太田述正コラム#13039(2022.10.6)
<皆さんとディスカッション(続x5313)/映画評論73:裏切りのサーカス>

<s7X4nYyY>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 西漸が不可能になったロシアには、是非とも東漸を目指して欲しいので、プーチンには失脚せずに居てもらいたい。
 欲を言えば、米軍が撤退した段階で、攻撃してもらいたい。

<U.zc3KT2>(同上)

 他力本願なの脳死した日本人らしくて良いと思います。

⇒この前の私の「講演」原稿に対する反応がオフ会出席者だけからしかないっちゅう怪奇現象を新たな「講演」原稿で取り上げ、その原因を解明したいくらいだな。
 まぐまぐだけでも千数百人の太田コラム読者諸氏の大部分は、コラムをマンガを読む程度の軽いノリでヒマつぶしで読んでるだけらしいねえ。
 ※で紹介した人が、太田コラムとは関係なく、私がこの前の私の「講演」原稿の末尾で読者諸氏に呼びかけた「宿題」を巧まずして提出してくれてるが・・。(太田)

<太田>

 安倍問題。↓

 <で、その猪木プロレスラーが政治で何か成果を挙げたんだっけ?↓>
 「アントニオ猪木氏が生前「統一教会の集会に参加」の報、3つの論点で背景を考える・・・
 「全方位信仰」が当たり前の世界にいた猪木氏・・・
 旧統一教会と関係深い福田赳夫氏を「政治の師」としていた・・・
 師匠・力道山がつないだ北朝鮮・・・
https://diamond.jp/articles/-/310820?utm_source=daily_dol&utm_medium=email&utm_campaign=20221006
 <売国政党自民党。↓>
 「統一教会・文鮮明“お言葉集”発掘「安倍晋太郎は私と契約書を書いた」「福田赳夫と中曽根は私が首相にした」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a267131871cf0a6bc49925f7e6b139c2f947c19
 <踏み絵を拒んで殉教を選んだかつての日本人もこの統一教会「信者」も、(山上プロの母親も、)ご勝手にどうぞ、と言うだけだな。↓>
 「「旧統一教会の関連団体という認識ない」 熊本県平和大使協議会の現役幹部・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f544c4fcf3f972b4e2b6e2865913d46e4e60d1ca

 ウクライナ問題。↓

 <引き続きうまくいくといいんだが・・。↓>
 「ルガンスク州知事「解放戦を開始」 6集落奪還・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/251a5c76b58b0a636c30120dc927a7853781fbc4
 Ukraine Map Shows How Russia Lost Huge Amount of Territory in Four Hours–Zelensky Hypes Ukraine’s Counteroffensive: ‘Dozens’ Of Regions Liberated・・・
https://www.newsweek.com/ukraine-map-russia-lost-teritory-4-hours-counter-offensive-retreat-latest-update-war-1749044
 <というのも・・。↓>
 「ロシア軍、ウクライナ南部で負傷者と装備を避難・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c84efbc51ad8a4a3657c7e0caab631aec3a7c59e
 A more strategic Russian retreat signals long fight ahead in Kherson・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2022/10/05/more-strategic-russian-retreat-signals-long-fight-ahead-kherson/
 <ま、さほど心配ないだろうが。↓>
 「経済制裁で負けたロシア軍、GPS誘導兵器に圧倒的格差–訓練不十分で精密兵器のない予備役投入はウクライナ軍の餌食・・・」
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72127?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=top
 <自民党出身政治屋が国賊であることに不思議はない。↓>
 「鈴木宗男氏「ウクライナは停戦を」 欧米の武器供与停止も訴え・・・
 <ムネオおじさんが、私の言う岸カルトの申し子みたいなロジックを使ってきたことを見抜かれてるな。↓>
 pbg この鈴木宗男という人物は・・・建前は北方領土奪還、現実には北方領土を通じてロシアと交流し占領を容認させる路線をとってます<。>こうすることで旗印を失うこともなければ支持基盤も維持でき、彼の政治生命は死ぬまで続くというわけです。・・・」※
https://news.yahoo.co.jp/articles/44189a5e366b09a777ac4331da6a2074636ad6eb
 <・・・。↓>
 「ウクライナが爆殺関与か ロシア思想家の娘、米当局判断・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ba13a46c32bfc067383a0b4ea1e2738df34b0c8
 <ついに法的にロシア領編入がなったから、これからこそ、プーチンは核使用を「促される」ことに。↓>
 Ukraine live briefing: Putin formalizes annexation claims as Kyiv advances in the south and east・・・
https://www.washingtonpost.com/world/2022/10/05/russia-ukraine-war-latest-updates/
 <レーニン、フー? という時代も遠くないな。↓>
 「グッバイ、レーニン! フィンランド最後の像撤去・・・」
https://mainichi.jp/articles/20221006/k00/00m/030/051000c

 それでは、その他の記事の紹介です。↓

 ・・・。↓

 「北朝鮮が弾道ミサイル2発発射、EEZ外の日本海に落下…政府は厳重抗議・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20221006-OYT1T50095/

