太田述正コラム#10657(2019.7.5)
<皆さんとディスカッション(続x4124)>
<太田>(ツイッターより)
湿球温度35度が汗で体温調節ができる上限で、それを超えていると数時間で死に至るというが、インド亜大陸北部全体でそういう日が珍しくなくなりつつあるとさ。ここ20年間でインドの温度は2度上昇し、例えば、今年の6月10日のインドのニューデリーの湿球温度ならぬ気温が48度を記録。でも、農業等で野外で働かなければならない人も多い、と。
https://edition.cnn.com/2019/07/03/asia/india-heat-wave-survival-hnk-intl/index.html
私が1976年6月下旬にニューデリーに立ち寄った時、既に、そこに人間が住んでいることが信じられないくらい暑かったというのに、想像を絶するわ。(私のいたカイロは、かなり内陸だが地中海性気候で、夏でも湿気が少なくて快適。)
<sYraZZjk>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫玉虫色の結論を出すこと・・・ヤラセだったに違いない、と私は見ている。≪(コラム#10655。太田)
英米担当の有沢はマルクス主義者でしかも治安維持法違反で検挙保釈中の人物ですから茶番でしょうね。
≫牧野サンって残念なヒトですねー、で終わりだよ。≪(同上)
著者が考え着いた理屈は『「開戦すれば高い確率で日本は敗北する」からこそ「低い確率に賭けてリスクを取っても開戦しなければならない」という思考になって行ったのだと著者はいう。「必ず三〇〇〇円払わなければならない」か「四〇〇〇円払わねばならない可能性が八割あるが、一円も払わなくてもすむ可能性が二割ある」という選択肢の時、ほとんどの人間は堅実な前者よりも損失回避性志向から後者を選択するという。
これは、行動経済学のプロスペクト理論というものによるのだが、人間は損失を被る場合は誰しもこうしたリスク愛好的行動をとるのだ、日本の指導者たちもそうしたのにすぎないと、著者は言う。』というもの。
書評を読むと少なくとも戦前のエリートは一般的に言われるような「暗愚」ではないと著者も思っているのではないかと。
https://www.bookbang.jp/review/article/553750?utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&ui_medium=http&ui_source=yahoo&ui_campaign=link_back
<こうちゃん>
「ちなみに全国各地の真宗寺院の記録には、誇らしげな武勇談・忠節談はあっても、不法行為をしてしまったという罪の意識や反省の弁は皆無であり、門徒たちの「正義の戦いであった」という意識が明確に投影されている(岩波書店「日本通史 中世4」より)。」
wiki, 石山合戦、戦後の影響、最終段、から。
ま、これじゃ、太田さんの言うように、絶滅せんとイカン、存在なんでしょうね。
それから、めんどくさい、責任は、全部、男に押し付けて、自分が楽するという、女尊男卑社会と、日本は思いますが。
そうでなく、責任をもって、楽しないで働く女性、おりますよ。
ま、太田さんが、紹介するスーパーエリート達ではないけれど。僕が知っているのは、未婚子供なしです。
苦悩・懊悩しています。
でも苦悩・懊悩は、我々男性もしているのだから、それはよい。
しかしながら、そういうスーパーウーマン、太田さんの人生経験で、いなかったですか。
一般論としては、もちろん、太田さんの意見に賛成です。
<PWdsQtI/>
世間の注目度が低すぎるので抗議も兼ねて投稿。
以前、ディカッションで取り上げてた井岡の4階級よりもはるかに偉業です。↓
「尚弥、最新PFP2位!4位から上昇、1位はクロフォード・・・」
https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20190705-00000025-spnannex-fight
<太田>
基礎知識がなさ過ぎて理解不能でした。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
そんなん、ニュースじゃないだろ!
