太田述正コラム#9836(2018.5.21)
<皆さんとディスカッション(続x3714)>

<太田>(ツイッターより)

 「新潟小2殺害事件「新潟県警」が徹底した捜査情報の攪乱…」
http://news.livedoor.com/article/detail/14740759/
 なかなかのもんだね。
 この分なら、日本版CIAができたとして、工作員の確保にはそう苦労しなくても済みそうだな。
 他方、再軍備をした場合、自衛隊は非現実的な訓練ばかりやらされてきたんで陸軍要員の確保は大変か。

 「黒人」米国人の英王室入りという開かれた英国とブレグジットの閉ざされた英国のどっちが本物?
https://www.theguardian.com/commentisfree/2018/may/20/spirit-britain-royal-wedding-brexit
 人種主義とは基本的に無縁の、アングロサクソン文明至上主義の(英国ならぬ)イギリスってことで、どっちも本物なのよね。
 で、欧州を捨て、元植民地の米国/アフリカを包摂したの。

 トランプ、(私見じゃ習ちゃんと一心同体の)正恩坊やに米朝会談取り止めもと脅され、習ちゃんに泣きつき、経済「戦争」で早くも白旗を掲げる羽目に、って論調が(やや下品に書いたけど)英米で出てるね。
https://www.ft.com/content/fdf48df2-5c46-11e8-9334-2218e7146b04
https://www.washingtonpost.com/news/wonk/wp/2018/05/20/china-is-winning-trumps-trade-war/?noredirect=on&utm_term=.4fe813138b15
 我らが宗主国サマも無様なことだ。
 ザマミロ。

<太田>

 関連記事だ。
 引用した2つの記事のさわりを掲げておく。↓

 A vague agreement by the US and China to continue talking and try to reduce the trade imbalance between the world’s two largest economies has put off the launch of a trade war and may eventually result in a broader peace.・・・
 The president’s commitment to an upcoming summit with North Korea’s Kim Jong Un appears to have played a role in his latest trade dealings with China.・・・
https://www.ft.com/content/fdf48df2-5c46-11e8-9334-2218e7146b04
 China is winning Trump’s trade war・・・
 China’s “concessions” are things it planned to do anyway.・・・
 The United States agreed to suspend tariffs.・・・
 China had leverage ahead of the North Korea summit.・・・
 It’s unlikely that there will be new limits on Chinese investment in the United States.・・・
 Zero curbs on China’s high-tech plans.・・・
https://www.washingtonpost.com/news/wonk/wp/2018/05/20/china-is-winning-trumps-trade-war/?noredirect=on&utm_term=.4fe813138b15

 こんな記事も。↓

 Critics fear Trump is ceding too much to China on trade・・・
https://www.washingtonpost.com/business/economy/critics-fear-trump-is-ceding-too-much-to-china-on-trade/2018/05/20/6d6d2b76-5c6a-11e8-a4a4-c070ef53f315_story.html?utm_term=.430fb2d46e6c

<TVWIlnbU>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫ところで、制作会社と製作会社はどう違うの? また、後者が複数ってアリなの?≪(コラム#9834。太田)

「制作」会社は映画を実際につくる会社、「製作」会社は映画をつくるために出資などをして資金調達をした会社です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%BD%E4%BD%9C#%E5%88%B6%E4%BD%9C

 現在の映画は製作委員会方式が主流になっていて、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%E6%96%B9%E5%BC%8F
製作会社が単独の映画を探す方が難しいと思います。
 (最近の映画だと東宝の「シン・ゴジラ」と、宗教法人「幸福の科学」の映画くらいしか記憶にありません。ちなみに太田コラムで取り上げられてた「君の名は。」は製作委員会方式で7社が参加しています)

