太田述正コラム#10198(2018.11.18)
<皆さんとディスカッション(続x3895)>
<太田>(ツイッターより)
「ムスリムママが驚いた日本の子育て 日本人ママが「最強」説のワケ…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e3%80%8c%ef%bd%83%ef%bd%8d%e3%81%a7%e3%81%b2%e3%82%84%e3%81%b2%e3%82%84%e3%80%8d%e3%83%a0%e3%82%b9%e3%83%aa%e3%83%a0%e3%83%9e%e3%83%9e%e3%81%8c%e9%a9%9a%e3%81%84%e3%81%9f%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e5%ad%90%e8%82%b2%e3%81%a6-%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%ba%ba%e3%83%9e%e3%83%9e%e3%81%8c%e3%80%8c%e6%9c%80%e5%bc%b7%e3%80%8d%e8%aa%ac%e3%81%ae%e3%83%af%e3%82%b1/ar-BBPNrJR?ocid=ientp#page=2
見出しに係る部分は単に日本が男性差別社会なんで専業主婦の体力が有り余ってるってだけの話だが、むしろそれ以外の、日本にいる並ムスレム達が「敬虔」そのものであることに注目して欲しい。
困ったもんだ。
「「世界の米軍基地撤去を」 アイルランドで国際会議開幕 「沖縄」も討論へ…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%80%8c%e4%b8%96%e7%95%8c%e3%81%ae%e7%b1%b3%e8%bb%8d%e5%9f%ba%e5%9c%b0%e6%92%a4%e5%8e%bb%e3%82%92%e3%80%8d-%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89%e3%81%a7%e5%9b%bd%e9%9a%9b%e4%bc%9a%e8%ad%b0%e9%96%8b%e5%b9%95-%e3%80%8c%e6%b2%96%e7%b8%84%e3%80%8d%e3%82%82%e8%a8%8e%e8%ab%96%e3%81%b8/ar-BBPOjjB?ocid=ientp#page=2
NATOにに加盟しないまま、また、プロペラ軍用機しか持たず、英、米、NATOの軍事力にただ乗りするアイルランド。
https://en.wikipedia.org/wiki/Ireland%E2%80%93NATO_relations
沖縄も独立してアイルランドを模範にしたらいかが。
これマジよ。
<太田>
さすがに、ツイートする際、URLに引き続き空白を入れずにアルファベット(今回はNATO)から始まる文章を始めると、アルファベット部分はURLの末尾、と誤解されちゃうんだね。
<US>(12日)
・・・太田さんが言う所の人間主義の普遍性とは、・・・
– インダス文明や日本文明のように、縄文性と弥生性とが出会えば人間主義が生まれる、と言うことを指しているのでしょうか?
⇒違います。
狩猟採集社会が基本的に人間主義社会であったかどうかは若干議論のあるところですが、人間一人一人の胸中深く、人間主義・・本来的な人間らしさ・・への希求が存在するのは明らかでしょう。
ヤスパースの言う枢軸の時代の宗教家や思想家達が、地域を超えて、おしなべて人間主義的なものの復活・追求を唱えたのは偶然とは思えません。
そういう意味で、人間主義には普遍性がある、と私は考えているわけです。
————————————-
補足します。
日本文明の普遍性には二重の意味があります。
一つは、それが人間主義の文明であることです。(説明済)
もう一つは、それが人間主義社会の永続性を担保するメカニズム・・天皇制と弥生性からなる・・を持っていることです。(太田)
– 日本の縄文人が渡来人を取り込み非人間主義化傾向を抑た点、インドのインダス文明が南のドラヴィタ人により非人間主義化傾向を抑えた点などを指しているのでしょうか?
⇒前者は人間主義的社会を内外の非人間主義者達からどう守るかの問題であり、後者は人間主義の普遍性・・本来的な人間らしさへのあこがれ・・の例証(想像上の出来事ですが)です。(太田)
– あるいは、ヴィパサナー瞑想が残ったからこそ、歴史・文明が分断されるも、人間主義が再発見、指向されると言うことを意味しているのでしょうか?
⇒ヴィパサナー瞑想が有意義なのは非人間主義者達やそういう人々が大部分の社会に関してであり、最初から大部分の人々が人間主義者であり続けた日本では意義を持ちません。(太田)
<七氏>(一昨日)
スライド・・・のアングロサクソン文明と欧州文明の比較表内で質問です。
「<アングロサクソン文明の>戦争⇔<欧州文明の>搾取」ですが、レク原稿<案>を読んだ上で、生業の戦争との比較で、なぜ「搾取」かがしっくり来ていません。
どういう意味での搾取ですか?
