太田述正コラム#1601(2006.12.31)
<読者の声(続x3)>
<有料読者γ>
太田述正様、何時も勉強させていただいております。
<戦い済んで年が暮れて>のなかで、「これまで、日本人の意識改革を図ろうと力任せで頑張ってきたけれど、一旦ここで幕を引かせていただき、これからは、肩の力を抜いて楽しみながらコラムを書きつづり、その結果として日本人の意識改革に貢献できれば、と思います。」とおっしゃっていらっしゃるので、少しはホッとしています。
意識改革というものは、私はそんな簡単にしかも短時間に出来ることではないと思っていますので、「肩の力を抜いて楽しみながらコラムを書きつづ」っていかれるほうが、読み手のほうも気軽になるのではないでしょうか。また、日本人に限らず、人間というものは元来保守的に出来上がっているため、自分が作り上げてきた観念をそう簡単には放棄しません。私はある年月まで編集者をしてきた経験から言えることですが、何人かのかなり特異な意見を持った人たちでも意識改革までは考えなかったのではないか、と思います。
その人たちは自分の考えなり見方を公表する時、編者に手を加えられないで意見が公表できればそれで可である、とはっきり言っていた人もいました。要は、手を変え品を変えて見方なり考え方を表明していくことが大切ではないか、と思っています。もっとも、世界の事象が変わっていくわけですから否応なく手を変え品を変えていくことになり、また太田さんはそうされることにされたのですからよかったと思っています。
それにしても有料購読者が増減で若干の減少というのは残念ですね。しかし、考えようでしょう。この場合、去る者は追わず、ということなのでしょう。是非、健康に留意されて頑張っていただきたいと思っております。
次回のオフ会には是非、出させていただければと思っています。
<太田>
暖かいお言葉をありがとうございます。
オフ会でお待ちしております。
<島田>
太田様、A様、B様、OFF会お疲れ様でした。
長時間のフリートークで、話題は多岐にわたって有益でした。
1点。なぜ、アメリカは異民族統治ができないのか?という疑問に対して、知的な回答としては、太田さん的なアングロサクソン論のみが極めて有効なのではないかという感を私は強く抱きました。
合衆国というものを、Bustard Anglo-Saxonとしてとらえること。(私見ではアングロサクソンとフランス革命の私生児ですが)英国に出来て合衆国なぜ異民族統治が出来ないのかという疑問の深層に太田さんが一番近い位置にいるのではないかと思います。
元祖アングロサクソン文明の特徴と異民族統治の仕方、特にインド統治とボーア戦争とマレー掃討戦を論じ、次に、できそこないアングロサクソン文明との異同を考察し、日本とドイツでの不幸な成功体験、ベトナム戦争、そしてイラク問題へと論を進めれば、知的刺激のある論稿ができると思うのですが、どうでしょう?
<太田>
要するに、出版社に持ち込んで出版を迫るための論稿をこれまでのコラムの切り貼りで作成せよ、ということですね。
読者のどなたか、やっていただける方いませんか。
当然、有料読者扱いをさせてさせていただきます。
さて、これが、完全有料化前の最後のコラムになりました。
前回のコラム#1600は情報屋台用のコラムを兼ねていましたが、こういうコラムは月2扁出てきます。
ですから、無料購読者の方々に対しては、来年の1月は、今年7月から12月の間の有料コラムを逐次配信するほか、情報屋台用のコラム2扁を配信することになります。
2月から6月までは、時事的コラムを一ヶ月遅れで配信します。
そして、半年辛抱していただければ、来年の7月からは、上記以外のコラムを六ヶ月遅れで配信します。
(時事的コラムとそれ以外のコラムとの線引きはかなり恣意的にならざるをえないことをお断りしておきます。)
無料購読者の方々、引き続きご愛読をよろしくお願いします。
購読者でない読者の方々も、ブログが上記のような考え方で更新されますので、ブログへのアクセスをよろしく。(今年7月から12月の間の有料コラムの来年1月における公開は、過去の無料版の書き換えの形で行いますので気をつけてください。)
また、新たに有料購読をお申し込みになる方は、ohta@ever.ocn.ne.jp にどうぞ。
なお、投稿は、来年2月7日までの間、できれば私のホームページの掲示板にお願いします。
それでは、すべての読者の方々、よい年をお迎えください。