太田述正コラム#9770(2018.4.18)
<皆さんとディスカッション(続x3681)>

<太田>(ツイッターより)

 「民進・小西氏に「お前は国民の敵」…統合幕僚監部に勤務する…自衛官罵声か…」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180417-OYT1T50067.html?from=ytop_main4
 一番まともなのは太田コラムを読んでる自衛官で、困っちゃうのは自民党「タカ」派を(誤って)熱烈支持しているこういう自衛官。
 最も情けないのは、そういったことに関心がない大部分の自衛官。

 「…女性蔑視発言<常連の>…麻生太郎財相…1983年…「…婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」…」
https://news.infoseek.co.jp/article/litera_7822/
 古証文だなあ。
 それより、麻生本人によるセクハラ、しかも、最近のものを是非暴いて欲しいね。
 こんなんを首相にまでした日本にご先祖様の大久保利通は絶句しとるやろ。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 これが、新潮19日号の内容? 迫力不足だなあ。↓

 「“お前、遊んで捨てられるぞ”“手料理が食べたい” 財務省「セクハラ次官」発言集・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14594496/

 こりゃ驚いた。
 ドイツやイタリアの状況について、当時、外務省経由で何の情報も入ってこなかった。
 いくら、独伊と違って日本は米国の属国だとはいえ、外務省はもちろんだが、基地問題専門家達、そして、沖縄県さえ、これまで調査をさぼってきた罪は重い。↓

 「・・・ドイツ南西部、在欧州米空軍司令部が置かれるラムシュタイン基地。米軍にもドイツの航空法が適用され、午後10時~午前6時は原則として飛行が制限される。基地内にドイツの警官2人が常駐して警察権を行使するほか、「騒音軽減委員会」が設置されている。
 同委には米軍司令官や周辺5自治体の首長、市民団体の代表者ら20人以上が参加し、米軍から深夜・早朝の航空機の離着陸回数などのデータが報告される。地元市長は沖縄県の調査に「米軍の騒音軽減の取り組みにはポジティブな印象を持っている」と語った。
 ドイツは駐留米軍の訓練・演習について許可・承認する権限も持つ。沖縄県の担当者は「米軍から自治体への飛行データの提供など沖縄では考えられない。日本では国にも提供されていないのではないか」と運用の格差に驚く。
 イタリアでは米軍基地はイタリア軍が管理し、同軍司令官が常駐している。北部の米空軍アビアノ基地があるアビアノ市副市長によると、イタリア航空法令が米軍に適用され、州レベルで地域委員会を設置。自治体の要望によって飛行ルートも変更されるという。
 両国とも、駐留当初から米軍が同様に対応していたわけではない。ドイツは1993年まで3回にわたって米国などとのボン補足協定を改定し、米軍基地がドイツの主権下にあることを明確化した。イタリアでは98年、米軍機がロープウエーのケーブルを切断して乗客ら20人が死亡した事故を機に、米軍機への規制を大幅に強化した。ランベルト・ディーニ元伊首相は沖縄県の調査に対し「ここはイタリアだ。米軍の全活動にはイタリア軍司令官の許可がいる」と言い切った。・・・
 これに対し、日米地位協定では原則、米軍に国内法が適用されない。航空法は地上の人や物、航空機の安全を確保するため最低安全高度(市街地300メートル)を定めているが、米軍機は対象外だ。政府には米軍の訓練・演習を規制する権限もない。全国の米軍専用施設の約7割が集中する沖縄では、騒音軽減のための日米合意さえも守られない状況が常態化している。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e6%97%a5%e7%b1%b3%e5%9c%b0%e4%bd%8d%e5%8d%94%e5%ae%9a%e7%b1%b3%e8%bb%8d%e3%81%ab%e5%9b%bd%e5%86%85%e6%b3%95%e3%81%8c%e5%8e%9f%e5%89%87%e9%81%a9%e7%94%a8%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%9a-%e7%8b%ac%e4%bc%8a%e3%81%a8%e5%b7%ae/ar-AAvYXxv?ocid=iehp#page=2

 で、このイタリアの、米軍基地(NATO基地)があるナポリは、核兵器搭載ないし核推進艦船の入港/近隣海域航行禁止宣言をしてるんだね。↓

 U.S. Nuclear Submarine That Attacked Syria ‘Not Welcome’ Back to Naples, Italy・・・
http://www.newsweek.com/us-nuclear-submarine-attacked-syria-not-welcome-italy-889625

