太田述正コラム#9958(2018.7.21)
<皆さんとディスカッション(続x3775)>

<太田>(ツイッターより)

 「82歳 認知症の母、朝丘雪路と過ごした最後の30分…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/82%E6%AD%B3-%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87%E3%81%AE%E6%AF%8D%E3%80%81%E6%9C%9D%E4%B8%98%E9%9B%AA%E8%B7%AF%E3%81%A8%E9%81%8E%E3%81%94%E3%81%97%E3%81%9F%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE30%E5%88%86/ar-BBKQ7nD?li=AA59yB&ocid=ientp#page=2
 娘の真由子さん、いい文章を書くねえ。
 一体、どんな学校でどんな教育を受けたんだろう。超有名人夫妻を父母に持つサラブレッドだというのに、殆ど情報がないのが面白い。
 それにしても、時間は刻々と容赦なく経っていくね。

 「…日本のサラリーマンは過労死するほど長時間働いているが、生産性がものすごく低く、世界でいちばん会社を憎んでいる…共働きが当たり前のアメリカやイギリスでは7割が「満足」と答えるのに、日本の女性は4割ちょっとしかない。専業主婦になりたくて、実際に専業主婦になったにもかかわらず、彼女たちの幸福度はものすごく低い…」
https://diamond.jp/articles/-/175341?utm_source=weekend&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
 幸福度なんて個人間・国際間比較できないことはさておき、「…平均寿命は…女性は香港に次ぐ2位、男性は香港、スイスに続く3位…」
http://news.livedoor.com/article/detail/15040071/
と事実上世界一で客観的には日本人の幸福度は世界一と考えざるを得ず、間違い。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 さすがに勝ったが・・。↓

 「藤井聡太七段VS森下卓九段 C級1組順位戦・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=6HAGAm2LuzA

 すばやい。↓

 「小室圭さん–留学先米大学、HPから「婚約者」の文字削除・・・」
https://mainichi.jp/articles/20180721/k00/00m/040/014000c
 <NYタイムスも長文記事を載せた。↓>
https://www.nytimes.com/2018/07/20/world/asia/princess-mako-fiance-fordham.html?rref=collection%2Fsectioncollection%2Fworld&action=click&contentCollection=world&region=rank&module=package&version=highlights&contentPlacement=2&pgtype=sectionfront

 北がデータ公表してないの、コンマ以下まで、何で分かるんよ?↓

 「北朝鮮–GDP3.5%減 制裁影響か20年ぶり減少幅・・・」
https://mainichi.jp/articles/20180721/k00/00e/030/244000c
 <いずれにせよ、「心配」いらないが・・。↓>
 「訪朝中国人客、2カ月で10倍に・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/07/21/2018072100390.html

 人民網化朝鮮日報、引き続き健闘。↓

 「訃報:橋本忍さん100歳=日本映画『羅生門』脚本家・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/07/21/2018072100343.html

 関税「戦争」だけじゃ、輸出>輸入だもんで米国に勝ち目のない中共、非関税障壁反撃を準備中なんだろな。↓

 China ‘shocked’ by US actions in trade dispute・・・
https://www.bbc.com/news/business-44789827
 <むつかしいのは、米世論を敵に回さないこと。↓>
 Trump might be right about trade with China. But his answer is all wrong.・・・
 “Is the end goal a deal or protectionism?” he said. “Does the president want a deal, or does he want a fight?”
https://www.washingtonpost.com/business/economy/trump-is-right-about-trade-with-china-but-his-answer-is-all-wrong/2018/07/20/24f4755e-86c0-11e8-9e80-403a221946a7_story.html?utm_term=.1ce84220daf0

