太田述正コラム#9938(2018.7.11)
<皆さんとディスカッション(続x3765)>
<太田>(ツイッターより)
「菅官房長官…愛知県の男性がスパイ罪などで懲役12年の実刑判決を言い渡されたことに関し、中国での日本政府によるスパイ活動を否定…」
https://mainichi.jp/articles/20180711/k00/00m/010/049000c
日本人や現地人にカネ出して情報収集はやってるだろ。
日本だって国内の中共スパイ摘発をやれよ、その上で交換を、と習ちゃんが促してる?
タイで、コーチを含め洞窟内の全員の救出に成功。
後は、彼らに付き添っていた医師資格を持つ1人を含む、4人のダイバー達の生還のみ。
https://www.bbc.com/news/live/44755093
とにかくよかった。
なお、彼らは、1週間は隔離しなきゃならないんで、ワールドカップ決勝戦には、誰も行けないみたいだねえ。(典拠省略)
<太田>
関連記事だ。
あんだけ、取材陣を送り込みながら、一社もこういう記事を書けない日本の主要メディア。
(どうして、最初に英語での会話がスムースに行われたかを説明している。)↓
Stateless and Poor, Some Boys in Thai Cave Had Already Beaten Long Odds・・・
Adul Sam-on, 14, has never been a stranger to peril.
<1人のミャンマー難民出身少年が英語、ビルマ語、タイ語、漢語のマルチリンガルだった。↓>
At age 6, Adul had already escaped a territory in Myanmar known for guerrilla warfare, opium cultivation and methamphetamine trafficking. His parents slipped him into Thailand, in the hopes that proper schooling would provide him with a better life than that of his illiterate, impoverished family.
But his greatest escape came on Tuesday, when he and 11 other members of a youth soccer team, along with their coach, were all finally freed from the Tham Luang Cave in northern Thailand, after an ordeal stretching more than two weeks.・・・
Proficient in English, Thai, Burmese, Mandarin and Wa, Adul politely communicated to the British divers his squad’s greatest needs: food and clarity on just how long they had stayed alive.
<彼以外の少年達等の英語力はなきに等しかった。↓>
When a teammate piped up in broken English, “eat, eat, eat,” Adul said he had already covered that point. In images released by the Thai Navy SEAL force, he had a huge grin on his gaunt face.
<彼は、教会に住んでいる。↓>
On Tuesday, the border town of Mae Sai, where Adul lived at a church, finally had cause to celebrate, as the Wild Boars’ 18-day ordeal came to an end. In a three-day rescue mission, Adul and 12 others were safely extracted from the cave by a team of dozens of divers, doctors and support staff.・・・
https://www.nytimes.com/2018/07/10/world/asia/thailand-cave-soccer-stateless.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=first-column-region®ion=top-news&WT.nav=top-news
<太田>(ツイッターより)
「死刑廃止論に徹底反論する無期懲役囚…」
http://news.livedoor.com/article/detail/14994118/
「医学部入試”女子は男子より不利”の裏常識…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e5%8c%bb%e5%ad%a6%e9%83%a8%e5%85%a5%e8%a9%a6%e5%a5%b3%e5%ad%90%e3%81%af%e7%94%b7%e5%ad%90%e3%82%88%e3%82%8a%e4%b8%8d%e5%88%a9%e3%81%ae%e8%a3%8f%e5%b8%b8%e8%ad%98/ar-AAzTwuu?ocid=iehp#page=2
必読記事が2つ。
前者では「人権派」弁護士達、後者では件の文科省前局長(とその息子)、の脳死ぶりに絶句させられること請け合いだ。
愚者の天国と化した日本。
<edxly86s>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
前に太田コラムで話題になってた(?)「この世界の片隅に」を観賞したんだけど、良い映画だったな。
下掲からもわかる通り、当時の等身大の日本人を忠実に再現しようとしたのが、実に良かった。
「――終戦を迎えて怒り涙するすずさんの台詞が大きく変わっていました。ここまで大きく変えた理由というのは?
