太田述正コラム#12398(2021.11.20)
<皆さんとディスカッション(続x4993)>

<太田>

 コロナウィルス「問題」。↓

 <これが正常な状態なのか、それとも異常なのか?↓>
 「・・・死者数は計1万8339人で、新たな死者はなかった。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL250V00V21C20A1000000/
 <BBCが日本の「奇跡」の「軌跡」を取り上げた。米主要メディアはなぜサボってる?↓>
 Japan: From vaccine hesitancy to vaccine success・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-59342308

 それでは、その他の記事の紹介です。

 本局の昨日の評価値(だけ)放送の時に、アユム氏が、藤井竜王が強過ぎて将棋ブームが冷めることにならないか心配、と、何度か言っていたが、AIがプロ将棋を追い越した時にそう言って欲しかったな。
 (ホンマ、一日かけてこういうことやってんの、この2人のどちらにとっても時間のムダだよー。)↓

 「藤井聡太竜王 VS 近藤誠也七段 第71期ALSOK杯王将戦リーグ終盤ハイライト・・・」
https://www.youtube.com/watch?v=IIZxyk6Ec5g
 「藤井四冠、王将戦に初挑戦 来年1月、渡辺と7番勝負へ・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/sports/npb/%e8%97%a4%e4%ba%95%e5%9b%9b%e5%86%a0%e3%80%81%e7%8e%8b%e5%b0%86%e6%88%a6%e3%81%ab%e5%88%9d%e6%8c%91%e6%88%a6-%e6%9d%a5%e5%b9%b41%e6%9c%88%e3%80%81%e6%b8%a1%e8%be%ba%e3%81%a87%e7%95%aa%e5%8b%9d%e8%b2%a0%e3%81%b8/ar-AAQTHCN?ocid=UE03DHP

 日・文カルト問題。↓

 <本日、コロナ死者数隠し定休日。↓>
 <せめて、当時の日本や明の水軍の船と比較してよ。↓>
 「「李舜臣の板屋船、推進力・方向転換に優れていた」–海洋文化財研究所の「板屋船」報告書・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/19/2021111980158.html
 <精一杯客観的たらんとしたことは評価したるで。↓>
 「アヘン戦争を見守った日本「中国は全身が病気の患者」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/284968
 <セミナーやるまでもなく、全て分かっちゃってるだろが。↓>
 「柳興洙元駐日大使、韓日関係セミナーを開催・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/20/2021112080005.html
 <チミらが騒ぐでない。↓>
 「MLB:「27歳でMVP」…人生計画表に書いた通り目標達成した大谷翔平–米で満場一致により選定…日本の新聞各紙は号外発行・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/20/2021112080008.html
 「「ゴミ拾い」「一喜一憂しない」…大谷翔平を作った64の実践課題–「マンダラート自己啓発法」が話題–体づくりのため「夜7杯朝杯」–「メンタルで波を作らない」も・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/20/2021112080012.html
 「<大リーグ>「漫画野球」大谷翔平、満票でアメリカンリーグMVPに・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/284964
 「エンゼルス大谷が満場一致でア・リーグMVPに、ナ・リーグはフィラデルフィア・ハーパー・・・」
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20211120/3048117/1
 <韓国が非文カルト化へ? 眉唾眉唾。↓>
 「与野党候補の支持率逆転 尹氏42%・李氏31%=韓国大統領選・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20211119002400882?section=politics/index

 右は反ワクチンだから、米国でも同じじゃなかったっけ?↓

 Study Finds Link Between Far Right and High Corona Rates in Germany・・・
https://www.spiegel.de/international/germany/covid-in-germany-study-finds-link-between-far-right-and-high-corona-rates-a-d06da9f9-0674-4925-b71a-ff12e924d6d2

