太田述正コラム#1584(2006.12.23)
<読者の声(続々)>
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ところで、米国が「できそこないのアングロサクソン」と言う主張は認めますが、本家のイギリスは、大東亜戦争劈頭ではプリンスオブウェールズやレパルスが撃沈され、シンガポールでは大量投降し、戦後も反日バッシングが長く続き、現代でもフーリガンを世界中に送り込んでいることから考えますと、せいぜいが「フツーのアングロサクソン」と言うことはないでしょうか。
新規執筆者も含め、今後も楽しみにしています。
(在オーストリア γ)
<有料会員α>
私が購読継続を躊躇する理由を考えてみました。思い当たるのは、以下の3点です。
一、 私も太田述正コラムが多くの人に読まれることを願っているが、もしコラムが「全面有料化」(無料で読めるコラムは一つもない、と解釈する)された場合、新規の購読者の獲得は不可能になる、と考える。(読んだこともないコラムにお金を払う人は居ない、と考えるからである。)とすると、全面有料化されたコラムに対してお金を払うことは、日本のためにはならず、太田さんと我々既存読者の自己満足の世界を維持するための経費、ということになる。コラムを通して日本を変革する、という当初の大目的から大きく外れてしまうのは悲しいし、そのような活動にわざわざお金を払って参加するべきか迷ってしまう。
二、 ここ数年、太田さんのコラムを愛読してきているが、最近のコラムは、昔のコラムを読んでいた時代の驚きや興奮を味わうことが極めて少ない。これは、太田さんの主な主張は全て今までのコラムで表現され尽くしてしまい、最近のコラムは、各論(総論を当てはめる対象である歴史的事象の事実関係の説明が大半)に過ぎないからではないかと思い至った。これは太田さんのせいではないので酷な話と思うが、私個人にとっての益は少なくなってきたと感じる。(私個人への益ではなく、日本全体の益に関する懸念が、一です。)
三、 私自身の、国際政治への関心が薄れてしまった。結局、日本や世界について考えるのは、暇つぶしや趣味だったのかと考えると、とても悲しく感じます。日本人全般の、国際情勢への無関心さが私にもとうとう伝染してしまったか、という思いです。
三は、個人的な懺悔ですね。
以上、率直な感想です。
<太田>
一は事実誤認です。
完全有料化したとしても、例えば島田さん提供の太田ブログに、一定の期間が経過したコラムは無料公開していくつもりであることは、既に申し上げています。
あなたが有料講読を継続しなければ、それだけ上記のような取り扱いになる可能性が高まる、ということです。
現在の無料コラム・有料コラム並立制(やはり有料コラムは一定期間が経過すれば無料公開する予定)を維持することが望ましいとお考えなら、ぜひ有料講読を継続してください。
もとより、私はそうならないことを現時点でもなお、心から祈っています。
二については、私は自分自身の、そう多くない方法論をできる限り公開してきたのですから、そのようにお感じになるのは当然です。しかし、だからといって、あなた自身が、私以上の国際情勢分析ができるようになったとは限りません。
まだまだ私に一日の長がある、とお感じになっているのなら、私のコラムを読む意義は依然あるはずですよね。
結局、問題は三だ、ということになります。
国際情勢分析を行うことに関心がなくなってしまえば、あなたが私のコラムを読む意義は確かにないでしょう。
ご承知のように、私は、的確な国際情勢分析を行うことの重要性を日本人の皆さんに認識してもらうために太田述正コラムを書きつづってきたつもりなのですが、私のコラムをずっと読んでこられた、もともと国際情勢分析に強い関心のあったあなたのような方の関心を持続させることすらできなかったということであれば、私の力不足だ、ということになります。
日本人の意識改革、という錦の御旗を下ろす潮時だ、ということになるでしょう。
それを決めるのは、現在有料講読を継続するかどうか迷っている方々を代表するあなたです。
決断してください。