太田述正コラム#10032(2018.8.27)
<皆さんとディスカッション(続x3812)>
<太田>(ツイッターより)
「…改憲案…「反対」との回答は49.0%で、「賛成」の36.7%を上回った。…」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018082601001689.html
「…憲法改正案<の>…「提出を急ぐべきではない」と答えた人は73%で「秋の臨時国会に提出すべきだ」の17%を上回った。…」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34612430W8A820C1000000/?nf=1
私の頼りは無知ないし「左」の国民。苦笑する私。
<FUKO>
<コラム#10030で>の”easygoing”のご指摘、ギクリという感じです。
「寛大」はご指摘の通り違和感あったのですが英英辞典にあたるまで考えが至らず…精進します。
ところで、「皆さんとディスカッション」で紹介される英文記事の量が昔と比べて減っている気がするのは、単なる気のせいですか?
<太田>
気のせいじゃありません。
一、中共官民記事の紹介が加わったこと、二、このところオフ会「講演」準備が大変になってきていること、という二点から英米記事の紹介にさける時間が相対的に減少していること、三、英国はEU離脱、米国は米国第一、と、ホンネ丸出しの生きざまを追求するようになってきているところ、それには、広義のアングロサクソン文明の相対的衰退の顕著化が背景にあり、その人文社会科学も急速な相対的衰退を免れておらず、もはや、新たなものの見方を盛り込んだ記事を提供できなくなってきていて、事実を報道する記事ですら質が相対的に低下してきており、事実の報道に関しても、その大部分を皮肉にも(元から質が低い)邦字メディア報道で代替して差し支えなくなった、からです。
なお、非公開コラムについても、英米の本の紹介が大幅に減っていますが、その理由も以上と基本的に同じですが、それに加え、紹介部分を翻訳せざるをえないことから、その分、負担が日本の本の紹介に比べて大きいこと、かつ、最近のオフ会「講演」が日本を取り上げることが多く、三に関しても英米での日本関係(に限らず他国、他文明関係)のこれといった本がとりわけ減っていること、があげられるでしょうね。
<FM>
太田様、毎々良い勉強をさせていただき有難く厚く御礼申し上げます。
今回は前回の続きの部分も有るやに伺いましたので 是非にと思っておりましたが 他用をどうしても動かすことが出来ませんので 残念ながら欠席させていただきます。
どうか今後ともご指導のほど宜しくお願い申し上げます。
ご健筆とご盛会を祈りつつ。
<太田>
しめた、と、オフ会出席予定者に対する「講演」原稿の2日前配信の予定をとりあえず前日配信に戻させていただきます。
次々回、出席される場合は、・・まだ決めてませんが・・。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
アユム氏発見!
この見どころは、藤井七段の対戦そのものより、対戦相手のプロ挑戦のハナシ。
確かに、上り坂の奨励会の3段の平均より下り坂の人の方が多いプロの平均の方が棋力が下なんだから、私の言ってるように、これからは、奨励会を経ずにプロ認定試験を受ける人がどんどん増えていくだろうな。
もちろん、プロ認定試験で相手をする棋士達を棋力の高い者達から選ぶようになったりはするかもしれないが、いずれ・・。↓
https://www.youtube.com/watch?v=VlzGLTgrRj0
石破前幹事長、次狙いだな。↓
「無党派層は石破氏が人気、支持46%…読売調査・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20180827-OYT1T50024.html?from=ytop_top
「内閣支持50%、不支持40%…読売世論調査・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20180826-OYT1T50136.html?from=ytop_main1
こっちはどうなるかしら。↓
「サマータイム「反対」50%…読売世論調査・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20180826-OYT1T50137.html?from=ytop_ylist
不作為的理由と作為的理由を分別できりゃもっと参考になるんだけどね。↓
「医学部合格率、女子が7割強で低く 2次試験の影響大・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34614090W8A820C1SHA000/
賛成ー!↓
「第3子に1000万円給付の「コドモノミクス」で日本の希望をつくる・・・」
http://blogos.com/article/320576/
もうそこまで来たか、とびっくりしたら・・。↓
「がん治療でロボット手術の保険適用拡大・・・」
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20180824/med/00m/010/018000c
そんだけ飲むのはちょっときついな。↓
「コーヒーを1日4~5杯飲む人 飲まぬ人に比べ死亡率12%減・・・」
http://blogos.com/article/320666/
神父達による子供達への性的虐待でカトリック教会は崩壊へ?↓
Pope Francis Mass in Ireland Has Low Attendance, Amid Abuse Scandal Revelations・・・
https://www.newsweek.com/pope-francis-phoenix-park-attendance-crowd-dublin-papal-mass-abuse-world-1091059
Pope Francis Long Knew of Cardinal’s Abuse and Must Resign, Archbishop Says・・・
https://www.nytimes.com/2018/08/26/world/europe/pope-ireland-sexual-abuse-letter-vigano.html?action=click&contentCollection=world®ion=rank&module=package&version=highlights&contentPlacement=1&pgtype=sectionfront
’I Won’t Say a Word About It.’ Pope Francis Declines to Confirm or Deny Knowledge of Abuse Allegations・・・
http://time.com/5378748/pope-francis-abuse-allegations-mccarrick-letter/
