太田述正コラム#13240(2023.1.14)
<皆さんとディスカッション(続x5413)>
<aHIof8MA>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
「日英首脳、円滑化協定に署名 安保関係を緊密化・・・」
https://jp.reuters.com/article/britain-japan-kishida-raa-idJPKBN2TQ1P7
Prime Minister hosts Japanese PM and agrees historic defence agreement・・・
The UK will be the first European country to have a Reciprocal Access Agreement with Japan, the most important defence treaty between the UK and Japan since 1902.・・・
https://www.gov.uk/government/news/prime-minister-hosts-japanese-pm-and-agrees-historic-defence-agreement
日英同盟になぞらえるとは・・・。
往時とはお互いずいぶん変わっちゃった気もするね。
⇒取るに足りない話だけど、10年ちょっと前に、英国防大学(RCDS)の時の同僚学生だった、当時英国防省国際安全保障政策局長のグロリアが、日本に出張でやってきた折に、東京ミッドタウンか六本木ヒルズのどっちかでの夕食に私を招いてくれたことがある。
先方は、駐日英海軍武官と一緒で、こちらは、防衛研究所の所員一人・・名前を忘れた・・と一緒だった。
その時、彼女が、日本と戦闘機の共同開発をしたいのだが、日本政府は受け入れてくれるだろうか、と私に訊ねたので、「日本は米国の保護国だから、共同開発相手国は米国に決まっているのでダメだろう。それこそ、日英同盟を復活したらどうだい?」的なことを答えたことがある。
そのどちらも「実現」するとはねえ。
(英国に戻った彼女と、その直後、一度だけメールでやりとりをした。私が読んだばかりの某洋書に、席上、彼女が興味を示したので、タイトル等を教えてあげたものだ。)
ところで、これがいつだったのか、確かめようとして、まず、過去の太田コラムに検索をかけてみたが、どうやら、この時のことを今までコラムに書いたことはなさそうだった。
もちろん、日記ファイル群を調べればよいのだが、そこまでやる気は起きない。
で、ネット・サーチをしてみた。
まず、彼女が英議会に説明員として出席していた痕跡を発見。
この時点で、彼女の姓を再確認できた。↓
MS GLORIA CRAIG 2022年1月30日
https://publications.parliament.uk/pa/cm200102/cmselect/cmdfence/518-ii/2013012.htm
次いで、彼女のプロフィールを発見。
2011年に上記局長職を最後に英国防省をリタイアするも、今なお、RCDSと関係を維持していることが分かった。↓
After a long career in public service, Gloria retired from the Ministry of Defence in 2011 as Director General International Security Policy. ・・・mentoring at the Royal College of Defence Studies・・・
https://somersetlieutenancy.com/deputy-lieutenants/
その後、更に詳細なプロフィールを発見。
彼女が、オックスフォード大でロシア語を専攻したところの数か国語に堪能な語学の達人であること、ご主人と姓が異なること、国際安全保障政策局長の前は、防衛輸出課長だったこと、を知った。↓
・・・Director General International Security Policy 2007年2月 – 2011年8月 · 4年7ヶ月
Whitehall LondonWhitehall London Responsible for defence diplomacy. Continual interaction with senior military and government officials worldwide.Responsible for defence diplomacy. Continual interaction with senior military and government officials worldwide.
Director Defence Export Services 2003年7月 – 2007年1月 · 3年7ヶ月・・・
https://www.linkedin.com/in/gloria-craig-cb-dl-ma-oxon-4617bb40/?originalSubdomain=uk
ということは、彼女と東京で会ったのは、「2007年2月 – 2011年8月」のいつか、ということになる。(太田)
<太田>
安倍問題/防衛費増。↓
騒いだって、集団的自衛権行使を日本政府はする気が依然全くないんだから、何の意味もないで。↓
President Joe Biden and Japanese Prime Minister Fumio Kishida met to hail their countries’ robust new military cooperation, as the Biden administration applauds Tokyo’s willingness to shoulder greater responsibility for its own defense.
