太田述正コラム#11583(2020.10.9)
<皆さんとディスカッション(続x4586)>

<太田>

 コロナウィルス問題。↓

 <いいぞいいぞ。↓>
 「・・・死者1618人(+3人)・・・」

 それでは、その他の記事の紹介です。

 かのネイチャーさままでお取り上げに。↓

 「菅義偉首相による日本学術会議の会員任命拒否問題に言及した英科学誌ネイチャーの社説。「政治の科学介入」に強く警鐘を鳴らしている・・・
 「研究者と政治家がお互いを尊重する信頼」が必要だが、この信頼が世界各地で「相当な圧力にさらされている」と続け、具体的な最新事例として紹介したのが菅首相による任命拒否だ。
 対象となった6人については「政府の学術政策に批判的だった」などと説明。日本学術会議の独立性や、任命拒否が現行制度になった2004年以降初めであることにも触れ、今回の措置の異例さを示唆している。・・・」
https://mainichi.jp/articles/20201008/k00/00m/040/141000c
 <真ん中のハナシ、諮問がないんだから答申が行われてないの当然じゃん。↓>
 「・・・日本学術会議法5条は、「科学の振興及び技術の発達に関する方策」「科学を行政に反映させる方策」などに関し、政府に勧告することができると規定している。しかし、勧告は10年8月、科学技術基本法の見直しなどについて行われたのが最後となっている。
 学術会議法4条と日本学術会議会則2条に基づく政府の諮問に対する答申も、07年5月の災害対策に関するもの以来、諮問がないため行われていない。同会則に基づく提言は過去3年間で、「学術の大型研究計画に関するマスタープラン」など80件以上出されている。・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20201009-OYT1T50093/

 このハナシ、個人認証をデジタルでできるようにペーパーレス化を進めようってだけのことだろ。
 それを、どうして「はんこ使用廃止」という言い方をするのさ。
 「記名捺印」はもとより、「手書きサイン廃止」だって推進するんだろ?↓

 「河野太郎行政改革担当相は9日の記者会見で、はんこ使用廃止を巡り「署名を集めて反抗しろ」とした二階俊博自民党幹事長の発言を皮肉った。「(はんこと反抗をかけた)二階氏に『座布団1枚』という感じだ。私としては、やるべきことを淡々とやるのみだ」と語った。・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/19028946/

 サンフランシスコのは政府は黙ってて、大阪市長(当時)にぶんなげてたな。
 もとより、米国は連邦制で、しかも、サンフランシスコは一都市だ。
 でも、そんなこと言ったら、ドイツだって連邦制でベルリンは一都市だ。
 もうチョイ、日本のマスコミは追求してくれ・・といっても、政府も主要マスコミも脳死してるんだからせんないことか。↓

 「少女像撤去指示を評価=加藤官房長官・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/19028710/

 あらま。↓

 「コロナ禍なのに上半期は倒産が大幅減!・・・
 景気が決して良くない中で倒産が減少したのは、企業へのさまざまな支援策が講じられたことが背景にあるとみられている。
 例えば、緊急保証制度や中小企業金融円滑化法などがそうだ。・・・」
https://diamond.jp/articles/-/250801?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor&utm_content=free

 他人やその他人が属している組織をそういう(かつての)総会屋的観点でしか見ることができない人は今でも大勢いるなあ。↓

 「「総会屋へのカネは必要コストだ」 バブルのもくずと消えた“企業マフィア”の悲惨な末路・・・
 <総会屋は>企業の事業内容や業績はもちろん、トップの人となりや社内派閥の状況まで熟知していた。・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_40628/

 こういう手があったか。↓

 「トイレブラシは使わない! 使い捨てや代用品で衛生的にトイレ掃除・・・
 ジョンソン『スクラビングバブル 流せるトイレブラシ』・・・ジョンソン『スクラビングバブル 超強力トイレクリーナー』・・・ライオン『トイレのルック 除菌消臭EX』・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/allabout_45819/

