太田述正コラム#11881(2021.3.7)
<皆さんとディスカッション(続x4735)>

<太田>(ツイッターより)

 「…ミャンマー国連大使<の>…演説後、ミャンマー軍は…大使の「解任」を発表し…ミャンマー国連代表部が「次席大使が臨時の代理大使となった」とする書簡を全ての代表部に送付<したが、次席は大使に>…「辞任すると外務省に通知した」と言ってき…た<という>。…
 大使は…「自分は大使のままだ」とする書簡を国連総会議長<等>に宛てて送った。…
 大使<は、>実は、2002年から2004年まで新潟県の国際大学に留学し、経営学修士を取得した親日家でもある。…」
https://msn.com/ja-jp/news/national/%e3%82%af%e3%83%93%e8%a6%9a%e6%82%9f%e3%81%a7%e6%bc%94%e8%aa%ac%e2%80%a6%e3%83%9f%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%9e%e3%83%bc%e5%9b%bd%e9%80%a3%e5%a4%a7%e4%bd%bf%e8%aa%9e%e3%82%8b/ar-BB1eiVSv?ocid=msedgntp
 NYのある米国が支援している?
 他国駐箚大使はどうした?
 なお、○国留学したから「親○」とは限らんぞ。

<太田>

 関連記事だ。

 <警官達のインド「亡命」も、象徴的な規模にとどまってるなあ。↓>
 Myanmar has asked neighbouring India to return several police officers who crossed the border seeking refuge after refusing to carry out orders.–Indian officials said the officers and their families had crossed the border in recent days.・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-56309338
 <なかなか詳しい記事だが・・。↓>
 ・・・“The last 10 years have seen Myanmar open up to the outside world, and that’s created a boom both in incoming investment and trade,” says Gregory Poling, senior fellow for Southeast Asia at the Center for Strategic and International Studies.
 <IT社会化は、アラブの春でも無力だったからねえ。↓>
 “It’s also created a boom in information technology. Everybody now has internet-connected 4G phones; everybody’s on Facebook,” he says. “It’s certainly a different world in Myanmar than it was a decade ago, and the generals are finding that out the hard way as they try to clamp down on these protests, and find that they are much more adaptive and resilient.”・・・
 <笹川陽平の存在がミャンマーでそんなにデッカイなんて眉唾だあ。↓>
 Tokyo’s special envoy to Myanmar, Yohei Sasakawa, chairman of the Nippon Foundation, recently helped negotiate a cease-fire between the military and insurgents in the western state of Rakhine, even as political tensions built up after pro-democracy parties swept the November election.
 This level of trust with Myanmar’s generals, including with coup leader Gen. Min Aung Hlaing, offers a potential opening for Mr. Sasakawa and other Japanese envoys to urge the military to restore civilian rule, the researcher says.
 Analysts say Japan prefers mediation over punitive economic measures that could isolate Myanmar and push it toward China.・・・
 <結局、ミャンマー軍部の弱点は、よく言われてることだが、ここ、しかなさそうだ。↓>
 Experts stress that a key source of leverage over Myanmar’s coup leaders are the financial interests of top generals who have profited from the country’s opening. ・・・
 <いや、比率は逆だろ。↓>
 If the protests in the streets get 99% of the way there, the U.S. and Europeans and Japanese can help push it the last 1%.”
https://www.csmonitor.com/World/Asia-Pacific/2021/0305/Are-Myanmar-s-generals-open-to-persuasion-Depends-who-s-persuading
 <いい加減、こんな風にデモ参加者達を称えるのを止めよう。犠牲者を増やすばかりだぞ。↓>
 The incredible courage of Myanmar’s protesters・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2021/03/05/myanmar-protesters-killed-coup/

<太田>

 コロナウィルス問題。↓

 <ヨシッ!↓>
 「・・・死者は40人増えて計8238人となった。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL250V00V21C20A1000000/

