太田述正コラム#12089(2021.6.19)
<皆さんとディスカッション(続x4839)>

<太田>

 コロナウィルス「問題」。↓

 <ふんばれー。↓>
 「・・・死者は48人増えて計1万4378人となった。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL250V00V21C20A1000000/
 <中共の実力、まあ、まだ、こんなもんだろ。↓>
 「中国製ワクチンが東南アジアでも選ばれない理由 親密国カンボジア首相さえ英社製・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/money/business/%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e8%a3%bd%e3%83%af%e3%82%af%e3%83%81%e3%83%b3%e3%81%8c%e6%9d%b1%e5%8d%97%e3%82%a2%e3%82%b8%e3%82%a2%e3%81%a7%e3%82%82%e9%81%b8%e3%81%b0%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%e7%90%86%e7%94%b1-%e8%a6%aa%e5%af%86%e5%9b%bd%e3%82%ab%e3%83%b3%e3%83%9c%e3%82%b8%e3%82%a2%e9%a6%96%e7%9b%b8%e3%81%95%e3%81%88%e8%8b%b1%e7%a4%be%e8%a3%bd/ar-AALamf1?ocid=UE03DHP

 それでは、その他の記事の紹介です。

 昨日は、ずっと、Abemaで中継されていた対局画面をチラ見していたのだが。↓

 「「フロイド・メイウェザーを思わせた藤井聡太棋聖の戦い」中村太地七段が棋聖戦第2局を解説・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/sports/other/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%92%E6%80%9D%E3%82%8F%E3%81%9B%E3%81%9F%E8%97%A4%E4%BA%95%E8%81%A1%E5%A4%AA%E6%A3%8B%E8%81%96%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84-%E4%B8%AD%E6%9D%91%E5%A4%AA%E5%9C%B0%E4%B8%83%E6%AE%B5%E3%81%8C%E6%A3%8B%E8%81%96%E6%88%A6%E7%AC%AC%EF%BC%92%E5%B1%80%E3%82%92%E8%A7%A3%E8%AA%AC/ar-AALc7fX?ocid=msedgntp
 <昨夜、終局場面は見逃して、これでチェック。↓>
https://www.youtube.com/watch?v=tZGGRrp55xI
 <今朝、アユム氏の解説で納得。↓>
https://www.youtube.com/watch?v=7bOyXG_0OJc

 この記事、クマの話も興味深いが、心理状況の表現としてでなく争いの言い換えとして「葛藤」という言葉が使われることが珍しいので紹介した。↓

 「・・・<クマの>(大量出没は)ドングリの不作要因よりも、人間社会の社会構造の変化による影響が大きくなりつつある」
 米田氏が指摘する「社会構造の変化」とは、いわゆる“里山”の荒廃である。
「かつては集落に近い里山は、炭焼きや草刈り場として人間の手が頻繁に入っていました。だからクマたちは、その奥にある奥山にしかいませんでした。ところが平成になって里山を管理する人が減り、里山が奥山のように繁茂すると、そこに若いクマやメスのクマ、親子グマ、が居つき始めたのです」(同前)
 なぜ若いクマやメスのクマは奥山を出たのか。
「実はクマにとって最大の敵は、クマです。奥山には大きくて強いオスのクマがいますから、それを避けるために、彼らは里山へと逃げてきたのです」(同前)
 こうして若いクマやメスのクマが人間社会に守られるような形で里山に住み着き、人間の生活圏と接触するようになった結果、両者の接近遭遇の機会が増えたのである。
 また里山への侵入は、クマたちの気質にも変化をもたらしたという。
「里山にはシカやイノシシ、サルなども侵入していますが、クマがこれらを捕食し、肉食の傾向が強まっている。これまでは、たまたま見つけたシカの死体などを食べているとされていましたが、近年、クマがシカを襲撃している様子なども撮影されています」(同前)
 人間との接触の機会が増えることで、とくに若いクマは人間を恐れなくなるという。
「里山では若いクマたちが密に棲息して、互いにエサをめぐり、常に葛藤している状態です。だから人間と接触しても、これをライバルのクマと見立てて攻撃、排除に及ぶ可能性が高い。その意味では、“凶暴化”していると言えるかもしれません」・・・」
https://blogos.com/article/543964/

