太田述正コラム#9754(2018.4.10)
<皆さんとディスカッション(続x3673)>

<太田>(ツイッターより)

 「…北朝鮮は早ければ今年の7月23日までに、米本土を核攻撃する能力を獲得する可能性がある…金正恩が米朝首脳会談をこのタイミングで望んだのは、「交渉上自分たちが有利な立場に立てることを知っていたから」だ…」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/post-9913.php
 「トランプが仕掛ける対中貿易制裁措置に対して、中国は一歩も引く気はない。
 むしろ「望むところ」と言わんばかりだ。…」
https://news.infoseek.co.jp/article/newsweek_E211108/
 前者は英国防省の分析を踏まえた記事で、後者は遠藤誉のおばちゃまによるコラムだが、どちらにも私は同感。
 この一両年で、少なくともアジアの地域覇権は米国から中共に移りそうだな。
 アジアの時代は目前だわ。

<太田>

 関連記事だ。
 サマーズまでこう言っとるね。↓

 Four reasons Chinese officials aren’t buying Trump’s trade threats・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/four-reasons-chinese-officials-arent-buying-trumps-trade-threats/2018/04/09/178face2-3c1c-11e8-974f-aacd97698cef_story.html?utm_term=.40e410f0ea90

<太田>(ツイッターより)

 欧州諸国の人々を対象とした研究で、両親よりも学業成績の悪い男性は大きな精神的苦痛を感じているが、女性の場合は殆ど感じていないんだとさ。
https://www.theguardian.com/society/2018/apr/10/men-fail-equal-parents-achievements-suffer-severe-distress-divorce
 前段が当然なだけに後段は、いかに英国を含む欧州諸国が女性差別社会・・女性は運命を自分で切り開けない・・であるかを示すもの。

<豊丘時竹>(2018.4.9)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20180409

 –そんなロシアにした日本を褒めたい–

 ・・・ソ連を崩壊させたのは日本だと太田さんは言っているのである。・・・

 –全面的な補償は米属国の日本から–

 ・・・属国でなくてもやっていいような気がする。
URL;https://www.ohtan.net/blog/archives/10273

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 それにしても、昭恵さんの夫、なかなか辞めないねえ。
 防衛省、財務省、文科省、に続いて、経産省、総務省、内閣官房、まで、夫婦たった2人だけで無茶苦茶にしちまったってのに・・。↓

 「ワーストレディ・安倍昭恵は稀代の悪女か・・・」
http://blogos.com/article/289421/
 「文書改ざん問題で「安倍3選で決まり」という相場観は完全に崩れた・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_6924/
 「内閣府が戦略特区提案 加計側に「官邸から聞いている」・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018041090070603.html
 「愛媛県の加計文書、一転「存在」 官邸訪問記録か・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO29192130Q8A410C1PP8000/

 そうだー、そうだー。↓

 「フェラーリは土俵にあがってOKで女性はダメ?・・・」
http://blogos.com/article/289412/
 <女性で、女性禁忌維持を主張する人が多いのは、男性差別社会を維持するための策略だと男性達は思わなきゃいかんのよ。分かった?↓>
 「相撲界の女人禁制騒動に待った「私は何度も土俵に上がったことがある」<が・・。>・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14557751/

 「高学歴」、関係ないってのー。
 どうして、現代日本人は進歩しないのかね。↓

 「暴言・マジギレ上等、高学歴モンスターの正体・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14557256/

 うまそー。↓

 Beyond Tokyo: 8 of Japan’s best foodie destinations・・・
https://edition.cnn.com/travel/article/beyond-tokyo-japan-culinary-adventures/index.html

 高畑勲記事がロサンゼルスタイムスにも。↓

 Studio Ghibli co-founder Isao Takahata was a true poet of Japanese animation・・・
http://www.latimes.com/entertainment/movies/la-et-mn-isao-takahata-appreciation-20180409-story.html

 ちゃうの。習ちゃんは喜んでんだぜ。↓

 Chinese government wary as Japan unveils first marine unit since WWII・・・
https://edition.cnn.com/2018/04/09/asia/china-japan-island-drill-intl/index.html

