太田述正コラム#11307(2020.5.24)
<皆さんとディスカッション(続x4448)>
<太田>
コロナウィルス問題。↓
<死ぬなー。↓>
「・・・死者825人(+11人)・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55811680Z10C20A2I00000/
<要するにほぼ効かないってこと。↓>
「・・・レムデシビル・・・を10日間投与した人が退院できるようになるまでの期間の中央値は11日で、偽薬を投与した人の15日より4日短かった。・・・
死亡率は・・・薬による明確な効果は確認できなかった。・・・」
https://www.sankei.com/life/news/200523/lif2005230022-n1.html
<だねえ。↓>
「・・・明らかに3極化していることがわかります。
20人を超える死者数の北米27.93人、欧州20.2人の高死亡率グループ、中南米5.54人、中東3.81人の中死亡率グループ、死亡者が1人未満の大洋州0.41人、アジア0.34人、アフリカ0.26人の低死亡率グループです。・・・」
https://blogos.com/article/459709/
<分断状況は今に始まったこっちゃないが・・。↓>
「米国の新型コロナ死亡率、民主党支持地区が共和党地区の3倍・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8605902c0d4662402370dc8afdc6c480520d3e3d
<とにかく、イギリスのエリートもダメになったもんだ。↓>
Boris Johnson’s top aide accused of violating quarantine with 260-mile road trip・・・
https://www.washingtonpost.com/world/europe/boris-johnsons-top-aide-accused-of-violating-quarantine-with-260-mile-road-trip/2020/05/23/d22102de-9ce3-11ea-ad79-eef7cd734641_story.html
<イギリスを含む個別の国への言及部分以外は話盛り過ぎだぞー。↓>
「・・・大半の証拠は、黒死病の主な病型は腺ペストであること、ノミだらけのネズミや旅人が船に乗ることで遠くまで広めたことを示している。海上貿易が拡大していったこの時代、食料や日用品は、国から国へと、どんどん長い距離を運ばれるようになっていた。これらと一緒に、ネズミや細菌も1日に38キロのペースで広まっていった。
交易路を介して、最初に感染が広まったのは大きな商業都市だった。そこから近隣の町や村へと放散し、さらに田舎へと広がった。中世の主な巡礼路も黒死病を運び、各地の聖地は、地域内、国内、国家間の伝染の中心地になった。
非常に寒冷で乾燥した地域では拡大はゆっくりになり、ついには足を止めた。おかげでアイスランドとフィンランドはほとんど影響を受けなかった。・・・
パンデミック前のヨーロッパの人口は約7500万人だったが、1347年から1351年までの間に激減して5000万人になったと見積もられている。死亡率はもっと高かったと見る研究者もいる。
人口が激減したのは、黒死病に罹患した人々が死亡しただけでなく、畑や家畜や家族の世話をする人がいなくなり、広い範囲で社会が崩壊したからである。中世のパンデミックが終わったあとも小規模な流行は続き、ヨーロッパの人口はなかなか回復しなかった。人口増加が軌道にのってきたのは16世紀頃である。
大災害の影響は生活のあらゆる領域に及んだ。パンデミック後の数十年間は労働力不足により賃金が高騰した。かつての肥沃な農地の多くが牧場になり、村が丸ごと打ち捨てられることもあった。英国だけで1000近い村が消えた。地方から都市に向かって大規模な移住が起きたため、都市は比較的速やかに回復し、商業は活気を取り戻した。田舎に残った農民は遊休地を手に入れ、土地を持つ農民の権力が増し、農村経済が活性化した。
実際、歴史学者たちは、黒死病から新しい機会や創造性や富が生まれ、そこからルネサンスの芸術や文化や概念が開花し、近代ヨーロッパが始まったと主張している。・・・
英国などで羊毛の取引がさかんになったのは、黒死病による被害のためである。労働力が不足し、生き延びた人々はより高額の支払いを求めるようになり、ヨーロッパの封建制度を脅かした」
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO59077960U0A510C2000000
その他の記事の紹介です。
今更、安倍内閣過去最低じゃない程度まで支持率を下げたって意味ないわ。↓
なぜ、外国のジャーナリズムではありえないか、の調査報道をどっかやれよー。
ま、脳死状態のゾンビどもに言ってもしゃーないけど・・。