 日・文カルト問題。↓

 <とにかく、0に全然ならないのはオカシイ。↓>
 「・・・死者は前日から1人増えて計1997人となった。・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210619000100882?section=society-culture/index
 <三菱もご苦労なこった。↓>
 「三菱重工 徴用訴訟に「却下判決文」提出=韓国・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/18/2021061880064.html
 <本来、報道価値ないんでは?↓>
 「強制徴用判決を覆したキム・ヤンホ判事、・・・即時抗告期間が過ぎたという理由で・・・「日本から慰安婦訴訟費用は受け取れない」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/279842
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/18/2021061880098.html
 <ダシにされた大松監督の話がどこまでホントなのかは知らんが、見出しの最初の一文=結論、の部分は結構なこと。↓>
 「今夏、東京で見たい克日–「やればできる」の元祖は日本女子バレー…体に青あざを作って1964年東京五輪で金–太平洋戦争を経験した当時の日本の監督、「歴史は勝者のもの」…敗戦の恨みを晴らす–今年の東京では涙の代わりにほほ笑みを・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/19/2021061980001.html
 <日本で?↓>
 「バイデン大統領・ジョンソン首相が同時に文大統領を指した…日本で大騷ぎになったもう一枚の写真・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/279822
 <また「日本」かよ。文カルトは日本強迫神経症だね。↓>
 「韓国与党代表「文大統領、日本の反対で論議を呼んだが…G8の役割を果たした」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/279833
 <使徒達はみんな虞犯成年?
 ところで、韓国三大紙で前から気になってるのが記事邦訳の際の、「ようだ」とこの記事の中にも登場する「葛藤」。日本ではあんまし使われない文脈で多用されてるんだよな。↓>
 「韓国報勲処、光復会長母親の独立有功者虚偽疑惑調査に着手・・・
 金会長は2019年6月から光復会長を務めていて、2019年8月15日第74周年光復節慶祝式の記念演説で李承晩(イ・スンマン)元大統領が親日派と結託し、愛国歌作曲家の安益泰(アン・イクテ)先生は民族反逆者だと主張した。光復会内部でも金会長の対外発言を巡り政治的偏向性が行き過ぎているとして反発し、葛藤が起きていた。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/279839
 <客観記事。↓>
 「日本防疫専門家の提言 「東京五輪は無観客が望ましい」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/279847

 常にそうなのに記事になるのかよ、と思うけど・・。↓

 North Korea: Why doesn’t it have enough food this year?・・・
 The country is not self-sufficient in fertiliser production, and according to Nikkei Asia in February, one of its major factories producing (among other things) fertiliser had to shut down due to a lack of spare parts.
 That has been blamed on the closure of the border with its largest trading partner China in January 2020, because of the Covid pandemic.
 International economic sanctions means trade with other countries is already extremely limited.・・・
 Total Chinese exports to North Korea have ranged from about $2.5bn to $3.5bn in recent years. But last year the figure was less than $500m, according to Chinese official customs data.・・・
https://www.bbc.com/news/57524614

 フフフンフン。↓

 ’Great Dimming’ of Betelgeuse star is solved・・・
https://www.bbc.com/news/science-environment-57501416