 必死に人民網化を目指す朝鮮日報だが・・。↓

 「米シンクタンクへの資金提供、日本の成功とトルコの失敗・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/09/2018040901049.html
 「日本式カレー「ココイチ」が韓国で30店目、人気の秘密は・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/09/2018040902716.html
 <USAトゥデイには載ったんだろうが、私がいつも読んでいる米英の諸主要メディア中、載ったのは「日本の」ニュースに異常に関心を示すBBCのみ。騒いでるのは、日韓の主要メディアのみ。↓>
 「MLB:米紙・・・USAトゥデイ・・・「大谷は100年前のベーブ・ルースのよう」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/10/2018041000636.html
 <(参考:そのBBC記事。)↓>
 Japan’s baseball star Shohei Ohtani draws Babe Ruth comparisons・・・
http://www.bbc.com/news/world-asia-43696873

 トランプが、シリアでいかなる軍事攻撃を行うかが大きな話題に。
 米諸主要メディアは、ここぞとトランプを貶しまくってるな。↓

 A few cruise missiles from Trump won’t stop Syria’s war crimes・・・
 He declined to respond to seven previous, smaller chemical attacks this year. Then he loudly announced he intended to pull out U.S. forces and “let the other people take care of” Syria. He should not have been surprised that the ever-opportunistic regime of Bashar al-Assad responded by dumping toxic chemicals on the Damascus suburb of Douma. More than 500 people,・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/a-few-cruise-missiles-from-trump-wont-stop-syrias-war-crimes/2018/04/09/385d3fbe-3c0a-11e8-974f-aacd97698cef_story.html?noredirect=on&utm_term=.41acf41ff548
 Firing missiles into Syria may be cathartic — but catharsis isn’t foreign policy・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/firing-missiles-into-syria-may-be-cathartic–but-catharsis-isnt-foreign-policy/2018/04/09/9bde641e-3c37-11e8-8d53-eba0ed2371cc_story.html?utm_term=.9ff55daaefa6
 Bashar al-Assad Knows What He Can Get Away With・・・
https://www.nytimes.com/2018/04/09/opinion/assad-syria-chemical.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=7&pgtype=sectionfront In Syria, Trump Faces the Limits of Bluster・・・
https://www.nytimes.com/2018/04/09/opinion/chemical-syria-trump-assad.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=rank&module=package&version=highlights&contentPlacement=1&pgtype=sectionfront
 When it comes to Syria, Trump can tweet and launch strikes if he wants, but not much else・・・
https://edition.cnn.com/2018/04/09/politics/trump-syria-bomb-intl/index.html
 <イスラエルも頑張ってるねー。↓>
 Iran-Israel Conflict Escalates in Shadow of Syrian Civil War・・・
https://www.nytimes.com/2018/04/09/world/middleeast/syria-russia-israel-air-base.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fworld&action=click&contentCollection=world&region=rank&module=package&version=highlights&contentPlacement=2&pgtype=sectionfront

 アフガニスタンでも米軍が「活躍」。↓

 Senior ISIS leader killed in northern Afghanistan, highlighting shifting militant allegiances・・・
https://www.washingtonpost.com/news/checkpoint/wp/2018/04/09/senior-isis-leader-killed-in-northern-afghanistan-highlighting-shifting-militant-allegiances/?utm_term=.33eecb831208

 台湾海峡も波高し。
 こうして、軍事費を垂れ流して、米国没落が促進されて行く。ザマミロ。↓

 Tensions rise over Taiwan Strait as U.S. and China harden positions・・・
https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/tensions-rise-over-taiwan-strait-as-us-and-china-harden-positions/2018/04/08/e9d54982-38a2-11e8-b57c-9445cc4dfa5e_story.html?noredirect=on&utm_term=.a015f0601e2c

