太田述正コラム#10390(2019.2.22)
<皆さんとディスカッション(続x3991)>

<太田>(ツイッターより)

 「…<日本亡命後10年、>金玉均は、94年に上海<に赴いたが>…市内のホテルで朝鮮人の刺客によって銃殺され…朝鮮に移送された彼の遺体は、反逆人として惨刑に処せられた…」
https://www.yomiuri.co.jp/column/history/20190213-OYT8T50069/
 この伝統は南北朝鮮双方が受け継いでいるねえ。
 (韓国政府による金大中暗殺は未遂に終わったが。)

<dd9O7Dkc>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「日本人は「狂ったアメリカ」を知らなすぎる・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/15889172/
 カルト教団の醒めない夢が炸裂する世界、アメリカ。
 なんだかフィリップ・K・ディックの小説を現実にしたみたいだわ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BBK%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF

⇒この狂犬たる米国を、日本が飼いならし、ソ連の接壌諸国を代表して、ソ連が崩壊するまで忠実な番犬として飼う、という、杉山元が設計した戦後世界において、日本人達が、そんな体制を耐用命数を過ぎても維持してきた結果、主人と番犬とが逆転しちまってるってのに、依然、米国が大好きなのは、ホント、困ったもんだねえ。(太田)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 目出度い。↓

 「はやぶさ2、小惑星に着陸 JAXA「弾丸も発射」・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASM2L5SM1M2LULBJ012.html?iref=comtop_8_01
 <ガーディアンが、単独で大きくお取り上げ。↓>
 The probe was due to fire a pellet into the surface of the asteroid to try to capture dust・・・
https://www.theguardian.com/science/2019/feb/22/japans-hayabusa-2-successfully-touches-down-on-ryugu-asteroid
 <(ワシントンポストはAP電掲載だが)NYタイムスも比較的大きくお取り上げ。但し、自国のスペースXが一番目、そして、イスラエル民間会社による月着陸船計画が三番目。↓>
 Japan’s Hayabusa2 Spacecraft Lands on Ryugu Asteroid・・・
https://www.nytimes.com/2019/02/21/science/ryugu-asteroid-hayabusa2.html

 ガーディアン、沖縄での辺野古移転に係る住民投票にもご関心。↓

 Residents of Japanese island will vote on Sunday about controversial plan to move US military base・・・
https://www.theguardian.com/world/2019/feb/22/okinawa-referendum-everything-you-need-to-know

 いいころかげんな米国。↓

 「小室圭さん、7月にもNYで司法試験か 合格なら一気に結婚も・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16052866/

 中身はないが、でも、何となく興味を掻き立てられる。↓

 「「4人に青酸」「死刑、覚悟できている」青酸連続殺人の筧千佐子被告が記者に心境・・・」
https://mainichi.jp/articles/20190221/k00/00m/040/182000c

 これも同様。↓

 「田中実さん「平壌で生存」北朝鮮が認めた裏事情・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16057133/

 NYタイムス、中共の社会調査記事にご熱心。↓

 <習ちゃんもお忙しいわねえ。↓>
 Stop Asking Women About Childbearing Status, China Tells Employers・・・
https://www.nytimes.com/2019/02/21/world/china-gender-discrimination-workplace.html
 <テロ防止のためにはやむをえんわさ。↓>
 China Uses DNA to Track Its People, With the Help of American Expertise・・・
 To bolster their DNA capabilities, scientists affiliated with China’s police used equipment made by Thermo Fisher, a Massachusetts company. For comparison with Uighur DNA, they also relied on genetic material from people around the world that was provided by Kenneth Kidd, a prominent Yale University geneticist. ・・・
 In turn, Chinese scientists have contributed Uighur DNA samples to a global database, potentially violating scientific norms of consent.・・・
 From 2016 to 2017, nearly 36 million people took part in it, according to Xinhua, China’s official news agency. The authorities collected DNA samples, images of irises and other personal data, according to Uighurs and human rights groups. It is unclear whether some residents participated more than once — Xinjiang has a population of about 24.5 million.・・・
https://www.nytimes.com/2019/02/21/business/china-xinjiang-uighur-dna-thermo-fisher.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage
 <これぞ、社会調査記事。↓>
 Can a Mother and Daughter With Different Views on Marriage Meet Halfway?・・・
https://www.nytimes.com/paidpost/sk-ii/mother-and-daughter-meet-halfway.html?cpv_dsm_id=192294055&sr_source=lift_hp&tbs_nyt=2019-feb-nytnative_hp