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 日中交流人士モノ。↓>
 「日本人俳優の矢野浩二さんが中国で新型コロナワクチンを接種・・・
 矢野さんは、中国に十数年暮らし、中国を「第二の故郷」としている。重慶出身の中国人女性と結婚し、娘は中国籍を取得している。また新型コロナウイルス感染拡大中には、友人と協力してマスク13万枚を集め、中国でマスクを必要としている人々に寄贈した。」
http://j.people.com.cn/n3/2021/0617/c94638-9862247.html
 <なんでロンドンでの話を?↓>
 「草間彌生「Infinity Rooms」展でミラールームの世界に浸る 英ロンドン・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2021/0618/c94638-9862592.html
 <ここからは、サーチナより。
 新しい。↓>
 「・・・中国メディアの快資訊・・・記事は「日本人にとって最も親しみのある昆虫の1つがトンボだ」と紹介した。・・・
 日本では、昔はトンボのことを「秋津」と呼んでおり、日本を「秋津島」という言い方もあった。これは、日本最古の正史「日本書紀」の中で、神武天皇が日本の形について「あきつのとなめの如し」と述べたことに由来しているという。この記述からも日本人にとってトンボは特別だということが分かると記事は紹介した。
 このほか記事は、米を主食とする日本は稲作が全国で行われているが、トンボは稲作における害虫を食べてくれる益虫なので、トンボに対して自然と良い感情を持つようになったと分析した。また、トンボをテーマにした俳句や童謡も多いことからも、日本人はトンボに特別な感情を抱いているのだろうと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1700024?page=1
 <まあまあそう言わんと・・。↓>
 「中国のポータルサイト・網易に・・・中国が2022年サッカー・ワールドカップアジア最終予選進出を決めたことについて、アジアの強豪である日本や韓国のメディアが中国の存在を軽視しているとする記事が掲載された。・・・」
http://news.searchina.net/id/1700026?page=1
 <少し前の記事の使い回し。↓>
 「残念だ・・・下駄は中国起源なのに、日本のものになってしまった・・・」
http://news.searchina.net/id/1700005?page=1
 <あったりまえの内容だが、台湾の話である点も含め、新しいと言えば新しい。↓>
 「・・・中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、台湾のタクシードライバーが教えてくれた、「台湾人が日本を好きになった経緯」を紹介する動画を配信した。
 動画を配信しているのは中国人で、台湾でタクシーに乗りながら、「台湾人が日本を好きな理由」についてドライバーと会話している。タクシーを運転しているのは台湾人の男性で、「台湾人も昔は日本人に反抗していた」ことを熱弁している。男性によると、日本による統治が始まった直後は「抗日」運動が起きたが、状況は変化していったという。
 タクシードライバーは、日本は台湾統治を始めてからインフラ整備など台湾人に評価される事業を行い、法律の厳しい取り締まりにより治安を改善したと指摘。その一方で、教育により台湾人を無理やり「日本人」にするといった政策があったことには不快感を示しつつ、こうしたことの積み重ねで対日感情が変わっていったと主張しつつも、若い世代の台湾人の多くは「美化された日本しか知らないため、日本が大好きなのだ」と説明した。」
http://news.searchina.net/id/1700009?page=1
 <概ね定番。↓>
 「日本とはこんな国だ! 「海賊品を買うことのほうがむしろ困難」・・・中国メディアの快資訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1700023?page=1
 <定番。↓>
 「日本で交通事故が少ないのは、なぜなのか・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1700022?page=1
 <哀れな習ちゃんの、饅頭怖い記事。↓>
 「日本の軍事力を警戒せよ! 米国が制御していなかったら恐ろしいことに・・・中国メディアの捜狐・・・」
http://news.searchina.net/id/1700025?page=1
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 一人題名のない音楽会です。
 殆ど知る人がいない作曲家による、佳品の22回目です。
 交響曲については、類似「企画」を前にもやったことがあることもあって、なかなか佳品を発掘できませんが、取敢えずは、ようやく見つかったこの曲でもどぞー。

Vilém Blodek(注) Symphony in D-minor (1859年)
https://www.youtube.com/watch?v=eftrUSXY3nM

(注)ヴィレム・ブロデック(1834~1874年)。チェコの作曲家、フルート奏者、ピアニスト。プラハ音楽院で学ぶ。1871年からは死ぬまで精神病棟。
https://en.wikipedia.org/wiki/Vil%C3%A9m_Blodek
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<Dreamegg>

 ・・・この度、丁寧に使用感想をご共有いただき誠にありがとうございます。
 首掛け扇風機について、星3と付けていただいたことは承知いたしました。
恐縮ですが、マイナス★2のご理由はお聞かせいただけませんでしょうか?
お客様のご意見につきましては、商品改善においては、特に大切なものと考えております。
 また、使用感想(★、内容)はほかのお客様にとって参考となり、今後弊社商品の販売・プロモーションにとっては非常に大切な指標です。
 申し上げにくいですが、もし使用上に特に問題がなければ、弊社カスタマサポートのパフォーマンスなどを含めて、使用感想を更新していただけませんでしょうか。
 余計なお手数をおかけしないよう、内容はそのまま掲載して、★だけ更新していただけますと弊社にとって大変励みになります。
 下記のリンクをクリックして、更新できます。
リンク:https://www.amazon.co.jp/review/review-your-purchases?asins=B08ZSYC16R
 身勝手なお願いとは承知しておりますが、これからもお客様のご要望に応えて、更なる商品改善・サービス向上に努めて参ります。
 何卒ご理解、ご検討のほどよろしくお願いいたします。・・・

<太田>

 御社の首掛け扇風機の評価は、私が期待した機能に照らした評価であり、変えるつもりはありません。
 私の夜のウォーキングは、健康保持、足の筋トレ、目的であり、既にこの季節でも相当汗をかきますが、この扇風機、そういう状態では、強の状態にしても、体内から出る熱に負けてしまいます。
 ですから、「気休め」と表現した次第です。
 但し、出勤時等の、歩行や、混雑した電車、内では有効だと思います。
 ただ、私には殆どそんな機会はないので意味がないのです。
 しかし、御社の空気清浄機には星5をつけさせてもらいましたし、そもそも、御社とのやりとりは、基本的に、全て、私のブログ(読者1500人超)
https://www.mag2.com/m/0000101909
https://www.ohtan.net/blog/
に公開してきており、御社の知名度や好感度アップに少なからず寄与させていただいている、と思います。
 ご理解いただければ幸いです。

