太田述正コラム#10843(2019.10.6)
<皆さんとディスカッション(続x4217)>

<太田>(ツイッターより)

 ラグビーWカップ予選で、モンゴロイド中心の混血集団日本が、ほぼオーストラロイドだけの純血集団サモアを破った。
https://news.livedoor.com/article/detail/17188534/ https://www.bbc.com/sport/rugby-union/49945731
 ルールがあまり分からない状態は相変わらずだけど、手に汗を握った。
 小国サモア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A2%E3%82%A2
の選手達の健闘を称えたい。

<太田>

 関連記事だ。↓

 「・・・日本代表がサモアを破り、1次リーグ3連勝を果たした。ハードトレで培われた「世界一休まないラグビー」が躍進の原動力。神戸製鋼V7の名FWとして知られ、現在、国際統括団体ワールドラグビーで競技大会&パフォーマンス統括責任者を務めるマーク・イーガンさん(53)は、平均を大きく上回る「ボールインプレー」の長さを指摘した。
 限りなく理想に近づいていることが、躍進につながっている。マーク・イーガンさんによると、日本代表の「ボールインプレー」は、1、2戦の平均が「39分35秒」だという。
 「ボールインプレー」は、実際にボールが動いていた時間で、セットプレーや反則が多いと短くなる。18試合終了時点で、全チームの平均は「35分58秒」。日本がいかに“休まないラグビー”をしているかが分かる。・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/sponichin_20191006_0102/

<cM/fqPlA>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫まず、コラム#88の「(2)ナウな結婚観」に目を通そう。その上ででだが、covertureはイギリスにノルマンコンケストの時に(女性差別の)大陸法から持ち込まれたもので、それ以前にはなかったし、covertureの実際の運用は骨抜きの形で行われた。≪(コラム#10831。太田)

 自由に結婚相手を選択して財産も持てたり等、現代に近い感じならcovertureが形だけの存在になるのは分かりました。
 だとするとイギリスの女性差別性を表す根拠として骨抜きされたcovertureは使えないのでは?

⇒プロト欧州文明/欧州文明の女性差別性の根拠にはなるし、その影響はcoverture等の形でアングロサクソン文明も若干は免れなかったということ。
 私が何度も指摘しているヴィクトリア朝的売買春罪悪視(コラム#省略)だって、その一環だと言えそう。(太田)

 実質的に存在しないし征服者によってもたらされた法律にもなるし。

・ゲルマンが男女平等で純粋ゲルマンはアングロサクソンのみ。
・そのアングロサクソンが中心になってるイギリス社会は昔から今現在に至るまで男女平等な社会であった。
・途中までは欧州も同じだったけどローマ化してしまった。

⇒「途中までは欧州のゲルマンも同じだったけど」に変える必要あり。(太田)

というまとめじゃダメですか?
 個人的にはEU加盟で直近のアングロサクソン社会はローマ化の影響を受けていそうだけど、ローマ化への自衛措置がブレグジットみたいな。

⇒プロト欧州文明/欧州文明への嫌悪感(自衛措置)がより適切な表現。
 なお、この趣旨のことは、ずっと前から何度となく指摘してきている。
 過去の太田コラムをもっと読み込もう。(太田)

<komuro>

 (コラム#10841)太田家の専用スペースへの侵入等についての返信です。
 私の場合、悪意のない行為については割と寛容です。
 それでも押し付けがましい善意はあまり好かないので、最初はやんわりと対処します。
 例えば工事用のカラーコーンを置いたり、立て札や張り紙から始めます。

⇒その方法は「やんわり」ではない上、善意の侵入者に関してはほぼ相手が特定されているのでなおさら適切ではないと判断しました。
 それに費用や手間がかかるのは仕方ないとしても、そういうやり方だと水や風対策も必要ですからね。(太田)

 その次が人感センサーを取り付けて、人が通ると照明が点くとかですね。

⇒商用車の侵入にせよ、善意の侵入にせよ、主として昼間ですからねえ。(太田)

 防犯カメラの設置は、その後かな。
 あんまりやると近所とギスギスしそうなので、お手柔らかに願います。

⇒全ては「犯人」を特定してから恐る恐る、というくらい、「手柔らか」な対応をしようと私自身は考えている次第ですが、適当な製品がないので、挫折しちまった、というおハナシなんですなあ。(太田)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 渋谷フィーバー。↓

 「・・・渋野選手は成果目標ではなく、行動目標にフォーカスしているように感じます。渋野選手は「攻める」という言葉をよく使います。これは結果ではなく行動にフォーカスしている良い例だと思います。
 AIG全英女子オープン優勝後の会見で、記者からの「いつ優勝を確信したのか?」という問いに、「最後バーディパットが入ってからですね」と答えていることからも最後まで行動に集中をしていたことが分かります。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/sports/golf/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%81%AF%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%82%92%E6%81%90%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%82%E5%85%A8%E8%8B%B1%E5%A5%B3%E7%8E%8B%E3%83%BB%E6%B8%8B%E9%87%8E%E6%97%A5%E5%90%91%E5%AD%90%E3%81%8C%E3%80%8C%E3%81%93%E3%81%93%E4%B8%80%E7%95%AA%E3%80%8D%E3%81%AB%E5%BC%B7%E3%81%84%E3%82%8F%E3%81%91/ar-AAIluCy?ocid=spartanntp#page=2

