太田述正コラム#1314(2006.6.23)
<有料講読申し込みが一段落して>
1 始めに
前回のコラムから、1名も新規の有料講読申し込みがなかったところを見ると、申し込みも一段落したということでしょう。
一抹のさびしさとともに、安堵の気持ちに包まれています。
最初に目標としていた50名をはるかに超える68名に達したということもありますが、このわずかな人数の方々との、頻繁なメールのやりとりにかなり疲労困憊していたからです。
顧問をしている会社の仕事をしたり、子供の面倒を見たりする場合は、メールのことを忘れておられるからよいのですが、ウェッブブラウジングしていたり、ダウンロードした文章を読んでいたり、コラムを執筆している最中にメールが入ってくると、ほうっておけず対応する結果、思考がその都度中断し、疲労してしまうのです。
2 有料講読申し込み者について
この68名の有料講読申込者を分類すると次のようになります。
コラム執筆開始以前からお付き合いのあった方々は6名で、その内訳は高校時代の友人1名、スタンフォード時代の友人1名、勉強会仲間1名、防衛庁時代の知り合い2名(自衛官OB1名・内局キャリア1名)、親戚1名です。
一方、コラム執筆開始後、コラムを通じてお付き合いの始まった方々は4名です。
それ以外の58名は、一度もお目にかかったことのない方々です。しかしこれらも、やはりコラムを通じてご縁のできた方々です。
コラム執筆開始以前の52年強の生涯よりも、執筆開始後の5年弱の歳月の方が、はるかに密度が高いのかな、と思わず感慨にふけってしまいます。
別の角度から分類してみましょう。
メルアドを拝見すると、オーナー経営者と自営業の方の計2名は別として、ご自分の勤務先のメルアドを登録された方は、大企業勤務の方1人と大学関係者の方3人(後でこのうちのお一人は、プライベート・メルアドに切り替えられました)の計4人だけでした。もちろん、中にはリタイアされておられる方もいらっしゃるでしょうが・・。
大学関係者は、趣味と仕事が一致している幸せな方々だ、ということではないでしょうか。
もし私が、コラム執筆ないしそれに類したことだけで食っていけるようになれば、私も趣味と仕事が一致する幸せな人間になれるのかも・・。
今回のコラム有料化がその第一歩になればいいな、と思います。
ただ、私の場合、趣味と仕事が一致するようになっただけで人生の幕を下ろしたくはありません。
日本を少しでもよい方向に変えたい、という大それた思いを抱いているからです。
全面的に私の考えに同調していただく必要はありません。
しかし、日本の米国の保護国的状況からの脱却を始めとする、かなり多くの部分で私の考えに共鳴されるのであれば、ぜひご支援ご協力をたまわりたいと存じます。例えば、本コラムの有料購読者になっていただくことですが、それ以外にも色々な形でご支援ご協力いただけるのではないでしょうか。