 あっらー、そーだったのー。↓

 ・・・Mr. Modi said that his government would repeal three farm laws aimed at fixing the country’s struggling agricultural sector, in a surprise concession to yearlong protests by farmers worried that the overhauls would ruin their livelihoods.
 The government, he said in a televised address, “will begin the procedure at the Parliament session that begins this month. I urge the protesting farmers to return home to their families, and let’s start afresh.”
 Mr. Modi timed his announcement for Guru Nanak Jayanti, a holiday celebrated by Sikhs, in a nod to India’s minority Sikh community, who make up the base of the protest.
“Today, I beg the forgiveness of my countrymen and say with a pure heart and honest mind that perhaps there was some shortcoming,” he said.
 The speech stunned Indians accustomed to Mr. Modi’s usual stance as a muscular leader impervious to criticism. But it signaled that his standing has weakened amid a variety of problems, including a disastrous response to a second wave of the coronavirus and a struggling economy.・・・
https://www.nytimes.com/2021/11/18/world/asia/india-farmers-modi.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <英語媒体より。
 そもそも、ポーズだけのばかげたハナシじゃん。↓>
 China calls talk of diplomatic boycott of Olympics a distraction・・・
https://www.washingtonpost.com/sports/olympics/2021/11/19/china-olympics-diplomatic-boycott/
 <こっちは面白いな。どんどんやれー。↓>
 Women’s Tennis Association threatens to pull out of China over star player’s disappearance・・・
https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/china-wta-peng-tennis/2021/11/19/ff2c2b68-4904-11ec-beca-3cc7103bd814_story.html
 <次に人民網より。
 もう日本を「独立」させるのは諦めたから、せめて円滑に(予定通り)米国から中共への宗主国移動を行ってね、ってこと。↓>
 「王毅部長「日本が対中・対米関係をうまく処理することを望む」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2021/1119/c94474-9921884.html
 <ここからは、サーチナより。
 定番。↓>
 「日本の運動会が、忘れられない思い出になる理由・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1703676?page=1
 <同じく。↓>
 「・・・中国メディアの百家号・・・記事は、日本を初めて訪れた中国人が驚くことの1つが「道路の平坦さ」であると指摘しつつ、日本の道路は中国と違って「凹凸や穴」はほとんど存在しないと強調。「日本にしばらく滞在し、平坦できれいな道路を見慣れてから帰国すると、日本と中国の道路の質があまりに違っていて、違和感を覚えるものだ」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1703678?page=1