 日・文カルト問題。↓

 <日本の惜敗。↓>
 「・・・死者は前日から1人増え、計428人・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201009000800882?section=society-culture/index
 <使徒は、本件ではせめて静かにしてなさい!↓>
 「日本のベルリン少女像撤去要請を批判 「謝罪精神に逆行」=韓国外交部・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/08/2020100880222.html
 <同じく。↓>
 「日本の汚染水海洋放出に備え対応模索 韓国政府・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/08/2020100880262.html
 <とにかく、日本オブセッションを止めよう!↓>
 「韓国のデジタル競争力は8位、日本27位、TOP10は?・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/08/2020100880091.html
 <同じく。↓>
 「韓国、高齢者の相対的貧困率がOECD1位…日本は?・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/09/2020100980053.html
 <これもそう。↓>
 「「安倍マリオ」復活…東京オリンピック名誉最高顧問に・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/09/2020100980009.html
 <こーゆー風に日本を引き合いに出すのは許す。↓>
 「菅首相の新日本構想、「規制改革」強調….規制法案量産の韓国とは対照的・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/271010

 日本学術会議よりも人事が不透明だなあ。↓

 「WTO次期事務局長候補、韓国・ナイジェリアの2氏に・・・
 事務局長人事は、加盟国の全会一致で決める仕組みになっており、原則、投票はせず、11月上旬までの合意を目指す。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64792650Y0A001C2FF8000/

 そう言えば、「インド化」させちゃったカシミール、静かだねえ。↓

 For good and ill, India’s prime minister is hard at work–Narendra Modi is ramming through reforms with little consultation・・・
https://www.economist.com/asia/2020/10/10/for-good-and-ill-indias-prime-minister-is-hard-at-work

 面白ーい。↓

 When the issue of the future access of European fishing fleets was being discussed by EU ambassadors in Brussels on Wednesday the Belgian government’s representative, Willem van de Voorde, made a notable intervention.
To the confusion of some, and the delight of others, the ambassador cited a treaty signed some 350 years ago by King Charles II which had granted 50 Flemish fishermen from Bruges “eternal rights” to English fishing waters.・・・
  King Charles II’s offer was made in gratitude for being hosted in Bruges during the interregnum between his father’s beheading and his own restoration to the throne.・・・
https://www.theguardian.com/politics/2020/oct/08/belgian-ambassador-throws-king-charles-ii-treaty-into-eu-fishing-debate

 米副大統領候補TV討論。
 昨日昼前のこと、BBCでは、一回目の大統領候補討論の時と違って今回はやってなかったので、CNNで見ようかと思ったら「あなたの地域ではダメよ」ってわけで、結局、NYタイムスのサイトで中継を見た。
 私の見解ではペンスの勝ち。
 ハリスはインド訛?か、発音が聞き取りにくかったのに対し、ペンスの米語は明瞭だった、という単純な理由が結構大きいが・・。
 但し、二人とも、司会者の質問に答えないことがしょっちゅうあったし、しゃべった内容が慎重すぎて、まるで面白くなかった。↓