<太田>
貴族が、ブルジョアからみかじめ料を、農民から産品や役務を、せしめることは「搾取」でいいですよね。
市民(ブルジョア)革命ではこの貴族からブルジョアや農民が「搾取」し返したわけで、更にその後には、農民改め労働者が・・という話を次の修正で付け加えます・・プロレタリア革命でブルジョアから露骨な「搾取」をしたり、プロレタリア革命を恐れたブルジョアから所得移転(社会保障)の形でこっそり「搾取」をしたり、した、と言いたいわけです。
<太田>(昨日)
<八幡市での>1回目のレクは定員150名のところ、148名から既に予約が入っているそうです。
<US>
あと2名で満員御礼ですね。
多くの方に太田さんの考えがより伝わりやすくなるよう<PP資料作成に>もう少し頑張ります。・・・
<ところで、>・・・”カースト制” へ対峙する<釈迦に係る>言葉として今回、”超越” としましたが、この “超越” がよくわかりませんでした。
釈迦の目指した人間主義化した個人であれば、カースト制など凌駕する、という意味なのでしょうか?・・・
<太田>
カースト制(及びカースト等の間の輪廻)、からの「解脱」、と言ってもいいんですが、「解脱」は、「人間主義者化」ですから、広すぎるような気がして、「解脱」する結果として「超越」する、としてみたものです。
もっといい言葉があったら、それでもいいんですがね。
<US>
人間主義化した個人が増えることにより、平和の実現、および、カースト制に対する超越が可能となったという意味であることを理解しました。
いい言葉は見当たらないので、補助線を引いてみました。
釈迦による個々人を人感主義化することによる平和の実現と同時にカースト制の超越によって、カースト制の悪さ加減の大きさが圧迫されて小さくなるような線を引きました。
さらに仏教失墜によりそれが復活するようにその線は拡大方向に伸ばしました。
また、その根底にカースト制度の温存があったと示すようにその補助線の上下のちょうど真ん中に起きました。
これで説明しやすくなれば良いのですが。。。
ご意見いただければ幸いです。
<七氏>
・・・結局は、現在のインドはカースト制がポイントになっているということにはなるわけですよね?
そこに「仏教=人間主義」が「補助的に」作用して、最終的には「文」だけで「武」がなく失敗したと。
<US>
<欧州文明のスライドですが>、正規の音楽の画期的な出来事を目出さ、合理論がギリシャ文明からであることを明示してみました
以下確認してください
1) 画期的な出来事が過渡期のことだったので、欧州文明に残ったものとして、”現在も生き続ける欧州音楽” の見出しのもと、著名作曲家のWIKI画像を貼付しました。いただいた原稿上、”これだけで、欧州文明は鼻高々であり続ける権利があります。欧州音楽が世界を覆いつくし、世界中の人々を日々楽しませ、鼓舞し、慰めているのですからね。” と述べている、”楽しませ” ているのは、貼付している作曲家たちだと考えたのですが、クラシック素人の考えなので場違いということでしたらご指摘ください。 もちろん、そもそも構成上、違和感あるようでしたらご指摘ください。
⇒・・・<私が、>欧州音楽を、<クラシック音楽という意味ではなく、>「+ハーモニー」と「12平均律での楽曲」、という意味で使っている以上、ほぼ、現在の全ての音楽が欧州音楽なんですよ。・・・(太田)(本日)
2) 合理論がギリシャ文明経由で来たものを示す際、継受したのは合理論だけではないので、例示として、共和制を加えました。間違っている、あるいは、共和制以外に良い例があれば、ご教示ください。
⇒「共和制」<ではなく>、「建築・彫刻・文学・歴史学」、<にしてください>。(太田)(本日)
<太田>
TVでもやってたけど、どうして、日本の卵だけが昔から安全だったのか、どっこも説明してくれないねえ。↓
「海渡る「TANAGO」 卵かけご飯、訪日客から浸透中・・・」
https://digital.asahi.com/articles/ASLBV3JTXLBVPTIL00P.html?_requesturl=articles%2FASLBV3JTXLBVPTIL00P.html&rm=998
分かったようでよく分からない研究結果。↓
そんなことじゃなく、キミ達と日本文明総体との関りが問われてるんだよー。↓
「われわれ韓国人が手を差し出すべき日本人もいる–日本の「嫌韓流」は中国の「限韓令」とは別 さまざまな声の中の一つ–防弾少年団ドーム公演は全席完売…そういう日本と未来を切り開くべき・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/11/14/2018111401121.html
<こういう類の話をする前にさえ、更には並行して、中共当局は、日本文明総体と向かい合い格闘してるんだぜ。↓>
「「100歳時代」日本の家、段差をなくしてあちこちに手すり・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/11/16/2018111601972.html
労働党と保守党の支持率が逆転したようだが、BrexitはもっとEUとの縁を完全に断ち切る形でやれ、という世論の動向が背後にあるってんで、私ですら、アングロサクソンの欧州嫌悪の激しさについていけないよー。↓
Labour gains three-point lead as May’s Brexit plan hits buffers・・・
https://www.theguardian.com/politics/2018/nov/17/labour-gains-lead-over-tories-opinion-poll
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
なんやこりゃ。↓>
「米国国立公文書記録管理局で中国のドキュメンタリー「東京裁判」が上映・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1117/c94638-9519455.html