あのシーンは終戦を迎えた日本人がなぜ泣いたのか、こうのさん<原作者>が「実は自分の感情では理解できない」って言われたことがきっかけなんです。それで実際にはどうだったのかを色々と調べてみたのですが、当時の人の日記を見てみると、本当に皆さん泣いているんですよ。それから、終戦直後に進駐軍がやってきて日本人の意識調査をやっているんですね。いろんな町でいろんな階層の人にどう思っているのかを聞いているのですが、ほとんどの人がどうも大義とか正義で負けたとは思ってなくて、単純に科学力と物量で負けたっていう悔しさがあるとしかいっていなくて……。」
https://webnewtype.com/report/article/92131/
https://youtu.be/EXWgJZzox08
当時、二つのアニメ映画が大ヒットしてたけれど、サイレン鳴り響く中で大切な人を喪うっていうのは「君の名は」と「この世界の片隅に」に共通するテーマだった。
架空の物語を通して、理不尽な暴力に対する怒りをよりストレートに表すことが出来てるという点では、「君の名は」の方が大衆ウケする作品だった。
<太田>
その他の記事の紹介です。
米朝会談は失敗だったという論調が米国で出てきているが、トランプ/ポンペオがそこまでバカであるワケなかろ。
降伏を直視しなさい!↓
The Singapore Honeymoon Is Over–Trump in Singapore was spectacle. Pompeo in Pyongyang is the grim reality.・・・
https://foreignpolicy.com/2018/07/09/the-singapore-honeymoon-is-over/
Crisis in U.S. Nuclear Talks With Pyongyang Not China’s Doing, Experts Say–Beijing is angry over the U.S. trade war, but Trump’s own mishandling of North Korea talks are the main problem. ・・・
https://foreignpolicy.com/2018/07/10/crisis-in-us-nuclear-talks-with-pyongyang-not-chinas-fault-north-korea-nk-nuke/
極貧者数で、ナイジェリアがインドを抜き去っているんだね。↓
・・・India had 70.6 million people living in extreme poverty, while Nigeria had 87 million.
What’s more, the gap is widening・・・
https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2018/07/10/india-is-no-longer-home-to-the-largest-number-of-poor-people-in-the-world-nigeria-is/?utm_term=.5fb0677e7bd3
しかし、そのインド、モディ首相を含め、ホント、ヒンドゥー教「迷信」の狂信者達なんだねえ。↓
A Mythical River Flows Through Indian PoliticsA Mythical River Flows Through Indian Politics
https://www.nytimes.com/2018/07/10/opinion/searching-for-saraswati-india-hindu.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fopinion&action=click&contentCollection=opinion®ion=stream&module=stream_unit&version=latest&contentPlacement=1&pgtype=sectionfront
西太后なんてアナクロ人間を持ち上げるなんて論外として、そもそも、島津斉彬に欧米識者達が注目するのはいつになることやら。↓
Was This Powerful Chinese Empress a Feminist Trailblazer?・・・
https://www.nytimes.com/2018/07/10/world/asia/china-empress-dowager-cixi.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=second-column-region®ion=top-news&WT.nav=top-news
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
もうちょい踏み込んで書いてもよかったのでは?↓>
「日本の社会秩序に癒えない傷跡残した邪教・オウム真理教・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0710/c94473-9479591.html
<これもだ。↓>
「西日本豪雨 特別警報が解除されても困難な生活続く被災者・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0710/c94689-9479373.html