 報道価値あんの?↓

 Japan expels a Russian diplomat, a retaliatory move as relations deteriorate.・・・
https://www.nytimes.com/2022/10/05/world/europe/japan-expels-a-russian-diplomat-in-retaliatory-move-as-relations-deteriorate.html

 紛争相手方のインタビューも載せにゃ。↓

 「独占インタビュー 分断危機の「神社本庁」トップが語った「内紛の真実」・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a669fc771cb784feee88168fe0468536896448e8

 承久の乱の少し前の状況だとさ。↓

 「・・・大内惟義(これよし)・・・<は、>多くの国の守護を兼ねてい<て、>・・・越前・美濃・伊勢・伊賀・丹波・摂津。以上6カ国。もしかすると、これに尾張も加わるかもしれない・・・
 大内惟義は北条氏の力が強くなると、鎌倉に嫌気が差したようで、在京して後鳥羽上皇に仕えるようになります。幕府には何も相談せず、上皇の命令を受けてさまざまに活動します。もっとも典型的なのはやはり軍事行動で、南都(興福寺と春日大社)・北嶺(ほくれい)(延暦寺)の僧兵の攻撃から京都を守っていたのです。・・・」
https://www.sankei.com/article/20221006-23ILSMFJV5MZ5F7MTBGQTYZRPQ/

 民主主義そのものは、さほどありがたがる代物じゃあないで。↓

 「「民主主義国家人口は世界の3割未満で、7割以上が強権国家」という現実を我々はどう受け止めればいいのか・・・」
https://news.yahoo.co.jp/articles/61099ec89710860c1e918ce5355fdfa2e336ef1e

 日・文カルト問題。↓

 <気にするほどのことじゃないぜ。↓>
 「米日首脳が25分間電話会談「北朝鮮を強く糾弾」–米日首脳だけ電話会談…韓国は?–大統領室「米と意思疎通」というが…「当事者の韓国は後回し」との指摘も・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/10/06/2022100680003.html
 <知ーらない。第一、ウォンも下がってるだろが。↓>
 「・・・歴代級の円安に加えて今月11日からノービザ入国が可能になって日本行き航空旅客の需要が増加しているが、航空券価格の高騰が足を引っ張っている。・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/296285
 <それでも、韓国の兵器は売れてるけど日本の兵器は売れてないー。↓>
 「ミサイル弾頭、民家から700メートル地点に墜落…軍は知らせず、江陵で恐怖の夜・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/296284
 <残念でしたー。↓>
 「韓国の日本製品不買運動は「結局韓国人が屈服」と韓国メディア・・・・韓国経済・・・=ネットには「ふがいない」の声・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b902237-s39-c30-d0191.html
 <カルトの恐ろしさ。キミらが「西海」問題を提起しようとしない限り、アホらしくて相手してられんわ。↓>
 「海軍が日本海を「東海」と単独表記=韓国ネット「うれしい」「日韓は無意味な争いをやめて…」・・・韓国・YTN・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b902284-s39-c100-d0191.html
 <知ったこたぁないわ。天罰では?↓>
 「韓国でシャインマスカットに「吐き出さずにいられない」と不満続出、一体なぜ?・・・韓国メディア・農民新聞・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b902253-s39-c30-d0195.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <メッ。↓>
 「香港メディアの香港01は4日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を引用して、「中国が輸入した液化天然ガス(LNG)を日韓や欧州に転売している」と報じた。・・・
 一方、今年に入り中国がロシアから輸入した天然ガスは前年比で3割増加しているほか、米国と長期的な供給契約を結んでいることから、中国で天然ガスの備蓄量が増加しているという。・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b902280-s25-c20-d0052.html
 <日中交流人士になるかしらモノ。↓>
 「日本の放送局から誕生日サプライズ?シャオ・ジャンのドラマ「余生、請多指教」日本初放送決定・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b902308-s36-c70-d0192.html
 <同じく。↓>
 「卓球の木原美悠は元EXOタオ推し=中国ネット「漫画から飛び出してきたようなイケメンだからね」・・・中国版ツイッターの微博(ウェイボー)・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b902311-s25-c50-d0192.html
 <健闘を讃えよう。↓>
 「中国ブランドの家電が日本で風靡、家電量販店の目立つ場所に・・・中国版ツイッター・微博・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b902251-s25-c30-d0190.html
 <ご期待に沿えなさそうね。↓>
 「日本は今年もノーベル賞を取れるか・・・斉魯壱点・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b902266-s25-c30-d0193.html
 <ほどほどにしてくだしゃんせ。↓>
 「中国人に京都不動産購入ブーム・・・日本華僑報網・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b902267-s25-c30-d0193.html
 <卓球が国技だから関心を持つのはしゃーないねえ。↓>
 「<卓球>「日韓大戦」は日本が快勝!中国ファン「予想通り」「韓国はラッキーだったが…」・・・中国メディアの紅星新聞<等>・・・」