(商業捕鯨の再開も、理不尽極まる仕打ちに対する報復、という意味じゃあ、今回の対韓制裁に相通ずるものがあるな。)↓
Japan auctions controversial whale meat as commercial hunting ban lifted・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-48873571
ずっと前にも書いたが、福澤諭吉の唯一の汚点は慶應義塾における教育研究を実学志向にしたことであり、これは、大学経営者としての彼の嗅覚の鋭さを物語ってはいるところ、それが、大学院設置よりも、付属初等中等教育学校設置を優先させることとなり、内進率の高さはその成果の現れであるわけだ。↓
「早慶MARCH&関関同立「大学付属校」内部進学率ランキング・・・
内進率トップは慶應義塾の2校・・・」
https://diamond.jp/articles/-/207757?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor&utm_content=free
日韓問題小特集だ。↓
<そりゃそうなんだが、そもそも、自由貿易って強者に有利な普遍性のないイデオロギーなんだよね。
勃興期の潜在大国や衰退期の旧大国は保護主義、と、概ね相場が決まってるのがその証拠。↓>
「対韓国輸出規制がえぐりだした日本の国際分業での優位性・・・
WSJ紙でウォルター・ラッセル・ミード氏が論ずるように、トランプ政権の一国主義的政策が一時的なものか、それとも多国間の国際秩序の転換期を意味するのか、は極めて重要な論点である。
<私>は国際経済の現実は、牧歌的自由貿易論の下での国際秩序からどんどん遠ざかっている、と考えてきた。・・・」
https://blogos.com/article/389131/?p=1
<いや、このコラムの筆者の念頭にあるものよりもっと深刻な根源的な問題を誰も理解していないんだな。
朝鮮人達が、日本文明を二度にわたって放棄したものの、改めて日本文明継受を迫られている、という問題さ。↓>
「この期に及んでも問題の深刻さを韓国側が理解していない・・・」
https://blogos.com/article/389063/
<こういう冷静な客観報道すらごく少数なんだから絶望的だね。↓>
「日本が「ホワイト国」から韓国除けば「輸出規制津波」も・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/16721799/
<同じく。↓>
「輸出優遇除外:日本、サムスンの未来を担う事業も狙い撃ち–EUV用レジストなど半導体の最先端工程に不可欠な材料を輸出規制リスト・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/05/2019070580039.html
<こういうこともちゃんと韓国のメディアが報じなきゃ。↓>
「韓国への輸出規制強化 文政権の報復は<不可能。>・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%BC%B8%E5%87%BA%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%BC%B7%E5%8C%96-%E6%96%87%E6%94%BF%E6%A8%A9%E3%81%AE%E5%A0%B1%E5%BE%A9%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%8B/ar-AADRCN9?ocid=spartanntp#page=2
<韓国に日本と対決できる力なんてないんだから、両国が対決することなど客観的、論理的にはありえないさ。韓国はそのつもりだったかもしれないが・・。↓>
「輸出優遇除外:退路断つ韓日、真っ向対決開始・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/05/2019070580002.html
<朝鮮日報だって、こうなるまでの報道ぶりに情熱がイマイチ足らなかったぜ。↓>
「【社説】日本の報復、対北政策と同じ情熱を持ってやりとりしていれば・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/05/2019070580017.html
<支障は出る、という前提で善後策を講じなさい!↓>
「サムスンとSKが取引先に書簡 「支障出ないよう努力」=半導体納品で・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/04/2019070480211.html
<文政権は何もしない、と見るべきなんだから。↓>
「強制徴用:韓国与党内で「特別法」検討の動き、大統領府は否定的–日本との徴用判決協議は進展なし–外交関係者「ICJ提訴も検討すべき」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/05/2019070580045.html
<習ちゃんも大いにご関心。↓>
「貿易制裁で韓国との紛争解決を図る日本・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0704/c94474-9594669.html
ところで、クルーグマンが貿易戦争は失敗に終わると言っているが、彼の挙げてる理由に照らすと、日本が韓国に仕掛けた貿易戦争は例外的に勝利に終わりそうだな。↓
Trump Is Losing His Trade Wars–The pain is real, but the coercion isn’t.・・・
<一>“Millions for defense, but not one cent for tribute” isn’t a uniquely American sentiment.・・・
<二>These days, almost every manufactured good is the product of a global value chain that crosses multiple national borders.・・・
<三>trade war is unpopular・・・
https://www.nytimes.com/2019/07/04/opinion/trump-trade-wars.html
⇒一については、韓国には日本に反撃する手段がない(上述)上、二(下述)の事情から、仮に文政権が屈しなければ、ただでさえ業績に陰りが見えてるサムスンが傾くことから始まり、韓国経済は致命的な打撃を受けることになり、そうなれば文政権は倒れ、新政権は屈するだろうから大丈夫。
二は、日本の行使した、例えば、第一弾が、基本的に代替の効かないモノの「禁輸」であるのに対し、それを使って韓国で作られたモノは、日本で作ったり第三国から輸入したりできること、から当てはまらない。
三は、対韓貿易戦争は、日本国内で、ブツブツ言ってるムキがないワケじゃないが、基本的に支持されているので、やはり当てはまらない。
そうだー。
英国よ、身の程を知れ、だよ。↓
Hong Kong–Someone, please tell Jeremy Hunt: Britain no longer rules the waves・・・
https://www.theguardian.com/commentisfree/2019/jul/04/hong-kong-jeremy-hunt-britain-rules-waves-wrong
米、EU、イランの思惑が交錯するこんなヤヤコシイものに、しかも、(スペインとモメてる)ジブラルタルで手を出す英国。
やっぱ、身の程知らずだよ。↓
Iran summons UK ambassador in <Iranian>tanker<,bound for Syria,> seizure row・・・
Spain’s Acting Foreign Minister Josep Borrell said Spain was studying the circumstances of the action but said it followed “a demand from the US to the UK”. Spain disputes British ownership of Gibraltar.
