太田述正コラム#13262006.6.29

<読者との対話(続x4)>

1 100名突破!

 ついに有料講読申込者数が100名を突破し、現在104名です。

 なお、100名目の「名誉」は、久しぶりに私のコラムを読んだ埼玉の知人が、ただちに申し込んで(後述)ゲットしました。

 こうなれば、夢の110名を何が何でも達成したいものです。

 前回申し上げたように、110名目の方には、贈呈の辞とサイン入りの拙著(希望すれば更にもう一冊(サインだけ入り))と私の大昔の公刊論考4篇のコピーをさしあげます。

 この4篇の論考を読まれると、私の考え方の原点が分かります。

 有料講読申し込み者数110名を達成すれば、お約束通り来年からの会費は値下げします。

 明日(6月30日)中に申し込まれた方は、会費納入は間に合わないでしょうが、7月1日から有料講読扱いで、全コラムの配信を行いますので、ふるって駆け込み申し込みをぜひどうぞ。

 なお、上記104名中、コラム・バックナンバーを希望された方は38名、拙著(サイン入り)を希望(ないしゲット)された方は17名です。

2 読者の声

100人目に申し込んだ方>

太田さん、

久しぶりにメールを見たら有料にするとありました。

がんばってください。

では100名目に私がなりましょう

一昨日に北朝鮮が米軍のスパイ機USFKを撃墜したという未確認情報がありました。このU2の後継機は最高機密のひとつで誰一人としてこの情報を確認することができませんでした。よってがせねたか?

101人目に申し込んだ方>

101番目の申し込みとのことでした。私は御著書の「防衛庁再生宣言」は、無料で購読させていただいているものの最低限の仁義として購入済みなので,それほど残念ではありません。

ちなみに年1万円は,対価と考えています。それだけの対価を支払う価値のあるコラムであると思っています。

<医療技術者たる読者>

遅くなりましたが、購読の申し込みをさせてください。

購読開始からほぼ1年が経とうとしておりますが、配信数とその多岐に渡るテーマにいつも圧倒されています。

国際政治とはほぼ無関係(医療技術者)の仕事をしておりますが、他国と日本の医療制度の違いに興味があり、そこから転じて他国の政治や思想について理解を深めたいと考えて購読しておりました。

今後とも、よろしくお願いいたします。

お体に気を付けてがんばってください。

<コラムを私に代わって時々書いていただきたい読者>

はじめまして太田様。xxと申します。

こずかい制ゆえに、ぎりぎりまで悩みに悩んだ結果、7月目前で有料購読することに決めました。

太田様のアングロサクソン論を中心とした歴史考察とそれを土台とした国際政治の読解には大変刺激を受けています。

とりわけ、英国と欧州を対立的に捉え、アメリカをバスタードアングロサクソンとして微妙な差異を認定することで多くのことが見えてくるようになったのには、まったく目からうろこがおちました。これまで欧米の歴史、国際関係についてわずかながら読書を重ねてきました。しかし、ポイントがつかめず表面的な知識の蓄積ばかりが進むだけでした。

ただ漠然と「こーゆーのがパワーポリティクスというんか・・・」などと考えていただけだったのです。

たとえば、オルダス・ハックスレーのジョセフ・デュ・トロンブレーについての著作をとりあげつつ、キッシンジャーのバランス・オブ・パワー観を批判した#127#129#162。また、英仏協商が本来ありえないことであり、エドワード7世の特異なキャラクターによって実現したこと。などを読んで、「ああ、そういうことだったのかぁ。オレは今まで何のどこを読んできたんだ」と思ったのです。

これまで不可解に思っていたことが太田様のアングロサクソンを機軸に置いた歴史観から上手く整理することが出来そうです。

想えば、戦間期には、欧州の政治事情が不可解だ、といって退陣した内閣もあったと記憶します。日本人の国際理解など100年前から全く進歩などしていないのではないかと思います。いや、ギリギリのところで国家の舵取りをしていた明治の政治家や脱亜論を唱えた福沢諭吉などの方が事の本質を捉えていたのかもしれないとも思います。

イラク戦争以降、日本では右も左も全く緊張感を欠いたおざなりな、といってよい反米論、ブッシュ批判、ネオコン批判、ばかりが蔓延してきました。果ては政治経済両面にわたる陰謀論のオンパレードです。太田様も名前を出したこともある何某(名前が思い出せない)とか、外務官僚くずれの何某(名前が思い出せない)とか、中国の経済発展の尻馬に乗っかろうと必死に戦前のシナ通・大アジア主義者みたいなことを言っている榊原英輔(だったっけ)やら、いつまでも引退せずに老害を垂れ流す筑紫・田原だとか、テレビに出ては得意げにぺらぺらと無内容なおしゃべりをしている東大の藤原帰一(?)、姜何某(失念)などこんなのに大学教員として税金でめしを食わせるのはいったいどうなのか、とか、自分の信条の潔癖さを守ることのみにこだわる靖国原理主義みたいな民族右翼の人たちだとか、・・・・。頭が混乱するばかりです。