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ユダヤ教のことがある程度以上分かっておれば、キリスト教がユダヤ人には普及しなかったのに、ユダヤ人以外には大普及して(今のところだが)世界最大の宗教になった理由がある程度分かるのと同様、米国のことがある程度以上分かっておれば、トランピズムなる宗教がどうして米国人の半分近くまで普及したのに、米国人以外には基本的に日本人の一部にしか普及しなかったか、の理由がある程度分かるというもんだ。
 後者について言えば、戦後日本人の大部分が、その精神も含め、米国の属国民化しちまってるからなのよね。
 冷泉彰彦君が「正直言って良く分か」らないのは、彼自身が、その精神も含め、米国の属国民化しちまってて、但し、日本のトランピアン達とは違って、米流リベラルになりきっちまってるところ、(逆も真なりだが、)ほんまもんの米流リベラルにはトランピアンが理解できないのと同様、彼にも、日本のトランピアンが理解できないのさ。
 そして、トランピアンにせよリベラルにせよ、米国、という国、のおぞましさが分かってない点は共通だ。↓

 「日本人トランプ支持者らの哀れな大誤解。自称保守派がアッサリ騙された理由・・・
 アメリカから日本を見ていて驚くのは、最近の日本でトランプ支持者が増えていることです。勿論、実数は分かりません。ですが、2016年当時はほとんどゼロであったものが、2020年の選挙の時点ではかなりの数字となり、2021年に入ってアメリカでは、かなり「トランプという憑き物」が落ちてきた時期になっても、日本では「落選を認めないトランプ支持者」が存在感を見せていたのです。
と言いますか、2020年11月の選挙で落選したにも関わらず「選挙は盗まれた」とトランプが言い続けていた時期になって、日本での支持と言いますか、トランプ人気は上昇していたような感じがあります。非常に奇妙な現象です。
 まず、その原因ですが、正直言って良く分かりません。・・・」
https://www.mag2.com/p/news/488993?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000125_sat&utm_campaign=mag_9999_0306&l=lya063889f&trflg=1

 ところで、(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教なる)アブラハム系宗教を典型例とするところの一神教の神がでっちあげられた図式がよく分かるのがこの事件だ。
 さぞかし、(ホントにいればだが、)「神」は、「たまに連絡を取る」ないし「ほとんど話したことがない」ならぬ、「全く」、「連絡を取」ったことも「話したこと」もない、自称預言者(達)、によって、その自称預言者(達)が「信徒(達)」を精神的物質的に搾取するための道具に使われちまったことについて、「利用され、許せない」、と憤ってることだろうて。↓

 「ボスと呼ばれた女性「利用され、許せない」・・・
 女性は、両容疑者と同じ小学校の保護者だった。赤堀容疑者とはたまに連絡を取る間柄だったが、碇容疑者とは、ほとんど話したことがないという。・・・」
https://news.livedoor.com/article/detail/19806587/

 日・文カルト問題。↓

 <でも、日韓相対差はむしろ拡大。↓>
 「・・・死者は前日から2人増えて計1634人となった。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210307000400882
 <基調は悪くないんだけどさあ、唐人お吉から始めたのと、最後のところで、現在の日本の対韓を含む対外政策を褒めたのと、はおかしいでー。↓>
 「外交で滅んだ国の外交行動–重要なのは、日本が何をしているのか韓国は知らないだけでなく、知る価値も感じていないということ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/03/05/2021030580006.html

 何で新しい現象のように語ってんだい?
 米国の英国からの独立/建国は、そもそも、(アメリカ原住民と黒人という)有色人種差別・搾取の恒久化だけを目的としてなされたってのに・・。↓

 We Need to Put a Name to This Violence–The recent attacks on Asian-Americans have unearthed the contradictions and questions beneath America’s impoverished understanding of race. To solve the problem, we must first learn how to talk about it.・・・
https://www.nytimes.com/2021/03/06/opinion/asian-american-violence-race.html

 あのね、おぞましい米国が、まだかろうじて世界一であるところの、経済力と軍事力、をフルに使って、追い越しつつある中共を、完全に叩き潰そうとしてんだぜ。
 現在こそ、中共にとってはまさに大変な有事であるわけだ。
 習ちゃんが「危機感」を抱くの、当ったり前だろ。↓