Friday’s meeting underscored Japan’s status as the United States’ most critical ally in Asia, as well as their shared vision for strengthening order and safeguarding peace in the region.・・・
https://www.csmonitor.com/World/Asia-Pacific/2023/0113/Seeking-stability-and-responsibility-Japan-builds-up-military
Biden and Kishida Vow to Bolster U.S.-Japan Alliance as China’s Power Grows–The two leaders discussed tensions with China, North Korea and Russia and plans for deterrence in Asia with U.S. troops and missiles.・・・
https://www.nytimes.com/2023/01/13/us/politics/biden-kishida-japan.html
Biden and Kishida bolster the U.S.-Japan security relationship・・・
https://www.washingtonpost.com/politics/2023/01/13/biden-kishida-japan-alliance/
ウクライナ問題。↓
<なんだらほい。↓>
「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は13日のビデオ演説で、ロシア側が「制圧した」としている東部ドネツク州の要衝バフムト近郊のソレダルについて、「戦闘は続いている」と述べ、ロシア側の主張を否定した。・・・」
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230114-OYT1T50078/
「1月13日、ソレダルから約4キロの地点にいたCNN取材班は、ウクライナ軍が組織的に撤退するのを目撃したという。
CNNがライブで放送した。「撤退するウクライナ軍にパニック感はなかったようだ」と指摘する。
ソレダルからの撤退は、南西に数キロ離れたバフムートへのウクライナ軍の補給能力に影響を与えないとし、バフムートへの主要道路2本はウクライナの手中にしっかりと残されていると、ある兵士は述べたという。・・・
ソレダルは、全部とは言わないまでも、ほとんどがワグネルの戦いであり、最前線には多くの囚人が使われていた。・・・」
https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20230114-00332836
それでは、その他の国内記事の紹介です。↓
それが何か?↓
Fukushima nuclear disaster: Japan to release radioactive water into sea this year・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-64259043
日・文カルト問題。↓
<お互いにとって時間のムダ。↓>
「徴用賠償問題で韓日の閣僚・議員が相次ぎ接触…日本「両国関係改善に全力」・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/01/14/2023011480007.html
<同じく。↓>
「韓日外相が電話会談 徴用問題解決へ緊密な意思疎通で一致・・・」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230113002400882?section=japan-relationship/index
<いいだろう。↓>
「韓国「強制徴用解決案」に日本外相「韓国国内の動きについてコメントするのは控える」・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/299901
<文カルト健在。↓>
「共に民主・李在明代表、徴用賠償解決案に「尹大統領は日本の顔色ばかりうかがう屈従外交」
「賠償問題はあまりに間違った方向に進んでいる」–「大統領は口爆弾で安保を危険な状況に追いやっている」–「第三者供賄罪ではないのか」・・・」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/01/14/2023011480011.html
「元徴用工問題、韓国政府が公表した解決案に反発続出「日本に免罪符」「屈辱的」・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b907599-s39-c100-d0191.html
「台湾TSMCが日本に2カ所目の半導体工場建設か=韓国ネット「理解できない」「韓国は仲間外れ?」・・・韓国・マネートゥデイ・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b907624-s39-c20-d0191.html
<知るかー。↓>
「強制徴用被害者側、第三者弁済を拒否…解決どころか法律紛争継続も・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/299910
<そんなんじゃまるでアカンで。↓>
「強制徴用解決案 「法律争い」に向かうのか…日本企業の参加まで「返済猶予」検討・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/299908
<は?↓>
「韓日政府、元徴用工問題で昨年末「日本企業の基金参加」に共感・・・」
韓日政府、元徴用工問題で昨年末「日本企業の基金参加」に共感
<日韓交流人士モノ。↓>
「<野球>3月開催のWBC、タイブレークは延長10回から…「大谷ルール」も導入・・・」
https://japanese.joins.com/JArticle/299900
<客観報道。↓>
「・・・東西古今を問わず節約して生計を立てている人々はいるものだが異邦人の目には違って見える。日本人は株式に投資して株価上昇で収益を得るより、安定した株式を買っておまけでもらえる「恩恵」で老後の備えをしているからだ。