 で、このドイツの外相(社会民主党)、トランプ批判。↓

 ・・・For me, reliability is one of the most important political qualities, particularly in foreign policy. Despite everything, we are all dependent on that, including in the trans-Atlantic relationship. It doesn’t make it any easier when you find yourself confronted by surprising tweets every day.・・・
http://www.spiegel.de/international/germany/interview-with-german-foreign-minister-heiko-maas-a-1203113.html
 
 まさに日本型政治システムですねえ。↓

 「福井の県立高校が全米チアダンス選手権で5連覇できた理由・・・
 ダンスについては、全米初制覇メンバーのOGが外部コーチとして月に一度、指導しにやって来る。さらに普段の練習は、五十嵐の指示によって動くのではなく、生徒自身が切り盛りするシステムが確立されている。日ごとに練習リーダー(略して「練リ」)が割り当てられ、部員たちに指示を飛ばすのだ。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E7%A6%8F%E4%BA%95%E3%81%AE%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%81%8C%E5%85%A8%E7%B1%B3%E3%83%81%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9%E3%81%A75%E9%80%A3%E8%A6%87%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%9F%E7%90%86%E7%94%B1%E2%80%95%E2%80%95%E6%9C%80%E5%BC%B7%E9%83%A8%E6%B4%BB%E3%81%AE%E4%BD%9C%E3%82%8A%E6%96%B9/ar-AAvXY8D?li=BBfTvMA&ocid=ientp#page=2

 南鳥島周辺のレアメタル「鉱床」についての大々的記事。↓
https://edition.cnn.com/2018/04/16/asia/japan-rare-earth-metals-find-china-economy-trnd/index.html

 習ちゃんが、(自分の体形との類似から?)「熊のプーさん」忌避をしてるってのは知ってたけど、一時「N」も忌避、それに加えて、オーウェルの「動物農場」、「1984年」まで忌避してるっての知らなかった。(「N」忌避の理由は、N>2、つまり、多選のイメージがあるかららしい。)↓
http://www.taipeitimes.com/News/editorials/archives/2018/04/18/2003691519
https://www.dailysabah.com/asia/2018/02/28/china-bans-letter-n-from-internet-amid-outrage-over-xi-term-limit-proposal
https://www.thesun.co.uk/news/5701287/china-xi-jinping-president-winnie-the-pooh-banned/

 人民網化朝鮮日報の渾身の長編記事。
 (米主要メディアは、このマラソンでの(米国人の)女性の優勝だけしか取り上げていない。)↓

 「「公務員ランナー」川内優輝、ボストン・マラソンで優勝・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/18/2018041800744.html

 日本フェチのBBC、例の、開放刑務所脱走事件を取り上げた。↓

 Japan minister apologises over escaped prisoner・・・
http://www.bbc.com/news/world-asia-43801011

 デンマーク(ヴァイキング)がキリスト教化(野蛮化)したの、実に、10世紀末だったなんだね。
 気の毒なことだ。↓

 ・・・Harald Bluetooth was born a Viking and is credited with unifying Denmark and introducing Christianity there during his reign.
In the 980s he fled to Pomerania, now in north Germany, after losing a big sea battle against forces loyal to his son Sweyn Forkbeard. Bluetooth died in 987.・・・
http://www.bbc.com/news/world-europe-43786129

