太田述正コラム#10228(2018.12.3)
<皆さんとディスカッション(続x3910)>
<太田>(ツイッターより)
フランスそのものが博物館だと指摘してきたが、現在の同国での燃料税反対「騒乱」は、1848年の二月革命の再来らしい。
https://blogos.com/article/342568/
それにしても、小さい政府を掲げるマクロンが、ディーゼル抑制というエコ名目ながら増税し、かつまた、ルノー/日産の経営に嘴を入れるとは、不思議なことだ。
「…外国人容疑者は…弁護士のほかにも領事との面会は認められるため、ゴーン容疑者にはこれまで、それぞれ国籍を持つ駐日フランス大使、在東京ブラジル総領事館総領事、駐日レバノン大使が面会した。」
https://www.sankei.com/affairs/news/181130/afr1811300043-n1.html
報酬は高過ぎたし国籍は持ち過ぎだ。
しかし、こういう時には役立つねえ。
<太田>
関連記事だ。
ゴーンの報酬不記載問題の解説だ。↓
「ゴーン容疑者は果たしてクロか、珍しい報酬制度で分かれる違法性の判断・・・」
https://diamond.jp/articles/-/187211?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
<zSYEALoU>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
太田さんは、物事を大局的にみているのでしょうから、本当は日本が中心になり、世界に人間主義を広めてくれることが望ましいのだけど、結果さえ良くなれば、必ずしも日本の手に拠らなくても良い、という考えかど思います。
幸いにして、中国が急速に習近平のもと、人間主義化を進めているので、日本の影響力は弱くなっても、中国依存が進んでいる韓国に心配は無いでしょう、という考えなのでは。
いまの日本が考えるべきことは、このまま、アメリカに追随して、本当に精神面でも経済面でも没落しないよう、一刻も早く独立すること、他国の心配をするのはそれからですよねぇ。・・・
太田さんの基本的な考えは、先の大戦での無謀ともいえる日本の戦いは、追い込まれての、場当たり的な無茶ではなく、すべて計算のうえでの無茶であり、結果も日本の目論見通り、ということですよね。ここが理解できないと太田コラムに も入っていけないんですよねぇ。
自分は、基本的にコラムを読んではいけない知性のレベルの人間だ思っているの ですが、あまりにも世の中一般に流布されている通説と違い過ぎるので、本当に精神に支障をきたしそうになります。
一般に文化人と呼ばれている人たちの一般的な見解は下のようなものが中心ですから。↓
「「負けたことは僕にとってはよかった」橋下徹氏が語る日本の敗戦・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/15161269/
⇒私自身、先の大戦で日本が勝ったと思うようになったというか、そう正しく認識するようになったのは、つい数年前ですからね。
遅過ぎました。
但し、その後、私が到達した明治150年史観は、私ならではのものだと言っていいでしょう。ウェッヘン!
それは、4つの偶然が重なったおかげです。
一、幼少時と就職後の2度にわたって、日本とは何ぞや、ということを考えざるをえない境遇に置かれた。
二、私の世代及びそれ以降の日本人達の大部分とは違って軍事の素養を身に着けることができた。
三、傑出した知力の持ち主達と対話・・私に彼らとかろうじて対話が成り立ち得る程度の知力はあった・・する機会をたびたび与えられた。
四、私が自由な(おかしな?)発想の持ち主だった。
一つだけ例を挙げれば、傑出した知力の持ち主達が多数集まった弥生的人間主義者集団がカネと権力と暴力をほぼ自由に使えたならば、一体何ができるか、と想像してみたところ、全く違った景色がそこに・・。(太田)
<K.K>
≫どなたか、映画をTVで鑑賞するマニアの方、(アマゾンfireのようなものを買うオプションもあり、)映画鑑賞環境整備について、何か助言をいただくことがありますか?≪(コラム#10226。太田)
私はテレビで映画鑑賞するマニアではありませんが…。
1. Windowsパソコンからのテレビ視聴に関して
WindowsパソコンからJ:COMのセットトップボックスのテレビ番組を見られる様に試みるかどうか、下記の条件を考慮して教えてください。
1) 100%可能かどうかはわかりません。
2) DTCP-IPクライアントソフトというソフトが必要なのですが、無料のWindows版DTCP-IPクライアントソフトは、私の知る限り存在しないです。
3) DiXiM Play Windowsというソフトが、買い取りプランで2,808円、月額プランで208円です。
https://store.dixim.net/products/detail.php?product_id=23
4) 上記のソフトウェアは、無料版で起動毎に1分間だけ視聴出来ますので、無料版で動作を確認して、動作の確認が取れた後、購入という形になります。
