太田述正コラム#8936(2017.2.25)
<皆さんとディスカッション(続x3264)>
<太田>(ツイッターより)
米専門家:「…実行犯の女2人の被害が軽かったことから、反応してVXになる毒性が低い2種類の薬剤を別々に運び、現場で混合させてVXを発生させた…」
http://mainichi.jp/articles/20170225/k00/00m/030/077000c
英専門家:練習の成果でVXを布に一滴垂らしその部分を金正男の顔に押し当てるのに成功。
http://www.bbc.com/news/world-asia-39073837
僕は後者の方がよりもっともらしいと思う。
マレーシア当局はクアラルンプール空港中容疑者が通った場所の汚染除去作業を行う予定。
http://www.bbc.com/news/world-asia-39073389
これも興味深い。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/02/24/2017022401612.html
<太田>
関連記事だ。
前者のこのやり方、ヤバ過ぎると思うんだけどな。↓
「・・・完成品のVXを使うのではなく、混ぜればVXになる2種類の化学物質を2人の女性の手に分けて塗り、正男氏の顔に擦りつけて混ぜ合わせた<?>・・・
VXは極めて毒性が強いが、傷がない皮膚に少量、一時的に付着した程度なら死ぬほどではないという意見もある。手にちょっと付いた程度なら、トイレでせっけんを使って洗い落とせるという。・・・正男氏を攻撃する際には(マレーシア警察が明らかにしたように)目に集中攻撃を行い、毒が急速に広がったということもあり得る・・・。
VXは解毒剤が開発されていることから、注射剤やローションタイプの解毒剤をあらかじめ持っておいて、VXに暴露した直後に措置を取った可能性もある・・・。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/02/25/2017022500480.html
好事魔多し。これが結果的には北朝鮮を誘う罠になったってワケだな。
アホを装っていた(?)マレーシア、でかした。↓
「・・・2016年4月まで5年間、国連安保理の北朝鮮制裁委員専門家パネルとして、捜査の現場に立っていた古川勝久氏<いわく、>・・・<北朝鮮>のフロント企業については、国連捜査の過程でマレーシア政府に何度も捜査協力を要請したが、ついに政府からの協力は得られず、全容を解明できずじまいであった。
もっと捜査を進められていたら、マレーシア国内に潜む偵察総局の要員を少なくとも何名か摘発できていたのではないか。そうであれば、仮に今回の暗殺事件を止められなかったにせよ、もう少し北朝鮮工作員を牽制することぐらいはできていたのではないか。今から思うと悔やまれるばかりである。私からすれば、今回の事件はマレーシア政府の自業自得だろう。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e9%87%91%e6%ad%a3%e7%94%b7%e6%9a%97%e6%ae%ba%e3%81%a7%e5%8b%95%e3%81%84%e3%81%9f%e3%80%81%e6%9d%b1%e5%8d%97%e3%82%a2%e3%82%b8%e3%82%a2%e3%81%ab%e6%bd%9c%e4%bc%8f%e3%81%99%e3%82%8b%e5%b7%a5%e4%bd%9c%e5%93%a1%e3%81%9f%e3%81%a1%e3%81%ae%e6%97%a5%e5%b8%b8/ar-AAnhDG4?ocid=iehp
<Bhy40HVk>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
「防衛装備品、30年にわたり過大請求か・・・
メーカーからの申告に基づいて、防衛装備庁が製造工場へ立ち入り調査したところ、これまでに5件、あわせて900万円ほどの水増し請求が見つかった。
メーカーは、「赤字回避のためにやっていた」、「1980年代から不正をしていた可能性がある」などと説明しているが、東京航空計器と防衛省の間には、年間35億円程度の契約があり、総額は億単位になる可能性がある。」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00350821.html
しょぼいなー。
もっとゴッツイことやってるベンダーあるんじゃないの?
<太田>
ちゅうか、なんで「バレ」たのかを考えるべきだな。
それでは、その他の記事の紹介です。
財務省までもが外務省/文科省化か?