なぜだろうか。ここには長年の景気低迷がある。日本政府は金利をゼロ(0)に下げて市場にお金が回るようにしたが、効果がなかった。まだある。古い制度だ。日本は100株単位でしか株式投資ができないが、このために財布の薄い社会新人には投資は絵に描いた餅だ。ユニクロの親会社であるファーストリテイリングの最近株価は約8万円。ユニクロ株に投資するために少なくとも800万円は必要だということだ。
動脈硬化の日本経済を再生させると打って出たのは金融マン出身の岸田文雄首相だ。「貯蓄ではなく投資」を叫ぶ。昨年株式市場構造を再編したことに続き、最近では「賃上げ」まで叫んでいる。物価は大幅に上昇したが「日本だけ」長い間賃金が上がらなかったので、月給を上げて市場にお金が回るようにしようという趣旨だ。肯定的な回答だろうか。ファーストリテイリングは全職員最大40%の賃上げを宣言した。変化が鈍い日本で広がった破格だ。
最近、日本経済新聞の記事にこのような文章が登場した。「日本株市場で新たな株高サイクルが待望されている」。日経は過去の日本株式市場上昇サイクルの共通点だとしてこのような言葉も加えた。「危機対応で大胆な政策を打ち出した」「岸田サイクル」に至るかは未知数だが、ただ他の国のこととして見るには骨身に染みる話ではないだろうか。」
https://japanese.joins.com/JArticle/299908
<韓国人によるものに限らないが、少なくとも国際宣教活動の禁止をそろそろ考えるべきでは?↓>
Christian missionaries target the birthplace of Buddha in Nepal・・・
https://www.bbc.com/news/world-asia-64235873
軽い運動は万能予防薬。↓
中身ゼロの記事。↓
It’s 2023, where are the sex robots? ‘They will probably never be as huge as everyone thinks’・・・
https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2023/jan/14/its-2023-where-are-the-sex-robots-they-will-probably-never-be-as-huge-as-everyone-thinks
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<中韓は国じゃあないの?↓>
「日本政府、汚染処理水を春から夏に放出と決定=中国で猛反発「本当に身勝手」「なぜ阻止する国がない?」・・・中国版ツイッター・微博(ウェイボー)・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b907618-s25-c100-d0052.html
<ご心配なく。↓>
「日米通商閣僚会談、経済貿易に鉄のカーテン?「日本は愚かなまねするな」と・・・中国網・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b907587-s25-c100-d0059.html
<健闘を祈る。↓>
「中国のEV販売台数が4割に達し日本に大勝、「日中の力は根本から逆転」と・・・香港01・・・」
https://www.recordchina.co.jp/b907594-s25-c20-d0193.html
一人題名のない音楽会です。
下掲曲をお送りします。↓
交響曲第3番(ブラームス)(注α)(1883年) 指揮:Andrés Orozco-Estrada(注β) オケ:Frankfurt Radio Symphony 41.57分
https://www.youtube.com/watch?v=u68ETRjNQME
(注α)「当時のドイツ音楽界は、ブラームス派対ワーグナー派という陣営の対立が激化していたが、1883年にワーグナーが没してまもない時期であり、ワーグナー派の強い反発のなかでの初演だった。この初演を聴いた批評家でブラームスの友人でもあったエドゥアルト・ハンスリックは、第1交響曲、第2交響曲と比べても「芸術的に完璧な作品として心を打つ。」と絶賛している。一方、ワーグナー派で反ブラームスの急先鋒でもあったフーゴ・ヴォルフは、「まったく独創性というものが欠けたできそこないの作品である」とほとんど中傷に近い批評を寄せた。・・・
第3楽章<は、>・・・全曲でもよく知られる部分である。・・・
映画『さよならをもう一度』フランソワーズ・サガンの小説『ブラームスはお好き』を映画化したもので、主題曲として第3楽章 ポコ・アレグレットが編曲されて使用された。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC3%E7%95%AA_(%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9)
(注β)アンドレス・オロスコ=エストラーダ(1977年~)。「コロンビア[とオーストリアの二重国籍]の指揮者、ヴァイオリニスト。・・・メデジンに生まれる。ウィーン国立音楽大学において、・・・指揮を学ぶ。いくつかの歌劇場の指揮者、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者を経て、2014年から、Hr交響楽団の首席指揮者、ヒューストン交響楽団、ウィーン交響楽団の音楽監督を務める。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%B3%EF%BC%9D%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%80
https://en.wikipedia.org/wiki/Andr%C3%A9s_Orozco-Estrada ([]内)
<太田>
本日、新リモコンでセットトップボックス/TVの電源オンはできたものの、その後、あらゆるボタンが機能しなくなってしまい、同じ電池を使って旧リモコンで試したみたところ、当初、やはり、あらゆるボタンが機能せず、その後、旧リモコンはかなり復旧したけれど、当然、元々の不具合は解消しておらず、他方、新リモコンはたまーにしかボタンが機能しない、という状況が続いたので、J:COMのサポートに電話した結果、16日午後に係員を派遣する由。
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太田述正コラム#13241(2023.1.14)
<増田知子等『近代日本の『人事興信録』(人事興信所)の研究』を読む(その8)>
→非公開