5) 設定は難しくありません。ライセンス購入時に会員登録する必要があるのですが、設定よりもライセンス購入時の入力の方が時間が掛かるかもしれません。
・会員登録のキャプチャー画像
https://imgur.com/a/9Pgg99t
2. Windowsパソコンからの番組録画予約に関して
セットトップボックスによっては、Windowsパソコンのブラウザから番組録画予約が出来る様に設定することが可能です。下記の点を考慮して、設定を試みる場合は、新しいセットトップボックスの型番を教えてください。
1) セットトップボックスのリモコンで録画予約するよりもパソコンのブラウザで行う方が圧倒的に簡単だと思います。
・番組をリモート録画予約する|MY J:COM番組表.Gガイド|MYJCOM テレビ番組・視聴情報、動画が満載
https://tv.myjcom.jp/help.action?dest=usage/remote/recProgram.jsp
2) Windowsパソコンのブラウザで録画予約出来るようにしない限り、太田さんは番組録画はしないと思います。
3) 設定が簡単かどうかはセットトップボックスに依ります。
4) 恐らく幾つかの映画専門チャンネルを視聴できるプランに入っていると思います。それらの映画をパソコンから録画予約出来るようにしておくことは悪くないと思います。
5) 録画した番組は当然テレビで視聴できるはずですが、その方法はセットトップボックスに依ります。
6) 上記1のソフトウェアで番組のライブ視聴の動作確認が取れた場合、十中八九録画も当該のソフトウェアで、すなわちWindowsパソコンでも視聴出来ます。
<太田>
新セットボックス取り付けは本日夕刻ですので、その後、試行や型番確認をしてみます。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
トリビアの最たるもの。↓
「明治期に埼玉遷都論 幻の本庄首都・・・」
https://mainichi.jp/articles/20181202/k00/00e/010/208000c
トランプもお疲れ?↓
「ブエノスアイレスでの米中首脳会談、主な合意事項・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/afpbb_3200153/
韓国世論誘導に成功しつつある朝鮮日報・・と思いたい。↓
「コラム「没落する国家の条件」への韓国読者コメント・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/03/2018120380014.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
日中交流人士モノ。↓>
「日本・劇団四季が「魔法をすてたマジョリン」中国語バージョン北京公演・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1202/c94638-9524423.html
「日本に初めて大規模な進出果たした中国のランタン文化・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/1130/c94689-9523872.html
<ここからは、サーチナより。
定番。↓>
「中国人女性から見た日本人女性「人混みの中でも一目で見分けられる」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1672248
<これもだ。↓>
「中国に移住する日本人がどんどん増えている!? いや、そんなことは全然なかった・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1672244
<定番のガス抜き記事。↓>
「新幹線と中国高速鉄道、どう比較しても「わが国の高速鉄道に軍配」・・・」
http://news.searchina.net/id/1672237
<ほぼ新材料の客観記事。↓>
「・・・今日頭条はこのほど、どうして日本人の心に入り込むのは難しいのかと題する記事を掲載した。
記事は、日本のある歌に、「見た目は日本人、同じ日本語、だけども、なぜか言葉が通じない」というフレーズがあると紹介。日本に住む中国人がこの言葉を聞くと、妙に納得してしまうのだという。記事は、日本人が冷淡なのではなく「人間関係の築き方」が違うので、それを理解し中国流のやり方を持ち込まないように勧めている。
では、日本にはどんな人間関係の特徴があるのだろうか。記事は、日本には「グループ」というものがあると紹介。日本のアニメからも分かるように、子どもは小さなグループを作り、外れるといじめの対象になりやすいと説明。さらに、グループには厳しい上下関係があると伝えた。中国は最近「個人英雄主義」に偏っているので理解しにくいが、日本人と親しくなれないと思ったらもしかしたら「グループの外」にいるのかもしれないと分析している。