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 習ちゃんの、師たる国に係るご心配は尽きず。↓>
 「日本、2045年までに人口2千万人が減少 東京への人口集中がエスカレート・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0409/c94689-9446943.html
 <これもよー。↓>
 「ソニーが15年ぶりに基本給引き上げ 背景に人材争奪戦?・・・
 昨年、中国の通信機器大手・華為(ファーウェイ)の日本での大卒初任給が40万円と、平均20万円の2倍だったため、大きな話題になった。近年、世界中でハイテク産業の人材が不足しており、各国の人材争奪戦が一層熾烈になっている。そのため、日本企業が今後も賃金制度を徹底的に変えないのであれば、世界で繰り広げられる人材争奪戦で、一層不利な立場に立たされると見られている。」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0409/c94689-9446942.html
 <ここからは、サーチナより。
 新材料であるね。↓>
 「今日頭条は・・・花見に欠かせない弁当箱に関する記事を掲載した。
 記事が紹介したのは、東北地方を始め日本各地で古くから伝わる「曲げわっぱ」だ。木目の美しさが生かされ、優雅で味わいのある日本らしい弁当箱で、最近ではその良さが見直されているという。東北にて杉製の曲げわっぱを購入したという中国人筆者。すっかりその美しさの魅力のとりこになったようだ。「日本では多くの母親が子どものためにキャラ弁を作っているようだが、箱を含めた弁当の美しさで言ったら曲げわっぱに詰めたシンプルな弁当には及ばない」と主張。素朴さがむしろ色鮮やかなおかずを引き立てていて、日本ではインスタ映えするとして若者にも人気となっているほどだとした。
 しかも、曲げわっぱの良さは見た目だけではない。ふたを開けるたびに木の香りを楽しめると同時に、お米から出る水分を曲げわっぱそのものが程よく吸収するため、ごはんが冷めてもおいしいままだ。また、ごはんが傷みにくいという利点もある。記事は、「使うたびに母の料理を思い出すだけでなく、桜が満開の光景を思い出すに違いない」と感想を述べている。
 ・・・筆者は、中国にも桜の名所があるが、今年は人が多すぎてただ見ることしかできなかったため、「次は静かなところを探し、曲げわっぱの弁当と酒を持参して、おしゃべりを楽しみながら花見をしてみたい」と抱負を語った。」
http://news.searchina.net/id/1656941?page=1
 <定番。↓>
 「日本の小学生と中国の小学生、幸せなのはいったいどっちだ?・・・」
http://news.searchina.net/id/1656911?page=1
 <ここからは、今日頭条記事以外の引用。
 アニメそのものは定番の材料だが、なかなか鋭い内容。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊は・・・「中国アニメと日本アニメの違い」を考察する記事を掲載し、日中のアニメの違いや中国アニメが日本のアニメに敵わない理由について考察している。
 まず記事は、日本と中国では「アニメがターゲットとしている年齢層」が大きく違っていると伝え、中国アニメがターゲットとしているのはあくまでも「学齢期の児童」だと紹介。それゆえ、動物や植物などが主人公となり、内容も子どもが理解でき、子どもが楽しいと感じるものであるため、大人にとっては「物足りない」内容であることを強調した。
 一方、日本のアニメは作品によって違いはあるものの、産業として見ると「すべての年齢と性別」をターゲットにしていると紹介。主人公はあくまでも人間であり、学校生活などを題材にしているアニメも多いため、より多くのターゲットを対象に事業を展開できていると指摘した。
 さらに記事は、日中のアニメでは投入される資金の額に大きな差があることを指摘したほか、アニメにおいて重要な存在である「声優」の力量にも差があると強調。日本には声優を専門に育てる学校まであるのに対し、中国でアニメの声優をつとめるのは一般的に歌手やラジオのパーソナリティーであり、声優の「専門性」に大きな違いがあることを紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1656995?page=1
 <定番。↓>
 「みんなマスクをして冷淡そうな日本人・・・しかしそれは大きな誤解だった!・・・中国メディア・番禺日報・・・」
http://news.searchina.net/id/1656940?page=1
 <これもだ。↓>
 「日本では農村のゴミ処理も、都市部と同じようにしっかりしていた!・・・中国メディア・光明日報・・・」
http://news.searchina.net/id/1656943?page=1
 <そして、これもだ。↓>
