太田述正コラム#9390(2017.10.10)
<皆さんとディスカッション(続x3491)>
<太田>(ツイッターより)
「金正恩…の妹金与正(キム・ヨジョン)…が政治局員候補に選出され<た。>…」
https://mainichi.jp/articles/20171009/k00/00m/030/020000c
「…一時期、金正恩とならび、金正日が金与正を後継者候補として考えていた時期があった…」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E4%B8%8E%E6%AD%A3
次の「天皇」は女帝か?
「藤井聡太四段、四段戦で優勝…タイトル戦に昇格した…叡王戦…本戦T進出…」
http://www.sankei.com/life/news/171009/lif1710090024-n1.html
昨日の2連勝の1勝目、相手の致命的ミスで勝利を拾ったことが視覚的に分かる。
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-5181.html
動物同士の戦いを見物するといった趣。
<太田>
解説付きで、この対局のさわりをどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=DubUj0VPylE
<太田>(ツイッターより)
「ノーベル経済学賞にセイラー氏 米シカゴ大教授、心理学を応用…経済活動を行うのは人間である。経済モデルはそれを前提にしなければならない…」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017100901001574.html
スウェーデン王立科学アカデミーは、エセ科学である経済学の賞は廃止して心理学賞を創設すべきだよ。
<太田>
関連記事だ。
英エコノミスト誌も、私の主張が喉まで出かかっている、と思うんだが・・。
(経済行動だけじゃなく、政治や社会行動だって、説明するのに心理学は不可欠。(太田))↓
NOT long ago, the starting assumption of any economic theory was that humans are rational actors who maximise their utility. Economists summarily dismissed anyone insisting otherwise. But over the past few decades, behavioural economists like Richard Thaler have progressively chipped away at this notion. ・・・
From a renegade offshoot within economics departments just a few decades ago, behavioural economics has gained an established place not only within academia, but also within government departments around the world. From Australia to America, as well as within organisations like the World Bank・・・
https://www.economist.com/blogs/freeexchange/2017/10/2017-nobel-prizes?cid1=cust/ddnew/email/n/n/2017109n/owned/n/n/ddnew/n/n/n/nap/Daily_Dispatch/email&etear=dailydispatch
<太田>
ipri2v..クン(コラム#9388)の質問への答えに補足しておく。
安倍チャンは、「アメリカに早く改憲して自衛隊動かせって言われた」ちゅうか、言われ続けてきたところ、習ちゃんらの「奮闘」の結果、断り続けるのがしんどくなってきたんで、個別的自衛権でカバーできるハナシを、わざわざ集団的自衛権の部分的解禁をやったげたぞ、とハデに騒いでご主人様に胸を張って見せたのはいいんだけど、従来からの、(アンタ様が我々にお押し付けになられた)憲法(の政府解釈)上の制約があるもんで仰せには従いかねまっす、という殺し文句が、対米的に神通力を失っちゃったもんで、これ以上は、ビタ一文もあなた様の仰せには従えません、と言えるように、その現状でもって憲法をがんじがらめに固定化することでその対米神通力の復活を期すべく、集団的自衛権の部分的解禁までのことしかできない自衛隊、を憲法に書き加えようとしてるんだよ。
繰り返すが、この安倍チャンらの、軍事は宗主国におんぶにだっこへの、キチガイじみた執着のよってきたるゆえんについての説明まではしないからね。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
朝日が言ってくれてもなあ。↓
「「希望の党」失速で高笑いも安倍首相は退陣必至・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%80%8c%e5%b8%8c%e6%9c%9b%e3%81%ae%e5%85%9a%e3%80%8d%e5%a4%b1%e9%80%9f%e3%81%a7%e9%ab%98%e7%ac%91%e3%81%84%e3%82%82%e5%ae%89%e5%80%8d%e9%a6%96%e7%9b%b8%e3%81%af%e9%80%80%e9%99%a3%e5%bf%85%e8%87%b3/ar-AAtbYG7?ocid=iehp#page=2
いや、本人は当選すると思ってんじゃないの?↓
「・・・豊田氏が出馬すれば、自民党の公認候補と票の奪い合いになります。共倒れを狙っているのではないでしょうか。今回、地元選挙区を自民党の空白地にし、次の選挙まで地元周りを徹底して、政界復帰を果たそうという皮算用のようです・・・」
http://blogos.com/article/251274/
