太田述正コラム#10406(2019.3.2)
<皆さんとディスカッション(続x3999)>

<コラム#10243の訂正>(ブログ訂正済)
反コミンテルン(ソ)に対して → コミンテルン(ソ連)に対して
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<太田>(ツイッターより)

 「サンリオピューロランドをV字回復させた館長が「素人」から大抜擢された理由…」
https://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%92%EF%BD%96%E5%AD%97%E5%9B%9E%E5%BE%A9%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%9F%E9%A4%A8%E9%95%B7%E3%81%8C%E3%80%8C%E7%B4%A0%E4%BA%BA%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A4%A7%E6%8A%9C%E6%93%A2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BBUdB49?li=BBdCoP0&ocid=spartanntp#page=
 あっぱれな女性だ。
 大昔、同館を訪れた時のことを思い出した。
 どちらも童心のメッカとも言うべき、向ケ丘遊園
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%91%E3%83%B6%E4%B8%98%E9%81%8A%E5%9C%92
の方はなくなっちゃったけど、同館が健在でうれしいね。

<太田>(昨日)

 <USさん、>杉山構想完遂協力者に鈴木貞一も加えてください。
 参考に、昨日お送りした未定稿の続きを送らせていただきます。
 <以下、省略(3月中に有料読者には配信)。(太田)>

<US>(本日)

≫1925年3月、バーデン・バーデン計画が日本の議会を通過した・・・>⇒????(太田)≪(上出、未定稿より)

 1925年3月に日本の議会を通過したのは、
・3月10日治安維持法(https://nihonshi.info/3月7日%E3%80%80<治安維持法、衆議院で可決(1925年=大正14/)
・3月29日普通選挙法(https://ja.wikipedia.org/wiki/1925年の政治#3月)

 バーデン・バーデン計画というのは、治安維持法のことですか?
 あるいはバーデン・バーデン計画に則り、治安維持法が出来たってことでしょうか?

<太田>

 後者なんでしょうね。

<太田>

 昨夜、修猷館高校と日比谷高校の卒業生が紹介されるTV番組(コラム#10386)の録画を遅ればせながら鑑賞しました。
 修猷館は天才・・というか秀才・・を、日比谷は奇才を、推薦した、ところに日比谷らしさを感じました。
 (秀才は多くても奇才は少ない!)
 件の秀才の方も奇才の方も、小学校時代には、自分が人生をかけて追求すべきものを見出していたようですが、私の場合は遅く、スタンフォード大学に留学する前年の1973年(24歳)頃でしょうか。
 そして、浅学菲才のゆえに、今年、2019年の春になって、ようやく、自分が追求してきたものが達成される目途が(少なくとも私の頭の中では)ついた、という思いがしています。
 考えてみれば、昨年、そのための最大のブレークスルーの手掛かりを与えてくれたのが、故牧野伸顕との「出会い」であった(コラム#9902(2018.6.23))ところ、上出の未定稿の中で書いたように、杉山構想完遂のために、その立ち上がりにおいて、重用極まるおぜん立てをしたのも、実は牧野であったことを知るきっかけを与えてくれた、バーガミニ本に感謝しています。
 バーガミニ本自体は、歴史本というよりはファンタジー愚著に近いのですが・・。

<豊丘時竹>(2019.3.1)http://toyotoki11.hatenablog.com/entry/2019/03/01/173438
 –米朝合意はウインウインの関係–

 ・・・うれしや。太田さんが米朝会談の結果についてコメントしてくれた。
 アメリカ本土へは核の脅威はないが、日本へは北朝鮮の核の脅威はこのまま続く、というわけである。
 朝鮮半島が北主導で統一されたら、韓国は核を持っているからと、一層日本を脅迫するのではなかろうか。
 早く自衛隊を見せ金ではないものにしなくてはならない。
 今上陛下は当然このことを予見されておられたのであろう。
 陛下のお心にかなう政党よいでよ。
URL;https://www.ohtan.net/blog/archives/12494

<Bg9bUMyE>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 先々週くらい?ですか、かなり遅れて恐縮ですが、お誕生日を迎えられたようでおめでとうございます。
 私は、日々の国際的な大きなニュースから、国内の有象無象の小さな出来事にまで太田さんがどんな解釈、考えを持っているのかがとても楽しみです。
 太田さんが文章や動画での言葉として残したものは引き継ぐことが出来ても、太田さんの分析能力、解析能力などのいわゆるインテリジェンスは引き継ぐことはできません。
 現に太田さんならこんな意見を述べるかな、と想像してもまったく当たらない事も多いですし。
 ですので、どうか、お身体を大切にされ、いつまでも健康で長生きされることを望みます。

⇒どもどーも。(太田)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 もはや過疎可能性どころか、聞く耳すらないんだろうが、ヤメ検郷原クンさあ、法律の世界なんて、多かれ少なかれ、教科書の中でしか自己完結してないんだぜ。
 本件に関して言えば、「主敵」がフランス政府である以上は、戦うためには、日本政府を引っ張り出すしかないの。
 日本政府だって、経産省だけじゃなく、検察だって、引っ張り出そうとするの当然だろ。↓

