太田述正コラム#12847(2022.7.2)
<皆さんとディスカッション(続x5217)/映画評論71:アップロード 〜デジタルなあの世へようこそ〜>
<SF7f/poM>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
’Perfect storm’: royals misjudged Caribbean tour, say critics・・・
Upon arrival in Belize, the couple were met with protests from villagers over a land dispute involving a charity William is a patron of. In Jamaica, the prime minister told them in an awkward meeting that the country would be “moving on” to become a republic, and a government committee in the Bahamas urged the royals to issue “a full and formal apology for their crimes against humanity”.・・・
https://www.theguardian.com/uk-news/2022/mar/25/william-and-kate-caribbean-tour-slavery-reparations-royals
3月の記事だけど、英連邦の中でも徐々に離反していってるね。
スコットランドはどうなるんだろう。
⇒ソ連の解体とロシアの解体とは全く異なるのと同様、英連邦の解体・・大英帝国は解体したが英連邦は解体していない!・・や英連邦内の共和国化の進展、と、本国たる連合王国の解体、とは全く異なる。
挙げるのなら、スコットランド独立に関する記事だよ。(太田)
<太田>
ウクライナ問題。↓
「南部オデーサをロシアがミサイル攻撃、少なくとも21人死亡・・・
(ロシアは)戦場で敗れたため、民間人に戦争を仕掛けている・・・
・・・ウクライナ人・・・の士気を下げるために意図的に民間人を狙っている<とも。>・・・ただ現実には、ロシアの意図とは逆に、西側の決意を強める結果にもなり得る<。>・・・。
・・・ロシアに本当に民間人を殺すつもりがないなら、その武器は精度が低いことを示唆している・・・。ロシアが長距離ミサイルで攻撃をしていることからは、ロシアがまだ制空権を握っていないこと<も>わかる・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E5%8D%97%E9%83%A8%E3%82%AA%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%82%92%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%8C%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E6%94%BB%E6%92%83-%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%82%8221%E4%BA%BA%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E3%81%A8%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E5%BD%93%E5%B1%80/ar-AAZ64RL?ocid=msedgntp&cvid=bea556cba58c46cf82bd1e8bc662a9fd
https://www.washingtonpost.com/national-security/2022/07/01/odessa-russian-strike-dead/
<だとよ。↓>
Ukrainian officials say・・・HIMARS・・・is already making a difference on the battlefield・・・
・・・the unit’s commander, said it would have been better to have had the equipment sooner — before Moscow’s forces took control of most of the country’s Luhansk region.
“I think it took too long to get them here,” he said. “Had they been here much earlier, I think we would’ve already been done with this war.”
https://www.washingtonpost.com/world/2022/07/01/ukraine-himars-rocket-launch-system/?itid=hp-top-table-main-t-3
<言うことにこと欠いて・・。↓>
「・・・ロシアの場合は昔から公的なシステムに対する国民の不信感が根強く、公に頼らず身内で助け合ってきました。
こういう非公式の助け合いは「法」ではなくローカルな「掟」に基づいているので近代的な秩序には馴染まない。この「掟」に基づく互助構造の総元締めがプーチンなのだと思います。イタリアの元首相ベルルスコーニも<マフィア的>ファミリーの親分ですよね。・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%94%AF%E6%8C%81%E7%8E%87%E3%81%AE%E9%AB%98%E3%81%95%E3%81%AB%E3%81%AF-%E3%83%9E%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E7%9A%84%E5%81%B4%E9%9D%A2-%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%8C%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%AE-%E4%B8%8D%E4%BF%A1%E6%84%9F-%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93/ar-AAZ6r1u?ocid=msedgntp&cvid=2dfe2cf2c0d04c4988a35fc170372f8b
<またもや、ウクライナ、大勝利!↓>
Ukrainian borscht gets a spot on U.N. protection list–A simmering spat with Russia over the placement predates this year’s conflict・・・https://www.washingtonpost.com/world/2022/07/01/ukraine-borscht-un-unesco-list-russia-invasion/
それでは、その他の記事の紹介です。↓
何言いたいのか、さっぱり分からんわ。↓
「・・・こと個人主義や軍隊や戦争に対する考え方となると、日本人男性は米国の男性より、欧州の男性にはるかに似ています。日本で見られる平和主義や反軍国主義も、欧州の男性が非常に慣れ親しんでいるものです。 一方、ウクライナ危機が引き金となって、ドイツの「緑の党」のような、伝統的に反軍国主義の傾向が強い政党や、反軍国主義の国々の中から大規模な軍事化を唱える声が出てきたのは、私をはじめ、欧州の多くの人々を困惑させています。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d7115a7828c5e11edffa252935f285f57845d7c
日・文カルト問題。↓
<歴史「問題」を政府間で解決すべき問題と考えないようにするところから出発を。↓>
「尹大統領「韓日、歴史・未来問題をひとつのテーブルで解決しなければ」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/292744
<客観記事。↓>
「40度の猛暑、東京で294人が熱中症疑いで救急搬送・・・」
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20220702/3485266/1
米国の「左」、ついに観念し始めたようで・・。↓
Was Jan. 6 Really ‘Un-American’?・・・
In our political fights, in our personal lives, all of us should ponder and factor in the limits of our understanding. All of us should accept that the world doesn’t exist to mirror our preferences or validate our prejudices. It’s richer for that. And peace depends on such acceptance.