記事はさらに、日本人には他人との間に「壁」を作る傾向があると紹介。他人に対して失礼なことはしないが、過度に礼儀正しく「いんぎん」な言動をする。そのため、今後食事に行きましょうと言われても相手が行動するまでは真に受けてはいけないと注意を促した。逆に相手が行動を起こしたら「壁」を超えたとみなしてもいいが、それでも気は抜けず、「相手のプライベートを大切にして重くなり過ぎない」よう注意が必要だという。具体的には、約束は2週間に1回程度にとどめ、プレゼントは簡単なものにするなどで、重さを感じさせると、すぐに壁の外に締め出されてしまう、と警告した。
中国人にとって、日本で人間関係を構築するのは難易度が高いと言えそうだが、これは記事が紹介している歌の歌詞にあるように日本人であっても同様だ。記事の中国人筆者によると、「中国では目が合ってビビッときたり、共通の敵がいるだけで数日あれば親友になったりする」」
http://news.searchina.net/id/1672274
<そんなんかねえ。↓>
「日本の軽自動車のルーツは、60年前の「破天荒」な国産車・・・スバル360・・・にあった!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1672240
<新材料で日本に学べキャンペーン。↓>
「中国メディア・参考消息は・・・他人に迷惑を掛けないことが社会における行動の前提になっている日本において、自らの最期の段取りを元気なうちにつけておく「終活」が流行しているとする記事を掲載した。
記事は、「日本では独り身の高齢者が増加し続けており、自らの死後に他人に迷惑を掛けないために、ますます多くの人が『終活』に身を投じている。高齢者の生活情報雑誌によれば、終活の目的は、事前に死後について計画をすることで、年長者が充実した、有意義な余生を過ごせるようにすることにあるほか、膨大な葬儀費用による経済的な負担を避けることにもつながる」と紹介した。
そして、「終活」という概念がいかに日本で浸透しているかを示すべく、近頃日本の調査会社が実施した調査結果について言及。76.2%が終活の意味を理解し、65.9%が終活に興味を持っているとしたほか、大多数が終活により家族に迷惑を掛けずに済む、遺物の整理で面倒を避けることができるとの認識を持っていると伝えた。
また、高齢者だけではなく、高齢者予備軍の50代、さらには40代の女性が終活に取り組むケースも少なくないと説明。30歳で大病を患ったことがあり、健康に不安を持っている44歳のある女性が、「突然家の中で最期を迎えるのが怖い。もし、早いうちに自分のその後について計画していれば、心配事が1つ減って心が明るくなる」と語ったことを紹介している。
記事はさらに、終活を進める人を対象にした墓地の視察ツアーが行われており、独り身どうしで永代供養墓に一緒に入る人を指す「墓友」という言葉まで存在するとした。」
http://news.searchina.net/id/1672263
<テーマは定番だが、力作。残念ながら、日本における職人尊重の歴史はもっと古くからだよ。(今週末のオフ会「講演」原稿参照。)↓>
「中国メディア・東方網は・・・日本のモノづくりや職人気質の特徴を紹介するとともに、中国が最も急いで学ぶべき点について論じた文章を掲載した。
記事はまず、現代に伝わる日本の職人文化が形成されたのは江戸時代であるとし、江戸時代の職人には3つの大きな特徴があったと紹介。1つめには「権力によってしばしば厳しい質が求められる状況にあったこと」、2つめには「木造建築ゆえに火災や地震により家屋が頻繁に損壊し、再建が繰り返され、より安全な建物が求められる中で職人が自ずと多くの鍛錬の機会を得てきたこと」、3つめには「大量の職人が1つの場所に集まり、望むか否かは別として激しい競争が繰り広げられてきたこと」を挙げている。
そして、濃厚な「モノづくりは栄誉」という文化に浴する中で、徐々に職人気質という言葉に表されるプロ意識が形作られるようになり、それが今にも脈々と受け継がれていると説明。ある調査では、日本人の仕事に対する努力ぶりやプロ意識は世界でもトップクラスであるとの結果が出ていると伝えた。
そのうえで、実は隣国の中国においても職人は似たような環境にあり、皇帝をはじめとする強大な権力のために奉仕することで質を高めて来たと指摘。その一方で日本とは異なる点として、中国の歴史上における職人は日本の江戸時代のように大量に密集しておらず、厳しい競争環境に晒されていなかったと説明している。
記事はさらに、中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の任正非CEOが「金融や不動産に手を出さずにここまで発展できたのは、約30年に渡り1つの道をとことん突き詰めてきたからだ」と語ったことを紹介。「冷や飯を食うことがあっても終始1つの道を進み、途中で投げ出すことなく深く耕す。これが、わが国で最も急いで身につける必要のある職人気質なのかもしれない」とした。」
http://news.searchina.net/id/1672282
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太田述正コラム#10229(2018.12.3)
<謝幼田『抗日戦争中、中国共産党は何をしていたか』を読む(その4)>
→非公開