 「・・・「普通の役員であれば即解雇というレベルのもの」「刑事事件になるかどうかに関係なく、不正は重大であり弁解の余地がない」と考えていたのであれば、なぜ、検察に情報を提供する前に、その「重大な不正」の調査結果を取締役会に報告し、本人の弁解を聞いた上で、解職を決議するという方法をとらなかったのか。・・・」
https://blogos.com/article/361157/

 一体どんな風の吹きまわしてこーゆー記事が載った?↓

 The 27-year-old who instigated a referendum in famously apolitical Japan・・・https://edition.cnn.com/2019/02/28/asia/okinawa-base-referendum-intl/index.html

 なんまんだー。
 そもそも、労働三権って思想、起源は何だったのか、一度、再勉強してみよかな。↓

 「日教組の組織率、最低更新22.6%・・・」
https://mainichi.jp/articles/20190301/k00/00m/040/143000c

 そう彼らに吹き込んだ主犯は、内大臣の牧野伸顕と軍事課長(当時)の杉山元だった・・上出未定稿・・んだから、彼ら、マッチポンプの対象たる捨て駒に過ぎなかったんだよ。↓

 「・・・軍隊には農村出身の兵士が多い。五・一五事件を起こした青年将校や士官候補生らも貧困の兵士と身近に接している。彼らは、農村などの窮状を救うため「堕落せる政党、財閥、特権階級の形成して居る醜悪なる現在の政治権力を破壊し、建国精神に基いた政治の行はれる皇国日本」を、暴力によってでもつくろうとした。
 「建国精神に基いた政治と云ふのは、天皇の御意図が其儘(そのまま)国家統治の上に反映し、(中略)君民一体の政治を行ふと云ふことであります」と、内大臣・・・の牧野伸顕・・・襲撃に関わった士官候補生が軍法会議の予審尋問で語っている。
 実際の昭和天皇の意思は憲政と平和を重んじることだが、彼らは、内大臣ら側近が天皇の目を「曇らせている」と邪推した。・・・」
https://special.sankei.com/f/society/article/20190302/0001.html

 少なくとも現時点じゃあ、北朝鮮は困ってないことを朝鮮日報も認めているわけだ。↓

 「・・・金正恩委員長がトランプ大統領と会って「時間がないのに」と言ったのは、制裁がそれだけ苦痛だという意味だ。制裁以前、北朝鮮は石炭など鉱物の輸出だけで年間10億ドル(現在レートで約1119億円)以上を稼いでいた。昨年は、この輸出が「ゼロ」になった。今の水準の制裁をあと数年維持しさえすれば、金正恩が「核を持って粘っていては本当に体制が崩壊しかねない」と考えることもありえる。その時が、本当に北朝鮮の核廃棄交渉が可能になるタイミングだ。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/02/2019030280015.html

 これが米朝双方のホンネ。↓

 「“金委員長が笑顔で別れの挨拶”写真公開・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16093977/
 <だから、もちろん、習ちゃんもお喜び。↓>
 「米朝首脳会談:中国「我々の役割大きくなった」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/02/2019030280006.html

 上掲のせいで(?)少しは大人しくなったようで。↓

 「文大統領が演説、徴用工に言及せず 独立運動100周年・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/16093899/
 <それでも、まだまだ、余計な発言も・・。↓>
 「・・・政界からは「親日が『アカ』攻勢につながったという<文大統領の>主張は歴史的・論理的な関連性が乏しい。アカは親日ではなく6・25(朝鮮戦争)と南北イデオロギー対立の産物」という批判が出た。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/02/2019030280014.html

 韓国の異常性が際立つな。↓

 「実は知られていない超親日国の数々。あの国と日本の「ちょっといい絆」物語・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%AE%9F%E3%81%AF%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E8%B6%85%E8%A6%AA%E6%97%A5%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%95%B0%E3%80%85%E3%80%82%E3%81%82%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%84%E7%B5%86%E3%80%8D%E7%89%A9%E8%AA%9E/ar-BBUeQmk?li=BBfTjut&ocid=spartanntp#page=2

 そりゃ、おかしいわな。
 囲碁将棋もドーピング禁止しなきゃならなくなるだ。↓

 World number one bridge player handed one-year ban for doping・・・
https://www.bbc.com/sport/47420065

