太田述正コラム#12851(2022.7.4)
<皆さんとディスカッション(続x5219)>
<globalyst>
<コラム#12849の訂正>
ネコだけの病 → 殆どネコだけの病
「乳癌…発症者の大半は女性だが、ごく稀に男性にも発症する。」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%B3%E7%99%8C
揚げ足取りみたいですが。
<太田>
知ってますよー。
男だけの天才にもたまに女性は混じるし、女だけの乳癌にもたまに男性は混じるって趣旨です。
<太田>
ウクライナ問題。↓
<仕切り直しだな。↓>
「・・・ゼレンスキー大統領は3日、ビデオ声明を通じ、東部ルガンスク州のウクライナ軍の最終拠点リシチャンスクの喪失を認めた。一方で「ウクライナは侵略者に何も与えない。われわれは全ての領土に戻る」と述べ、リシチャンスクをはじめ露軍の占領下にある領土を将来的に奪還する決意を表明した。ウクライナメディアが伝えた。
ゼレンスキー氏は領土の奪還が可能になる時期について「米欧諸国から供与された兵器で双方の火力が互角になったときだ」と指摘。供与された兵器により、南部ヘルソン州と東部ハリコフ州での反攻作戦が一定の成果を収めたこと、南部オデッサ州沖のズメイヌイ島の奪還を例に挙げ、「東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)に関しても同じことを言う日がくるだろう」と述べた。
ゼレンスキー氏の声明に先立ち、ウクライナ軍参謀本部も3日、人員の損失を避けるためリシチャンスクから撤退したと発表した。・・・」
https://www.sankei.com/article/20220704-YDAOQT6TL5JPTA2VGHNSHMSRKM/
Russia claims key city in punishing conquest of eastern Ukraine・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2022/07/03/lysychansk-luhansk-russia-ukraine-war/
<重篤モンゴルの軛症候群患者プーチンの最期の笑い?↓>
The eastern city of Lysychansk is a big prize for Putin.・・・
https://www.nytimes.com/2022/07/03/world/europe/lysychansk-ukraine-putin.html
それでは、その他の記事の紹介です。↓
AUの代理店2店にそれぞれ、勝手に会費を取られるアプリをインストールされた話を前に書いた(コラム#省略)が、システムの維持にはそれこそ関連会社が多数関わっているであろうところ、それら会社の監督不行き届きが致命傷になったんじゃないか、と想像したくなるが・・。↓
「〝史上最悪〟KDDI通信障害、賠償額は!? 48時間以上続く異例の事態に「危うさ」浮き彫り 再発リスク・補償・自衛策あるか・・・」
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E6%9C%80%E6%82%AA-%EF%BD%8B%EF%BD%84%EF%BD%84%EF%BD%89%E9%80%9A%E4%BF%A1%E9%9A%9C%E5%AE%B3-%E8%B3%A0%E5%84%9F%E9%A1%8D%E3%81%AF-%EF%BC%94%EF%BC%98%E6%99%82%E9%96%93%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E7%B6%9A%E3%81%8F%E7%95%B0%E4%BE%8B%E3%81%AE%E4%BA%8B%E6%85%8B%E3%81%AB-%E5%8D%B1%E3%81%86%E3%81%95-%E6%B5%AE%E3%81%8D%E5%BD%AB%E3%82%8A-%E5%86%8D%E7%99%BA%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF-%E8%A3%9C%E5%84%9F-%E8%87%AA%E8%A1%9B%E7%AD%96%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%8B/ar-AAZa8vm?ocid=msedgntp&cvid=fc0021697c4e48978a79039056fad0c1
<この二つの「障害」に関連会社が関わっているのでは?↓>
「・・・障害発生の契機となったのはコアネットワークのルーターを交換した際に、なぜか音声通話が一部不通となったことにあるようだ。
そこでKDDIでは急きょ、ルーターを元のものに戻して対処を図ったというが、その間に4Gのネットワークで音声通話をする「VoLTE」をつかさどる「VoLTE交換機」の部分でアクセス集中が発生。輻輳状態に陥り、それがネットワークの他の部分にも影響して大規模通信障害に至ったという。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e444ed82d7d99d3fa139711c139f087bc904620d
説明の仕方に花丸。↓
「・・・鎌倉に<は、>・・・文官・・公事奉行人・・の需要がありました。鎌倉に入った頼朝が新政府を立ち上げるためには、実務をこなせる事務官が必要だったからです。武士たちの所領を安堵(保証)するにしても、新しい所領を与えるにしても、証拠能力のある文書を出さなくてはなりません。所領をめぐる争いを裁くとなると、判決文が必要になります。
でも、当時の地方武士たちは、だいたい腕力自慢の脳筋タイプで、事務仕事なんかしたことがありません。多少の読み書きができたとしても、証拠能力のある公文書なんか、作れっこないのです。
そんな武士たちを率いていた頼朝にとって、京から下ってきた文官たちは、重宝な戦力でした。結果として、彼ら文官たちの中でも、実務能力が高く、知識が豊富で判断力に秀でた者たちは、頼朝の側近として幕府を支えることとなりました。