 「日本人はこうやって子どもを育てていた・・・ためになる!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1656947?page=1
 <またまたまた、これもだ。↓>
 「日本人がバスや地下鉄で高齢者に座席を譲らないのはなぜ?・・・中国メディア快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1656963?page=1
 <ひねった、日本人にももっと中共に来て欲しい、という記事なんだろな。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・「日本人が汚いと思う中国の食べ物、みんな中国人が大好きなものばかりだった」とする記事を掲載した。
 記事は、「中国に観光にやって来る日本人は決して多くはない。おの大きな理由の1つは、日本人が中国の食べ物を受け付けないからだ。彼らは中国の食べ物を汚いと思っている」としたうえで、日本人がネット上の投票で選んだ中国の「汚い食べ物」を4つ挙げている。
 1つ目は中国式揚げパンの「油条」だ。記事は「中国人には非常に愛されている。特に揚げたてはたまらない。サクッとした外側に、中身はふわっとした食感で、これを甘い豆乳に浸せば、丸1日の活力が漲るというものだ。しかし、日本人にとっては、油条は非常に不健康な食べ物に映るようだ」とした。
 2つ目は、麻辣湯(マーラータン)だ。「火鍋と麻辣湯はとても有名な鍋料理だが、多くの日本人は中国の麻辣湯を食べると胃腸の具合が悪くなり、腹を下す人もいるという。きっと、普段の食事の習慣や体質に関係があるのだろう」と説明している。
 3つ目は、中国の路上の屋台でよく見かける串焼きだ。「串焼きは確かにあまり健康的ではないのだが、それでも人気が高い。特に夜にビールを飲みながら食べる串焼きは最高である。そこにクミンなどの香辛料を加えればさらにおいしくなるのだが、日本人にとっては味が濃すぎるうえ、肉が新鮮ではないということで、あまり好まれないのだ」と伝えた。
 そして最後が、臭豆腐だ。「これは、中国人しか受け付けないグルメではないだろうか。各国に暗黒料理と呼ばれるものがあるが、わが国では臭豆腐がこれにあたるだろう。日本人にしてみれば、においはもちろんのこと、黒い見た目も受け付けず、お金をやると言われても食べたくないらしい」としている。」
http://news.searchina.net/id/1656981?page=1
 <何が言いたいのか訳が分からないが、とにかく、日本に対する強烈な関心が感じられる。↓>
 「・・・中国メディアの新華網は・・・日本の公平な教育モデルに疑問を呈する記事を掲載した。
 記事によると、日本が教育を重視していることに疑問の余地はないという。特に、「児童の教育に重きを置き、日本の学校は知識と技能を教えるだけでなく、日本人の国民性を形作るうえで重要な役割を果たしている」と日本の教育を評価した。
 しかし、これには弊害があり、「個性や優秀さが埋没してしまう」と分析。また、「教育資源の浪費」や、公立学校で問題となっている学級崩壊やエスケープの増加など「公立校での教育の質の低下」という問題が起きやすくなると指摘した。
 こうした公平な教育の悪影響を受けるのは中産階級だと主張。親の多くが大学を出ていて収入と生活レベルが高いため、子どもの教育に対しても期待が高く、公平な教育ゆえに子どもが「均等かつ凡庸」となってしまうことが受け入れられないのだという。そのため、授業料が高いにもかかわらず塾が大盛況となり、政府は私立学校や非営利機構の形式で教育改革することを迫られていると論じた。
 そのうえで、公立の教育を主とする日本の基礎教育の不足は、「官僚体制」にあると記事は分析。学校に対する管理が細かく、均等を強調しすぎるため効率が悪いのだと論じた。それで「学校に自主権を与え市場化を進めること」が効果的な解決策だとした。
 しかし記事は、学校に自主権を与えると特色ある教育と管理ができるようになる半面、親や学生の好みに迎合するようになり、道徳や社会的責任が弱まる恐れがあると問題点を指摘。また、学校の差別化は等級を作ることにつながり、教育の機会や教育権の均等という原則にとって挑戦となると結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1656984?page=1
 <この欄で取り上げるべきじゃないかもしれないが・・。↓>
 「台湾で「自らを中国人とは認識しない」人が多いのが理解できない・・・中国メディアの捜狐・・・
 小さな島国に凝縮された中国の文化と原住民の文化が残るうえ、日本による統治を受けた歴史も持つ台湾。中国人から見れば、台湾には大陸から多くの文化が伝わっているのに「台湾人は自身を中国人とは認めない」というのが訝しく感じる様だ。」
http://news.searchina.net/id/1656973
——————————————————————-

太田述正コラム#9755(2018.4.10)
<眞壁仁『徳川後期の学問と政治』を読む(その33)>

→非公開