 <よくできた、議論の要約。↓>
https://www.newsweek.com/who-won-vice-presidential-debate-between-pence-harris-analysis-highlights-1537273
 <ちょうどこの間、昼食で見てなかったんだけど、この討論で最大の話題になったのが、ハエ闖入事件。↓>
  When a fly ruins your image・・・
https://www.wionews.com/world/when-a-fly-ruins-your-image-333587
 <で、この事件の「意味」についての、最もオモロイ「説明」がコレ。↓>
 ・・・We need to talk about that fly.
 It was a fly, wasn’t it? If not, it was a bug doing an ace interpretation of a fly, and about two-thirds of the way through the debate in Salt Lake City on Wednesday night, it took up residence in Vice President Mike Pence’s hair, a smudge of black against a shock of white, where it lingered for a few minutes before undoubtedly realizing that there was warmer, more demonstrably human real estate to be had.
 Off it flew, and on Pence droned. He never exhibited any awareness — not the subtlest glance upward, not the slightest flinch or twitch — that his head had been colonized. I first found this strange and then realized it was everything. Pence’s years of obsequiousness to Donald Trump had beaten all sensitivity and capacity for revulsion out of him.
 How could he be expected to register or exile an itty-bitty pest when he routinely puts up with a great big one? That fly was some crazy combo of metaphor, visitation and karmic joke.
 At this point, Pence is the poster boy for unflappability, an automaton of reflexive kudos for Trump in the key of smarmy. He’s bloodless. He’s ice. Add that constipated half-smile of his and he’s weirdly riveting.・・・
https://www.nytimes.com/section/opinion
 <で、まあ、この事件を除けば、こういうこと。↓>
 Harris vs. Pence: ‘Never Has Something So Boring Been So Appreciated’–Readers were relieved to see a return to normalcy at the vice-presidential debate.・・・
https://www.nytimes.com/2020/10/08/opinion/vice-presidential-debate-highlights.html
 <世界世論調査で、信頼性でトランプが習ちゃんを下回ったとハリスが発言。この調査、忘れちまった人のために。ホント、トランプは、いい仕事をしてくれたわ。↓>
 During debate, Harris raised Trump’s low global rating compared with China’s Xi. Here’s what polls show.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2020/10/08/debate-kamala-harris-mike-pence-donald-trump-xi-jinping-china/
 <で、最後ながら、どうしてペンスが勝ったと私が思ったかを、このコラムニストが雄弁に総括してくれている。↓>
 ・・・Trump should study Pence’s performance. The vice president controlled the conversation without insulting or interrupting his opponent. He gave Harris the time and space to stumble into the traps he had laid for her — and then was ready with a devastating response. He was calm, studied and prepared for every line of attack. It was a presidential debate master class — and one the president should emulate when he faces Biden again next week.
https://www.washingtonpost.com/opinions/2020/10/08/mike-pences-debate-master-class/

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <知らんかったわ。↓>
 「・・・中国メディアの百家号・・・記事が紹介したのは、クロネコヤマトが販売している荷物梱包用の段ボールだ。街でよく見かける配達専用のトラックのデザインの段ボールとなっており、これに少し手を加えて窓の部分を切り抜いて組み立てると、トラックの形になる。箱に入るのが好きなネコにも大好評のようだ。」
http://news.searchina.net/id/1693293?page=1
 <そりゃそうだろ。↓>
 「日本と韓国の軍事力を分析してみた、「より強い国は・・・やはり日本か」・・・中国メディアの騰訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1693294?page=1
 <地位や職種によるで。↓>
 「・・・中国メディアの百家号・・・記事は、日本社会では「会社を退職する場合は自分自身のことだけでなく、退職後のことも考えて入念に引き継ぎを行う必要がある」ことを指摘、これは日本人の責任感でもあるとの見方を示し、「日本企業では退職するのも一苦労なのだ」と伝えた。・・・」
http://news.searchina.net/id/1693304?page=1
 <いまや、アマゾンや楽天が百貨店なのよね。↓>
 「70年の歴史を持つ日本のデパート閉店に思うこと・・・中国メディア・新浪財経・・・」
http://news.searchina.net/id/1693305?page=1
 <昔から「たおやか」という言葉もあったしね。↓>
 「・・・中国のポータルサイト・百度・・・記事は、欧米では豊満なスタイルの女性がセクシーとされ好まれる傾向にあるのに対して、日本の社会では「かわいい女性」がもてはやされると紹介。日本の女性の多くは「かわいい」タイプであり、見た目だけでなく性格など内面的な部分からも「かわいさ」が醸しだされているのだと伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1693310?page=1
 <と、習ちゃんが自分に言い聞かせてるワケだな。↓>
 「日本が中国から離れられないことを、米国も気づき始めた・・・中国メディア・中国台湾網・・・」
http://news.searchina.net/id/1693311?page=1
 <概ね定番。↓>
 「小日本だと? 「そもそも日本を小国と見なすのが間違っている」・・・中国のQ&Aサイトの知乎・・・」
http://news.searchina.net/id/1693313?page=1
 <同じく。↓>
 「日本のパスポートが「世界最強」である理由、そこには明確な理由があった・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1693315?page=1
 <よろしい。↓>
 「高速鉄道の次は「リニア」で競争か? でも「元をたどれば・・・世界初の高速鉄道を開通した・・・日本のおかげ」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1693320?page=1
 <さあてね。↓>
 「日中韓の「戦闘機の開発競争」、我が国の殲20が圧勝だ!・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1693327?page=1
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太田述正コラム#11584(2020.10.9)
<大津透『律令国家と隋唐文明』を読む(その33)>

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