ちゅうか、もはや、記者という名のゾンビどもが高級官僚という名のゾンビどもに癒着して報道をしてるんだから、コワイなんてもんじゃないぜ。↓
「・・・ 外国のジャーナリズムではあり得ない「癒着そのもの」ですが、日本ではそれが「常識」となってしまっているのです。・・・」
https://blogos.com/article/459635/
まず、法律違反を止めなよ。↓
「・・・公務員には守秘義務があり、特に事件に関係する内容を裁判前に公にしてはならないという規定もある・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/18306973/
⇒その上で、ゾルゲや尾崎、それに朝日新聞記者の田中慎次郎、らを摘発した、戦前の「国防保安法、軍機保護法、軍用資源秘密保護法、治安維持法」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BE%E3%83%AB%E3%82%B2%E4%BA%8B%E4%BB%B6
に相当するスパイ防止諸法を制定せにゃ・・なーんて言ってみたとて実行しないまま日本は滅びること必定なワケだが・・。(太田)
日本の女性のニュースが大々的に世界に流れた。
<こっちはいいニュース。↓>
Naomi Osaka becomes highest-paid female athlete in history after earning $37 million last year・・・
https://edition.cnn.com/2020/05/22/tennis/naomi-osaka-forbes-highest-earner-spt-intl/index.html
<こっちは悪いニュース。↓>
Hana Kimura: Netflix star and Japanese wrestler dies at 22・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-52782235
Hana Kimura, pro-wrestler and star of Netflix’s ‘Terrace House,’ dies at 22・・・
https://www.washingtonpost.com/world/hana-kimura-pro-wrestler-and-star-of-netflixs-terrace-house-dies-at-22/2020/05/23/5690a85c-9cd6-11ea-b60c-3be060a4f8e1_story.html
「「テラスハウス」出演中の女子プロレスラー死去 22歳・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASN5R5GF6N5RUCVL006.html?iref=comtop_8_07
悪い悪い悪いコーン。↓
「ゴーン被告逃亡助けた報酬か 口座に不審な3300万円・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASN5R5X21N5RUHBI015.html?iref=comtop_list_int_n04
民社党が潰えた時点において、日本の滅亡は決していたと言えるだろう。↓
「塚本三郎さん、訃報に悼む声 河村たかし氏に仏教の教え・・・」
https://www.asahi.com/articles/ASN5Q6QX1N5QOIPE01G.html?iref=comtop_list_pol_n02
日・文カルト問題。↓
<競争にならない状態が続いとるねー。↓>
「・・・死者は前日と変わらず計266人。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200524000500882?section=society-culture/index
<どっちかというと、アイゴーじゃん。↓>
「不買運動にコロナが追い打ち 日本製品の輸入減少幅が再び拡大・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200524000200882?section=japan-relationship/index
<エッ、コロナ対策で日本が韓国を羨ましがったことなんてあったっけ?↓>
「・・・日本が韓国を羨ましがる時間はそんなに長くなかった。ソウル市内の繁華街、梨泰院で集団感染が発生し、1日の感染者数が2桁に増えている。地方自治体と一部の若者の気の緩みが招いた失策だ。この問題もリアルタイムで日本に伝わっている。日本では各メディアの記事の論調から読者の反応までもが一瞬にして変わった。「韓国のミスを参考にし、我々は絶対に警戒を緩めないようにしよう」といった具合だ。日本で韓国のイメージが「他の模範」から「反面教師」へと急激に反転してしまった。何かと注目を集める「K防疫」だが、このような見本になるのはうれしくない。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/22/2020052280105.html