 製作会社が複数参加するメリットとして、投資リスクを分散させられることが挙げられます。
 デメリットとしては、口を出す関係者が増えること、権利関係が複雑になり許可をとる手間が増えること、すべての出資者が満足できる(悪く言うと凡庸な)企画しか通らなくなることが挙げられるでしょうか。
 メリット・デメリットという意味でのアリ・ナシは、私はアリだと思っていますが、意見の分かれるところだと思います。

⇒残念ながら僕の苦手の映画のようで・・。↓
 「パルムドールに輝いた「万引き家族」、感想大半が「う~ん…」は狙いだった!?担当記者が見た・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14744004/
 「・・・貧困ぶりの描写は日本人から見れば若干誇張されたきらいもあり、私は心配していた。一昔前の中国映画に登場する貧しい家庭の描写を想起させ、世界に日本の家族はこんなにひどいのか-と世界に誤ったメッセージを送るのではないか・・・」
http://www.sankei.com/entertainments/news/180520/ent1805200017-n1.html
 「・・・1946年に始まったカンヌは、2月のベルリン、9月のベネチアと並ぶ世界三大映画祭の1つだが、規模や権威は他に抜きんでて<いる。>・・・」
http://www.sankei.com/entertainments/news/180520/ent1805200019-n1.html (太田)

<豊丘時竹>(2018.5.19)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20180519

 –在韓米軍、及びその家族、並びにその他の米国人達、に相当数の死傷者が出ることが避けられない–

 ・・・米国が安倍総理に、日本は覚悟を決めるように言われた、と何かに書いてあったように記憶する。
 太田さんの下の言葉のとおりなら、安倍総理にそんな話などするはずはないと考えた。
 さて、我々はどう考えるのか。軍事力を強化するしかあるまい。
URL;https://www.ohtan.net/blog/archives/10537

<太田>

 映像付きでの好印象の何分の一しか文章じゃ伝えられないもんなんだな。↓

 「朝丘雪路さん「お金にきれいな」愛妻/津川一問一答・・・」
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01805204693.html?iref=comtop_list_andm_f02

 そう来なくっちゃあ。↓

 「アメフト関学大選手側が被害届提出 日大タックル問題・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14745447/

 キャー、やめてー。↓

 「内閣支持、3ポイント増の42%・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180520-OYT1T50114.html?from=ytop_main4

 ホントひどいことしやがって。
 日本人、もっと怒れよ。↓

 「原爆投下時の映像–長崎きのこ雲の背後に黒煙 各地で空襲・・・」
https://mainichi.jp/articles/20180520/k00/00m/040/142000c

 ゾッ!↓

 「朝丘雪路さんが患ったアルツハイマー型認知症 患者数増には「歯」も関係する?・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%9c%9d%e4%b8%98%e9%9b%aa%e8%b7%af%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%8c%e6%82%a3%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%83%84%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%9e%e3%83%bc%e5%9e%8b%e8%aa%8d%e7%9f%a5%e7%97%87-%e6%82%a3%e8%80%85%e6%95%b0%e5%a2%97%e3%81%ab%e3%81%af%e3%80%8c%e6%ad%af%e3%80%8d%e3%82%82%e9%96%a2%e4%bf%82%e3%81%99%e3%82%8b%ef%bc%9f/ar-AAxwyyZ?ocid=iehp#page=2

