太田述正コラム#11405(2020.7.12)
<皆さんとディスカッション(続x4497)>

<太田>(ツイッターより)

日本の旅券保持者の外国渡航可能度は世界1位であるのに対して米国は7位だけど、コロナ禍下での(長期化しそうな)臨時外国渡航可能度では、日本は世界1位で変わらないものの、米国は25位でメキシコ並みになってしまったとさ。
https://edition.cnn.com/travel/article/henley-index-world-best-passport-2020/index.html
 そんな米国の属国であり続ける奇特な国、日本。

<太田>

 コロナウィルス問題。↓

 <残念ー!↓>
 「・・・死者982人(+1人)・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55811680Z10C20A2I00000/
 <そうことだとすりゃ、日本がコロナ禍をやり過ごせたのは文明力だけのおかげってことに。↓>
 「緊急事態宣言は効果なかった? 感染収束ペースは変化なし・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/18557409/
 <もともと自宅に籠りきりの私、理解できるが、よーやるね。↓>
 「・・・コロナ禍で・・・ヤマハによるとデジタルピアノ売上は4月、前年同月比で60%も伸長した。購入客の20~25%が初めてピアノを購入するお客だ。・・・」
https://blogos.com/article/470820/

 それでは、その他の記事の紹介です。

 数は力なり?↓

 「大阪公立大、阪大超えの野望 「大学世界200位に」・・・
 新大学の学部入学定員数は約2850人。京都大(約2800人)や神戸大(2530人)を超え、<大阪大、東京大に続く、>国公立で全国3位となる。教員数も約1370人と神戸大(約1580人)に近づき、関西でトップクラスとなる。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61415860Q0A710C2960E00/

 これぞ、「結界」やね。↓

 「全国で毎年多くの人身被害を出すクマが人里に近づかないよう、嫌いなトウガラシ臭を発散する木製の「クマ忌避杭(くい)」を開発。木工メーカーと共同で市販することになった。
 「人の生活空間とクマの生息域に境界線を設けることで、母グマが子グマに“人里には近づかない”と教えて、駆除することなく人とクマが共存できる」・・・」
https://www.sankei.com/premium/news/200711/prm2007110001-n1.html

 日・文カルト問題。↓

 <ホッ、それでも日本の勝利ー。↓>
 「・・・死者は1人増え、計289人となった。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200712000400882?section=society-culture/index
 <何のことや? それに野望(アジア解放)はとっくの昔に達成済みだぜ。↓>
 「「日本は二度と大きな野望を抱けない」…消えたアジア先導国家の夢・・・
 中国との間で起こった領土対立に敗北したことで、もはやアジアの先導国家ではないという事実が明白になり、東日本巨大地震の後、日本国民は政府を信頼しなくなった。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/07/10/2020071080142.html
 <戦後の日本の文系学者の体たらくを批判してきた私だが、韓国の文系学者のひどさはその比じゃないね。↓>
 「日本の学生運動世代からなぜマルクス主義者が消えたのか・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/07/10/2020071080143.html
 <とにかく、ありとあらゆる意味で日本から乳離れができてないのが韓国。↓>
 「ソウル市長の自殺:慰安婦弁護士と日本からの寄付という「反日・親日」2つの顔・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/18559918/

 中印紛争についての記事だが、何だか隔靴掻痒の感があるね。
 でも、NYタイムスは、とにかく記事にしてるんだから敬意を表したい。
 日本の主要マスコミは本件に関しては何もしてないなあ。↓

 <中印対峙の出発点は中共側が作った。↓>
 ・・・In 1950, China invaded Tibet and soon built a road linking it to Xinjiang, slicing through Aksai Chin. The area was so desolate that it wasn’t until several years later that India even found out about the road. This triggered a brief war in 1962 that ended in a disastrous loss for India, and China seized all of Aksai Chin, more than 14,000 square miles.
 <ずっと前から、最前線では中印間で火器を携行しないという慣行が成立してたんだな。↓>
 By the mid-1970s, things had cooled down, at least on the China front. A protocol evolved between Indian and Chinese troops, including a ban on firearms during border standoffs and regular meetings to iron out disputes.・・・
 <数年前からいざこざが・・。↓>
 But the bonhomie with the Chinese ended years ago. Ladakhis say Chinese troops have blocked herders’ access to Indian territory in areas like Demchok and Pangong Tso, a scenic lake where several brawls have erupted.・・・
 <その頃から、軋轢があっても撃ち合いはやらないという合意も成立。↓>
 ・・・Years ago, the two countries agreed that their troops should not shoot at each other during border standoffs. But the Chinese seem to be testing the limits. In the June fighting, which left 20 Indians and an unknown number of Chinese dead, Indian commanders say that Chinese troops used iron clubs bristling with spikes.
 <習近平が権力を掌握してから徐々に緊張が高まってきたとさ。↓>
 Many analysts say that China’s actions in Ladakh mirror the more assertive approach China has taken across Asia, especially in the South China Sea, since its leader, Xi Jinping, took over in 2012.・・・
 <道路を含む地域の開発では、中共がインドよりも先を行っていた。↓>
 The Chinese have clearly outpaced India in developing the region, Indian commanders concede, which could give them a strategic advantage in a conflict.
 “They have better facilities,” said Mr. Yadav, the former border official. He said China had paved a highway running right along the border and that Chinese border troops were resupplied by military vehicles carrying supplemental oxygen.
 <しかし、中共軍は体力不足に見えた。↓>
 But Mr. Yadav said the Indians had some advantages. He claimed the Chinese troops were in poorer shape, saying, “They don’t walk much.”
 <しかも実戦経験に乏しかった。↓>
 More important, he added: “They have not seen war, while on our side our soldiers have been waging war every day in Kashmir.”・・・
https://www.nytimes.com/2020/07/11/world/asia/india-china-border-ladakh.html