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日中交流人士モノ2篇。↓>
 「日本の美しさ伝える「2018訪日中国人観光写真動画コンテスト」授賞式・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0301/c94475-9551357.html
 「国防部、中日は「海空連絡メカニズム」ホットラインの早期開設で一致・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0301/c94474-9551408.html
 <不思議じゃないけど・・。↓>
 「日本の不動産市場 価格上昇と空き家率上昇が同時出現・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0301/c94476-9551351.html
 <これはレコードチャイナより。
 ありがとよ。↓>
 「日本の世界初「リチウム潜水艦」が中国を15年リードというのは本当・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_690265/
 <ここからは、サーチナより。
 なるほど。↓>
 「・・・中国メディアの観察者網は・・・日本人のキャラクター好きが西洋人を驚かせているとする記事を掲載した。
 記事は、日本ではキャラクター製品市場が、1兆6000億円規模にまで拡大していると紹介。日本では年齢を問わず好きなキャラクターがいる人が多く、かつてはアニメなどのキャラクターが人気だったが、近年では「ゆるキャラ」が人気になっていると指摘。地方自治体の8割にゆるキャラがいて、ゆるキャラグランプリを開催するなどしていると伝えた。
 日本でゆるキャラの人気が高い理由について、記事は「複雑でストレスの多い現代社会では、友人のような癒されるキャラクターを好むようになっている」と分析。こうしたゆるキャラは無表情だが、そのため人のさまざまな感情をゆるキャラにぶつけることができ、「これこそ日本のゆるキャラ文化の神髄だ」とした。
 しかし、大人までゆるキャラなどを好む日本の傾向は、西洋人からすると理解に苦しむようだ。記事は「西洋の大人の文化は厳格で、キャラクターは子ども向けのものだ」と指摘。そのため西洋人からすると日本人は子どもっぽく見えるのだという。さらに、日本人が大人でもキャラクターを好むのは、どこにでも神がいると信じる「八百万の神」の信仰とも関係があると分析。物や動物を擬人化する日本の伝統は、人間を自然界の支配者と考える西洋とは異なっていると論じた。
 それで記事は最後に「西洋人からは幼稚に見えても、日本人にとってこうしたキャラクターは決して子どもの遊びというだけではなく、魂と感情を寄せる友人のような存在であり、他人に対する感情的なニーズやコミュニケーションの渇望がある限り、日本人のキャラクター愛はなくならないだろう」と結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1676220?page=1
 <定番ながら、よく書けている。↓>
 「中国メディア・東方網は・・・表向きの反日意識とは裏腹に、多くの中国人が日本を観光や留学の目的地にする理由について3つ挙げて説明している。
 1つめは、小さいころからマンガやアニメに触れてきた中国の若い世代が、日本文化の薫陶を受けている点を挙げた。若い世代は日本文化に対して一定の興味を持っており、海外旅行をする場合にはまず日本を訪れようと考える傾向にあるとした。
 2つめは、日本が先進国である点。「日本はアジア地域において数少ない先進国の1つであるとともに、中国から比較的近い場所にある」とし、経済や技術だけではなくあらゆる部分にまで発展ぶりが及んでいる日本の状況を見てみたいと考える人が多いほか、日常的に利用している電子製品でも日本のイメージが定着していることを挙げた。
 そして3つめは、思想の問題を挙げている。かつて日本は中国を侵略した歴史を持つものの、若い世代は侵略を受けたことに対する感情が弱まっているほか、恨むべきは国であり、現在の日本国民や日本文化については興味を持ったり好んだりする傾向にあるとしている。
 記事はそのうえで「今の若い世代は日本文化を愛好している。これ自体は決して悪いことではない。しかし、日本文化を愛すると同時に、歴史を胸に刻むこと、自国の文化を大切にすることも忘れてはいけないのである」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1676222?page=1
 <定番化しつつある。↓>
 「京料理は薄味だが「イメージが覆され、味蕾が目覚めた」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1676233
 <これもだ。↓>
 「労働者の高齢化に悩む中国の地方部 「日本の老人は70歳になっても質の高い仕事ができる」・・・中国の地方紙である四川日報・・・」
http://news.searchina.net/id/1676235?page=1
 <そだわねー。↓>
 「個人ビザで訪日するなら「レンタカーはやめよう」、駅付近の散策も楽しいから・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1676236?page=1
 <なかなかご期待に十分応えられずスミマシェンねー。↓>
 「国際社会は警戒せよ 日本は「専守防衛」の制約を突破しようとしている・・・中国メディアの華夏経緯網・・・」
http://news.searchina.net/id/1676225?page=1
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 一人題名のない音楽会です。

武満徹のポピュラークラシック名曲集です。

燃える秋(1978年) 指揮:林光 演奏:東京コンサーツ
https://www.youtube.com/watch?v=Ge0RhutCNqg

 編曲:田辺信一 作詞:五木寛之 歌唱:山本潤子(ハイファイセット)←武満作曲だとは全く知りませんでした。
https://www.youtube.com/watch?v=a-y9K3f5AOA

食卓のない家(1985年)←収録されているのがさわりの部分だけなのが残念。
https://www.youtube.com/watch?v=EPrkU4PiId8
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太田述正コラム#10407(2019.3.2)
<ディビット・バーガミニ『天皇の陰謀』を読む(その3)>

→非公開