 日本には、いずれ、拉致被害者1人返すごとに100万ドル要求?
 それにしても、なんで北朝鮮までドル本位制なんだよ。↓

 「北朝鮮、核実験場取材の外信記者に1人1万ドル要求–廃棄作業は予定通り実施か–韓国メディアの名簿は依然受け取り拒否・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/20/2018052002829.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <定番の話題。新規の記述の部分のみ紹介した。↓>
 「日本サッカーはなぜ強いのか「日本が完全に中国を振り切った理由」・・・
 中国ともっとも違うのは「女性もサッカーをする」ことだと指摘した。中国ではサッカーは男性のスポーツとみなされていて、女性でサッカーをする人はほとんどいないというが、日本には女性のサッカーチームも多くあり、40歳以上やU―15、U―12の大会もあることから、年齢層も幅広いことがわかる。
 また、40歳以上の「シニア」の区分もあり、「中高年のサッカーチーム」があると紹介。これも中国にはない習慣のようだ。記事は最後に、試合目的というよりも、健康維持を目的にした「フットサル」や「ビーチサッカー」もあると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1659675?page=1
 <定番の日本へ行けキャンペーン。↓>
 「この10年、日本を訪れる中国人は一体何倍に増えた?・・・」
http://news.searchina.net/id/1659678?page=1
 <ここからは、今日頭条記事以外の引用。
 日本の治安の良さを絶賛。日本へ行けキャンペーンでもいある。(データが気持ちイイ。↓>
 「中国メディア・東方網は、日本の治安について「世界一と言われるが、警戒が必要だ」とする記事を掲載した。
 記事は経済協力開発機構(OECD)が住居、収入、治安など11の点から36か国を対象に実施した「国民の幸福度」調査によって、日本が治安面で1位になったと紹介。また、法務省が発表した2016年の「犯罪白書」では同年の刑事事件立件数が統計を取り始めて以降初めて100万件を下回ったほか、その7割以上が窃盗事件だったと伝えた。
 また、殺人事件は895件と戦後最少になったほか、暴力団構成員数も3万9100人と過去最低を記録する一方、刑事事件の検挙率は33.8%と前年より1.3ポイント増え、特に殺人事件の検挙率は100%に達したと伝えている。
 さらに、内閣府の世論調査では80%以上の日本国民が「日本は安全、安心な国だ」と答えたという結果が出たことも紹介。「日本は資源の配分が均一化された社会。この特徴は先進国中で特に顕著であり、しかも、日本人全体には相互抑制の精神がある。それゆえ刑事事件はアジアにおいても世界においても少ない部類に入り、ひとたび事件が発生すれば社会全体を震撼させる効果を持つ」と説明した。
 その一方で、近ごろでは在日中国人の間で傷害事件が多発していると指摘。在日中国人コミュニティでは「日本の治安が他国より良いからといって警戒を緩めてはいけない」と様々な形式で呼びかけられていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1659670
 <新手の日本に倣えキャンペーン。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊は・・・なぜベトナムで日本のバイクが人気なのかを考察する記事を掲載した。一時はベトナムで大きなシェアを誇った中国メーカーが、なぜ日本メーカーにシェアを奪われたのかを考察している。
 記事はまず、中国のバイクはベトナムで大失敗したと紹介。「安さでは成功しない」という教訓を痛い思いをして学んだのだから、自主ブランドで世界進出を目指す中国の自動車メーカーは、この教訓を生かすようにと主張した。
 中国のバイク市場は需要が大きく、そのおかげで成熟してきたと言って良いだろう。現在のように自動車が普及する前は、中国でもバイク市場が大いに発展し、勢いのあった中国のバイクメーカーはベトナムに進出、「安さ」を武器に非常な人気を集めたという。
 ところが、今ではベトナムではほとんど中国メーカーを見かけず、日本メーカーばかりと言われる。その理由について記事は、「品質の悪さ」を挙げた。中国メーカーがこぞってベトナム市場に参入したが、強みは「価格」しかないため、熾烈な価格競争となり、コスト削減のために粗悪なバイクが多く出回ったのだと指摘した。
 そのため、一時は値段に惹かれて中国メーカーのバイクを買ったベトナム人も、寿命が日本メーカーよりずっと短く、故障も多くて維持費がかさみ、アフターサービスも悪いことに気がつき、高額ではあっても質の良い日本メーカーへと再び回帰していったと経緯を説明。一度定着した「中国製バイク=粗悪品」のイメージはなかなかぬぐえず、ベトナム市場は今でも日本メーカーがシェアの大部分を占めているとした。」