 法治について習ちゃんが語った内容が、より詳しく引用されていた。↓

 <習ちゃんは、単に、イギリスには「憲政」「三権分立」「司法独立」はなかった、と指摘すべきだったね。↓>
 「・・・「法治が盛んになれば、国が栄え、法治が国を強くする」といい、強国化と法治が密接な関係にあるとする一方で、「全面的に法治国家を推進するならば、自己にふさわしい法治の道を行くべきだ」「決して別の国のモデル、やり方をまねしてはならないし、西側の言う“憲政”“三権分立”“司法独立”の道を行くことはできない」と強調。「西側の“司法の独立”は、もとは王権抗争から始まっており、西側の政治体制、歴史と伝統、社会文化制度に根づいている。中国共産党には“一切の権力が人民に属する”という政治制度であり、西側と違うのだから、西側を参考にできないのは当然なのだ」と述べた。
 <賛成!↓>
 また「中国は世界に向かっており、大国の責任と国際事務をもって法治をよりよく運用せねばならない。対外闘争において、法律という武器を持って、法治制度の高みを占領し、破壊者、攪乱者にあえて向き合い、ノーと言う。グローバルな統治システムがまさに変革調整期の重要な時期を迎えており、中国は積極的に国際ルールの制定に参加し、グローバル統治の変革プロセスに参与し、推進し、リーダーシップをとるものとなるのだ」と宣言した。
 <ここは、支那における、統治者を拘束しない法治主義の伝統を言っている、と受け止めるべきだろう。
 これとイコールじゃあないけど、昨今の韓国の法治主義も似てるわな。
 抽象的レベルじゃあ、これら、イギリスの法治主義にも似てる、とも言えそう。
 (平時でも、テロリスト容疑者を発見したら、即射殺だもんね。)↓>
 習近平はまた「“党が大きいか、法が大きいか”というのは偽命題だ」として、こういう言い方は人心をかき乱し、党と社会主義制度を否定するための言論であると批判し、習近平流法治に対する批判や議論を一切許さない姿勢を示した。
 さらに「なぜ我が国は長く安定を保つことができ、乱がなかったのか? 根本的な理由は、我ら共産党が終始指導堅持していたからだ」として、社会主義法治が党の指導を堅持し、党の指導は社会主義法治に頼らねばならないと主張。新時代の法治国家の全面的推進は必ず党の指導制度化を推進継続する必要があり、法治化を工夫する必要がある、とした。・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55550?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=top

 そう言えば、これ、中共側、破格の対応をしたってことだよね。↓

 「・・・元同級生を殺害し、遺体を大阪から東京へ発送したとされ、中国へ出国するも日本総領事館へ出頭。中国の公安当局が身柄を拘束、引き渡しには2年8カ月を要した-という紆余(うよ)曲折を経た事件。オーイシ被告・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%B8%E9%81%BA%E4%BD%93%E7%99%BA%E9%80%81%E3%81%97%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AB%E9%80%83%E4%BA%A1%E2%80%A6%E8%A2%AB%E5%91%8A%E3%81%AF%E6%B3%95%E5%BB%B7%E3%81%A7%E4%BD%95%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B/ar-BBTVexh?ocid=spartanntp

