太田述正コラム#9932(2018.7.8)
<皆さんとディスカッション(続x3762)>

<太田>(ツイッターより)

 「日本政府は死刑停止を=EU、オウム7人執行で声明…」
http://news.livedoor.com/article/detail/14977847/
 全く同感。
 但し、お前さん達とは違って、日本は軍隊を持たないこととし、現に、戦後、戦闘による死者を1名も出していない。
 それに倣ってくれるんなら、日本でも死刑を廃止するでえ。
 にわか憲法9条信奉者になった私。

 「…人間を含む現在地球上に存在する生命種のうちの 90%が10万~20万年前に出現した…
 生物種には非常に明確な遺伝的境界があり、2つの間に位置する中間種は何もなかった…
 猿が人間に進化する過程の、いわゆる「猿人」も存在しないということ…」
http://news.livedoor.com/article/detail/14977749/
 本当だったら驚天動地の話だ。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 北朝鮮に「非核化の意思」なんて最初からゼロってことをハナからトランプもポンペオも百も承知だってのに、両国なれ合いでの猿芝居を続けてるのにゃ笑っちゃうよね。↓

 「米朝協議–北朝鮮、米を批判「非核化の意思揺らぐ」・・・」
https://mainichi.jp/articles/20180708/k00/00m/030/149000c

 1人で麻原彰晃くらいの数の殺人を犯したことになる容疑者。
 これが事実だとして、(単独犯だから部下達を大量に巻き込んだ麻原よりご立派と言えるところ、)麻原がなぜあんな殺人指令を出したのかが解明されていない、とかぬかしている「識者」が結構いるけど、「犯人」の「真意」など解明する必要なんてない、無意味だってことが、よっく分かるな。↓

 「決め手は看護服のポケット、消毒液成分付着 連続中毒死・・・久保木容疑者は「入院患者20人ぐらいにやった」と話している・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14979135/
 <改悛するのが早い人物もいる。↓>
 「逮捕前の任意の調べでは、「自分のしたことは死んで償いたい。死刑になりたい」と話した・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/14980513/
 <改悛するのが遅い人物もいる。四女にと言ったというのが報道が事実だとすればだが・・。↓>
 「遺体、四女に引き渡し検討=松本元死刑囚が「遺言」・・・
 四女は、教団後継団体との決別を宣言し、松本元死刑囚ら両親と「縁切り」している。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e9%81%ba%e4%bd%93%e3%80%81%e5%9b%9b%e5%a5%b3%e3%81%ab%e5%bc%95%e3%81%8d%e6%b8%a1%e3%81%97%e6%a4%9c%e8%a8%8e%ef%bc%9d%e6%9d%be%e6%9c%ac%e5%85%83%e6%ad%bb%e5%88%91%e5%9b%9a%e3%81%8c%e3%80%8c%e9%81%ba%e8%a8%80%e3%80%8d%ef%bc%8d%e3%82%aa%e3%82%a6%e3%83%a0%e5%be%8c%e7%b6%99%e3%81%a8%e6%b1%ba%e5%88%a5%e3%83%bb%e6%b3%95%e5%8b%99%e7%9c%81/ar-AAzHIzN?ocid=iehp#page=2
 カミュは文学者だったから、そんなへ理屈をでっちあげられたのよ。
 ある国において、その国の意思で殺すのは合法、個人の意思で殺すのは違法ってだけのこと。↓

 「・・・レジスタンスのテロ活動はドイツ兵たちを殺していた。
 政治的理由でそれを合理化することはできる。けれども、レジスタンスの闘士たちは軍服を着てそうしていたわけではない。私服で、市民生活のかたわらにサボタージュを行い、ドイツ兵を殺していたのである。
 その行動を合理化するためには、政治的理由のほかに、個人的な、倫理的な理由づけがどうしても必要だった。
 それが「殺される覚悟があれば、殺すことができる」という「トレードオフの倫理」「相称性の倫理」だったのである。」
http://blogos.com/article/309619/