 中共とイランが手を組んだ。↓

 Defying U.S., China and Iran Near Trade and Military Partnership–The investment and security pact would vastly extend China’s influence in the Middle East, throwing Iran an economic lifeline and creating new flash points with the United States.・・・
https://www.nytimes.com/2020/07/11/world/asia/china-iran-trade-military-deal.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <男性差別社会日本における勝ち組女性の属性だよ。↓>
 「中国人の疑問、日本人女性が言う「女性らしさ」や「女子力」って一体何?・・・
 中国メディアの百家号・・・記事は、・・・中国では日本女性は謙虚で優しいイメージがあるが、「今の価値観は変わっている」そうだ。
 以前の日本では、男尊女卑の影響から「自分の考えを主張しない」ことが女性らしいとされていたが、今では謙虚ながらも「率直かつ理性的に自分の考えを発信できる」発言力が重視されていると伝えている。
 では、変化してきた日本女性は今でも「やまとなでしこ」なのだろうか。記事は、現代のやまとなでしこは、これまでの日本女性の特徴だった、優しさや包容力に加え、内面の強さと努力、率直さ、笑顔が加わり「より成熟している」との見方を紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1690953?page=1
 <ワケ分かんねーぞ。↓>
 「中国の文豪・魯迅も賞賛した、日本の有名な小説とは・・・芥川龍之介の「羅生門」・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1690954?page=1
 <そりゃそうだ。↓>
 「くまモンだけじゃない! なぜ日本はマスコットキャラクターばかりなの?・・・「お金になるのだ」・・・中国メディアの騰訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1690955?page=1
 <ハズレー。習ちゃんに聞きな、と言いたいところを出血大サービス。杉山元らによる日本型政治経済体制の構築じゃよ。↓>
 「戦後日本経済が10年で復活した表の理由と、隠された「裏の理由」・・・
 中国のポータルサイト・百度・・・記事はこの「裏の要因」ついて、日本が戦前、戦中に中国や東南アジアから大量の資源、製品、文化財などを日本に持ち去ったこと、戦争中に文科系の学生や学歴の浅い人を最前線に送り込む一方で、技術系の人材を選択的に保護し、人材を蓄積したこと、本来であれば540億米ドルを支払うべきだった賠償金について、米国、英国、中国などがその請求を放棄したことで実際に支払った賠償額が22億ドルに留まったことの3点を挙げて説明した。」
http://news.searchina.net/id/1690956?page=1
 <定番。↓>
 「中国人は「日系車は良い」と語るが、「具体的にどこが良いのか」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1690957?page=1
 <この視点は初めてかも。↓>
 「日清戦争に敗れた清王朝、実は明治に入る前の日本にもすでに負けていた・・・
 。中国のポータルサイト・百度<の>・・・文章は・・・産業革命が起こる前から高い識字率を誇っていた「例外の国」として日本を挙げ、江戸時代末期にはすでに読み書きできる人が都市部を中心に多く存在したと紹介。その背景には、18世紀以降日本各地で発生した寺子屋の存在があると伝えた。
 寺子屋について文章は、庶民の子どもが教育を受ける民間施設であり、神職者や僧侶、地域の有識者などが運営を行ったと説明。決して高度な知識を教えた訳ではなく、いわゆる「読み書きそろばん」を教え、自分の名前を含めた文字の読み書きや実生活に関わる簡単な技能などを教授したとしている。
 文章は、江戸時代の日本で大規模な庶民教育が発達した背景として、社会の安定、商工業の発展があったと説明。「農民は文字の読み書きができる必要はない。しかし商工業にとっては重要だ。それゆえ、江戸時代の識字率の高さというのは当時の日本の商工業の発展ぶりや社会の活力を表すものであり、実際、このころの日本社会の発展レベルはすでに清王朝を超えていたのだ」と評するとともに、このような基盤があったからこそ、明治維新によって日本は急速な近代化、工業化に成功したのだと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1690958?page=1
—————————————————————————————–

<太田>(フェイスブックより)

 Amazon Prime で『英国総督 最後の家』(2017年)を鑑賞した。邦画2本、欧州映画1本、米映画1本、英映画1本、と、バランスよくこなした勘定だが、これで映画鑑賞はしばらくお休み。

<太田>

 そのフェイスブックで、下掲サイトを読んだが、PCでもスマホでも、自分のフォロワー数を知ることに失敗した。↓

 「【一覧表示】Facebookのフォロワーを確認する方法を紹介!・・・」
https://aprico-media.com/posts/4413#:~:text=Facebook%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%92%E8%B5%B7%E5%8B%95,%E3%82%82%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

 どなたか、知る方法のご教示を!
———————————————————–

太田述正コラム#11406(2020.7.12)
<映画評論65:英国総督 最後の家(その1)>

→非公開