「日産自動車がまた不正 排ガス・燃費データ改ざん・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0710/c94476-9479562.html
<日中交流人士モノ。↓>
「2018徳雲社世界公演が東京へ、郭徳綱と于謙が今年も笑いの渦に巻き込む・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0709/c94473-9479052.html
<ここからは、サーチナより。
一歩前進。↓>
「安全面が不安で、気持ち悪いと思ってた生たまご、「すき焼き」で食べたら美味だった・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1662929?page=1
<ここまで来たか。感慨。↓>
「・・・中国メディアの快資訊は・・・日本人はなぜここまで礼儀正しいのかについて、在日中国人の視点から分析する記事を掲載した。この中国人女性は、娘2人を日本の小学校に通わせており、「日本の教育を知っていれば何も驚くことではない」と感じたという。
では、日本の教育は何が違うのだろうか。記事は、「優しさ」、「世話をすること」、「感謝の心」、「自己肯定」、「努力」、「清潔さ」、「協力」、「責任感」の8つが日本の教育の特徴であると分析した。
たとえば、日本では子どもを励ましたり、褒めたりして伸ばす教育をしていると指摘。朝、校長が校門で遅刻した子どもに対して「おはよう、今日もがんばろう」と優しく声をかけていたことがあったという。それを見て、子どもが遅れてきた理由が分からない以上、叱るよりも励ましたほうが子どものためになると感心したそうだ。その子自身も、きっと他人を励ます優しい人に育つだろう。
また、学校に巣を作ったツバメの親子をみんなで優しく見守っていることが、学校が発行するお知らせの「号外」として親に伝えられること、給食は全員揃うまで待ち「いただきます」と感謝してから食べ始めること、子どもの足りない点ではなく持っているものに注目し大切にすること、努力を誉めること、学校行事で出たごみは各自で持ち帰ること、運動会では団体競技が多くて協力の精神を学べること、子どもたちを「将来の社会の柱」として自覚と責任感を持たせていることなど、日本は中国とは全く違う教育方針であると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1662935?page=1
<当然だけどね。↓>
「・・・今日頭条は・・・「世界で流行しているウイスキー10傑」を紹介する記事を掲載した。その中で、日本のウイスキーが6つも選ばれている。
日本から10傑に選ばれたのは、「サントリー・響17年ブレンデッドウイスキー」、「サントリー・白州12年シングルモルトウイスキー」、「サントリー・山崎18年シングルモルトウイスキー」、「サントリー・響21年ブレンデッドウイスキー」、「サントリー・響12年ブレンデッドウイスキー」、「サントリー・山崎12年シングルモルトウイスキー」の6種類だ。」
http://news.searchina.net/id/1662994
<アフリカはニッチなんだよ。
ま、お任せしまーす。↓>
「・・・中国メディアの快資訊はこのほど、アフリカを訪れた日本人が「中国の強大さ」に驚いたらしいと伝えつつ、アフリカでは中国の勃興を感じ取ることができると伝えている。・・・」
http://news.searchina.net/id/1662961?page=1
<ま、そうだろな。↓>
「・・・西野氏が中国クラブで指揮を執るかもしれないという話題に対し、中国サポーターの見方はどちらかといえば冷ややかだ。「彼の采配は東アジアのチームに向いていると思う」、「自信に満ちている所がいい。がんばって欲しい」という感想が見られる一方で、「誰が来たって中国サッカーは良くならない」、「神様が来たとしても、中国サッカーを救うことはできない」、「中国でやるには業務能力だけではなく世渡りにも長けていないと」といったコメントを寄せている。・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1662970?page=1
<ホントかいな。↓>
「中国人の興味をそそる「お守りの中身」、一体何が入ってるの?・・・中国メディアの快資訊・・・
ある神社で売られている家庭円満のお守りの中身は「意外過ぎて笑いが堪えられなかった」と主張。なかには男女の性器を模した金色の物体が紙に包まれて入っていた・・・」
http://news.searchina.net/id/1663002?page=1
<と、実は、呼びかけてるワケ。↓>
「世界一流の造船技術を持つ日本、「なぜ空母を建造・保有しないのか」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1662964?page=1
<定番のガス抜き。↓>
「日本人は礼儀を重んじるくせに、「高齢者は敬わない」のか・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1662982?page=1
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太田述正コラム#9939(2018.7.11)
<松本直樹『神話で読みとく古代日本–古事記・日本書紀・風土記』を読む(その22)>
→非公開