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日中交流人士モノ、3連打。。↓>
 「女優の楊幂が桜満開の京都で雑誌の表紙撮影 ロマンチックな姿・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0418/c206603-9450759.html
 「俳優・蒋勁夫が日本に語学留学 自己紹介する動画を公開・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0418/c206603-9450774.html
 「北京国際映画祭「日本映画週間」開幕 「今夜、ロマンス劇場で」など6作品が上映・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0417/c206603-9450573.html
 <ここからは、サーチナより。
 ハイハイ、目的は何でも、もっともっと日本にいらはい。↓>
 「中国人も驚愕! 日本には「超高級」の和牛弁当があった・・・」
http://news.searchina.net/id/1657597?page=1
 <下掲の部分だけが目新しい記事。↓>
 「日本の紙幣や硬貨は「細部まで気を抜かない日本人の精神が反映された代表的な存在」であるとし、500円硬貨を例に「さまざまな場所に非常に小さいマイクロ文字」が刻印されていると紹介。偽造防止が目的とはいえ、「細部まで気を抜かない」日本人の性格が出ていることを指摘した。さらに記事は、日本の高速道路の道路標識にはたくさんの穴が空いていると紹介。これは太陽光が反射して見えにくくなるのを防ぐためであることを紹介し、「作って、設置すればおしまい」という仕事は日本にはないことを伝え、こうした事例から「日本人の細部へのこだわり」が感じられると報じている。」
http://news.searchina.net/id/1657531?page=1
 <部分的に新しい話題が入っている。↓>
 「・・・今日頭条は・・・中国人を含めた外国人がなかなか日本社会になじめないという点について、ネットに寄せられた意見を紹介する記事を掲載した。
 外国人が日本社会に溶け込みにくいというのはなぜなのだろうか。記事は、日本の文化について、「中国人は他人を熱く歓迎する文化があるのに対し、日本人は保守的」であると主張し、それゆえ外国人は疎外感を受けるのではないかと考察。さらに、英語圏のネットユーザーの意見を3つ選び紹介した。
 まずは、日本人は外国人に限らず、「自分と違う人を排除する傾向がある」というものだ。同じ日本でも、関東・関西の違いのように、1人だけ背景が違う場合、その人にはわからない話題や言葉をあえて使って疎外感を与えることがあり、外国人はより疎外感を感じると主張した。
 次は日本人の意見で、自身の観察から「日本語ができるかどうかがポイント」だと指摘した。日本語ができる外国人は日本で伴侶を見つけて腰を落ち着けるが、日本語ができない場合、同じような外国人や英語ができる日本人数人とだけ付き合う生活を送り、6ー7年後には日本から去っているという。つまり、日本人自身は外国人と親しくなりたいとは思っているものの、言葉が大きな壁になっているということのようだ。
 最後に、「人による」というコメントを紹介。日本人とは言っても様々で、偏見なく外国人を自分のグループに歓迎する人もいて、音楽関係のグループや国際団体などは比較的オープンだとした。
 記事は結びに、いろいろな意見があるものの、他国と比べて日本人が外国人に偏見を持っているのは間違いないと主張し、変化するのには時間がかかるとだろうと指摘。しかし、決して外国人が歓迎されていないわけではないと締めくくった。」
http://news.searchina.net/id/1657556?page=1
 <これもだ。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、中国国内では日本の米のおいしさがたびたび称賛されており、「中国ではごはんよりもおかずがおいしいほうが重要」、「中国の米はだめだ、やはり日本の米はおいしい」などと言われ、日本の米は「常勝将軍」となっているとした。
 では、日本の米が中国で「白くきらきらと輝いていて、もちもちしていて香り高い」と絶賛されているのはなぜだろうか。記事は、中国にも稲作に適した東北地方があり、日本の米に負けず劣らずの高品質の米が作られているものの、多くの中国人にはこのおいしさが知られていないのだろうと主張。東北米は中国でわずか25%のシェアで、東北米と銘打っていても実際には東北地方で作られた米ではないことも多いという。また、中国ではタイ米に代表されるインディカ米の流通も多いとした。
 しかし、最も重要なのはこだわりの違いだと記事は指摘。ある有名な華僑の美食家は、中華料理では米にこだわらない理由について、中国人にとっての米の立ち位置は、腹を膨らますための食べ物に過ぎず、中華料理のおかずが「おいしすぎる」ほど進化したこともあり、米はなおざりにされてきたと説明。おいしい米の需要がなかったということのようだ。
 それに対して、日本には飯炊き仙人として中国でも広く知られる炊飯の職人がいることや、銀座には米専門店があり、小売店に並ぶ米も精米したばかりで産地と品種が記載されていることなど、おいしい米へのこだわりが随所に見られると感心した。」
http://news.searchina.net/id/1657560?page=1
 <目新しい話題なし。↓>
 「中国人が日本に行きたいと思う理由はこれ! 中国では見られないものばかり・・・」
http://news.searchina.net/id/1657497?page=1
