、マカフィーインストール等以前のバックアップファイルですので、リカバリ後複数のソフトウェアを再インストールする必要があります。リカバリはセーフモードからの再起動で改善するかを試みた後の方がよいと思います。
 具体的な手順は、26日以後ということでお願いいたします。
 再発防止に関してですが、原因がドライバー更新後の再起動のし忘れであるならば、次のどちらかだと思います。
 A:ドライバー更新後は、仮に再起動の指示がなくても再起動する癖をつける。
 B:高速起動をオフにする。
≫しかし、私の友人の言うように、どうして、こんなに私のパソコンには障害が生 じるんでしょうかねえ。≪(同上)
 私個人は、障害が多いとは思っていないです。
 もしかすると、友人の方は、障害を解決しようとする過程でのトラブル(太田さんの躓き等)も障害に含めておられるのかもしれません。
 そして、そのトラブル(太田さんの躓き等)を、「それトラブルじゃないじゃん」と言っておられるのかなと思います。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 トルコでも、政府よりの人々を中心に、クリスマスを排斥する動きが高まりつつある。↓
 ・・・Today religion is solid and that hybridity is lost <in Turkey>. We are divided into mutually exclusive cultural zones. In Istanbul, as we near the new year, different neighbourhoods have adopted visibly different attitudes towards Christmas.・・・
 Early in the year the Saadet (Felicity) party — a religious-based political party — called Santa Claus “a sinister and dirty project”, adding that “western colonialism tries to invade culturally what it cannot invade militarily.”
 <もともと、聖ニコラスはアナトリア半島出身だというのに・・。↓>
 Through articles and distorted images, Santa Claus is vilified in Islamist newspapers. The situation is highly ironic given that the original St Nicholas was born in the town of Patara in Turkey in 260AD and to this day is regarded as part of Turkish history and culture. ・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/be49e7ac-aa31-11e5-9700-2b669a5aeb83.html#axzz3vIF6jWei
 ユダヤ人一般はやはり反クリスマスだが、ロシアからイスラエル移住したユダヤ人は、ソ連時代の世俗化された「クリスマス」を移住後も祝い続けているんだと。↓
 Just don’t call it Christmas: In Israel, Russian holiday coming out of closet ・・・
 In Communist Russia of the last century, the Soviets outlawed religious observances but crafted their own New Year’s celebration, Novy God, that appropriated the Christmas tree — known in Russian as a “yolka” tree — as well as Santa Claus, who became Ded Moroz, or Father Frost. The tradition of gift-giving was also preserved.
 <ソ連じゃ、ユダヤの聖日を祝うのは禁止されていたので、余りソ連色のない世俗化「クリスマス」を祝う習慣ができたんだって。↓>
 Russian Jews, forbidden to openly mark their own religious holy days and marginalized by the government, embraced the holiday as a rare opportunity to celebrate something that was not steeped in Soviet ideology.・・・
http://www.csmonitor.com/World/Middle-East/2015/1224/Just-don-t-call-it-Christmas-In-Israel-Russian-holiday-coming-out-of-closet
<太田>
 昨日はshihouenさんから、焼酎と青さのりに加えて、「とんこつみそ煮」と「黒豚の角煮」のレトルト食品も1パックずつ届き、本日は、AKJさんから、イギリスのフラーズのビール、ロンドンプライド、ゴールデン プライド、ハニーデューの330ml入りが各2本計6本届きました。
 全て、夕食会(忘年会)の際に(私を含む)参会者で賞味させていただきます。
 ビールについては、第三のビールを含め、有償提供をしてきたところ、上記をネットで調べたら、1本410円とあったので、明日のオフ会では、400円で「販売」し、オフ会基金に「献金」させていただきます。
 shihouenさん、AKJさん、まことにありがとうございました。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 日韓間のあらゆる合意を守る確約をまず韓国側に求めなくっちゃ。↓
 「慰安婦支援で新基金提案へ 外相、28日訪韓–首相が「責任」言及も・・・日本は最終解決の確約を求めており、韓国では朴槿恵(パク・クネ)大統領が最終解決の意思に言及する案が浮上。朴大統領が来日したり、米国が立ち会いの下で、合意文書に署名する構想がある。ソウルの日本大使館前の慰安婦を象徴する少女像の撤去は、妥結後に韓国が自主的な形で記念館などに移す案が出ている。・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS24H86_U5A221C1MM8000/?dg=1
 自衛隊合憲論への転換もやんなさい!↓
 「・・・共産・志位委員長会・・・天皇の発言に憲法逸脱がなくなったので国会開会式に出席する・・・」
http://www.sankei.com/politics/news/151224/plt1512240037-n1.html
 書いた秘書官誰だろ。
 なかなか読ませる。↓
 「・・・北の湖前理事長の相撲協会葬・・・安倍晋三首相の弔辞・・・」
http://sonae.sankei.co.jp/ending/article/151222/e_sogi0003-n1.html
 オヨヨ、そりゃないぜよ。↓
 「MRJ、主翼「強度不足」 三菱航空機が納入延期発表・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ24I5Y_U5A221C1EA2000/?dg=1
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太田述正コラム#8114(2015.12.25)
<二松啓紀『移民たちの「満州」』を読む(その5)>
→非公開