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日本の主要メディアで報じてたっけ?↓>
 「福島原発、核燃料デブリに初めて接触・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0221/c94689-9548497.html
 <客観報道?↓>
 「日本銀行の黒田総裁「緩和拡大も選択肢の1つ」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0221/c94476-9548223.html
 <ここからは、サーチナより。
 習ちゃんから、アベノミクスにケチつけよ、との司令が飛んでるみたいね。↓>
 「日本で企業倒産が増加している! 「アベノミクスが日本経済をだめに」・・・」
http://news.searchina.net/id/1675905?page=1
 <にもかかわらず、なんで、安倍チャンを褒めるのよ。香港メディアの「独立性」のアピールか?↓>
 「中国人が嫌いな安倍首相が「日本史上最長の首相」に・・・なぜ彼は成功した?・・・香港メディア・亜太日報・・・」
http://news.searchina.net/id/1675920?page=1
 <新材料で日本へ行けキャンペーン。↓>
 「日本はもう桜のシーズン、早咲きの河津桜が得も言われぬ美しさに!・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1675939?page=1
 <日本女性をゲットせよ指令の一環。↓>
 「・・・中国メディアの一点資迅・・・記事は、実際に結婚するかはさておき、日本で生活する中国人男性の多くが「日本人女性と結婚したい」と願っていると指摘。その理由とは、「日本人女性は結婚相手と幸せな生活が送れれば良いと考え、結婚相手に家や高級車、結納金を必須条件として求めないから」と主張した。・・・
 こうした経済的な要因から、日本で生活する中国人男性は、「帰国せずに日本人の結婚相手を探し、日本で結婚することを望んでいる」と主張。これを知って、「中国の伝統が結婚を望む若者を押し潰すほどの重荷に変わったことがわかる」と伝えつつ、「心が痛む思いだ」と嘆いている。」
http://news.searchina.net/id/1675906?page=1
 <そりゃその通り。↓>
 「中国メディア・東方網・・・記事は、「多くの人がインターネット上で、非常に発展している日本の人びとの生活は満ち足りていてとても安らぎがあり、とても穏やかであると理解していることだろう。しかし実際は、特に一部の末端層の労働者をはじめとする人々の生活は残酷なものなのだ」とした。
 そして、日本は規律や上下関係に厳しい国であり、日本企業の職場環境も決して楽ではないと指摘。「上司にいい印象を与えるために自分の個性や自尊心を犠牲にすることがある。しばしば上司による部下に対するパワハラ問題が取り沙汰されるように、日本の一般的なサラリーマンの生活は想像しているほどいい物ではないのである」と説明している。
 また、中国人観光客からしばしば称賛される日本の優れたサービス態度についても言及。「彼らは利益の多寡にかかわらず、常に完ぺきな微笑をたたえている。それは実は、自分たちの生活のためなのだ。彼らのプロ意識は学ぶに値するが、われわれが見ているのはあくまでも表面的な部分に過ぎず、多くの人は生活のために仕方なくやっているのだ」と伝えている。
 さらに、日本では高齢者も生活のためにがんばって働かなければならないとし、中国なら孫の面倒を見たり、公園で広場ダンスに興じたりと悠々自適の生活ができるであろう70歳の人が、日本ではまだ仕事を続けていると伝えた。そして、「われわれは日本で美しい一面を見ると同時に、彼らの生活の大変な一面を見ることもできる。物事には必ず両面性があるゆえ、どんなことでもよい部分ばかり見ていてはいけないのである」と結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1675907?page=1
 <はいはい。↓>
 「中国サッカーとJリーグは天と地の差! 選手のレベル以外にもあった両者の違いとは?<・・外国人一流選手の活躍・・>・・・中国メディアの鳳凰網・・・」
http://news.searchina.net/id/1675911?page=1
 <単に、中共側の後発の利、だけのハナシじゃないの?↓>
 「中国で普及した非現金決済、日本人が「スマホの充電が切れたら?」と疑問を抱く・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1675916?page=1
 <定番。↓>
 「中国人富裕層はなぜ日本へ旅行したがるのか・・・ビザも取りにくいのに・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1675917?page=1
 <これもだ。↓>
 「結婚しても家を購入しない日本人、「わが国では必須なのに・・・」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1675918?page=1
 <これもまたそう。↓>
 「日本のごみ捨て、分別の細かさだけでなく、「下処理」にも細かい指定があった・・・中国メディア・文匯網・・・」
http://news.searchina.net/id/1675926?page=1
 <これも概ねそう。↓>
 「日本のコンビニがスゴイのは「常に変革している」ことにある・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1675934?page=1
 <同上。↓>
 「日本の道路はまるで毛細血管のように・・・「見習うに値する成功例」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1675946?page=1
 <ホントか、と思う部分だけが新しい材料。↓>
 「・・・中国メディアの捜狐はこのほど、中国の仏僧は出家後は「結婚できない」のが普通だと指摘する一方、日本の仏僧は結婚して子どもを持ち、子どもが寺を継ぐのが普通だと驚きを示す記事を掲載した。
 ・・・これは仏教が日本に伝わった当時の出来事が関係しているとし、仏教が日本に伝わった当時、朝廷は仏教を保護したために仏僧は税を免除される存在になったと紹介。そのため、税の免除をねらって出家した「偽の仏僧」が急増したと強調し、不純な動機で出家した仏僧たちは寺の中で酒を飲んだり肉を食べたりしていたと紹介、「戒律が厳しく遵守されない問題は日本に仏教が伝わった当時から存在していたのだ」と論じた。
 また、浄土真宗の祖である親鸞が公然のもと結婚し、4男3女をもうけたことは日本の仏教に大きな影響を与え、「妻帯が可能」という前例を作ったと指摘。その後、江戸時代になると幕府によって肉食妻帯は禁じられたが、1872年に明治政府が肉食妻帯を解禁すると再び仏僧が結婚することや、酒を飲んだり肉を食べたりすることが普通になったことを紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1675921?page=1
 <自分を韓国の立場に置いた希望的観測ってやつね。↓>
 「あくまでも仮定の話だけど「日韓が竹島をめぐって武力衝突したらどうなる?」・・・共倒れ・・・中国メディアの一点資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1675942?page=1
 <よろしい。↓>
 「日本のお寺に掲示された素朴な「名言」の数々が、心に刺さる・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1675943?page=1
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<太田>

