太田述正コラム#12535(2022.1.27)
<皆さんとディスカッション(続x5062)>

<太田>

 本日公開したコラム#12367中の、「永原・安楽城「論争」、今更ながら、日本の戦後のマルクス主義唯物史観全盛期の、珍論の鼻くそ奇論の目くそを嗤う、類の「論争」だったと思います」についてだけど、江戸時代の農民が農奴だったとすると、例えば、ソ連のコルホーズ/ソホーズ
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%BA-66850
の農民も中共のかつての人民公社
https://kotobank.jp/word/%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%AC%E7%A4%BE-82603
の農民も農奴だったということになっちまうってこと。
 (私見じゃあ、コルホーズの農民だけは、帝政ロシア時代そのままの農奴だったと言ってよろしい。)
 なお、農民の自留地の大きさで言うと、江戸時代の農村(100%)>人民公社(5%)>コルホーズ(0%)、だったが、毛沢東は、「武者小路が実践した平等・博愛精神あふれる「新しき村」を作ろうとして、やがてマルクス・レーニン主義に傾倒した」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%8D%E6%9D%91
ところ、人民公社に関しては、自留地0%の新しき村というよりは、コルホーズと江戸時代の農村、の中間的なものを意図したのではなかろうか。

<4oQRDXpZ>

 杉山元夫人の啓子について五月雨ですいません。続きです。
 杉山啓子は「実践女学校の校長下田歌子先生のご薫陶を受け、諸先生の嘱望極めて篤く、後元帥が印度駐在武官として同国シムラ駐在の折、若き外交官夫人として、大いに活躍し得たのは、偏に出身校での勉学が実を結んだと言えましょう。
 それらの評判が折にふれて内地に伝わり、下田先生のお耳に達し、実践女学校を挙げて祝福の行事が催された」(306頁、小山和男の寄稿)とあり、貞明皇后と関係のあった下田歌子と杉山啓子は関係があるようです。
 「夫妻の側近にあった人の話によると『南京占領の際、地元の世田谷区で祝賀の提灯行列を行い、私宅にお祝いに来た。このとき側近者から「お目出とうございます」と申上げると、元帥は「私の力ではないよ、みいずと、第一線や国民のおかげである」といい、多くの犠牲者を思ってか、暗いかげが、うかがわれた。また夫人は「これからが大変ですよ」といって、浮かぬ顔であった。』とのことである。」(316頁、長尾郡太の寄稿)
 これくらいにしておきます。

<太田>

 貞明皇后は、「1890年(明治23年)9月1日、華族女学校(後の女子学習院)初等小学科に入学し、1893年(明治26年)には高等小学科に進学する。さらに1896年(明治28年)には初等中学科に進学する。華族女学校では下田歌子、石井筆子、津田梅子らに師事した。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%9E%E6%98%8E%E7%9A%87%E5%90%8E
ことから、確かに、貞明皇后は下田歌子と、その下田歌子は杉山夫人と、それぞれ懇意であったと想像され、これが、同皇后と杉山元との間の非公式通信ルートの一つであった可能性は大いにありそうですね。

<太田>

 コロナウィルス「問題」。↓

 <やんなるな。↓>
 「・・・死者は34人増えて計1万8602人となった。・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL250V00V21C20A1000000/

 それでは、その他の記事の紹介です。

 これはニュースと言えるか、それが問題だ。↓

 「27日の東京株式市場で、日経平均株価・・・の下げ幅が一時900円を超えた。」
https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%e6%9d%b1%e8%a8%bc-%e4%b8%80%e6%99%82900%e5%86%86%e8%b6%85%e5%ae%89/ar-AATbroS?ocid=UE03DHP