私のような日本人が喜ぶの、バカみたいだが・・。↓
「カズオ・イシグロがノーベル文学賞受賞・・・<中国で>ほぼ売り切れに・・・
カズオ・イシグロの作品はこれまではあまり人気がなく、中国語版もたくさんあるもののそれほど売れていなかった。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/1009/c94473-9277576.html
そのイシグロの若き日々を紹介している。イシグロファンは必読。↓
My friend Kazuo Ishiguro: ‘an artist without ego, with deeply held beliefs’・・・
https://www.theguardian.com/books/2017/oct/08/my-friend-kazuo-ishiguro-artist-without-ego-nobel-prize-robert-mccrum
カタロニア独立運動のいかがわしさが説明されている。↓
The Odd Bedfellows Fighting for Catalan Independence・・・
What links an anarchist youth group, a conservative party of free marketeers and a left-wing party committed・・・ this separatist alliance <is> fragile, unwieldy and paradoxical・・・
https://www.nytimes.com/2017/10/09/world/europe/catalonia-independence-spain.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fworld&action=click&contentCollection=world®ion=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=6&pgtype=sectionfront
そして、包囲網が・・。↓
「カタルーニャ独立宣言回避へ州首相に圧力、独仏が結束を支持・・・」
http://blogos.com/article/251284/
うまくいくワケなかろ。↓
・・・Communism and Islam failed to coalesce into a lasting alliance. ・・・
https://www.nytimes.com/2017/10/09/opinion/muslim-communism.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion®ion=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=3&pgtype=sectionfront
日本の抗議は論理が破綻している、と言ってくれてるんだよ。↓
「「日本の抗議者は一体何を恐れているのか?」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/1009/c94474-9277490.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<珍しく、ガス抜き大長編。↓>
「・・・捜狐は・・・「これだけ多くの匠がいるのに、なぜ老舗企業がだめになっていくのか」分析する記事を掲載した。
記事によると、日本の老舗企業の多さは尋常ではなく、世界の創業100年を超える企業の8割が日本企業という統計もあるという。なかでも多いのは小売業と製造業だと紹介した。その理由について記事は、日本は政治家や天皇制を見ても分かるように「世襲の好きな国」であること、さらに、「完璧を求める匠の精神」を持っており、この2つの要素が合わさって代々受け継がれてきたと分析した。
しかし、一部の老舗企業には、買収されたり業績が悪化したりと悪いニュースも多い。こうした企業にはどんな問題点があるのだろうか。筆者は日本留学や中国にある日系企業での勤務経験から、自身の考える問題点を4つ挙げた。
まずは、「戦略能力の低下」だ。細かいところには気がつくが、大局的な見方ができないという。次いで、「担当能力の不足」を指摘。創業者の後を継いだ経営者は創業者のような能力がないことが多いとした。3つ目は「自信の不足」だ。日本国内の市場には限りがあり、円はドルの影響を受けるため輸出に影響が出ると分析。海外における日本政府の影響力に限りがあることも日本企業の自信に影響しているとした。最後は「スピード不足」だ。世界は急速に発展し変化しているが、匠の精神の致命的な弱点は時間がかかることで、企業の足を引っ張っていると主張した。
ほかにも、賃金が上がらず、社員のやる気が高まらないこと、企業方針の失敗による損失、従業員の怠惰などの理由も言われていると補足したが、このままでは内需や起業精神、反応の速さを武器にした中国企業に抜かされるのは「時間の問題」だと締めくくった。」
http://news.searchina.net/id/1645475?page=1
<ここからは、今日頭条記事の引用。↓>
これもだー。↓>
「中国サッカーリーグに日本人選手がいないのは「おごり高ぶっているから」・・・」
http://news.searchina.net/id/1645483?page=1
<これこれ、こうじゃくっちゃ。↓>
「・・・今日頭条は・・・「なぜ日本の明治維新は成功したのに、中国の洋務運動は失敗したのか」と題する記事を掲載した。
日本の明治維新に相当する中国の改革は「洋務運動」と呼ばれている。記事は、「東アジアの2大大国」である日本と中国には、19世紀の半ばに西洋の脅威にさらされ、改革を余儀なくされたという共通点があると指摘した。
ではなぜ日本だけが成功したのか。記事は考えられる理由を3つ挙げた。まずは「西洋への反発の程度」が違ったという。日本は歴史が浅く、新しい文化を取り入れることに抵抗はなかったが、長い歴史を有する中国は排他的な考えが根強く、西洋文化への反発が強かったという。