https://www.bbc.com/news/uk-48871462?intlink_from_url=https://www.bbc.com/news/world/europe&link_location=live-reporting-story
せめて、太田コラムで言うクラシック的歌謡曲的なものまでを含んだものと受けとめりゃ、クラシック音楽について、異なった風景がみえてくるぜ。↓
The Guardian view on classical music: art or status symbol? ・・・
https://www.theguardian.com/commentisfree/2019/jul/04/the-guardian-view-on-classical-music-art-or-status-symbol
中共じゃあ、ウィグル人達の子供達も、親と離して収容して脱イスラム化教育を施してるんだね。
ご立派。↓
China Muslims: Xinjiang schools used to separate children from families・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-china-48825090
Xinjiang: China, where are my children?・・・
https://www.bbc.com/news/av/world-asia-china-48873934/xinjiang-china-where-are-my-children
もー感服するほかないね。↓
「中国、教科書から「神様」削除 マッチ売りの少女も改変・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/16725670/
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網より。
日本では全く報道されてないね。↓>
「中日合同チーム、チベットで最高エネルギーの宇宙ガンマ線を発見・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0704/c95952-9594570.html
<日本による捕鯨禁止原理主義諸国に対する「経済」制裁だって気が付きなよ。↓>
「商業捕鯨を再開した日本、失敗するに決まっている?・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0704/c94476-9594554.html
<ここからは、サーチナより。
ホンマかいな?↓>
「中国メディア・東方網・・・記事は、以前中国人の男性観光客が日本の風俗店を体験しようと店に入ったところ、店から「お断り」されてしまったと紹介。納得いかない男性が理由を聞くと、店は「ルールが守れるか分からない外国人にサービスを提供することはできない」との答えがあったとしている。
そのうえで、店の主張は決して外国人を差別するものではなく、確かに道理に基づいた理由があるのだと理解を示し、それが「日本語がほとんど離せない外国人が相手と意志疎通を図ることは難しく、特殊サービスや追加オプションについて理解してもらえないままサービスを提供しては、トラブルが起きかねない」という考え方だと説明した。
そして、風俗店でこのような「決まり」を設けていることについて「日本人は、外国人に訳も分からずお金を払わせたくない、そんなお金は稼ぎたくないと考えている」と解説。この点は日本と他国では非常に大きな違いがあるとし、特に経済的に遅れている他国では中国人観光客がぼったくられるケースがしばしば起きていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1680367?page=1
<銀座を材料に日本へ行けキャンペーン。↓>
「・・・「銀座は世界三大商業エリアと呼べるが、喧騒はなく静かで、現代化された洗練した印象を与えるエリアだ」と伝えている。・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1680369?page=1
<洗肺を材料に同じく。↓>
「・・・中国メディアの環境網・・・記事は、近年多くの中国人が日本を「洗肺」のために訪れていて、日本の田舎のきれいな空気で肺を洗浄すると同時に、日本の田舎の雰囲気を楽しみ、自分の心を清めることが流行していると紹介した。・・・
記事は、多くの中国人が洗肺に訪れている場所の1つとして「佐賀県」を紹介した。佐賀県は人や車が少ないため、新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込むことができ、「洗肺地」としてもってこいなのだと紹介した。佐賀県は九州にあって中国からも近く、訪れやすいのも人気の理由かもしれない。