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 同盟国きどりの習ちゃん。↓>
 「日・EU連携 超級経済圏はトランプ政権への第一撃か・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0720/c94476-9482956.html
 「EU経済界は欧日EPAを歓迎 保護貿易反対のシグナル・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0720/c94476-9483179.html
 <一応、日中交流人士モノ。↓>
 「滴滴がSBと合弁会社 日本でタクシー配車事業展開・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0720/c94476-9483097.html
 <あらー、そうでっか。↓>
 「日本で徐々に普及するシェアリングエコノミー・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0720/c94476-9483197.html
 <いい加減、尖閣プレイアップは止めたら?↓>
 「誤った歴史観と「領土観」を生徒に吹き込む日本 専門家「事実に反し和解に不利」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0719/c94474-9482801.html
 <ここからは、サーチナより。
 敬意は結構だが、やや贔屓の引き倒しの内容。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・「日本人は健康長寿であるとともにスタイルがいい、これは日常の飲食習慣に関係しているのだろうか」とする記事を掲載し・・・日本人のスタイルの良さと長寿の主な理由は、『お米と魚』が日常的な食の構造になっているからだ。そして食材本来の味を大切にし、脂っこい、辛い味付けが少ないのだ。日本人は肉類の消費方法も消費量も他国の習慣とは大きく異なる。日本人は肉の摂取量が少ないのだ」としている。
 <また>、肉を食べることが少ない代わりに、日本人は豆腐などの豆製品をたんぱく源としていることを指摘し、「豆腐は日本料理のスタンダードな食材になっているのだ」と解説。また、炭水化物の供給源であるお米は消化されやすく、体への負担が少ないことを指摘した。
 さらに、「日本の飲食習慣の特色ともいえる豊かな海産物は、肉よりも人体に消化吸収されやすい。一方で、西洋の食文化は肉類に偏重しており、肉の消費量が人体の設計基準を超えてしまっているのだ。これにより消化できていない肉が食道に滞留し、胃潰瘍や膵臓・腸のがんを引き起こす因子になるのだ」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1663641?page=1
 <これは、日本へ行けキャンペーンの一環?↓>
 「マンガの父・・・手塚治虫生誕90周年、日本人が日本ならではの・・・「田んぼアート」・・・で祝福!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1663645?page=1
 <そいつはお気の毒。↓>
 「中国メディアの快資訊はこのほど、「中国人にとって日本は『食べて良し、遊ぶも良し』の魅力的な渡航先だ」と伝える一方、・・・地震に対する免疫がないので・・・「難点は良く眠れないこと」と嘆く記事を掲載した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1663654?page=1
 <定番ながら、良い心掛けである。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・「日本の街にはほとんどゴミがない、日本の環境への重視ぶりをわれわれは学ぶに値するのか」とする記事を掲載した。
 記事は、「1つの国において、環境の問題はいつでも重要だ。日本は環境保護の取り組みという点で非常に素晴らしい。日本に行ったことがある人の多くが、日本の街にゴミが少ないことを知っているはず。冷静に見て、日本の衛生環境は確かにわが国よりもはるかに優れているのだ」と紹介した。
 また、「日本では美しい風景やグルメが確かに多くの観光客を引き付ける。しかし、さらに多くの観光客の印象に深く残るのは日本の衛生環境だ。汚い環境で生活したがる人などおらず、自国の汚れ具合に耐えられなくなった人たちが、連休になると日本にやってきて自身の心身を浄化するのだ」としている。
 そのうえで「環境保護は地球に住む1人1人の責任であり、口先だけにとどめてはならない。日本人は確かに良い習慣を身に着けており、これは世界的に見てもなかなかここまではできないといった具合だ。歴史問題などの感情はさておき、われわれは環境保護意識を育てるという点で日本人から学ぶべきなのだ」と論じた。
 そして、「環境が守れなければ、自分の国を守ることも覚束ない。下の世代のためにも、われわれは今から環境保護意識を持つ必要がある。一国民として、国の街並みを守り、環境汚染のない世界を守るべきであり、自分の生活環境が汚いなどと文句ばかり言っていてはいけないのだ」とした。」
http://news.searchina.net/id/1663660?page=1
 <だそうです。↓>
 「日本のカップ麺は中国より高額だが、「その価値はあると思う」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1663666?page=1
 「日本で食べたインスタントヌードル「意外なほど口に合うことに驚き」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1663695?page=1
 <読んでみたら使いまわし記事じゃあなかった。↓>
 「ひと昔前とは全然違う!? 今の中国人が日本に留学する理由とは・・・
 中国の経済発展は人びとが驚く速度で進んでいるが、一方でコネも財力もない一般家庭の学生は競争社会での残酷な競争にさらされる。このような状況において、日本で仕事や留学をしにやって来るというのが、エリート層からは離れた中国人が自らを高める手段の1つになっているようだ・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1663693?page=1
 <かなり前の記事の使いまわし。↓>
 「中国を「着物」で表現、「日本人は中国をよく理解している」と絶賛・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1663694?page=1
 <定番。↓>
 「中国には数えるほどしかない長寿企業、なぜ日本には数多く存在するのか・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1663696?page=1
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 一人題名のない音楽会です。
 ラフマニノフ(Rachmaninoff。1873~1943年)で、今まで取り上げていなかった名曲集です。

String Quartet No.1 Romance – Andante espressivo in G Minor(注a)(1889~90年) 指揮:Bernhard Güller オケ:Orchestre de chambre de Stuttgart
https://www.youtube.com/watch?v=9v1HW8Fgt_s

(注a)https://imslp.org/wiki/String_Quartet_No.1_(Rachmaninoff%2C_Sergei)

