太田述正コラム#9794(2018.4.30)
<皆さんとディスカッション(続x3693)>
<太田>(ツイッターより)
約3400年前にミノア文明を滅ぼしたミケーネ文明が、今度は約3200年前に滅びたのは、大地震が原因だったという説が有力になっていたが、(ミノア文明がサントリーニ島の巨大爆発によって滅びたのではないことが既に明らかになっていたが、)それもまた事実でないことがこのほど明らかになったとさ。
https://www.haaretz.com/archaeology/.premium.MAGAZINE-mycenae-wasn-t-destroyed-by-quake-but-by-violence-new-study-shows-1.6029193、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%82%A2%E6%96%87%E6%98%8E、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%8D%E6%96%87%E6%98%8E
地中海地域で小学生時代を送った私も、随分、年月が経ったものだから、こういった歴史に疎くなってきちゃっている。
エジプト史やギリシャ史やイスラエル史を、もう一度きちんと勉強しなくっちゃなあ。
「…日本の医学教育は、どの大学の医学部もレベルアップしていますから。昔みたいに東大、旧帝大プラス慶應が医学界の主流を独占するようなことは、今はほとんどありません。…研究費をたくさん得ている割には、東大<医学部>は研究業績では京大や阪大に負けている…」
http://news.livedoor.com/article/detail/14650580/
前段に関しても問題がない訳じゃないが、後段は更に問題。
しかも、医学部に限らない。
どうしてそんな体たらくなのかを解明しようとする東大の学者を私が聞いたことがないところに、東大で、理系以上に文系の学者に問題があることが分かる。
次の次のオフ会の「講演」の中で本件を取り上げられるかなあ。
<太田>
関連記事だ。
「・・・私は今年、東京大学を定年退職した。私と同様、この3月に定年退職した東大教授の出身大学を見て驚いた。その7割以上が東大出身者なのだ。残り約2割も他の国立大学出身者だ。
かくも自校出身者率が高い大学は世界でもまれだ。・・・」
http://webronza.asahi.com/science/articles/2018041800006.html
<komuro>
太田さん、コラム#9792での将棋の片上6段へのコメントありがとうございます。
同じ将棋仲間といえども、記事になる以上ホンネではないということですね。
参考になりました。
≫辛辣な言い方をすれば、将棋の成績はぱっとしなくても、東大法卒ということで、こういう座談会にも呼んでもらえる、ということでしょうか。≪(コラム同。太田)
隣の囲碁界にも東大法卒の石倉昇9段がいますが、物腰が柔らかく初心者に優しいですが、たいして強くもないので、同じような扱いを受けているように感じます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%80%89%E6%98%87
≫話は全く変わりますが、この2種のヘッドフォンについて、どう思われます?↓
「サーモス、真空エンクロージャーによるイヤホン、ヘッドホン?魔法瓶の技術を応用・・・」
https://japan.cnet.com/article/35118515/?tag=as.latest
「beyerdynamic「Amiron wireless JP」夏頃発売へ?アプリで作るテーラーメイドの音・・・」
https://japan.cnet.com/article/35118517/?tag=as.latest ≪(コラム同。太田)
真空エンクロージャーの利点は、遮音性が高いという点です。
ですから密閉型ヘッドホンのように細かい音は良く聞こえるけれど、お使いのHD650のような開放型(スピーカーに似た鳴り方で圧迫感が少ない音)にはならないと思います。
あとこの記事中にある「…真空エンクロージャーは、金属の二重構造で、金属と金属の間に真空層を作ることで、剛性を高められるというもの。…」の部分と、週刊アスキーの記事の「…大気との圧力差により、聴力を発生させ、剛性を増大させるちう効果があるとする。…」の”ちう効果”が私には判りませんでした。(←聴力は張力の間違いかな)
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/413/413938/
beyerdynamicのヘッドホンは良く見かけますが、まだ聴いたことはありません。
「…MIYは、音質の調整ではなく、音量に追従する形で、小音量時には聞こえない周波数を補うというもの。…」という点は、聴力に自信がない人にはアリだと思います。
お値段が8万円以上になっても、(HD650ほどではないにしても)高音質のワイアレス・ヘッドホンが欲しいのなら良いかもしれません。
