太田述正コラム#11193(2020.3.28)
<2020.3.28東京オフ会次第(その1)>(2020.6.18公開)

1 始めに

 時が時、ということでしょうが、本日のオフ会は、実出席者が私を除いて3名、Skype参加者が2名、という小規模なものになりました。
 また、早めに、18:50頃、お開きになりました。
 Skypeの具合が悪く、何度か会そのものが中断してしまったりしましたが、ASUSパソコンしかHDMI出力ができず、そちらを、TVへの写真表示用に使ったため、一番古いNECパソコンを使用したことに加え、(ASUSパソコンの方は有線LAN接続であったのに対し、)NECパソコンは無線接続であったこともこの原因かもしれません。
 最後のあたりで、SkypeをASUSパソコンに切り替えたら、「障害」は起こらなくなりましたが・・。

2 「講演」や質疑応答中における私の一方的発言

・日本の弥生性の起源について考え始めて最初に取り組んだのが日本刀の起源だった。
 (ここで、TVに西欧の両刃直刀の写真を出力して示した。
 結局、TVへの出力はこれだけに終わった。)
 なお、火器が登場するより前においても、刀剣は主力武器ではなく、弓矢がそうだった、ということを、この際、お断りしておきたい。
 さて、日本刀は、片刃曲刀でかつ両手でも片手でも使える、という、世界的に結構ユニークな刀なのだが、ある時点から、日本国内の刀は日本刀だけになる。
 これは、自然にそうなったのではなく、上からの指示に基づくのではないか、という気がした。
 これが突破口になり、今次東京オフ会のテーマであるところの、桓武天皇コンセンサスが閃いた、というわけだ。
・前々回の東京オフ会の時に、中共当局が、日本の(私の言うところの)強靭な弥生性が日本で封建制が維持されたおかげである、的なことを指摘していることについて、間違いではないが一つの要因でしかない、的なことを「講演」原稿に記したが、今にして思えば、彼らは、私が、本日の「講演」原稿に盛り込んだような認識の下でそう指摘しているのだろう。
 改めてスゴイものだと感心させられるが、それは、国の命運、いや、少なくとも中国共産党の命運、がかかっていて、国の総力をあげて日本を研究した成果の一端であろうところ、このような切迫感と集団での取り組みがあったからこそ、彼らは、戦後日本の日本史の諸先生方の鼻を明かすことができた、ということだろう。
・武家の神社の話はうまくまとめることができず、今回の「講演」原稿には盛り込まないつもりだったのだが、3~4日前に、名古屋オフ会の時に文十郎さんが提起した、私の「研究」課題候補の神仏習合、のことを思い出し、両者を関連付けることで、ようやくまとめることができた、という経緯がある。
・自分は、八幡様の方は二重に深いご縁があったけれど、お諏訪様の方は、諏訪大社を2度ほど参拝したくらいのご縁しかない。
 (と、言ったのだが、私のふるさとである四日市に諏訪神社
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%8F%E8%A8%AA%E7%A5%9E%E7%A4%BE_(%E5%9B%9B%E6%97%A5%E5%B8%82%E5%B8%82)
があって、その例祭である四日市祭
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%97%A5%E5%B8%82%E7%A5%AD
を毎年見て育ったことを思い出した。)
・源平藤橘に橘がどうして入ったのか、未だによく分からない(ので、どなたか、教えていただけるとありがたい)。
・英国は、保健相、チャールズ皇太子、ジョンソン首相、に続き、コロナウィルス問題担当の英国政府医事顧問までコロナに感染した。
https://www.washingtonpost.com/world/europe/boris-johnson-coronavirus-positive/2020/03/27/4604585e-7020-11ea-a156-0048b62cdb51_story.html
 これは、深刻な話だ。
 チャールズ皇太子はともかく、首相、保健相、医事顧問、は、英国におけるコロナ問題の司令塔であり、司令塔が全滅してしまったら、国民にこうしてくれとかこうするな、と呼びかけても、信用ゼロになってしまうからだ。
 彼らは余りにも不用意だった、と指弾せざるをえない。
・本日は「外出禁止令」下のオフ会になったわけだが、私にとっては、オフ会は作家にとっての締め切り日と同じであり、その日をめがけて準備をするので、その日が延期されたりなくなったりすると、調子が狂ってしまうので、皆さんに無理をお願いして、予定通り開催させていただいた次第だ。
 オフ会は、私にとって、ネット上でのそれに比べて、顔を突き合わせて行うだけに、やり取りで、より強い刺激を受ける、という意味でもかけがえのない存在だ。
 でも、オフ会は、皆さんの出席、参加がなければ成り立たないので、今後とも、よろしくお願いしたい。
 Skypeを通じてやりとりするのはネット上での文章でのやりとりよりはマシではあるけれど、顔を突き合わせて行うやりとりを完全に代替はできない、という印象を、(本日は、私のSkype環境設定の不手際もあったとはいえ、)受けた。

(続く)