 とことん、「一次史料」を無視した生涯を送った谷寿夫、そして、そんなインチキ「二次史料」を鵜呑みにしてフィクションやノンフィクションを書き散らした司馬遼太郎。
 そして、そんな司馬を称揚し続ける戦後日本人達。↓

 「・・・司馬遼太郎の「坂の上の雲」も・・・参考にしている<ところの、>・・・谷寿夫
< https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%AF%BF%E5%A4%AB >
『機密日露戦史』・・・は第3軍司令部の一次史料(参謀日記など)をほとんど利用せず、多くを第3軍に批判的な軍関係者の回顧談などに依拠していた。このため幾つか事実誤認があり、日露戦争で第4軍参謀長を務めた上原勇作(のち元帥陸軍大将)も「客観性に欠ける」などと批判していた。・・・
 <例えば、あの>レーニンも、乃木の戦術に多くを学んだ一人<であり、>乃木が第1回総攻撃後に戦術転換したことを絶賛し、革命後の政策転換も乃木に見習えと檄を飛ばし<、>「もし戦術に誤りがあるとすれば、その誤りを取りのぞかなければならない。(中略)われわれの知っているように、(乃木が第1回総攻撃後にとった)新しい作戦は、予想以上にはるかに長い期間を要しはしたが、完全な勝利におわったのである」(1921年の第7回モスクワ県党会議におけるレーニン演説)<と乃木を絶賛しているというのに・・。>・・・
 <この谷は、>昭和10年に第6師団長となり、南京攻略戦などに参戦した。しかし戦後は「南京事件」の責任者の一人として・・・中国の南京軍事法廷・・・で谷は、「第6師団は軍機厳正であり、事件の証拠はすべて偽造である」などと主張したものの死刑判決が下され、22年4月26日、銃殺刑に処された。・・・」
http://www.sankei.com/premium/news/180708/prm1807080006-n1.html

 一人っ子はどうしてくれる?↓

 A Sibling Fight Survival Guide・・・
 the benefits of sibling disagreements include increased skills in understanding others, negotiating, persuading and problem solving.
 In other words, some fighting isn’t just inevitable — it’s educational.・・・
https://www.nytimes.com/2018/07/06/opinion/sunday/a-sibling-fight-survival-guide.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=rank&module=package&version=highlights&contentPlacement=3&pgtype=sectionfront

 100%ジュースも健康リスクだとさ。
 そりゃそうだろうが・・。↓

 Seriously, Juice Is Not Healthy・・・
https://www.nytimes.com/2018/07/07/opinion/sunday/juice-is-not-healthy-sugar.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=rank&module=package&version=highlights&contentPlacement=5&pgtype=sectionfront

 これほど、上海ディズニーランドに中共当局の注文が反映されていたとは知らんかった。↓

 ・・・When the park was still in the planning stages, the Chinese government insisted Shanghai Disneyland needed to be different from the other magic kingdoms, especially the parks in Asia, which are copies of their American counterparts. Iconic figures and structures, like Mickey and the Enchanted Castle, are of course featured. But Main Street — too Western — was replaced by Mickey Avenue, a mash-up of Western and Eastern architecture. The castle, the largest of the six Disney castles, accommodates all the princesses in the Disney universe — perhaps because only one princess would be too elitist for Communists. And although there are long lines for giant turkey legs, Chinese food remains the most popular fare. The result, as Disney’s C.E.O., Bob Iger, claims, is a park that is “authentically Disney, distinctly Chinese.”・・・
 <にもかかわらず、とこのコラムニストは主張しているが、ま、当局による、シャカリキの日本文明のインドクトリネーションには勝てんわさ。↓>
 Watching the pleasure and joy in their faces, girls in their princess costumes, convinced me that some of Walt’s values — American values — were leaking through.・・・
https://www.nytimes.com/2018/07/06/opinion/sunday/disneyland-china-shanghai.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion&region=rank&module=package&version=highlights&contentPlacement=1&pgtype=sectionfront