ところでAMP-KUMAMOTOですが、小音量でも細かい音が聴こえるアンプです。
一人暮らしなら、これでスピーカーを鳴らせばヘッドホンはあんまり使わないと思います。
<河童徒然>(ツイッターより)
現状分析を間違うと「展望」が見えてこない。
朝鮮統一問題。確かな現状認識のために。<→コラム#9792>
<その中で引用されていた朝鮮日報。記事より。↓
「韓国は第2次世界大戦以降、米国に手を引かれ、中国と日本のくびきから脱し、世界へと踏み出すことができた。数千年にわたり、我々は卑屈に暮らしてきた。中国の属国として、日本の植民地として、そして事大主義者による搾取に苦しみながら生きてきた。韓国は米国のおかげでそこから脱した」
<太田>(同上)
このコラムの筆者(朝鮮日報重鎮OB)は、自身が米事大主義者であるというのに、どうやらその自覚がないまま、韓国で、表見的には殆どいない日本事大主義者達、と、その大部分を占めているところの支那事大主義者達、に喧嘩を売っているワケだが、あらゆる意味で、支那事大主義者達に勝てるはずないよ。
<太田>
関連記事だ。
<と、騒いだところで・・。↓>
「【社説】北よりも危険になる中国の覇権欲・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/30/2018043000722.html
<これにゃ勝てんわな。↓>
「中国から韓国への直接投資が6倍増=「中国との関係が回復したおかげ」と韓国メディア・・・」
http://www.recordchina.co.jp/b589521-s0-c20.html
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
キャー、いくらこの案、「讀賣製」とはいえ、冗談きついわー。↓
「・・・憲法9条の条文は変えずに、自衛隊の存在を明記する条文を追加することに「賛成」は55%、「反対」は42%だった。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180429-OYT1T50099.html?from=ytop_top
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。
<人民網より。
勉強になったわ。ご心配いただき・・。。↓>
「・・・日本経済の「失われた10年」は関西地域で最も顕在化し<た。>・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0428/c94476-9454804.html
<サーチナは、日曜だけじゃなく、祝日もアップしなくなったんだね。
で、本日も、ここからは、レコードチャイナより。
勉強はエライが、ドイツ経済は「急速に崩壊し」なかったんだから、ペケ。↓>
「プラザ合意はいかにして日本経済を崩壊させ、中国経済の益となったか・・・北京晨報網・・・
その後の2年で米ドルは30%以上も下落。日本円とドイツマルクは50%以上も上昇した」と紹介。記事は「これが1985年以降に日本経済が急速に崩壊した原因の1つだとの見方がある」と伝えた。そして、米国の貿易赤字は80年代末には半分にまで減少したため、米国国会での保護貿易の圧力は消えていき、開かれた国際貿易が維持できることになった・・・」
http://www.recordchina.co.jp/b596299-s0-c20.html
<日中交流人士モノ。↓>
「中国にわたって12年!中医師として働く日本人男性に中国ネット賛辞=「熱烈に歓迎する」「中国人にも彼のような姿勢が必要」・・・中国共産党青年団の微博アカウント・・・」
http://www.recordchina.co.jp/b595668-s0-c30.html
<これもだ。↓>
「中国の無病息災と平安の祈りが込められた「剪紙」、東京で500点の代表作品展示へ・・・」
http://www.recordchina.co.jp/b594686-s0-c30.html
<日本へ行けキャンペーン。↓>
「・・・俳優ニッキー・ウーと女優リウ・シーシー夫妻がこのほど、海外でも有名な京都の観光地・清水寺で目撃された。子宝祈願の参拝ではないかと注目されている。・・・新浪が伝えた。・・・」
http://www.recordchina.co.jp/b596252-s0-c70.html
<中共にいらっしゃいキャンペーン。↓>
「・・・現在上海に来ている日本人は、20年前に上海の人が東京に対して持っていた考えと同じで、チャンスを見いだすために海を渡っている人が多い。 ・・・中国のポータルサイト・網易・・・」
http://www.recordchina.co.jp/b215513-s0-c60.html
<確かに言われてみれば・・。出藍の誉れ+日本の図鑑を買えキャンペーン?↓>
「・・・中国で欧米のトークショーの翻訳などで有名な「谷大白話」氏の中国版ツイッター・微博の投稿が話題になっている。同氏は「日本の子どもは悲惨」と舌を巻いている。・・・