 確定申告は18日の朝済ませてあったのだが、今回は、ネット確定申告を始めてから初めて、還付じゃなく納税しなきゃならなくなったところ、本日未明、ネット納税した。
 これ、手こずったのなんのって・・。
 22:30過ぎから始めたのだが、国税庁のネット上の解説がよく分からず、ようやく、銀行(みずほ)側で作業をしなきゃならないことに気付いた・・アホかいな・・が、今度は、インプットする数字の一つが分からず、国税庁のネットに戻って試行錯誤の末、ようやく数字をゲット。
 ところが、いよいよ納税しようと思ったら、銀行側の休止時間(23:55~00:05)ではねられ、その間、楽天銀行から初めてみずほに振り込みをやってみたところ、最後の最後でエラー表示が出て断念、なんてことも起きた。
 こうして、目出度く納税できたのが00:35!
 これで眼が冴えてしまった上、今回、還付から納税に変わった理由として考えていたもののほか、もっと根本的なもの・・減価償却関係で反映し忘れていたものがある・・ことに突然気付き、2年前だったかに初めてやった補正を今回もやる必要があることに愕然とした。
 そこで、更に眼が冴えてしまって、寝付くまで、どんなに大変だったことか・・。

 そして、本日は、今度は、間違えて、一日早く、大森駅のみどりの窓口に3月23日の京都、博多行き新幹線指定席(及び往復乗車券)を買いに自転車で出かけてしまった。
 幸い、楽天銀行(郵便局)から現金をおろしたり、みずほの通帳を更新したりすることができたが・・。
 というわけで、明日と明後日、再度、このみどりの窓口に赴かなければならない。

 このところ、こういった小チョンボが増えてきている。
 先般は、ビデオカメラ用カードが見当たらなくなって未だ「発見」できていないし、みずほの更新前の通帳のその前の通帳も行方不明で確定申告作業の際に困った。
 こういうところに、老化現象が・・。
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太田述正コラム#10391(2019.2.22)
<丸山眞男『政治の世界 他十篇』を読む(その22)>

→非公開