 <間歇的定番。↓>
 「韓国は漢字を捨て、自らの歴史と文化も捨てた・・・逆に日本は賢明だった・・・中国メディアの騰訊・・・」
http://news.searchina.net/id/1703667?page=1
 <定番になりそ。↓>
 「中国の寝そべり族を理解するには、日本の若者の現状を理解せよ・・・中国のQ&Aサイト・知乎・・・」
http://news.searchina.net/id/1703675?page=1
 <しばらく前の記事の使い回し。↓>
 「日本軍はなぜ、福建と広西を占領しきれなかったのか・・・中国のポータルサイト・百度・・・」
http://news.searchina.net/id/1703662?page=1
 <概ね定番。↓>
 「日系メーカーのトラック、中国で「シェア減少の理由」と「今も評価される理由」・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1703671?page=1
 <同じく。↓>
 「中国人がコロナ後に日本で爆買いする価値があるものは・・・」
http://news.searchina.net/id/1703679?page=1
 <二番目と三番目の事例は新しい。↓>
 「中国のポータルサイト・百度に・・・近代以降多くの欧米文化を取り込んできた日本の社会に存在する、欧米とは異なるルールや考え方について紹介する記事が掲載された。・・・
 まず、日本では移動中の飲食が嫌悪されることが多いとし、日本の道路を歩いている時や、電車やバスなどの公共交通機関を利用している時に物を飲み食いするのは礼儀知らずとみなされると紹介した。その背景には、日本人が食事には十分な時間と快適な環境が必要だと考えている点、そして人口密度が非常に高い環境でにおいを漂わせながら物を食べれば他人に迷惑がかかるといった考え方があると説明した。 
 次に、公衆の面前で友人や恋人、結婚相手に対して露骨な愛情表現をすることも忌み嫌われると指摘。「米国人観光客はしばしば、ロシアの青少年が公衆の面前ではばかりなくイチャイチャしていることに驚きを感じると同時に、日本人が公衆の面前で愛情表現を見せないことにも衝撃を覚える」とし、日本では公共の場でキスやハグといった身体的な愛情表現をすること禁じる法律はない一方で、このような行為をすれば公衆の無言の強い圧力を受け、冷たい視線を浴びることになると伝えた。
 そして、友人や恋人、夫婦が手を繋いで歩く程度なら問題ないものの、長時間抱き合ったり、腿の上に座ったり、堂々とキスをしたりすれば、周囲の人が不快感を抱くとし、日本人の友人ができたとしても、別れ際に欧米式の「友好のハグ」をすることは控えた方がいいと説明。日本でも最近は欧米式の身体表現に慣れた若者が多いものの、それでも大多数の人はいい気にはならないと紹介している。 
 記事は最後に、人口密度が高く、空間が非常に貴重な日本では衛生的な習慣が非常に重んじられているとも紹介。多くの飲食店では注文を取る前におしぼりタオルが提供され、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどの商店では、お金を支払う際に直接レジ係と接触せずに済むように、お金やカードをやり取りするための小さなトレーが使われていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1703677?page=1
 <新しい。↓>
 「・・・多くの・・・日本の・・・中古品がタイで売られている理由について配信者は、バブル経済の際に日本人は極めて強い購買意欲があったが、バブル崩壊後は収入が減ったこともあってこれまでの生活スタイルを改めるようになったことが関係していると説明した、シンプルな生活を送り、断捨離をする人が増えたので、多くの物が中古品として売られるようになったとしている。そして、日本国内の中古市場が飽和気味になったので東南アジアに目を向けるようになったそうだ。
 配信者によると、ここ数年で日本の中古品店がとても増えており、タイ人は全体として中古品に対してあまり抵抗がなく受け入れているという。価格が安いことに加えて、「宝探し」をしているかのような楽しみもあるようだと述べている。・・・中国の動画サイト西瓜視頻・・・」
http://news.searchina.net/id/1703665?page=1
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 一人題名のない音楽会です。
 殆ど知る人がいない作曲家による、佳品の36回目です。