同氏は恐竜が好きな子どもがいることから、日本の恐竜の図鑑を購入。ところが、「読んでみて、日本の子どもは本当に悲惨すぎると思った」としている。どういうことか。理由は恐竜の名前の表記にあった。
同氏は以前、中国語と英語が記された恐竜の本を購入していた。たとえば「Styracosaurus(スティラコサウルス)」は中国語で「戟竜」と表記する。同氏は日本もこれと同じように、漢字の呼び方(表記)があるものだと思っていたが、「実際に図鑑をめくってみたら…すべてが音訳だった!(カタカナ表記)」と衝撃を受けた様子だ。
「トリケラトプス」は中国語では「三角竜」、「ステゴサウルス」は「剣竜」、「ティラノサウルス」は「暴竜」だ。また、「オルニトミムス」は「似鳥竜」、「ディプロドクス」は「梁竜」、「パキケファロサウルス」は「腫頭竜」などと表現する。
同氏は、「世界中の子どもはある時期にみんな恐竜が好きになるようだ。比べてみると、中国語は短くてイメージもつかみやすく、覚えるのが難しくない。欧米の子どもは、単語自体は長いかもしれないが、“saurus”は『トカゲ』、“ceratops”は『顔に角がある』など、意味によって想像しやすい」とし、「だが日本の子どもたちは丸暗記するしかない。たとえば『鯊歯竜』は『カルカロドントサウルス』になり、子どもにとってはすべて意味を持たない音節…覚えるのが難しすぎる。…心が痛む」とつづっている。
ネットユーザーからは、「言葉は思考を限定するな。もしかしたら、恐竜が好きな日本の子どもの20%は、この名前の問題で恐竜研究の道をあきらめているかもしれない」といった声が寄せられる一方、「日本語を覚えながら英語も覚えられる。それも悪くない」というユーザーも。ただ、「日本式の英語(ジャパニーズイングリッシュ)と本物の英語もまた違うからね」「問題はきちんとした音訳になっていないということ」など、カタカナ表記された英語と実際の英語の発音に乖離があるため、あまり有効ではないという見方も寄せられている。 」
http://www.recordchina.co.jp/b595882-s0-c60.html
<もう少し情報が欲しいね。↓>
「中国新聞網は、フィリピンの慰安婦像が撤去されたことに華人団体が抗議したと伝えた。・・・」
http://www.recordchina.co.jp/b596283-s0-c10.html
<何でも品質向上が大事よ。↓>
「環球網は、「抗日ドラマ」の関連書籍が日本で出版されたことが話題になっている中国で、日本兵役として30作以上に出演した日本人俳優が語る「抗日神ドラマ」の舞台裏を紹介した。・・・
<日本兵役を演じてきた>美濃輪さんは「実は、中国には抗日をテーマとした優秀な作品が多くあります。いわゆる『抗日神ドラマ』が生まれるのは、主要な製作者の姿勢にあると思います。こういう人たちが業界内で飛び抜けた存在にはなれていない事実がそれを証明していると思います」と語っている。」
http://www.recordchina.co.jp/b595247-s0-c30.html
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旗日の臨時一人題名のない音楽会です。
高畑充希小特集をお送りしたいと思います。
彼女の歌唱は、今まで、2回取り上げています(コラム#8962、9714)が、それ以外で私がいいと思ったものです。
星めぐりの歌(?年) もちろんカバー 作詞・作曲:宮沢賢治 珍しいので。
https://www.youtube.com/watch?v=Mg-sgQROdcc
夢はひそかに(A Dream Is A Wish Your Heart Makes)(映画『シンデレラ』より)(1950年) カバー +城田優 作詞・作曲:アル・ホフマン(Al Hoffman) 訳詞:?
https://www.youtube.com/watch?v=mOiVBaNrwxM
上を向いて歩こう(1961年) カバー 作詞:永六輔 作曲:中村八大 この世界的大ヒット曲、実は私余り好きじゃないのだが、高畑の歌唱は聴かせる。
https://www.youtube.com/watch?v=4P84qMCpPE8
デイ・ドリーム・ビリーバー(映画『ひるね姫』主題歌)(1989年) カバー 作詞・作曲:ジョン・スチュワート(John Stewart) 訳詞:忌野清志郎
https://www.youtube.com/watch?v=4NR01AhkCB8
大切なもの(2007年) 作詞・作曲:小渕健太郎
https://www.youtube.com/watch?v=sQ5vj7-MMLY
夏のモンタージュ(2008年) 作詞・作曲:竹内まりや
https://www.youtube.com/watch?v=pApWvoY-lH8
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太田述正コラム#9795(2018.4.30)
<眞壁仁『徳川後期の学問と政治』を読む(その53)>
→非公開