 読むに堪えない三文芝居。↓

 「【目黒女児虐待死、母親判決詳報】・・・懲役8年判決 大好きだった実母からも苛烈な食事制限…裁判長「苦しみ、悲しみ、絶望感は察するに余りある」・・・」
https://www.sankei.com/affairs/news/190917/afr1909170021-n1.html
 「【目黒女児虐待死、父親被告人質問詳報】(2)離れている間、食事たくさん食べ勉強せず…「怒りよりも強い形の暴力と威圧に」・・・」
https://www.sankei.com/affairs/news/191004/afr1910040012-n1.html 以下略

 戦後の東大じゃあ、政治史学者にも近現代史学者にも碌に人がいないようで・・。
 それにしても、この和田センセに至っては、正気かどうかが疑われるレベル。↓

 「「露日戦争の目的は『朝鮮の支配』だった」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/04/2019100480128.html

 杉山らも、杉山らが米国に派遣した岩畔も、ローズベルトが日本に対米英開戦をさせるようにことを運ぼうとしている、と見切っていたはずであり、近衛首相も松岡外相も、杉山らの、(本人達が自覚せざる)おっちょこちょい走狗に過ぎなかったのよね。↓

 「へそを曲げた松岡洋右 天皇は外相交代を示唆した・・・」
https://special.sankei.com/f/society/article/20191006/0001.html

 日・文カルト問題。

 <日本語で日本人俳優として演技しているのならスゴイわね。↓>
 「韓国人気女優シム・ウンギョン 不安ありつつも日本に進出した理由とは? ・・・」https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/celebrity/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%B0%97%E5%A5%B3%E5%84%AA%E3%82%B7%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%A7%E3%83%B3-%E4%B8%8D%E5%AE%89%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%A4%E3%81%A4%E3%82%82%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E9%80%B2%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%9F%E7%90%86%E7%94%B1%E3%81%A8%E3%81%AF%ef%bc%9f/ar-AAIlcox?ocid=spartanntp#page=2
 <女子ゴルフに関しては、容姿も重要だし、最近じゃ、人格も重要視されつつあるのだが・・。↓>
 「ゴルフには韓日の国境なし、あるのは実力だけ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/04/2019100480141.html
 <アイゴー。↓>
 Record Number of Youngsters Attempted Suicide Last Year・・・
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2019/10/05/2019100500358.html
 「韓国、9月の日本路線旅客と航空機搭乗率が前年比2、3割減・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/258288
 「韓国、「日本不買運動」で日本ビールのシェア2カ月で急落・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/258292
 「韓国、フッ化水素輸入多角化…日本製大きく減少、台湾製急増・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/258293
 「「微動だにしない」日本政府・・・」
http://www.donga.com/jp/home/article/all/20191005/1866150/1/%E3%80%8C%E5%BE%AE%E5%8B%95%E3%81%A0%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BF%E5%BA%9C-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%94%A3%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%82%82%E8%A2%AB%E5%AE%B3

 さーもあらん、さもあらん。↓

 China and Taiwan clash over Wikipedia edits・・・
https://www.bbc.com/news/technology-49921173

