太田述正コラム#11171(2020.3.17)
<2020.3.14名古屋オフ会次第(続x3)>(2020.6.7公開)
a:それにしても、太田さん、よく、あれだけ、コラム執筆を続けられるものだ。
o:続けているからこそ、(慣れもあるし、アタマを使うのでボケず、)続けられている、ということかも。
ま、でも、ディスカッションと有料読者向けコラムとオフ会「講演」準備、と、毎日、事実上、3本のコラムを休むことなく書き続ける、というのはちょっときつ過ぎるのかもしれない。
(このほか、ツイッター用の材料探しや、一人題名のない音楽会「準備」だってある。)
それこそ、トイレに行く時間も惜しいって感じの一日になることも少なくない。
最近、洋書を取り上げたシリーズがなくなっているのは、英米の歴史書等で、取り上げるに足りるレベルのものが少なくなったということも確かに言えるのだが、抜き書きして翻訳する作業がきつくて時間をとるので敬遠している、という部分があることも否定できない。
英語と日本語じゃあ言語が根本的に違うのだから、完璧な翻訳などありえないのだが、それでも、できる限りそれに接近させようと頑張ってしまい、だからきついのだ。
a:日本のプロ翻訳者達の座談会でそれに類したことを言っている人がいた。
ところで、太田さんは頭脳明晰な人だが、こと、IT関係になるとからっきしダメだ。
この前も、Skypeを太田さんとの間でテストした時、繋がらなくて困ってしまった。
遅れているようだが、LiveSmartが、世界初の新製品の試用品を太田さんに使わせることにしたのは大失敗では。
エッそんな使い方をするなんてトンデモない、想定外だ、ということをやらかしそうだから・・。
o:Skypeのケースで言えば、どこのボタンを押すのか分からなかっただけなのだが・・。(ブツブツ。)
b:太田さん、電子出版でもいいのだが、所説のさわりを本にしてもらえないか。
初めての人に太田さんのことを紹介する場合、コラムは、膨大なので、これを読んでごらん、とは言えない。
o:永遠のテーマみたいな話だが、有料出版のためには需要が小さ過ぎるし、いずれにせよ、私自身、出版用の原稿を整える意志も時間も持ち合わせていない。
そんな私としては、べじたんさんの後を引き受けてくれる人が出て来て欲しいとは思っている。
あれが整備されておれば、様々な事柄についての私の考えの要点が誰にでもすぐ分かるので・・。
a:あれって何なのか?
o:https://seesaawiki.jp/w/veg_tan/
にアクセスして、自分の目で確かめて欲しい。
(ここで、べじたん活躍時代も遠くになりにけり、と感慨に耽ったー。)
a:このところ、丸山眞男批判がテーマになっているが・・。
o:とにかく、彼、意識的なのか無意識的なのかはともかくとして、筋悪なのだ。
例えば、江戸時代の儒教に目を付けたところまではいいのだが、近代化、要は欧米化、の契機をその中に見出そうとしたなんてのは愚の骨頂だ。
そんなことよりか、江戸時代の儒教が・・神道もそうだが・・さんざ天皇制を持ち上げたことに目を付けるべきだった。
(だって、それがあったからこそ、条約締結にあたって天皇にお伺いを立てざるを得なくなってコトが大きくなったのだし、薩長がいよいよ倒幕するとなった時に錦の御旗が絶大な威力を発揮してくれたわけで、要は、明治維新は、天皇への敬意なくしては不可能だったのだから。
近代化なんて、その先の、いわば、維新の派生物に過ぎない。)
a:幕府は儒教を奨励することで自分の首を絞めたということか。
o:そうだ。
b:どうしてそんなバカなことを幕府はやったのか。
o:ペリーみたいのがやってきて、日本中を震撼させるような、あんな乱暴な形で開国を迫る、なんてのは想定外だった、ということだろう。
ところで、我に梃子を与えよ、されば・・、的なことを言ったのは誰だっけ?
a:アルキメデスだ。
< http://www.museumpreneurs.org/aru.htm >
o:それに準えて言えば、我に課題を与えよ、されば解答を導かん、だ。
既に、皆さんからいくつかの新たな課題が提示されたが、28日の東京オフ会でも、出席者の皆さんに新たな課題の提示をお願いするつもりだ。