太田述正コラム#1668(2007.2.21)
<ガーディアンブログへの投稿(2度目)>(2007.9.20公開)
1 始めに
 前回、英ガーディアン紙のブログに投稿したのは、靖国問題についてでした(コラム#915、918~923)が、今回は、雅子妃についてのオーストラリア記者による本について(
http://blogs.guardian.co.uk/news/archives/2007/02/20/author_cashes_in_on_japanese_royalty.html
)です。
 今回、ガーディアンの投稿ポリシーが厳格になっているのにびっくりしました。
 前回は誰でもすぐ投稿ができたのに、今回は、まず登録しなければなりませんでしたし、その上いざ投稿しようとすると、その画面に、
We will remove posts that contain racist, sexist or offensive/threatening language, personal attacks on the writer or other posters, posts that exceed the maximum length, and posts that are off topic. Any poster who repeatedly contravenes the talk policy will be banned from posting on the website.
(=投稿中に、人種差別的、性差別的、あるいは攻撃的・脅迫的な言葉や<問題提起を行った>筆者や他の投稿子への個人攻撃が含まれているもの、上限の長さを超える投稿、もしくは話題とずれた投稿は削除されます。この方針にたびたび抵触する投稿子は当ウェブサイトへの投稿を禁じられます。)
という警告が記されている、という始末です。
 おかげで、投稿はどれも紳士的ではあるものの、やや面白みにかける観があります。
2 私の投稿内容
>I had long imagined that Masako having been the victim of merciless bullying was something that — outside Japanese government sources — fell in the area of common knowledge.
(cant2kant)
May be he is correct.
By the way, similar things were said of Michiko couple of years after she married Akihito, present Japanese Emperor.
I would like to offer another interpretation.
Remember that the reign of Akihito’s family goes back to the 4 th century, which means Japan has the longest uniterrupted dynasty in the world.
Of course they were lucky for certain. At the same time, we can imagine how smart and industrious successive Japanese royal household members have been.
I personally felt so when I had an occasion to talk with Akihito in 1976 when he was still the crown prince.
Masako as well as Michiko are commoners. So it is quite natural they feel great stress when they join the imperial household from outside.
(仮訳:他の投稿子同様、私も敬称を略していることをお断りしておく。)
>私はかねてより、雅子がひどいいじめの被害者となってきたことは、日本政府関係者を除けば、常識の部類に属すると思ってきました。(cant2kant)
 その通りかもしれません。
 ただ、美智子が現在の天皇である明仁と結婚して数年経った頃、同じようなことが言われたものです。
 私がもう一つの解釈を申し上げましょう。
 明仁の家による統治は4世紀に遡ります。つまり、日本は世界で、中断なく続いた最長の王家を頂いているのです。
 もちろん、彼らが運が良かったことは事実です。しかし、同時にわれわれは、歴代の天皇家の人々がいかに明敏で努力家であったかを想像することができるのです。
 私自身、1976年にまだ皇太子であった明仁と会話を交わす機会があり、そう感じたものです。
 雅子も美智子も庶民の出です。従って、彼女たちが外から皇室に入った時に強いストレスを感じるのは極めて自然なことなのです。
3 終わりに
 今回も日本政府関係者らしき人物はもとより、日本人らしい人物による投稿すら行われていないように見受けられます。
 そこで私は、今後とも、機会があれば、投稿することとしたいと思っています。