https://www.nytimes.com/2022/06/30/opinion/trump-january-6-cassidy-hutchinson.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<中央日報より。
日本に対しては饅頭怖い攻勢をかけてるのよ。↓>
「中国、韓国には「パートナー」 日本には「反省すべき」…NATO出席に異なる反応・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/292746
--映画評論71:アップロード 〜デジタルなあの世へようこそ〜--
始めはデザート感覚で、一昨夜と昨夜、表記を鑑賞した。
「Amazonによるアメリカ合衆国のSFコメディで・・・人間が死後に、自分自身をデジタルの世界にアップロードすることができる近未来をブラックユーモアを込めて描く。
2020年5月1日にシーズン1が全世界に配信された。
・・・シーズン2<が>2022年3月11日に配信された。・・・
シーズン数 2・・・話数 17・・・各話の長さ 24-46分」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89_%E3%80%9C%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%81%AA%E3%81%82%E3%81%AE%E4%B8%96%E3%81%B8%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D%E3%80%9C ※
という代物であるところ、てっきり、映画ないしTV映画なのだろうと、出たとこ勝負史観ならぬ出たとこ勝負選択で、星4つ超の一つを選択した結果、初日は徹夜させられそうになり、慌てて視聴を中断し、翌日も相当の覚悟の下、鑑賞を再開したところ、午前零時過ぎには視聴を終えることができた、という次第。
想像に難くないと思うが、未完だ。
で、ストーリーなのだが、そもそもSFなのだから、何でもありの上、長く引っ張るために無理をしているせいもあって、無茶苦茶なのだけれど、乗り掛かった舟ということもあり、「最後」まで見たい気持ちが惹起させられ、無理やり視聴を続けさせられた、といったところか。
但し、基本的な設定に関しては、ある意味、結構リアルであり、人は死んでも意識はデジタル化されて残すことができるようになり、仮想のパラダイスのような世界で、仮想の肉体を纏った形で永久に「生き」続けることができるようになった時代において、クローン技術で(デジタル化された意識と矛盾のない年齢時の?)自分の肉体を製造(再生)することができるようになっていて、上記デジタル化された意識を安全にこの再生肉体に宿らせることに完全に成功する寸前、という設定だ。
では、テーマは何か?
コメディなので、テーマも相当テキトーなタッチで描かれているのだけれど、愛とセックスだ。
但し、子供なんて、欲しければ、DNAを自由に選択した上で、パートナーのどちらか・・それが男性であれ・・が手を挙げて、妊娠・出産をする・・男性の場合は肛門から出産する・・という設定下での愛とセックスだ。
だから、何と言うことはない、テーマ自体は、SF的でも何でもなく、(妊娠と(カネさえあればだが)出産がオプション化した)現代的でこそあれ、ありきたりの普遍的なテーマに他ならない、ということになる。
唯一普遍的じゃないのは、(愛については取り立てて言うことはないけれど、)セックス場面が即物的に描かれることだ。
もっとも、それは、性に関して例外的にオープンであるが故にセックスを渇望しておらず、(だからこそ性犯罪が異常に少なく、
https://www.jijitsu.net/entry/seihigai-ansuu-nihon )
フィクションでのセックス場面も基本的に情緒的に描かれる日本に住む日本人たる私から見ての話であって、実は、(性に関して閉鎖的であるが故に恒常的にセックス渇望状態に陥っていて貪るように行わざるをえない現実のセックスを転写したフィクションでの)セックス場面が即物的に描かれる方が普遍的なのだが・・。
なお、この映画もポリティカル・コレクトネスには配慮されており、ヒロインというか、事実上の主人公のアンディ・アロー・・おお、彼女のウィキペディアには「メインキャラクター」と出てくる!
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%BC ・・
は黒人・・但し、カメルーン出身のシンガーソングライター(上掲)で、私がこれまで知っている黒人女性中、ホイットニー・ヒューストンと並んで最も魅力的・・だし、ネイティブと思しき黒人脇役も複数登場するほか、日本人(日系人)と思しき俳優が、刑事役で登場する。(※)
暇つぶしにはもってこいの動画作品だと言えよう。
一人題名のない音楽会です。
ピアノ編曲集の一環ですが、一緒に演奏されている、ベートーベンの最後のピアノソナタも収録されています。
Bach/Liszt BWV 542(注a) and Beethoven op111(注b) ピアノ:Daniil Trifonov
https://www.youtube.com/watch?v=BHLSH0fJkxg&t=355s
(注a)「幻想曲とフーガ ト短調 BWV542『大フーガ』は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲したオルガン曲。・・・リストによるピアノ用の編曲<等>でも親しまれている」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%BB%E6%83%B3%E6%9B%B2%E3%81%A8%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%AC_BWV542
(注b)「ピアノソナタ第32番 ハ短調 作品111は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1822年に完成した、作曲者最後のピアノソナタ。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF%E7%AC%AC32%E7%95%AA_(%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3)
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太田述正コラム#12848(2022.7.2)
<伊藤之雄『山県有朋–愚直な権力者の生涯』を読む(その20)>
→非公開