http://news.searchina.net/id/1659670?page=1
 <定番の話題だが、力の入り方が尋常じゃない。↓>
 「 中国メディアの快資訊は・・・「中国の高速鉄道がネジ1つですら日本に頼っているというのは本当か」と題する記事を掲載した。中国はGDPの数字だけ見れば日本の2倍以上の規模となったものの、日本の技術や鉄鋼などの材料がどうしても必要なのだという。
 李克強首相のトヨタ自動車視察では燃料電池車も視察し、その最先端技術について説明を受けたというが、このことからも分かるように、中国は日本の技術を高く評価している。記事は、中国国内の電気自動車メーカーには基幹技術がなく、ただ「補助金をだまし取る万華鏡」に過ぎないことが分かったと厳しい口調で中国の現状を伝えた。「基幹技術」で日本を頼っているのは、中国が誇る高速鉄道も同じだという。
 記事は、中国高速鉄道には日本のハードロック社の「緩まないネジ」が使われていると紹介。日本の新幹線にも使われているが、高速鉄道は一般の交通機関と比べて衝撃が大きいため、この特殊なネジがどうしても必要なのだという。記事は、緩まないネジなど簡単に作れそうに感じるが、世界にネジを作る会社は数あれど、緩まないネジで成功してるのはこの1社だけであり、中国の高速鉄道も「仕方なしに」採用している、と日本の革新技術のすばらしさを伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1659672?page=1
 <定番。↓>
 「ハード面こそ日本に追いついた・・・だが、ソフト面ではまだまだ敵わない・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1659696?page=1
 <同じく。↓>
 「コンパクトなのに驚くほど豊かな観光資源・・・中国人が日本に行きたがる理由・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1659704?page=1
 <上と同趣旨だが、つけたし部分がある。そこだけ紹介。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊・・・
 日本でも深夜になると、ゴミをポイ捨てする人が増えると伝え、日本人だって人の目が少ない時間帯になれば中国人と同じような行動を取ると主張。こうした点を無視して日本を過度に称賛し、日本への旅行を盲目的に推奨するのは客観性に乏しい見方であると伝え、「日本だって決して満点の国ではない」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1659711?page=1
 <敬意が感じられる客観記事だが、介錯のことが書いてないぞー。↓>
 「 中国メディア・東方網は・・・日本人に対するイメージの1つとして中国人をはじめとする外国人に抱かれがちな「切腹」について、日本人が切腹をする理由を13点紹介する記事を掲載した。
 記事は「みんな知っている通り、切腹は日本人が好んできた自害の方法だ。ではどうして彼らは切腹による自害をするのか」としたうえで、かつての日本人が切腹に至る動機として考えられる事柄を13点紹介している。
 最初の7つは「戦争の失敗」、「過失に対する責任」、「自身が犠牲になることで部下や仲間の命を救う」、「自ら死ぬことによって主君を諫める」、「自分のメンツを保つため」、「主君が死んだ際、義理を尽くすために後追いする」とした。
 残りの6つは、「名声を立てるため」、「家族や子孫に恩恵を与えるため」、「主君の命令によるもの」、「悔恨によるもの」、「無実の罪を着せられたことに対する憤慨」、「武士専用の刑罰」といった点を挙げた。
 そして、「切腹には複数の切り方があるが、いずれも刀を途中で抜いてはいけない。それゆえ、勇気が示される自害の方法なのだ。途中でやめてしまえば恥となるし、終わった後で声をあげたりすればやはり面目が潰れることになる。また、後ろに倒れるのは恥であり、前向きに伏せるように倒れなければならない」としている。
 記事は「日本人が切腹をする13の理由について、クレイジーだとは思わないだろうか。このような自害の方法は、日本人にしか思いつかないだろう」と結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1659674
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太田述正コラム#9837(2018.5.21)
<眞壁仁『徳川後期の学問と政治』を読む(その74)>

→非公開