<田舎芝居の間延びした続き。↓>
「慰安婦被害者の「記憶」を踏みにじった正義記憶連帯…日本の極右にそっくりだ–慰安婦被害者と『記憶戦争』–水曜集会参加中止の意思を表明した李容洙さんの記者会見後、尹美香・元代表らは「記憶歪曲」と問題提起–「文書の証拠はない」と言って歴史を否定する日本の極右の論理と何が違うのか・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/22/2020052280165.html
「正義記憶連帯の積弊を契機に改めて考える慰安婦問題–被害者は元慰安婦なのに、挺対協・正義連と錯覚しているのではないか–慰安婦問題が解決されると存在理由や活動空間が縮小…利害関係衝突の余地あり・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/22/2020052280172.html
<こういう記事をもっと増やしな。↓>
「韓国国会の「朴正熙隠し」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/22/2020052280164.html
感慨が・・。↓
「米レンタカー「ハーツ」経営破綻 新型コロナ影響 負債2兆円・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/%e7%b1%b3%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%80%8c%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%83%84%e3%80%8d%e7%b5%8c%e5%96%b6%e7%a0%b4%e7%b6%bb-%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e5%bd%b1%e9%9f%bf-%e8%b2%a0%e5%82%b52%e5%85%86%e5%86%86/ar-BB14uw5z?ocid=UE03DHP
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<あいよ。↓>
「・・・今日頭条はこのほど、留学経験者による日本留学を勧める記事を掲載した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1689639
<バレたか。↓>
「・・・新型コロナで・・・日本は本当に「再び失われた20年」に突入するのだろうか。・・・今日頭条・・・記事は、90年代にバブル経済が崩壊した時も日本人自らが経済の衰退ぶりをアピールしていたと指摘。しかし、実際には経済の構造転換を進めていただけでそこまでの経済的な打撃はなく、「大げさなのは日本人のやり方だ」とだまされないように警告している。
記事は、日本が相変わらず長寿大国また経済大国で、多くの分野で基幹技術を持ち、優秀な人材を擁し、住んでいる場所にかかわらず子供に質の高い教育を提供し、海外に資産を豊富に所有していると紹介し、「日本を決してあなどってはいけない」と警告し、ライバルを正しく見るように勧めた。」
http://news.searchina.net/id/1689640?page=1
<意外に新しいかも。↓>
「中国のマンションはすぐ劣化するのが普通、「なぜ日本は築40年でも買い手がつくのか」・・・
今日頭条・・・記事はまず、日本と中国の中古住宅の違いを紹介。写真を並べて比較しているが、築46年の日本のマンションの方が築34年前後の中国のマンションよりもずっと新しくてきれいに見える。記事は、「日本では古くても買い手がつくのは当然だ」と感心している。
この違いの1つは「メンテナンス」にあるという。中国のマンションにも管理費はあるのだが、団地の緑化、壁の塗り替えなどのメンテナンスといった本来の目的には使われず、ほとんどが銀行に預けたままだとしている。メンテナンスに使われた額は、ほんの1%前後だという調査もあるほどで、仕方がないので自費で修繕を行う住民もいるそうだ。
では、日本ではメンテナンスはきちんと行われているのだろうか。記事は、日本にも修繕積立金というものがあり、中国のように一括払いではなく毎月積み立てるもので、中国よりも金額が大きいが「きちんと目的通りに使用されている」と紹介。支出は公開する仕組みになっているので目的通りに使わざるを得ず、住民がかなり関わっていると伝えた。
記事はもう1つの理由として、「建築基準が厳しい」とも指摘。そのため日本の住宅は寿命が長く、中古住宅を購入してもきれいに使えば何十年も住めると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1689641?page=1