https://www.recordchina.co.jp/b902332-s25-c50-d0052.html

                      --映画評論73:裏切りのサーカス--

 アマゾンプライムで、昨夜、今度は肩が凝らない娯楽映画を見る予定だったのに、結局、またもやシリアスな表記を見てしまった。
 アマゾンプライム映画の作品選択画面で途中で操作ミスし、最初から選択し直さなくなったため、これにしようかと目を付けていた映画ではなく、選択画面の比較的初期に現れる表記にしたもの。
 ところが、今度は、鑑賞途中、比較的終りの方で、画面を一旦停止したところ、その場面に戻れなくなってしまい、あれこれやったのだが、結果、「もぐら」が誰だか判明する肝心の場面を飛ばしてしまったため、ただでさえプロットがよく分からないこの映画のプロットが一層分からなくなってしまったまま鑑賞し終えて茫然。
 結構、没入して手に汗を握りつつ鑑賞したのだけれど、さすがにもう一度最初から鑑賞し直すつもりにはならない。
 さて、この映画の骨子はこういう感じだ。↓

 「『裏切りのサーカス』(・・・原題: Tinker Tailor Soldier Spy)は、2011年の<英仏独>合作のスパイ映画。ジョン・ル・カレの1974年の小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を・・・脚本化し・・・た作品である。・・・
 時は東西冷戦下。イギリス秘密情報部、通称「サーカス(ロンドンのケンブリッジ・サーカスに本部があることに由来)」とソ連情報部、通称「モスクワ・センター」は、水面下で様々な情報戦を繰り広げていた。
 長年の作戦失敗や情報漏洩から、サーカスの長官であるコントロールは、内部にモスクワ・センターの二重スパイ(もぐら)がいることを確信。・・・
 <そこで、>外務次官<は、>・・・は、引退した<主人公>に「もぐら」探しを要請する。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%8F%E5%88%87%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9

 で、恐らく、この映画を英米で鑑賞した人々の大部分は、ル・カレによる原作を読んでいたからこそ、プロットを苦労なくしてフォローでき、だからこの映画が英米で結構評判になったのだと思う。
 ちなみに、原作のウィキペディアの肝は次の通りだ。↓

 When Tinker Tailor Soldier Spy came out in 1974, revelations exposing the presence of Soviet double agents in Britain were still fresh in public memory. Guy Burgess, Donald Maclean, and Kim Philby, later known as members of the Cambridge Five, had been exposed as KGB moles. The five had risen to very senior positions in branches of the British government.
 The book, based on the premise of uncovering a Soviet double agent in the Secret Intelligence Service (SIS), offers a novelisation of this period. It is also set against a theme of decline in British influence on the world stage after the Second World War, with the USSR and the USA emerging as the dominant superpowers during the Cold War.
 David Cornwell, who wrote under the pseudonym John le Carré, worked as an intelligence officer for MI5 and MI6 (SIS) in the 1950s and early 1960s. Senior SIS officer Kim Philby’s defection to the USSR in 1963, and the consequent compromising of British agents, was a factor in the 1964 termination of Cornwell’s intelligence career. In the novel, the character of Bill Haydon, with his easy charm and strong social connections, bears a close resemblance to Philby.
 The title alludes to the nursery rhyme and counting game Tinker Tailor.
https://en.wikipedia.org/wiki/Tinker_Tailor_Soldier_Spy

 この引用部分からだけでも推察できるように、映画/原作のもぐらのモデルのフィルビーらは、英国の没落に飽き足らず、ソ連に自らを売ったところ、彼らは、(スターリン主義シンパ達であったこともさることながら)ソ連の将来に賭けたわけだが、そんな賭けがそもそも成り立たないほど、ソ連の将来は暗澹たるものであることに、情報の専門家であったにもかかわらず、気が付かなかったというのだから、ケンブリッジ大出身の英エリート達もアホだらけだったわけだ。
 それにしても、この映画を鑑賞するまで、通称MI6・・Military Intelligence 6・・が英外務省の外局であることを知らなかった私・・英国防省の外局だと思い込んでいた!・・自身に喝! の心境。
 ところで、奇しくも、本日、米英でスタートしたところの、ファイブアイズ、についての新著の書評に遭遇した。↓

 ・・・Until the end of the cold war, the five nations were united in their attempts to defeat the Soviet Union. Part of that involved rooting out Soviet spies or turning Russian diplomats. This is the work that the Five Eyes has been happy to reveal. It has been less keen on shining a light on the darker role it has played.
 Intelligence agencies may like to see themselves as defensive outfits – preventing attacks, not carrying them out themselves. But over the past 70 years, British and American intelligence agencies have been responsible for a series of aggressive moves that have destabilised the Middle East, contributing to many of the geopolitical problems that still exist today.・・・
https://www.theguardian.com/books/2022/oct/02/the-secret-history-of-the-five-eyes-untold-story-international-spy-network-by-richard-kerbaj-review