世も末じゃー。↓
「森友学園 財務省、土地交渉「記録を廃棄」・・・
森友学園 国が減額算定、前例なし–国有地取得で理財局長・・・
大阪・国有地売却 国側、8億円減額の根拠示せず・・・
敷地南側に約2000立方メートルの土が山積みで、空になったしょうゆやマヨネーズの容器、靴、衣類などが混じっていた。発注元の業者からの指示で、周囲の地面を2~3メートル掘っては土を埋める作業を繰り返したという。
ごみが混じった土はアンモニアのような強い異臭を放ち、昼食などはのどを通らなかったという。<請負業者>は「子供が遊ぶ場所で問題だと思った」と語った。・・・」
http://mainichi.jp/articles/20170225/k00/00m/040/176000c
http://digital.asahi.com/articles/ASK2S4K7MK2SUTFK015.html?rm=741
NYタイムスサマも、本件をご報じになっただ。↓
Bigotry and Fraud Scandal at Kindergarten Linked to Japan’s First Lady・・・
https://www.nytimes.com/2017/02/24/world/asia/japan-abe-first-lady-school.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fasia
語るに落ちてるじゃん。
日本の勤労者も企業も、単に縄文ムードなんだわさ。↓
「・・・世界第3位の経済大国日本の生産性(=GDP/人口)は、なんと世界で第27位だ・・・」
日本は決して潜在能力が低いわけではない、と著者は強調する。その証拠に、日本は労働人口に占める高スキル労働者の比率が世界一高い・・・」
「政府が経営者にプレッシャーをかけるべきだ」という本書の提言・・・」
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2017021200007.html?iref=comtop_list_cul_b03
横山秀夫の『64(ロクヨン)』の英訳の好意的書評が出ていた。↓
https://www.nytimes.com/2017/02/21/books/review/six-four-hideo-yokoyama.html?hpw&rref=books&action=click&pgtype=Homepage&module=well-region®ion=bottom-well&WT.nav=bottom-well
女性はパートナーは同性にした方がシアワセってことのようだよ。↓
A Survey Found That Lesbians Give Women Way More Orgasms Than Men.・・・
http://www.slate.com/blogs/xx_factor/2017/02/24/a_survey_found_that_lesbians_give_women_way_more_orgasms_than_men_wonder.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<習ちゃんもお疲れ気味か、記事の数も少ないし中身も定番チックのものばかりだが・・。↓>
「・・・重慶晩報は・・・日本国内にある家電のリサイクルを行っている企業を取材したことを伝え、「日本は完備されたリサイクルシステムを通じて、資源利用の最大化を図っている」と伝えた。
記事は、取材先のリサイクル企業では廃棄されたエアコンやテレビ、洗濯機、冷蔵庫などの家電を対象に、分解および粉砕を行い、プラスチックのほか各種金属資源を回収していると紹介。回収した金属はメーカーへと販売され、再び家電へと生まれ変わるのだと伝えた。
分解した家電は資源ごとに分別する必要があるが、日本のリサイクル企業では自動化が進んでおり、鉄や銅を始めとした各種金属はもちろん、ポリプロピレンやポリスチレン、ABS樹脂など、各樹脂についても非常に高い精度で分別が行われていたと驚きを示した。
続けて、日本では年間1800-2000万個もの家電が廃棄されており、これに使用されている資源を回収することは非常に大きな意義があるとしたほか、消費者が家電を廃棄する際には「消費者がお金を払ってリサイクル券を買わなければならない」と紹介。消費者にリサイクルにかかるコストの一部を負担させることで、無秩序な廃棄を減らすと同時に資源利用の最大化と環境への配慮を実現していると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1629996?page=1
「・・・今日頭条はこのほど、中国人が驚く日本の文化について紹介する記事を掲載した。
記事はまず、日本の入浴に関する文化のうち、「男女混浴」の温泉が存在することを指摘し、中国人からすれば「日本人は性に開放的」と思わざるを得ないと主張した。さらに、日本の街中にはゴミ箱がないにもかかわらず、道がゴミだらけにならないことも驚きであると伝えた。