<同じく。↓>
「・・・中国メディアの百度・・・記事は帝国ホテルのサービスを十項目に分けて紹介している。例えば、ドアマンは30分に一回手袋を交換し、タクシーの運転手にすぐにお金を渡せるよう一万円分の現金を持参している。また、部屋に残されたものはすべて「ゴミ」ではなく「忘れ物」として処理される。ルームサービスで料理を部屋に届ける時も、ドアが閉まってからもしばらくはドアの前で45度のおじきをする。
コールセンターのスタッフは毎朝発声練習をしている。客室の掃除のチェックリストは190項目にも及ぶ。エレベーターにもバラの花が飾られている。スタッフはサービスを始める前には必ず全身鏡で服装の乱れがないかをチェックする。洗濯部門にはありとあらゆるボタンが用意されている。洗濯でボタンが取れた時に修理できるためだ。バーのバーテンダーは客の好みを覚えている。
驚くのは、服装のチェックをするための鏡は本来姿を客に見せることのないコールセンターのスタッフルームにも置かれていること。また、バーテンダーは客がコップを置く位置まで覚えているそうだ。また、部屋に置いてあった丸めた紙屑、新聞、レシート、空き瓶などもすべて分類して一定期間保管される、とのことだ。
記事はこうした徹底したサービスを分析し「サービス精神について学ぶなら日本を見るべき」と結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1689643?page=1
<チョー大袈裟だが面白い。↓>
「中国メディア・東方網・・・記事は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が続いた日本で、特に子育て世代を中心として「家庭菜園」が人気になっていることを紹介。子どもたちが親と一緒にナスやキュウリ、トマトなど夏野菜の苗を購入し育てるケースが増えていると伝えた。
そのうえで「自然に触れ、農耕栽培を実践するというのはとてもシンプルな娯楽に思えるが、土地資源に限りある日本にとっては、とても深い意味を持っているのだ」とし、古くより日本人が続けてきた農耕に対する崇拝が、現代の都市化された場所や雰囲気の中でも脈々と受け継がれているのであると説明した。
そして、神道が信奉されている日本では太古の昔より神様が人びとの農業を守っているとの考えが存在し、収穫の際には恭しく神に感謝を捧げる儀式が行われてきたとも紹介。家庭菜園という小さな空間であっても、日本人が農耕を大切にしてきた足跡をうかがい知ることができると伝えている。
また、現代においては作物の栽培が日本の特色ある教育の1つである「食育」の要素も持っていると指摘。「種まきから発芽、生長、結実までの一連の過程を体験することで、生命の尊さを一層感じることができるとともに、育てる手間や苦労を知ること、作物に対する愛着を感じさせることにより、子どもたちに食べ物を粗末にしたり、偏食したりしない心がけを持たせることができる」とした。
記事は、中国の都市部にある一部の幼稚園や小学校でも、日本の「食育」を取り入れる試みが始まっており、子どもたちが自分で作物を育てていると紹介。「これは単なる労働の授業ではなく、より自然に親しむとともに、良い習慣や正しい価値観を形成する過程にもなるのだ」と伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1689644?page=1
<へー。↓>
「中国市場で品質に定評のある変速機メーカー5傑、2つは日本・・・中国メディア・東方網・・・」
http://news.searchina.net/id/1689645?page=1
<アホちゃうの。↓>
「世界初の高速鉄道は新幹線なのに! 「なぜ中国新4大発明に数えられるのか」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1689642?page=1
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<太田>
本日、TVでNHK杯のリバイバル放送を途中から最後まで鑑賞。
1988年11月放送の羽生五段対大山十五世名人戦(羽生勝利)だったが、イギリス「留」学中だったので初めて見たわけだが、その時期といい、故大山名人のご尊顔を拝すことができたことといい、色んな意味で感慨深かった。
なお、当時は、質問係は男性「アマチュア」と相場が決まっていたものだが、その後、日本社会の男性差別度が更にひどくなっているためか、質問係は、(容貌の点は控えるが)当時の男性「アマチュア」よりも軒並み棋力も滑舌も劣りがちであるというのに、女性「プロ」によって独占された状態になってしまっているのは、まことにもって見苦しく腹立たしい。
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太田述正コラム#11308(2020.5.24)
<末木文美士『日本思想史』を読む(その30)>
→非公開