当たり前アルよ。↓
「ハイテク覇権国を目指す中国の歩みは止められない–三峡ダムに見る中国の底力、米国の対抗策も進展を遅らせるだけ・・・
<同ダムに>最初に取り付けられたタービンは欧米の発電設備メーカーが供給したものだったが、中国メーカー2社が急速に実力をつけ、ダム建設プロジェクトの後期段階に参加できるほどになった。
そして今ではこのハルビン動力設備と東方電機が、ほかの国々で欧米勢の仕事を奪っているのだ。・・・
<いずれにせよ、>一つ、中国にとって有利な点は、<トランプ政権による>リスク低減活動が米国からの輸入品だけに適用され、米国企業が中国で製造する部品には適用されないかもしれないことだ。
これは重要なポイントだ。
米国企業が中国で製造・販売している製品は昨年、金額ベースで約2500億ドルに達しており、中国が米国から輸入した製品1300億ドルのほぼ2倍に相当するのだ。
もう一つ考慮すべきポイントは、米国ハイテク製品の代替品が容易に手に入ることである。
・・・11のハイテクセクターについてアジアでの売上高を分析すると、欧州連合(EU)、日本、韓国および台湾で作られた製品の方が米国で作られた製品よりも多いセクターが8つに上っている。
ちなみに、米国製品が明らかに優勢な残り3セクターは、半導体と半導体製造装置、および航空宇宙だ。・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53898?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=top
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<日本の中古品市場を見倣えだって。↓>
「・・・中国メディアの快資訊は・・・記事は・・・日本の中古品市場は非常に大きいと紹介。チェーン展開している店も多く、店によって主力商品が異なり、扱う商品や種類は多岐にわたる。ではなぜ日本では中古品市場が繁栄しているのだろうか。記事は、日本人のブランド好きがその一因だと指摘している。多くのブランドの最新モデルや高級なモデルはすぐに日本で販売されるが、ブランド品はサイクルが短いのですぐに中古品が出回り、市場が成り立っていると紹介した。
また、日本で中古品の市場がこれだけ大きいのには、販売方法も関係しているという。日本の店では買い取り品をきれいにして新品同様にしてから販売する。・・・記事は、機会があれば日本の中古品店に行ってみてはどうかと勧めた。」
http://news.searchina.net/id/1666012?page=1
<定番にちょいと味付け。↓>
「・・・中国メディア・東方網・・・記事は「日本では、麺を食べる時に音を出すのは作った人に対しておいしいことを示すためでもあるのだが、今では一部の若い日本人が、音を立てずに麺を食べることを選択しているとのことだ」と紹介した。
そして、その理由について、食習慣の変化に伴ってよく噛んで食べることが少なくなり、下あごがあまり育たないことで、麺を上手にすすることができないと説明。実際に日本の若者から「力を入れてすすらないと麺が食べられない」との声が出ているとした。
また、一部の日本の若者は西洋の考え方と同様に「食べる時に音を出すのはマナーに欠ける行為」と認識し、自らのイメージダウンにつながるほか他人の食事に影響を与えると考えていることから、麺をすすらないとも論じている。
記事は一方で、すすって食べることの意味として「作った人へのリスペクト以外にも、おいしく麺を食べるためでもあるのだ」と指摘。麺をすする時に鼻腔が開き、麺の香りをより多く吸収することができるからだと説明した。
ただ、慣れない人が麺をすすろうとするとなかなかうまくできないようだ。記事は「個の食べ方は実際非常に難しい。力を入れ過ぎて、思いっきり吸い上げようとすると、食べ終わる前にめまいを起こす可能性がある」としている。」
http://news.searchina.net/id/1666001?page=1
<材料は定番ばかり。↓>
「中国人が日本を訪れて「これは適応できない!」と実感すること・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1666007?page=1
<まあ定番。↓>
「これが、日本が中国人観光客を年間700万人を引きつける3大理由?・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1666003?page=1
<定番になりつつある。↓>
「ショック! 日本では「中国人観光客の増加は旅行公害」という見方もあるらしい・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1666034?page=1
<使いまわし記事に近い。↓>
「著名な「日本料理」の天津飯、その味は格別だった!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1666004?page=1
<勉強になる客観記事。↓>
「日本における関羽への崇拝っぷりに、中国人もビックリ!?・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1666002?page=1
<自らにエールを送る定番。↓>
「・・・中国メディアの捜狐は・・・中国が受注で日本に競り勝ったインドネシア高速鉄道計画に関する記事を掲載し、進化し続ける中国高速鉄道に自信を持つべきだと主張した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1666028?page=1
<ガス抜きだと信じたい。あげられた「悪い」事例は実は「良い」事例だもんね。↓>
「・・・中国メディアの快資訊は・・・「礼儀正しいと言われる日本人が悪いことをするのは、日本人が『うわべを取り繕うのが上手いから』である」と主張する記事を掲載した。
記事は、日本人の礼儀正しさは「非常に有名」であり、事実礼儀正しいと指摘。また、日本はかつて中国を師として多くのことを謙虚に学んだと指摘する一方、近代の日本が中国を侵略したことを挙げ、「なぜ日本人はこのような二面性を持つのか」と主張した。
さらに、礼儀正しさの中に残虐さを持つ日本人は「本当に理解できない」と主張し、これは日本人が礼儀正しさを装って、うわべを取り繕っているためであると主張。礼儀正しく、さらには勤勉であると評価される一方で、過去の侵略やさまざまな不祥事が起きるのは「日本人はうわべを取り繕うのが上手いから」であり、礼儀正しさは日本人の本質ではないとの見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1666006?page=1
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太田述正コラム#10033(2018.8.27)
<井上寿一『戦争調査会–幻の政府文書を読み解く』を読む(その34)>
→非公開