さらに、日本ではマスクを着用して外出する人が多いが、その理由は衛生面への配慮だけでなく、花粉症対策という意味合いもあることを伝え、花粉症に苦しむ人が少ない中国人から見ると、多くの日本人がマスクを着用して歩く光景は、やはり驚きであると指摘した。
また、中国では近年、店頭での買い物でも電子決済を利用する人が増えているが、記事は「日本人は今でも現金で支払う人が多い」と指摘し、中国人にとっては理解しがたいことだと主張した。
そのほか記事は、日本の都市部では地下鉄などの公共交通機関が驚愕の混雑ぶりを見せるとしたほか、スリなどを警戒せずに地下鉄の車内で居眠りができることも中国の常識からすればあり得ないこととの見方を示し、治安が良いことが背景にあるとしながらも「日本人はよっぽど疲れているのだろう」と同情の言葉を投げかけている。」
http://news.searchina.net/id/1630002?page=1
「・・・今日頭条は・・・中国のエンタメ業界では最近、「芸能人同士の交際が日本で発覚する」というケースが増えていることを紹介し、中国の芸能人が日本を訪れているばかりか、逢引の場所に日本を選んでいることは「中国人としてはやりきれない気持ち」と伝えている。
中国では芸能人であっても、日本であればごく普通の旅行客としてリラックスして旅を満喫できるためだろう。近年は日本を逢引の場所に選び、日本でデートしている中国の芸能人がいることを伝える一方、一般の中国人旅行客に気づかれて写真を撮影され、それで初めて交際が発覚する芸能人もいるらしい。
記事は、中国では交際が明らかになっていなかったある中国の芸能人同士が、日本の旅行先では同じホテルの同じ部屋に宿泊していたことが判明したと伝えたほか、中国と韓国の芸能人の交際が日本で発覚したことなど、芸能人同士が交際していることの証拠写真が日本で撮影されたことは過去にたくさんあると紹介した。
芸能人は注目を集める存在であると同時に、社会的影響力も持つ存在だが、そんな芸能人が「なぜ日本で逢引するのか」、「日本はそんなに美しく、そんなにロマンチックな場所なのだろうか」と疑問を投げかけた。」
http://news.searchina.net/id/1630026?page=1
「・・・捜狐は・・・中国人が利ざやを稼ぐための不動産投資に夢中になっている間に、日本人は未来への投資を行っていると伝え、「やはり日本人は恐ろしい民族である」と伝えている。
記事は、日本経済が「失われた20年」の真っ只中にあることは誰でも知っていることだと指摘する一方で、それにもかかわらず日本は「2001年以降に17人ものノーベル賞受賞者を輩出している」と紹介した。
続けて、日本経済は衰退していると言われながらも、日本の失業率は世界的に見ても低い水準にあると指摘し、「日本経済の衰退はあくまでも表面的な事象であり、中国は日本を過度に低く評価している」と主張。
科学技術基本計画を策定し、多くの予算を割いていることから分かるとおり、日本は科学技術という形を通じて未来への投資を絶えず行っていると指摘し、中国人が不動産の転売で利ざやを稼ぐのに必死になっている間、日本人は未来を見据えて科学技術分野への投資を続けてきたと指摘、たゆまぬ努力を長期的な視点で継続する日本人は「やはり恐ろしい存在である」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1630027?page=1
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一人題名のない音楽会です。
レクイエムの10回目です。
DURUFLE(注a) Requiem, Op. 9(1947年)(注b) 合唱:Choir of King’s College, Cambridge オルガン:John Butt 指揮:Philip Ledger
https://www.youtube.com/watch?v=TneUTtCAJlE
(注a)モーリス・デュリュフレ(Maurice Durufle。1902~86年)。「フランスの作曲家・オルガン奏者。」
(注b)「《レクイエム》がとりわけ有名<な作品。>」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%95%E3%83%AC
(続く)
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太田述正コラム#8937(2017.2.25)
<映画評論49:ザ・コンサルタント(その5)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x3264)
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