次に、長野県伊那市を紹介。伊那市では2012年から中国人観光客を受け入れていて、観光客が日本の田舎の生活を体験することができる宿泊施設があると紹介。田舎での生活体験により、肺を浄化することができるだけでなく、「心を清める」ことも出来ると論じた。他にも記事は、青森県の十和田や津軽地方、岐阜県飛騨地方、栃木県北部の那須高原が多くの中国人観光客に人気の洗肺地となっていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1680395?page=1
<こんな分析、米事大主義じゃん。↓>
「・・・今日頭条・・・記事はまず、戦後の廃墟にあって日本経済復興を援助したのは米国だったと指摘。技術移転に加えて日本自身の実力もあって、半導体分野で米国を追い越すようになったと伝えた。
記事によると、日本の科学技術分野のピークは1980年代で、日本企業が世界シェアの多くを占めるようになったため、米国企業が危機感を覚え、後に「スーパー301条」が日本に適用されたことや、86年の日米半導体協定締結と、91年の改訂で日本の半導体産業は打撃を受けたと分析した。
そして、米国は「韓国の半導体産業を支持するようになった」と記事は分析。韓国は関税と政策により日本のハイテク産業や製品を吸い取っていき、奇跡的な経済発展を遂げたと論じた。
しかし日本は、ハイテク産業から完全に撤退してしまったわけではなく、川上産業へと移っただけだと記事は指摘。そのため、韓国の科学技術産業はかなりの程度、日本に依存しており、スマートフォンや科学技術のハードウェア分野で「影の寡頭となっている」と分析した。」
http://news.searchina.net/id/1680375?page=1
<定番。↓>
「日本は何度訪れても飽きない国、それはリピーターの増加からもわかる・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1680379?page=1
<同じく。↓>
「なぜ華南人は日系車を好むのか「北はドイツ系、南は日系が人気という話は本当だ」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1680376?page=1
<プッ。↓>
「なぜだ! 日本人は香港に90日間も滞在できるのに、中国人はたったの・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1680378?page=1
<イエース。↓>
「日本のイメージが世界中で良いのはなぜ?・・・この問いに対し、・・・今日頭条・・・記事は「日本は戦後、他国に対して積極的に経済援助を行ってきた」と紹介。中国も日本から莫大な援助を受けてきたことを強調し、「1979年以降の中国にとって、日本が最大の援助国であったことは誰も否定できない事実」であると指摘した。
また、日本の経済力や科学技術力、高い就学率といったソフトパワーは、世界から高い評価を得る要因となっていると紹介。他にも、日本人は全体的にマナーが良く、公衆道徳を重んじる国民性であることを強調し、こうした点が高く評価され、世界的に良好なイメージを構築するに至ったのではないかと考察した。」
http://news.searchina.net/id/1680390?page=1
<さよで。↓>
「なぜだ・・・海外旅行をする日本人の飲食満足度ランキング、韓国1位で中国は「圏外」・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1680398?page=1
<日本が米国の属国であることとも関連した日本の恥部だと思うんだが・・。↓>
「日本を代表する「空の玄関口」が深夜に飛行機を飛ばせないのはなぜ?・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1680399?page=1
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<komuro>
もしかして「外気温は高くないので冷房は不要なんだけど、エアコンの電源を切りたくない」という趣旨でしたか。
それなら「暖房にして、設定温度を20度にする」というワザがあります。
これだと冷たくない風が出てくるので「送風モード」と同じになります。
最近のエアコンは冷房を切ると、内部に溜まった水分を飛ばすために、暫く自動で弱い暖房を入れます。
こうすることで、内部のカビの発生を抑えています。
<太田>
VLC media playerにしてから、ビデオ・ファイル再生時に問題は起こっていませんが、本日、FirefoxでYoutubeを視聴しようと思ったら音が出ず、設定を調べても最初は問題が突き止められず、詳細なんとかというところをクリックしたら、ブラウザごとのオン・オフ表示がなされている画面になり、いくつも並んでいる・・何でや?・・Firefoxの全てが音がオフになっていたので、全て、オンにしたら、問題がようやく解決。
こんな「障害」、初めてですが、一体何がきっかけだったんでしょうね。
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太田述正コラム#10658(2019.7.5)
<三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』を読む(その68)>
→非公開