 <使いまわし記事。↓>
 「新幹線の実績と歴史はすごい「確かに中国高速鉄道は足元にも及ばないが・・・」
http://news.searchina.net/id/1657554?page=1
 <そんなこと言いっこなしよ。お望みどおりに作ってあげたんだから・・。↓>
 「日本で発足した「水陸機動団」は尖閣に対する「野心」の表れだ・・・」
http://news.searchina.net/id/1657499?page=1
 <ここからは、今日頭条記事以外の引用。
 新しい話題では?↓>
 「中国メディア・東方網は・・・日本人と付き合う上で知っておいた方がいいタブーやマナーについて紹介する記事を掲載した。その多くは、主に日常的な交際における日本的な「気遣い」に関係するものだ。
 1つ目は、約束の時間の5分前から10分前には現場に到着していること。そして、少しでも遅れる時には事前にその旨を連絡しないと、相手の印象が非常に悪くなることを説明している。
 2つ目は、一緒にカラオケに行った時に気をつけることだ。「カラオケに行ったら、冗談のつもりであっても他人が歌っている曲を途中で終わらせてはいけない。そして、特に他人が得意としている曲の時は途中で割り込んで一緒に歌おうとせず、大人しく聞いているべきだ」とした。
 さらに、親しい友人と話をするときでも収入や経済状況についてずけずけと質問してはいけないこと、初めて友人の家を訪れる際には手ぶらで行かないことを挙げた。また、「さようなら」と別れた後、数歩歩いてからもう一度振り返って相手に頭を下げるなり手を振るなりして、別れを惜しむ気持ちを示すべしと伝えている。
 そして、最後に挙げたのは「『また連絡します』の意味について正しく理解すること」だ。「別れ際にまた連絡をとりましょうと言われた場合、それは単に別れのあいさつに過ぎない。この言葉を聞いたら、次にいつ会うかを慌てて聞いたり決めようとしたりしてはいけない。もし、本当に再会したいと思うなら、きっと進んで連絡を取るはずだから」と説明した。」
http://news.searchina.net/id/1657553?page=1
 <当然だよ。↓>
 「中国メディア・東方網・・・記事は、「国内経済の急成長によって、多くの中国人が続々と海外旅行をするようになった。人気なのは周辺国であり、特に一番の選択肢となるのが日本だ。多くの中国人は日本に行って現地の風習や習慣、風景を楽しむほか、ショッピングを楽しむのだが、何度も日本に行ったことのある中国人は日本でレンタカーを運転しようとする。ドライブ旅行は、より速やかに日本の現地の文化に融け込めるからだ」とした。
 そのうえで、「しかし日本では、大部分の中国人観光客が自動車のレンタルや運転を許されない。ドライブ旅行は大々的に観光業を推進している日本にとっても必要なコンテンツだが、レンタル中に交通事故が頻発することから、日本の業者は中国人に自動車を貸さないのだ」と伝えている。
 また、「日本では、日本にやってきて『フィリピン発行のニセ国際免許証』を購入する中国人観光客がいることが発見された。日本には、このようなニセ免許証を専門で製造する人がおり、その大部分を中国人観光客が買っているという」とした。
 そして、「現在、日本で中国人観光客がレンタカーを借りて運転するには、非常に多くの有効な証明書が必要とされる。現地の人びとは『事故を起こすのが1度や2度じゃない。みんなニセモノだ。経験もろくにないのに運転しようとするなんて、他人を傷つける行為に他ならない。どうして他人の安全を考えようとしないのか』と語っている」と伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1657590?page=1
 <ホントかなあ?↓>
 「・・・中国メディア・東方網・・・記事は、「実は日本でも20~30年前は道路が汚れていたという。やがて市民らが問題の深刻さを意識するようになり、清潔を保つ取り組みを始めた。最初は市民たちは慣れなかったが、その後参加する市民がどんどん増えていき、街の景観も空気の質もきれいになっていった。日本人も、少しずつ清潔を保つことを習慣化していったのだ」と説明している。」
http://news.searchina.net/id/1657510?page=1
 <日中交流人士モノ。頑張ってね。↓>
 「「中国版ガッキー」が、いよいよ日本のCMに進出したぞ! 本物との共演にも期待・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1657557?page=1
 <使いまわし記事。↓>
 「手荷物検査なしの新幹線「日本人は警戒心がないと思ったら、そうじゃなかった」・・・中国メディアの網易・・・」
http://news.searchina.net/id/1657523?page=1
 <同じく。↓>
 「自分たちで学校に行く日本の小学生たち どうして親は心配しないのか・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1657577?page=1
 <また、同じく。↓>
 「トイレと浴室が分けられた日本の住宅設計、「工夫すればこんなに便利に」・・・」
http://news.searchina.net/id/1657599?page=1
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太田述正コラム#9771(2018.4.18)
<眞壁仁『徳川後期の学問と政治』を読む(その41)>

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