すなわち、大江広元・三善康信・中原親能・二階堂行政といったメンバーです。頼朝の起こしたアクションが一過性の叛乱で終わることなく、政権として続くようになったのは、彼ら文官たちの力によるところが大きかったのです。・・・」
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70803?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=list
AbemaTVで棋聖戦第三局(藤井・永瀬)をたまにチラ見鑑賞中だが、予想通りAI活用下手の藤井五冠が不利になりかけたところで、長瀬王座に致命的悪手が出てしまった。
https://abema.tv/now-on-air/shogi
日・文カルト問題。↓
<客観報道。↓>
「ロシア、ウクライナ侵攻を非難した日本に圧力…天然ガス供給遮断を示唆–サハリンのガス開発から日本を排除へ–市場価格の3分の1で契約–日本の天然ガス輸入量の8.8%・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/07/04/2022070480005.html
<報道価値殆どなし。↓>
「韓国全経連 日本経団連ときょう定期会合=3年ぶり・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220703000800882?section=japan-relationship/index
<こういう話で日本を引き合いに出すのはOK。↓>
「男性も更年期…日本では国が実態調査–個人的な病気ではなく社会問題として認識・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/07/01/2022070180098.html
<見出しはともかく、韓国のネットユーザー達の声は冷静。↓>
「自動車世界1位のトヨタの名声にひび…EVで予想外の苦戦・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b897003-s39-c20-d0195.html
その通りだよ。↓
・・・America is losing many of the seven attributes・・・necessary for competitive success: national ambition and will; unified national identity; shared opportunity; an active state; effective institutions; a learning and adaptive society; and competitive diversity and pluralism.・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/2022/07/03/july-4-america-national-character-decline/
この話、初耳の気がしないんだが・・。↓
「・・・イスラエルのワイツマン科学研究所の研究者は最近、人が友好関係を築く時にも同様の「化学反応」が起き、相手と自分の体臭が似通っている程度によって、友人を選ぶ可能性があることを突き止めた。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2022/0701/c94475-10117760.html
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<BBCより。
初耳ー!
鄭一嫂・・・(Ching Shih、1775年 – 1844年)<は、>・・・元は妓女だったが、鄭一(中国語版)と結婚してから海賊となり、世間から「鄭一嫂」(鄭一の妻)と呼ばれるようになった。鄭一の死後、鄭一嫂は紅旗幇という海賊団を率いるようになる。後に張保と結婚した。」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%84%AD%E4%B8%80%E5%AB%82 ↓>
・・・Zheng Yi Sao, a former sex worker turned pirate queen who terrorised the South China Sea in the 19th Century.・・・
https://www.bbc.co.uk/ideas/videos/zheng-yi-sao-the-most-powerful-pirate-in-history/p0cgfmwn
<ここからは、レコードチャイナより。
公僕ってのはそういうものなんだよ。↓>
「中国版ツイッター・微博でこのほど、街中をパトロールする日本の警察官の動画が「何だか従業員みたい」とのコメント付きで紹介された。・・・
中国のネットユーザーからは「警察官の威厳がない」という声が寄せられる一方、「こういう警察官は好き。もったいぶった態度ではなく、親しみやすい」「民主」「彼らは自身の給料が納税者から来てることを知っている」「日本は管理型社会ではなく、奉仕型社会」「社会に奉仕する人の重点は奉仕であり、管理ではない」などの声も上がっている。」
https://www.recordchina.co.jp/b896897-s25-c30-d0190.html
<言われちまってるなあ。↓>
「KDDIの大規模な通信障害に中国ネット民「本当に優秀だな」「まあこれも当然…」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b897084-s25-c30-d0193.html
<太田>
コロナ・ワクチンの4回目接種の予約をした。
2月8日に3回目接種をしたので、5カ月経ったからなのだが、いつもの自衛隊の会場で11日にした。
どの日もガラガラの予約状況だった。
<太田>
昨夜、東大、スタンフォード関連誌類のストックの残り全てに目を通したら、5年前(!)に、付箋を付けた何冊かを発見した!