Six Moment Musicaux Op. 16, No. 4 in D major(注b)(1896年) ピアノ:Lola Astanova(コラム#9948)
https://www.youtube.com/watch?v=FhcidIUkCbk

(注b)「6つの楽興の時・・・第4曲の「プレスト」は、ショパンの《前奏曲》などに着想を得て、濃密な旋律の爆発を綜合している。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%BD%E8%88%88%E3%81%AE%E6%99%82_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95)

Morceaux de fantaisie, Op.3(注c)(1892年) ピアノ: Konstantin Scherbakov(注d) 「名作」だけをどうぞ。

00:00 – No. 1 Elegie in E-flat minor 名作
06:00 – No. 2 Prelude in C-sharp minor 名作
09:54 – No. 3 Melody in E major
14:32 – No. 4 Polichinelle in F-sharp minor
17:48 – No. 5 Serenade in B-flat minor
https://www.youtube.com/watch?v=yhi9SzopnLE

(注c)幻想的小品集。「第2曲<は、>本作の中で、というよりラフマニノフの初期作品の中で間違いなく最も有名なピアノ曲。その印象から、俗に「(モスクワの)鐘の音」などと呼ばれることもある。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%BB%E6%83%B3%E7%9A%84%E5%B0%8F%E5%93%81%E9%9B%86_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95)
(注d)コンスタンティン・シチェルバコフ(1963年~)。「ロシアのピアニスト。・・・1983年の第1回ラフマニノフ国際コンクールで優勝した。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%B3%E3%83%95

Elegie Op.3 No.1 ピアノ:Rachmaninoff本人 参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=sTUxrPJfpqk

Elegie Op.3 No.1 チェロ:Sheku Kanneh-Mason(注e) ピアノ:Isata Kanneh-Mason
https://www.youtube.com/watch?v=aKWEgr_c9tA

(注e)1999年~。「イギリス出身のチェロ奏者である。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%8D%E3%83%BC%EF%BC%9D%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%B3

Prelude Op.3 No.2 ピアノ:Marta Deyanova(注e) 同上。
https://www.youtube.com/watch?v=wXQCPAR0EHo

(注e)マルタ・デヤノヴァ。ブルガリア人。(ネット断片より)

Suite No. 1 Op. 5 (Fantaisie-Tableaux) for 2 pianos(注f)(1893年) ピアノ:Vadim Rudenko(注g) & Nikolai Lugansky(注h)

1: Barcarolle – 0:00
2: La nuit… L’amour… – 7:35 (The night… the love…)
3: Les Larmes – 13:53 (The Tears)
4: Pâques – 19:24 (Easter)
https://www.youtube.com/watch?v=QfXKKLqpVi4

(注f)「2台のピアノのための組曲第1番『幻想的絵画』作品5<。>・・・各楽章<に、>・・・作曲のインスピレーションを受けた詩<が存在する。>」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%84%E6%9B%B2%E7%AC%AC1%E7%95%AA_(%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%8E%E3%83%95)
(注g)1967年~。ロシアのピアニスト。1994年のチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門における(1位なしの)3位。
https://en.wikipedia.org/wiki/Vadim_Rudenko
(注h)1972年~。「ロシアのピアニスト。・・・父は物理学、母は化学の研究者である。・・・モスクワ音楽院<卒、>・・・同音楽院で教鞭をとっている。・・・1994年のチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門における(1位なしの)2位」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC

10 Preludes Op.23(注i)(1901、1903年) ピアノ:Nicolai Lugansky 名曲だけをどうぞ。
1. Largo, F-sharp minor — 0:00 駄作
2. Maestoso, B-flat major — 3:26. 佳作
3. Tempo di minuetto, D minor — 6:53.  駄作
4. Andante cantabile, D major — 10:27. 駄作
5. Alla marcia, G minor — 15:04. 名曲
6. Andante, E-flat major — 18:52 佳曲
7. Allegro, C minor — 22:04. 佳曲
8. Allegro vivace, A-flat major — 24:28 佳曲
9. Presto, E-flat minor — 27:41 佳曲
10: Largo, G-flat major — 29:27 駄作
https://www.youtube.com/watch?v=Hj84l05xWg0

(注i)第5番が1901年、その他が1903年の作。
https://en.wikipedia.org/wiki/Preludes,_Op._23_(Rachmaninoff)

Prelude No.5 in g minor op. 23 ピアノ:Rachmaninoff本人 参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=M8RyWFA7PSY
Prelude No.5 in g minor op. 23 ピアノ:Valentina Lisitsa 同上。
https://www.youtube.com/watch?v=4QB7ugJnHgs
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太田述正コラム#9959(2018.7.21)
<松本直樹『神話で読みとく古代日本–古事記・日本書紀・風土記』を読む(その32)>

→非公開