<ここからは、サーチナより。
少し前の記事の使いまわし。↓>
「どうして日本のマンションのベランダは、たった5ミリの壁だけで隔てられているの?・・・」
http://news.searchina.net/id/1671356
<同じく。↓>
「なぜ日本はわが国と違って「地下鉄の駅で安全検査をしないの?」・・・今日頭条・・・」
ttp://news.searchina.net/id/1671362
<(父親の威厳の部分を除き、)同じく。↓>
「日本の子どもたちが、リビングで勉強をするのはなぜ? 実はこんなメリットが!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1671360
<テーマそのものは定番だが、切り口が斬新。↓>
「・・・今日頭条はこのほど、日本の農村を視察した中国人が「日本人はすでに農村の改善という点で、すべてをやり尽くしていた」と感嘆の声をあげたと伝えている。
広大な国土を持ち、さまざまな天然資源も多く産出する中国から見ると、日本は資源の乏しい小さな島国に映るようだが、農村部の生活環境を日中で比較すると「日本ではなぜこれほど豊かな生活が可能なのか」と不思議に感じるらしい。中国人から見て日本の農村部が豊かに感じられる要因は、「自然環境を保ちながら、人々が生活の基盤となる農業から利益をあげ、地域色のある伝統的な生活を保存している」点にあるという。
続けて、日本では農村でも豊かに暮らせる理由として「日本では物流が発達していて、都市と農村の架け橋が確立されている」ことを挙げた。これによって農作物を新鮮なうちに消費者に届けることが可能となり、またマーケットでは生産者の顔が見える商品は価値を持つため、農家が主導権を持って作物を生産・販売することができていると分析した。
また、日本の農村部も過疎化や高齢化といった問題に直面しているものの、「観光客を集客しつつ、伝統的な生活や文化を保存する」取り組みがされていると指摘した。そして、農村部で見られる高齢化は中国と類似しているが、「日本では高齢者が活躍の場を見出している点が大きく異なる」と主張。生活のため、また子に資産を残すために働く中国の高齢者とは違い、「日本人の高齢者は楽しみや生きがいを持って仕事をしており、それがまた訪れる観光客に癒しを与え、若者が農村体験のために足を運ぶという良い循環を作り出している」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1671357
<自己卑下し過ぎだぞー。要するに、日本人の大部分が太田コラムを読んでないから(?!)なんだぜ。↓>
「・・・今日頭条は・・・日本人のなかにも中国人を嫌う人がいると主張しつつ、「日本人が中国人を嫌うのは理由がある」と主張する記事を掲載した。
記事はまず、日本人の多くは日本文化の基礎となっている中国文化を高く評価しているが、それと中国人に対する評価は別問題であり、日本人の多くは中国人のことは好きではないと主張。そして、それには理由もあると指摘し、たとえば「中国人が日本人以上に豊かになったこと」、「日本人からすれば中国人の民度が低く見えるため」、「過去に起こった戦争の影響」などを挙げた。
さらに、「日本を訪れる中国人観光客の非文明的な振る舞い」や「日本在住の中国人の増加によって社会の安全が脅かされている」ことを理由として挙げたほか、最大の理由は「中国人が日本人を嫌っているから」と主張。過去に中国で発生した大規模な反日デモの様子は日本でも大きく報じられたが、日本に対して否定的な感情を持つ中国人が少なからず存在するなかで「日本人が一方的に中国人を好きになるはずがない」との見方を示した。
これに対して中国のネットユーザーからは、「世界中で中国人を好きな国民は少ないだろう」、「痰を道路に吐く、エレベーター内で喫煙する、列に並ばないといった中国人の非文明的な行為には中国人自身も嫌気が差している」といった声が寄せられていた。」
http://news.searchina.net/id/1671359
<新しい話題だー。でも、達磨大師の話が抜けてるよ。↓>
「・・・中国メディア・東方網は、「日本国民が最も愛する人形」について紹介する記事を掲載した。記事が紹介したのは、赤い色をした縁起物のあの「人形」だ。
記事は、「日本人が最も好きな人形は何かと尋ねたら、きっと二次元キャラクターのフィギュアなどを思い浮かべることだろう。しかし、それは誤りだ。だるまこそが日本人最愛の人形なのである。この人形には、漢字で『福』などと書かれている縁起物なのだ」と紹介した。
そして、試練の克服や目標の達成を願うために置かれているだるまが、全国各地の家庭から寺院まで至るところで見かけることができ、その「所有者」は選挙で当選を祈る政治家から恋愛や学業の成就を求める人までと多種多様であると説明。「つまりは、だるまには不思議なエネルギーが宿っていると考えられている」としている。
また、日本で特に有名なだるまの生産地として群馬県高崎市を紹介。ここでは日本全国で使われるだるまの80%、毎年90万個を生産しているとしたほか、金型をパルプの中に浸し、これを乾燥させてできた紙のだるまに白い塗料を塗り、さらに粘土で土台を作った後に赤い顔料で体を塗って細かい部分を描くという製造工程を伝えた。
さらに、願掛けで飾られ、幸運をもたらしただるまは新年を迎えた後でお寺に集められ、焼かれる風習があり、そうすることで幸運が持ち主に宿り続けると信じられていると紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1671361
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太田述正コラム#10199(2018.11.18)
<井上寿一『戦争調査会–幻の政府文書を読み解く』を読む(付け足し)(その16)>
→非公開