Alexandre Goria(注a) Caprice-Nocturne, Op.6 4.48分 ピアノ:Gamma1734
https://www.youtube.com/watch?v=7fXgX5tDqtw

(注a)アレクサンドル・エドゥアール・ゴリア(Alexandre Édouard Goria。1823~1860年)。「フランスのピアニスト、作曲家。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%A2

John W. Bratton(注b) The Teddy Bears’ Picnic, Op. 103(注c) (1907年) 3.40分 ピアノ:Nancy Litten(注d) ←超有名曲だが、元がピアノ曲とは知らなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=dy6lQ47O3bw

(注b)John Walter Bratton(1867~1947年)。米国人。バリトン歌手から出発し、作曲家、更に、舞台プロデューサー。
https://en.wikipedia.org/wiki/John_W._Bratton
(注c)1932年にジミー・ケネディ(Jimmy Kennedy)が歌詞をつけた。
https://en.wikipedia.org/wiki/Teddy_Bears%27_Picnic
(注d)英国のピアニスト、作曲家・編曲家。
http://www.nancylitten.com/biography.html

Rameau(注e) Les Cyclopes(注f) 4.30分 ピアノ:Grigory Sokolov(注g) 
https://www.youtube.com/watch?v=mLmbZJAjeoI

(注e)ジャン=フィリップ・ラモー(Jean-Philippe Rameau。1683~1764年)。「フランスの作曲家・音楽理論家。・・・ハーモニーという語を和音や和声の意味で用いる習慣は、ラモーにさかのぼる<。>・・・その弟の長男ジャン=フランソワ・ラモーは、ドゥニ・ディドロの小説『ラモーの甥』のモデルになっている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%A2%E3%83%BC
(注f)「クラヴサン曲集と運指法 第2番(第3組曲) 一つ目の巨人(ロンドー)・・・
 「一つ目の巨人」とはギリシア神話に登場する怪物(または神)キュクロープスである。フランス語の原題では複数形になっているので、何人もの単眼巨人がいるということになる。この曲がなぜそのような名前で呼ばれるのはか判然としないが、・・・当時作曲者の周囲で話題にのぼった事柄が曲のタイトルとして用いられることはしばしばあった。この曲集タイトルに「指の技巧練習用のメソッド付き」とあるように、ラモーはこの曲集自体に練習曲的な役割を与えようとしたようだ。実際、このロンドにおいても、連打や跳躍を多用するトッカータ風の動きが頻繁に現れる。」
https://enc.piano.or.jp/musics/23670
(注g)グリゴリー・リプマノヴィチ・ソコロフ(1950年~)。「ロシアのピアニスト。・・・チャイコフスキー国際コンクールで優勝」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%95

Frederick Maxson(注h) Nocturne “At Twilight”, Op.6 3.21分 ピアノ:Gamma1734
https://www.youtube.com/watch?v=uL89CsC23Is

(注h)フレデリック・マクソン(1862~1934年)。米国のオルガン奏者、作曲家。(上掲)

Janusz Kopczyński(注i) Valse in d minor 3.00分 ピアノ:Gamma1734
https://www.youtube.com/watch?v=8A-o2RIad6A

(注i)1953~2021年。ポーランドのオーボエ奏者、作曲家。
https://pl.wikipedia.org/wiki/Janusz_Kopczy%C5%84ski

Christian Sinding(注j) Rustle of Spring (Frühlingsrauschen)(注k)(1896年)  3.05分 ピアノ:Amaral Vieira
https://www.youtube.com/watch?v=AAX3SZPcvi0

(注j)クリスティアン・アウグスト・シンディング(1856~1941年)。「ノルウェーの作曲家。・・・彼が生涯ドイツ・ロマン派の語法を固守したことや、死の直前にナチスのプロパガンダに利用されたことが原因となり、『春のささやき』以外の作品はレパートリーから消えてしまっていたが、ロマン派の音楽への興味の復活に伴い、他の作品が演奏されることも次第に増えてきている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
(注k)春のささやき。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E3%81%AE%E3%81%95%E3%81%95%E3%82%84%E3%81%8D
(注l)ホセ・カルロス・アマラル・ビエイラ(1952年~)。ブラジルの作曲家、ピアニスト、音楽学者。
https://en.wikipedia.org/wiki/Jos%C3%A9_Carlos_Amaral_Vieira

Nino Rota(注m) Ballabili da “Il Gattopardo”(注n)(1963年) 12.47分 指揮:John Axelrod オケ:Orchestra Sinfonica Nazionale della Rai ←ニーノ・ロータはクラシックの作曲家としては知られていないが、この一連の曲は、そんな言いザマを吹き飛ばしている。
https://www.youtube.com/watch?v=HPzYm1yfkas

(注m)ニーノ・ロータ(1911~1979年)。「本人は「本業はあくまでクラシックの作曲であり、映画音楽は趣味にすぎない」と言っていた」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF
(注n)映画「山猫」(ヴィスコンティ監督)の映画音楽。
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Leopard_(1963_film)
1. Valzer Brillante – 00:00
2. Mazurka – 01:53
3. Controdanza – 03:08
4. Polka – 05:41
5. Quadriglia – 06:39
6. Galop – 08:33
7. Valzer del commiato – 10:11
https://www.youtube.com/watch?v=HPzYm1yfkas
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太田述正コラム#12399(2021.11.20)
<三島由紀夫『文化防衛論』を読む(その5)>

→非公開