で、今度は概ね時期順に紹介を続けることにするが、その前に、昨日、スタンフォード・ビジネススクールから、同スクール教授の研究を紹介する記事の概要が送られてきたので、その元記事を読んだところ、その紹介から。↓
・・・In a laboratory experiment conducted at Stanford, half the teams worked together in person and half did so online. The in-person teams generated 15% to 20% more ideas than their virtual counterparts. In a separate experiment involving almost 1,500 engineers at a multinational corporation, in-person teams came up with more ideas, and those ideas received higher ratings for originality.
The researchers say they’ve identified a reason online meetings generated fewer good ideas: When people focus on the narrow field of vision of a screen, their thinking becomes narrower as well. “If your visual field is narrow, then your cognition is likely to be as well,” Levav says. “For creative idea generation, narrowed focus is a problem.”
In contrast, people who meet in person get creative stimulation by visually wandering around the space they’re in, which makes them more likely to cognitively wander as well. “In a video interaction, you need to fix your gaze at the screen because otherwise you’re projecting to your partner that you’re looking at something else and distracted,” Levav says. But that distraction is actually useful when it comes to sparking ideas. “If you think about disruptive ideas, they come from putting together broad concepts that are seemingly unrelated.”・・・
https://www.gsb.stanford.edu/insights/thinking-inside-box-why-virtual-meetings-generate-fewer-ideas?utm_source=Stanford+Business&utm_medium=email&utm_campaign=Stanford-Business-Issue-239-7-3-2022&utm_content=alumni&mkt_tok=ODg0LUZTQi0zMDcAAAGFYx9WG1KtsTPTKQx3F52qHEs-JLdQxMWeJIUIgJk9GUhUJ82YGeWKtzBYNRSm6VXAE6cnQiz1DActBXJaibuxElTeAxSlsKRBdwOAo8zEBXB9
⇒SkypeやZoomでの会議や集会への参加が面白くないのは雑談ができないからではないか、という私見を前に記したことがある(コラム#省略)が、上掲研究は、キョロキョロして気が散ることが創造性を喚起する、というものであり、私見がどうやら間違ってはいない・・もっとも、ゴタク部分は、上掲研究でも憶測でしかない・・ことが裏付けられた思いだ。(太田)
「・・・日本絵画<では、>・・・「左未来」の習慣は絵巻物から襖絵、屏風に至るまで、時勢の基本として扱われます。日本語を縦に書く場合に、左へと進むことから生れた習慣ではないでしょうか。・・・」(佐々木正子(注a)「日本絵画を読み解く」(『学士会 NU7 2017.11 No.14』より)
(注a)1950年~。日本画家、美術研究家。東京芸大美術(絵画)卒、嵯峨美術大特任教授(当時)。現在、嵯峨美術大学長。日本学士院賞、フンボルト賞受賞。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E6%AD%A3%E5%AD%90
⇒そう言えばそうだったな、という程度しか教養がない私。(太田)
・・・92 percent of people born in 1940 earned more in income at age 30 than their parents did at age 30. Only 50% percent of those born in 1984 did.・・・(Rebecca Beyer, This Is Not Your Parents’ Economy–Is upward mobility a thing of the past?(Stanford July/August 2017 より)
⇒アメリカン・ドリームは終わっちゃってる、らしい。(太田)
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太田述正コラム#12852(2022.7.4)
<伊藤之雄『山県有朋–愚直な権力者の生涯』を読む(その22)>
→非公開