太田述正コラム#1852(2007.7.6)
<新編・読者とのやりとり(続)>
(本篇は、事柄の性格上、即時公開します。)
新規申し込みの方が本日会費を納入されたので、会費納入済みの方は97名、納入意思を表明されてまだ納入されていない方が3名となりました。
更に、有料会員を募っています。
さて、以前(コラム#1848で)、どうしてこんなに有料読者が減ったのか、という私の問いかけに対する友人AとBの意見をご紹介しましたが、更に意見が寄せられました。
その議論は意外な方向に発展していったので、その分も合わせてご紹介します。若干アレンジさせていただきました(太田)
<友人C>
えー、問題提起の件、当方も色々考察してみたのですが、結局のところ、極めて限られた情報の中で考察したとしても、意味があるようには思われません。
そこで提案ですが、アンケート機能をレンタルしてきて、メール・マガジンまたはブログでアンケートを頻繁にとり,統計資料として生かしてみてはいかがでしょうか?
<友人B>
<一度意見をお送りしたBです。>
今気付きましたけど、有料読者が減ったのはカンパを募ってるからじゃないですか?カンパ代を有料読者として勘定すればとっくに100人突破してますよね。
<太田>
そう言えば、太田述正コラム#1797(2007.6.6)で、私は、
「継続講読を考えておられる有料読者の方々には、できるだけ早く7~12月分の会費納入をお願いするとともに、まことに心苦しいのですが、広くすべての読者の方々に、一口5,000円(何口でも結構)でカンパをお願いする次第です。・・なお、将来、資金的余裕が生じた暁には、カンパ分を有料講読会費に繰り入れさせていただきます。(現在有料会員でない方がカンパされた場合は、今すぐ12月まで有料会員扱いにさせていただきます。)」
と呼びかけたのでしたね。
つまり今回は、会費もカンパも、一口を同じ5,000円にして、どちらもカンパ目的で集金させていただいたと同時に、本来の会費目的でも集金させていただいた、というわけです。
このため、前期の有料読者で、1万円の「会費」(会費+カンパ)を出すことを躊躇した方で、有料講読の継続を断念した方がおられたことは想像に難くありません。
今にして思えば、「カンパは全くご随意ですので、お気楽に有料講読をご継続下さい」、とでも最初からお断りしておくべきでしたね。
このように私が、会費とカンパを截然と分けない形で呼びかけを行ったことはひとまずおくとして、実は、カンパとして集めたカネは、すべて、ただちに損害賠償金の支払いに充てるべきであり、そうしなければカンパを拠出した人への詐欺になる、と主張する読者が現れたのですが、貴殿はどう思われますか。
<友人B>
最近ネットで寄付を募ることに対する風当たりが強いんですよ。すぐに、これは詐欺だとか言い始める輩が多くて。
本来なら寄付した人と寄付された人の間のことなんだから、寄付もしてない外野がとやかく言う筋合いはないのですが、とにかくそういう困ったちゃんが多いということなのです。
子どもに海外で心臓の移植手術を受けさせるために寄付を募っていた夫婦がネットでこっぴどく叩かれたというのが最近あったのです。いわく、使途が不明瞭だとか、NHKの職員なんだから金はもってるはずだ、自分も金出せとか、余った金はどうなったとか。余計なお世話ですよ。しかし、こういう、とち狂った正義感を振りかざす人が増えているのは確かなことです。
<太田さんは、>
>いただいたカンパは41名58口(290,000円)になりました。
とかいう書き方以前してましたよね。<だから、こういう手合いから>文句<の>来ない・・防御方法<として、>「カンパは○月○日までに○○名の方から○○口、○○円を承りました。これに自己資金を加えて○月○日、金○○円を原告に送金しました。」という風なことを報告する方<がいいですよ>。たとえどんぶり勘定であっても。
<太田>
「いただいたカンパは41名58口(290,000円)になりました」は不正確で、「いただいた会費とカンパを私の方で適宜仕分け直した結果、カンパは41名58口(290,000円)と整理させていただきました。」と言うべきでした。
いずれにせよ、ご推奨の報告はさせていただく所存でもともとおりますが、「カンパと整理させていただいた290,000円を原告に送金すると生活経費が捻出できなくなり、(そうなると当然のことながらコラムの執筆もできなくなるので、)原告に減額ないし送金延期を申し入れたが交渉が決裂したので、現時点では送金しないことにしました。」という形の報告をさせていただくことも理論上はありうる、と申し上げておきましょう。
こんなことをすると、原告が損を承知で強制執行をかけてきてやぶ蛇かもしれませんがね。
<友人B>
それにしても、<太田さんに50万円の支払いを命じた>この判決(コラム#1593(第一審)、#1797(第二審))はめちゃくちゃですよね。
要するに誰かの著作を斜め読みして「この本に出てくるこいつは悪いやつだ」とか読書感想文書いてネットで発表すれば、慰謝料請求される可能性があるってことでしょ?
誰かの著作を論評するのにそれが真実であるかどうかなんていちいち調べないですよね。誤読したり早とちりしたりする可能性だって常にあるわけだし。
それでいて問題のコラムは野ざらしのままなんでしょ?
意味不明ですよ。
<太田>
今、問題の発端のコラム#195が野ざらしのまま(ただし、「副署長」と「署員」を創価学会員と書いた部分は私の誤読による誤り)で本当にいいんですね、と原告にダメ押しをしているところです。
原告の反応については、改めてご報告します。
新編・読者とのやりとり(続)
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