<Dreamegg>

 お忙しいところ、丁寧にお返事いただき誠にありがとうございます。・・・
 評価の件は理解いたしました。確かに利用シーンによって、効果が薄いと感じられる可能性がございます。
 使用感想をブログにてご共有いただくこと、重ねてお礼申し上げます。
 これからも方々の貴重な声を集めて商品作り・商品改善に取り込んでまいりますので、変わらぬご愛顧をいただければ幸いです。
 今後とも宜しくお願いいたします。

<太田>

 おかげさまで、下掲のような記事群に目が行くようになった。↓

 「・・・アマゾンでは、人間による監視や機械学習を使ったシステムで偽レビューを削除している。だがそれでも消費者を欺く書き込みが後を絶たない。それはSNSというアマゾンの監視の目が届かないプラットフォーム上に、偽レビューの出品や、書き込みを売り込んだり、執筆者を募ったりするグループが数多く存在するからだという。・・・ 
 好意的なレビューを書く見返りに、商品の代金を払い戻すという手口が一般的。払い戻しにはオンライン決済のペイパルが使われるという。具体的にはフェイスブック上に「アマゾンレビュー」といった名称のグループを作成し、書き手を募っている。
 また、商品に35ドル(約3900円)のギフトカードを同梱し、金銭受け取りの条件としてレビューを書いたり、五つ星をつけたりすることを義務付けているものもあるという。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%86%a4%e3%82%8b%e3%82%a2%e3%83%9e%e3%82%be%e3%83%b3-%e6%b8%9b%e3%82%89%e3%81%ac-%e3%82%84%e3%82%89%e3%81%9b%e8%a9%95%e4%be%a1-%e3%81%afsns%e3%81%ae%e3%81%9b%e3%81%84/ar-AALaqlE?ocid=UE03DHP
 「サンバレージャパン(SUNVALLEY JAPAN)は、同社が取り扱うRAVPower、TaoTronics、VAVAの3ブランドの製品が6月16日からAmazon上で販売停止になったと発表。同ブランドが関与するストアページは一時閉鎖されている。
 SUNVALLEYグループは中国・深センに本社を構えるグローバル企業。モバイルバッテリーブランド「RAVPower」、オーディオ・家電ブランド「TaoTronics」、スマート家電ブランド「VAVA」などを展開している。
 日本法人のサンバレージャパンは今回の販売停止の原因について、同社グループの親会社の見解を引用し、「一部の商品について、Amazonプラットフォームのルールに違反している疑いのあるギフトカードを提示したことが原因である可能性がある」と説明している。・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/mynavi_2254143/?tpgnr=it

<太田>

 太田・日本脳死説の根底が覆されたかと一瞬慌てた。↓

 「人間に飼いならされたキツネは脳が大きくなることが判明・・・
 灰白質が増加した・・・」
https://karapaia.com/archives/52303276.html
 <で、灰白質について調べた。ウーム、危うし。↓>
 「灰白質(かいはくしつ)とは、中枢神経系の神経組織のうち、神経細胞の細胞体が存在している部位のこと。これに対し、神経細胞体がなく、有髄神経線維ばかりの部位を白質(はくしつ)と呼ぶ。・・・」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B0%E7%99%BD%E8%B3%AA
 <でも、これを読んで、私の説の根底は脳のシワのハナシだったことを思い出すとともに、少し安心はしたが、依然、不安は残っている。。↓>
 「・・・大脳は脳の中ではもっとも大きい部分ですが、大脳の役わりである『考えるはたらき』は表面のごくうすい部分(3ミリぐらい)にあります。このためシワのようすは『考えるはたらき』に大きく関係します。というのは、シワが多くなるほど広げたときの面積が大きくなり、面積が大きいとそれだけ『考えるはたらき』が大きくなると考えられるからです。
 ところで、ヒトの体には、脳のシワと同じように、面積が広くなるとはたらきがよくなるというしくみが他にもあります。肺の中にはたくさんの小さなふくろ(肺胞)があり呼吸を助けています。また、小腸の中にはたくさんのでっぱり(柔突起)があり食べた物が吸収されやすいつくりになっています。
 さて「脳のシワが多いと頭がよい」と言い方は正しいのでしょうか?いろいろな動物を調べると、魚やカエルなどの原始的な動物にくらべて鳥や猿といった進化した動物の方が、脳のシワは多いという傾向はあるようです。ただ、そうかといって、ヒトの脳のシワがもっとも多いわけではなく、例えばヒトよりイルカの方がシワが多いということが知られています。イルカの場合は、水中で音を出してまわりのようすをさぐっていますが、音の響を調べるために脳のシワが増えたという説もあります。
 どうやら「脳のシワが多いと頭がよい」とかんたんに決めつけることはできないようですね。」
https://www.qzemi.com/junior/qbox/65