 日・文カルト問題。↓

 <たまたま、同じ数。ま、人口比だけが問題なわけだが・・。↓>
 「・・・死者は34人増え、計6654人となった。・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/01/27/2022012780092.html
 <こういう関心を持つのはいいこと。↓>
 「鹿屋基地に初めて米軍の高性能ドローン配備へ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/01/27/2022012780002.html
 <同じく。↓>
 「在日米軍、北朝鮮の巡航ミサイル発射に「最高準備態勢を保障するために毎日訓練」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/287184
 <カルト使徒狂騒曲。↓>
 「「日本の桜を抜いて、済州の王桜を植えよう」キャンペーン始まる・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/01/26/2022012680204.html
 <いい加減、もう一人の利他的犠牲者たる日本人の無視を止めようぜ。↓>
 「新大久保駅事故から21年、日本で李秀賢さん追悼行事・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/01/27/2022012780004.html
 <アイゴー。↓>
 「米国務省高官「文大統領は残り任期にやるべきことがある、韓日協力が重要」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/01/27/2022012780003.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <定番。↓>
 「日本人にとって米こそ絶対・・・だから餃子はおかずになった・・・中国メディアの百家号・・・」
http://news.searchina.net/id/1705025?page=1
 <間歇的定番。↓>
 「中国が「発展途上国」であることに日本人が不満を抱いているらしい・・・中国メディアの網易・・・」
http://news.searchina.net/id/1705033?page=1
 <新しい。↓>
 「・・・中国では「韓国は国を挙げて文化輸出したので成功した」が、「日本文化のように、海外に良さが伝わって自然と流行り出した」というのが文化輸出の理想だとの見方が多いようだ。ある中国人ユーザーは、「金は常に輝いているが、鉱山から自分で出てくるわけではなく、金そのものの価値に引かれて採掘者がやって来る」ということわざを使いつつ、やはり日本式の文化輸出こそ理想とすべきだと主張した。・・・中国のQ&Aサイト知乎・・・」
http://news.searchina.net/id/1705032?page=1
 <同じく。↓>
 「中国のある有名な経済学者である任沢平氏が、少子化対策として2兆元(約36兆円)の紙幣を増刷することを提案し、中国人の間で議論となった。中国メディアの騰訊は・・・「お金で出生率が上がらないことは日本やフィンランドの例からもはっきりしている」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1705042?page=1
 <これもそう。↓>
 「中国の格安EVはベトナムで成功するのか、それとも日本のバイクに駆逐されるのか・・・中国の動画サイト西瓜視頻・・・」
http://news.searchina.net/id/1705045?page=1
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<太田>

一、ブースター接種

 昨日、大田区から、ブースター接種の接種券が届いたので、本日、予約をスマホでとろうとしたのだが、一次接種の時と同じく、全くシステムが改善されておらず、途方に暮れるだけ。
 (もちろん、電話も繋がらない。もーふるさと納税しちゃおうかしら。)
 呆れかえって早々に諦め、一次の時と同様、自衛隊のお世話になることにした。↓

 「1月28日(金)午後6時から予約開始:1月31日(月)から2月5日(土)接種分・・・」
https://www.mod.go.jp/j/press/news/2022/01/26a.html
https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/covid/center.html ←予約

 んでもって、こんな、どーでもいい記事にまで反応しちまった。↓

 「自衛隊の東京会場利用、3回目接種券発行に一部遅れ…予診票が「滞留」・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e7%8b%ac%e8%87%aa-%e8%87%aa%e8%a1%9b%e9%9a%8a%e3%81%ae%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e4%bc%9a%e5%a0%b4%e5%88%a9%e7%94%a8-%ef%bc%93%e5%9b%9e%e7%9b%ae%e6%8e%a5%e7%a8%ae%e5%88%b8%e7%99%ba%e8%a1%8c%e3%81%ab%e4%b8%80%e9%83%a8%e9%81%85%e3%82%8c-%e4%ba%88%e8%a8%ba%e7%a5%a8%e3%81%8c-%e6%bb%9e%e7%95%99/ar-AATb09j?ocid=UE03DHP

二、iPhone 7 バッテリー

 筆舌に尽くし難い艱難辛苦の末、3時間半くらいの作業時間を費やして、ようやく完了。
 理由の大きなものは、一、旧バッテリーが熱を帯びて膨張した際、両面テープの糊が解けてバッテリー底面の相当部分に流れ出した形になっていて、テープを引っ張る方法ではバッテリーを剥がせず、細心の注意を払いつつ腕力でこじ開けざるを得なかったこと、二、3種類のドライバーを使い分けるのだが、ドライバーの先端もネジもゴミのように小さかったことに加えて、目視では、虫眼鏡で拡大してもドライバーの種別が判別できなかったことから、ありとあらゆる試行錯誤を繰り返さざるを得ず、その間、ネジを紛失しかけたことも再々あったこと、だ。
 でも、とにかく、このiPhoneが、膨れ上がったスタイルから、買った当時の美しいフォルムに戻ってくれたことで大満足。
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太田述正コラム#12536(2022.1.27)
<内藤一成『三条実美–維新政権の「有徳の為政者」』を読む(その41)>

→非公開