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <さすが白髪三千丈の国。↓>
 「中国では相手を羨ましがる、嫉妬することを「吃醋」(酢を飲む)と表現する。中国のサッカーファンにとって、3日に選ばれたワールドカップアジア予選の日本代表メンバーは「レモンに酢をかけて食べるほど」の羨ましさだという。
 中国メディア・東方網・・・記事は、・・・今月行われるカタールW杯アジア2次予選のモンゴル戦、タジキスタン戦の日本代表メンバー23人・・・のうち20人が欧州のリーグでプレーする「海外組」であるとし、「いわば最強の日本代表。この顔ぶれは中国のサッカーファンを羨望と嫉妬に駆らせる」と評した。
 そして、具体的にはリバプール相手にスーパーゴールを決めたばかりの南野拓実選手をはじめ、久保建英選手、中島翔哉選手、堂安律選手、柴崎岳選手、吉田麻也選手、長友佑都選手などが今回も代表に選ばれたと説明。対戦相手を考えれば、この顔ぶれで臨む日本は2連勝間違いなしだろうとしたうえで「レモンを絞ったうえに酢を加えて、もう酸っぱすぎて死にそうだ」と中国サポーターの心境を代弁している。
 一方、中国代表については現在海外でプレーしているのは武磊選手のみで、なおかつリーグ戦では9試合でゴールなしの交代要員に甘んじていると紹介。中国サッカー協会は外国出身選手の帰化政策を進めており、中国サポーターからは「将来中国代表の先発メンバーは11人全員帰化選手になるだろう」との自虐めいた声も出ていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1683161?page=1
 <かなり前の記事の使い回しだが、復習を兼ね・・。↓>
 「どうして日本、中国、韓国の箸は材料も形も違うのか・・・中国メディア・東方網・・・
 中国メディア・東方網・・・記事は・・・日本の箸は短く先端が尖っており、主に木製であるとした。中国の箸は長くて厚く、木やプラスチックが使われるとし、韓国については平らでもっぱらステンレス製の箸が用いられると紹介している。
 また、日本の箸が尖って短い理由として、食べる時に器を持ち上げること、魚の身がほぐしやすいこを挙げた。中国については油っこい料理が多いため、しっかりと挟める形状になっているとし、韓国については豆を挟みやすいように、また食べ物を切り分けやすいように平らになっていると説明した。
 さらに、扱いやすさについては、一番短くかつ滑りにくくなっている日本の箸が外国人にとっても最も使いやすいと評価。中国の箸は長いために扱いづらく、韓国の箸は平らなうえに重いため慣れるのに時間がかかると伝えている。
 記事はさらに、朝鮮半島でステンレスの箸が使われる理由の一説にも言及。かつて朝鮮半島の貴族たちが金や銀の箸を使っており、その風習が今では庶民にも広がり、安価で変質しにくいステンレスが広く用いられるようになったと説明した。」
http://news.searchina.net/id/1683162?page=1
 <よかったね。一層励むように。↓>
 「中国メーカー製品が日本のグッドデザイン賞に選出、そのうち1つはなんと「紙箱」・・・
 中国メディア・東方網・・・記事は同賞について、1957年創設のアジアで最も権威あるデザイン賞であるとともに、世界4大デザイン賞の1つだと説明。受賞者に与えられる「G」を象ったロゴマークは優良なデザインを保証するものとして、広く認知されているとした。・・・」
http://news.searchina.net/id/1683163?page=1
 <まだまだ米国に対する認識が不十分。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊は・・・「日本にも英国にも高速鉄道はあるのに、どうして米国にはないのか」と題する記事を掲載した。・・・
 2つの理由を挙げている。まずは「飛行場がどこにでもある」こと。米国では田舎の村にまで飛行場が建設されていて、高速鉄道よりも早く移動できるため、皆飛行機で移動してしまうのだと伝えた。飛行機代は高いだろうと思うが、それも米国の収入を考えれば安いものだと指摘している。
 2つ目は「自動車の普及」で、自動車大国である米国では、旅行も自分で運転して行くのが好きな人も多く、自動車で移動できる範囲では自動車、さらに遠くへ旅行に行くには飛行機でと使い分けていると伝えた。
 記事の中国人筆者は、「高速鉄道が必要ないなんて、米国はなんてすごいんだ!」と締めくくっている」
http://news.searchina.net/id/1683164?page=1
 <定番。↓>
 「スマホ決済を使わない日本人を馬鹿にするな、「使わないのには理由があるらしい」・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1683165?page=1
 <同じく。↓>
 「日本を訪れ、ようやく本物の神戸ビーフを食べた中国人・・・今日頭条・・・」
http://news.searchina.net/id/1683166?page=1
 <こりゃ新しい。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、かつて推理小説が大衆の人気を集めた黄金期に、英国の推理作家ドナルド・ロックスが記した「ロックスの十戒」について触れ、推理小説を執筆する際のルールの一つに「中国人を登場させてはならない」というものがあると紹介。これは、中国人が武林の達人として物語に登場すると、推理の軸が揺らいでしまうとして含められたものと説明した。
 しかし、時代は移り変わり、「現代のアニメや漫画、ゲームには必ず中国人キャラクターが登場するようになっている」と指摘。なかには中国人キャラが主役として描かれるものもあるが、「日本のアニメーターが描き出す中国人キャラクターには大きく分けると3つのパターンしかない」と主張した。
 その3つのパターンのうちの1つは「カンフーの使い手」であること、2つ目は「中華料理を作る料理人」であること、3つ目は「チャイナドレスを着て、女性の髪型は二つにまとめたお団子ヘアー」というものだと主張。
 これらのパターンは日本人の中国人に対する固定概念を示しているとし、中国人からすると理解に苦しみ、複雑な気持ちになるようだが、ストーリーを展開させるうえで重要な役割を果たす中国人キャラクターも多いゆえに、「中国の要素は日本のアニメや漫画の関連産業に大きな利益をもたらしているのは間違いない」と主張した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1683167?page=1
——————————————————————

太田述正コラム#10844(2019.10.6)
<サンソム『西欧世界と日本』を読む(その37)>

→非公開