悪口に筆が滑りすぎたようですww。別に人の批判が目的ではありません。太田様は日本の言論は典拠がついていないから、個人の妄想同様だ、と言われていましたが、私はそれ以前に、日本の言論・ジャーナリズムは日々世界で起こっている事態について事の軽重を推し量ることも出来ず、条件反射で言葉を吐き出しているだけではないかと思います。

さらに、そのために日本人の世界認識はどんどん歪んでいく危険性がある。ついには外交的に取り返しのつかないところまで追い詰められることにはならないか。そういう危惧が拭えないのです。

そういうわけで、太田様の言論活動は日本の言論の水準からいって貴重であり、維持されるべきものと考えています。

有料購読に申し込むことで微力ながら太田様の言論活動の継続に協力したいと思います。

一ヶ月30通を予定とされていましたが、30通が20通になってもかまいません、質の高い論考を期待しています。

長文、乱筆、失礼いたしました。

週末に太田様のホームページでコラムを読むことにしているので、現在メール・マガジンには登録していませんが、登録しておいたほうが良いのですか?

<太田>

 玉稿をどうもありがとうございました。

 メーリングリスト登録の必要はありません。

<対価か寄付かで悩む読者(コラム#1319参照)>

こんにちは。

>NEWS LETTER 2006.6.29(コラム#1325)

>Mac環境の方にも特典

>(コラムの全バックナンバーに関連主要投稿等を付けたもの)

>を差し上げたいのですが、皆さん、何か良いお知恵はありませんか?

私、先達て太田さんが演出に慣れていらっしゃらないと申し上げた者ですが、将にこのような事象を指しておりました。

私は、当初の7MB余のデータが後に圧縮によって3MB余になった旨を読み、正直なところ、圧縮しないで添付するおつもりだったのにも驚いていました。

当然の如く圧縮して送付されると思っていたからです。

本zipデータの互換性の件は、まずはプレーンテキストを標準的なzip圧縮し、メール本文には解凍方法を説明しておけば良いと思います。

解凍用フリーウェアのURLを明記するだけでも良いです。

勿論、Windowsの方に対しても解凍方法は示されていて然るべきです。

このデータ自体がオマケで頂けるものですから、

受け取った後は自分で何とかしなさい、というスタンスでも構わないのですが、これではサービスとして不完全ですし、太田さんも、それではいかん、と考えていらっしゃるようですし、柔軟に”サービス”を捕らえられた方が宜しいのかもと感じるのです。

私個人的には、データはメール添付でなく、個々が太田さんのサイトからダウンロードする方が良いと思っていました。

更に言えば、サイト内にパスワードをかけた会員用の入り口を設け、ここに過去データを並べておけばzip送付は必要有りません。

これならばソフトの互換性も機種依存もOSの言語依存も有りません。

サイトに会員用入り口がデンと構えているのは、サイトを訪れた人に有料購読を考える切っ掛け作りにもなるでしょう。

(しかしこれは今更でしょうか。)

以上、偉そうな文章で申し訳有りません。

気持ちは大変恐縮しておりますので、失礼をお許し下さい。

<太田>

 バックナンバーの送付についてのご指摘はいちいちごもっともであり、おっしゃるようにするつもりでおります。

 なお、MAC環境でのZipファイル解凍方法について、別の読者からメールがあったので、ホームページの掲示板(http://www.ohtan.net/cgi-bin/bbs/ohta_bbs.cgi)の#2395に転載しておきました。

 さて、

データはメール添付でなく、個々が太田さんのサイトからダウンロードする方が良いと思っていました

 と同趣旨のことをその方も言っておられるところですが、そのためにはホームページを少なくとも部分的に改修する必要があります。

しかし、そもそもホームページは作成後5年3ヶ月も経っており、このホームページに係る基本ソフトがバージョンアップしていることもあって、ホームページを抜本的に手直しする時期に来ています。

 このたび、コラムを部分的に有料化することによって、若干の資金的余裕ができたことは事実ですが、せっかく得られたこの資金を投じてホームページの抜本的手直しに乗り出す気にはまだなれません。

 なお以前、ホスティング会社の了解を得た上で、SEの読者の方にお願いし、ホームページの部分的改修を試みたことがあるのですが、彼がちょっとでもいじると、システム全体がおかしくなったことから、部分的改修は断念して現在に至っています。