2つ目は、「西洋国家の扱いが違った」ことだ。記事によると、国土面積が小さく資源も乏しい日本は、西洋からすると侵略の対象ではなく、むしろ日本は中国をけん制するための西洋のサポートが得られたのに対し、中国は西洋列強の侵略の主な対象とみなされ不利だったとした。
最後の3つ目は「支持の程度が違った」ことだ。島国で災害の多い日本では、もともと危機意識が強く状況の変化に対応できたため、支配層から庶民まで改革の支持を得られたが、中国は大陸という恵まれた環境で生活していて考え方も保守的だったという違いがあったという。そのうえ当時の清朝は満族が支配しており、改革によって漢民族が権力を得ることを恐れ、結局は国を根本的に変えることはできなかったと分析した。」
http://news.searchina.net/id/1645480?page=1
<これもだー。↓>
「・・・今日頭条は・・・日本の潜水艦に関する技術力は非常に高いと指摘し、中国は長年にわたって研究開発を進めているものの、「それでも日本の技術力には到底及ばない」のが現状だと論じている。
記事は、中国にとって「沿岸地域における安定は安全保障上、非常に重要」であり、その安定に向けて海上ならびに空中、そして海中からの警戒が必要だと主張。そして、中国は海上と空中からの警戒に必要となる軍備に関わる技術は「それなりに先進的」であるとしながらも、海中からの警戒に関する技術は遅れをとっているのが現状だと論じた。
続けて、日本のそうりゅう型潜水艦を挙げ、「先進的な潜水艦であるそうりゅう型は静音性に優れ、敵側に見つかることなく任務が可能」だと主張。潜水艦にとって「敵に見つからない」というステルス性は非常に重要な要素だが、そうりゅう型潜水艦は隠密性が高く、作戦遂行能力も高いため、中国にとっては脅威であると論じた。
しかもそうりゅう型潜水艦の最大潜航深度は600メートルに達するとの見方もあると伝え、これは中国の039型潜水艦の2倍以上に達する数字だと指摘。中国も潜水艦の研究開発には長年にわたって取り組んできたが、まだ日本の技術力には到底及ばないのが現状だと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1645476?page=1
<今日頭条記事の引用じゃないが、これも・・。↓>
「一点資迅はこのほど、「世界的に中華料理が日本料理よりランクが低いと認識されている」と主張し、到底納得できるものではないとする記事を掲載した。
ここでいう中華料理は、高級店だけを指すのではなく、外食で気軽に訪れることのできる日本料理店と中華料理店も含めた料理全般の比較のようだ。記事は、日本料理と中華料理に対する海外からの評価として、1人のフランス人の批評を取り上げている。
このフランス人は、中華料理と日本料理のどちらの料理も何度も食べたことがあるとしたうえで、1つ目の問題点として「中華料理は美味しいが、日本料理ほど厳格さがない」とした。たとえば、「中華料理は日によって回鍋肉に入っている肉の量が違う」ことや、「客が払っている価格に見合わないように感じることがある」のが問題だという。
しかし一方、日本料理店で受けるサービスは「自分がまるで神になったように感じる」ような細やかなものだと称賛。味や量についても油っこくなく薄味で、自分たちの口に合うと評価しており、対価に見合った満足が得られると感じているようだ。
客人を招待する際も、日本料理店は「比較的静かで話がしやすく、他の客への妨げとなるような接客もしないため、プライベートな空間が保たれている」と評価。逆に中華料理店は大声で話すなどマナーの悪い中国人客がいるとし、子どもを連れて訪れることをためらってしまうと論じた。
記事は、これは1人の外国人の批評に過ぎないが、意見としてはしっかり参考にすべきであると主張している。」
http://news.searchina.net/id/1645513?page=1
<再び、今日頭条記事の引用。
殊勝である。↓>
「気をつけろ! 日本の飛行機でこんなことをしたら見下される・・・」
http://news.searchina.net/id/1645503?page=1
<最後に、また、今日頭条記事の引用以外。
日本へ行けキャンペーン。↓>
「初の海外は日本への個人旅行・・・不安がるユーザーに寄せられたベストアンサーが頼もしい!・・・」
http://news.searchina.net/id/1645521?page=1
習ちゃん、人民の人間主義化に成功しつつある?↓
「中国で出会った、水筆で美しい字を書くおじいさん 相手が日本人だと気付くと・・・
地面に現れたのは、なんとも美しい字で書かれた日本語のメッセージ!それも、・・・おはようございます!・・・『中日友好!』と温かい言葉を書いてくれたのです。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13724355/
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<K.K>
≫書き方がまずかったですね。どうして、仮想メモリの場所を移動していないはずなのに、既にそうなっていたのか、という質問です。≪(コラム#9388)
これは謎です。DELLパソコンにWindows10をクリーンインストールした時の手順を見直してみましたが、仮想メモリの場所を移動させてはいませんでした。
また、もし移動させていたのであれば、Dドライブの方の設定が「システム管理サイズ」になっていたはずです。今まで、仮想メモリ無しにDELLパソコンを使用してきたっぽいです。
<太田>
話変わりますが、上で紹介した英エコノミスト誌の記事の筆者が「K.K.」であったのには吹きましたねえ。
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太田述正コラム#9391(2017.10.10)
<アングロサクソンと仏教–米国篇(その27)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x3491)
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