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <よくここまで来たねえ。↓>
 「日本人と中国人、より豊かなのはどっち? 「結局どっちもやりくりに苦労」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1662777?page=1
 <渋い、日本へ行けキャンペーン。↓>
 「日本の本物の「居酒屋」は、地元の人しか知らないような場所にある!・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1662778?page=1
 <定番の日本へ行けキャンペーン。↓>
 「日本の駅弁は「列車の旅を美食の旅に変えてくれる」、それにひきかえ我が国は・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1662779?page=1
 <ヘッヘッヘッ。↓>
 「治安が良いと言われる日本でも、特に今の季節は「あるモノ」<(傘)>が頻繁に盗まれるらしい・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1662782?page=1
 <あんりま、そーだったの?↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本人のソウルフードと言うべきこの食べ物を、地球上で最も愛しているのは中国人だ」とする記事を掲載した。
 記事が紹介している、「地球上で一番中国人が好きであろう日本のソウルフード」とは、大阪名物として知られるたこ焼きだ。記事は、「たこ焼きの起源は大阪にある。主な材料はタコ、小麦粉、削り節、青のり、マヨネーズ、ソースだ。一年四季を通じて多くの人に愛されているスナックフードだ」と伝えた。
 そして、「たこ焼きの歴史は大正時代までさかのぼることができるという。パリッとした外側とトロっとした中身の食感が独特で、しかも値段も手ごろなことから今や日本では誰もが愛するソウルフードの地位を獲得している。また、たこ焼きは日本から飛び出して東南アジア各地でも流行するようになったのだ」と説明している。
 作り方について記事は、「非常にシンプルだ。小麦粉を溶いて作った糊状の生地をたこ焼き用の鉄板に流し込み、そこに新鮮なタコのぶつ切りを入れて焼く。そして、生地が固まり始めたころ合いを見てくるりとひっくり返しさらに焼く。全体が黄金色になったら焼き上がりだ」と紹介した。
 そのうえで、「この日本人のソウルフードが中国に伝わると、あっという間に人気が沸騰。今や街の至るところでその姿を見かけるようになった。都市に生活している人であれば必ず1度は食べたことがあるはずだ。人数を考えれば、世界のなかで最もたこ焼きを好んで食べるのわれわれ中国人ということになるはずだ」としている。」
http://news.searchina.net/id/1662780?page=1
 <同じく(っても、まるで次元の違うハナシだが・・)。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・かつての米国人は中国人と日本人をたった3つの特徴から見分けようとしていたとする記事を掲載した。両者を見分けるうえで、ある「履き物」が大きな役割を果たしたという。
 記事は、「実際、中国人と日本人は見た目にあまり違いがない。流暢な中国語を話す日本人がいれば、中国人と見間違われても何ら不思議なことはない。しかし、もしそれが戦場ならば、見間違えは大きな問題になる。第2次世界大戦において、中国を支援した米国人は両者を見分けるのに骨を負ったという」とした。
 そのうえで「当時の米国人は3つの点から中国人と日本人を区別しようとしたらしい」と説明。1点めとして背の高さを挙げ、「日本人の背はとても低く、中国人の方が背が高いと認識していた」と紹介している。
 2つめのポイントは、歯の色や形だという。記事は「日本人の歯はやや黄ばんでいて、中国人の歯は白い。また、日本人の歯並びは決して整っているとは言えないのに対して、中国人の歯並びは整っている。顔を見れば、どっちの国の人かが分かるという訳だ」と伝えた。
 そして3つめは、足に関するポイントだと指摘。それは、下駄を履く習慣があるかどうかの違いなのだという。「日本人は平時は下駄を履く習慣があり、親指と他の指が離れている。一方で下駄の習慣がない中国人にはこの特徴は見られないとのことだ」と記事は説明している。
 記事は最後に、「かくして米国人はこの3点から中国人と日本人を識別し、作戦の効率を高めようとした。しかし、その見分け方はずいぶんと表面的な部分に頼ったものだと言わざるを得ない」とし、実際にどれだけの効果があったかについては懐疑的な見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1662781?page=1
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太田述正コラム#9933(2018.7.8)
<松本直樹『神話で読みとく古代日本–古事記・日本書紀・風土記』を読む(その19)>

→非公開