 「李克強首相が全人代の開幕にあたり、政府活動報告で「新型コロナウイルス対策で重要な戦略的成果を上げ、世界主要国で唯一プラス成長を実現した」と述べた。コロナ禍の収束後に中国が世界をリードするとの意思をアピールしたといえる。経済力や軍事力をつけた自信の表れでもある。
 一方、「一国二制度」を保障した香港で、中国が考える「愛国者」でなければ選挙に立候補できないとする制度改革など、締め付け強化も審議するという。
 だが、一連の強い姿勢は習近平政権が抱く危機感の裏返しではないか。政治的余裕のなさとみている。・・・阿古智子東大教授・・・」
https://www.sankei.com/world/news/210305/wor2103050018-n1.html
 <ね。↓>
 Chinese leaders convening in Beijing on Friday for the most important political conference of the year issued a call to bolster scientific and technological competitiveness, floated changes to Hong Kong’s electoral system and announced a pickup in military spending.
One common but unspoken thread? Competition with the United States.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/china-biden-tech-hong-kong/2021/03/05/55696f46-7c13-11eb-8c5e-32e47b42b51b_story.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <チョイ前の記事の使い回し。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊は1日、明治維新を後押しして「日本をアジアの強国にした本」があると紹介する記事を掲載した。著者は中国人なのに、残念ながら中国では広まらなかったそうだ。
 記事が紹介しているのは、清末に魏源(ぎげん)が著した「海国図志」だ。世界地理、西洋の技術と思想などを紹介し、「夷の長技を師とし以て夷を制す」、つまり、外国の先進技術を学ぶことで侵略を防ごうとしたようだ。・・・」

http://news.searchina.net/id/1697390?page=1
 <概ね定番。↓>
 「かつて侵略されたのに、なぜ東南アジア諸国は日本を嫌っていないのか・・・中国のポータルサイト・網易・・・」
http://news.searchina.net/id/1697393?page=1
 <定番。↓>
 「初めて訪日した中国人が「日本は恐ろしい」と感じる理由・・・中国の動画サイト・西瓜視頻・・・」
http://news.searchina.net/id/1697395?page=1
 <しばらく前と、答え方が違うような・・。↓>
 「なぜだ! 日本はなぜ強大な軍事力を持つ中国を「恐れない」のか・・・
 中国メディアの騰訊・・・記事は<>・・・「日本人は中国が平和を愛する国であることを知っているからではないか」と主張した。
 また中国は「すぐに武力で解決することはなく」、むしろ外交によって解決を図るので、日本は中国を恐れてはいないとしている。また、日本はバックに米国が付いていることも日本の気を大きくさせていると分析した。」
http://news.searchina.net/id/1697396?page=1
 <新しい。↓>
 「中国のポータルサイト・百度に4日、「日本の近代教育の父」と称される福沢諭吉について、中国人も学ぶべき点があるとする記事が掲載された。・・・
 福沢は「1人1人が主人公として、国の発展のために自らの力を進んで差し出してこそ国が強くなる」という考え方を持っていたとし、その思想は現在でもなお有効であるとともに、日本だけでなく中国にとっても大いに参考になるものだと指摘した。
 また、福沢が持っていた教育思想も中国にとっては大いに学びの対象になるとし、教育において実践は不可欠であり、実際にやらせてみることで子どもたちに学ばせる手法が最も高い効果を得るという教育方式は、知識の詰め込みに始終している現代の中国の教育に対し啓発的な意味を持っていると伝えた。
 記事は、福沢が幼いころより自分の国を熱愛してきたからこそ、生涯にわたり日本の民衆を啓発、喚起し、近代日本の発展を推進することができたのだと評し「国家の一員として、われわれも自国を熱愛すべきなのだ」と結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1697391?page=1
 <一種の饅頭怖い記事。↓>
 「・・・中国メディアの百家号・・・記事は・・・日本が常任理事国入りできない理由があると主張。そもそも「日本が世界の警察になる」ことには無理があるとした。敗戦国として軍隊も持てない国が世界の警察になれるはずはなく、日本を抑制したい米国も同感のはずだとしている。それに、「常任理事国を増やすとバランスが崩れて国際社会が混乱する」と主張した。
 しかし記事は、最後に「特に日本の加入は世界を混乱させる」と主張。」
http://news.searchina.net/id/1697392?page=1
 <異業種格闘技みたいな話ではある。↓>
 「 中国のポータルサイト・百度に・・・「日本のスポーツ史上で最も偉大なアスリートは一体誰か」とする記事が掲載された。・・・」
http://news.searchina.net/id/1697394?page=1