太田述正コラム#2159(2007.11.4)
<小沢辞任>
1 始めに
小沢民主党代表が辞任する意向を表明しました。
私は、一貫して小沢おろしを民主党議員達にこのコラムで呼びかけてきた(コラム#199、248、1884、1888、1899、2066、2124、2141、2146等)ので、快哉を叫んでいます。
次にやらなければならないのは、自民党の粉砕ですが、それがいよいよ現実性を帯びてきた、と思いたいところです。
2 どうして小沢辞任?
小沢さんよ。
民主党に政権担当能力がないだって?
よく言うよ。
政権担当能力どころか、自分の身を守る才覚すらなかったのはあんたの方だろ。
私は、以前(コラム#1991で)、「<日本の宗主国>米国は、エシュロンで小沢氏の電話やメールは全部盗聴していると考えるべきであり、不祥事の噂の絶えない小沢氏のことですから、その政治生命を米国が絶とうとしたらいつでも絶てる、くらいに考えておいた方がいいのであって、小沢氏が虎の尾を踏む愚をこのところ繰り返していることは私には到底理解できません。」とまで、あんたに警告を発してやったのに、給油反対の軌道修正を図るのが遅すぎたんだよ。
世上、自民党が山田洋行の話よりもっとすごいあんたの醜聞のネタを握ってあんたを脅迫したのではないかと取り沙汰されているけれど、自民党の恥部を誰よりも知悉している小沢に対し、そんなことで自民党が脅迫できるわけがない。共倒れになりかねないからだ。
私は、米国があんたの数々の超弩級醜聞を独自に調べ上げ、あんたを脅迫した可能性が大だと思っている。これに加えて山田洋行の話もあったということだろう。
これはたまらんと恐惶を来したあんたは自民党に泣きついて大連立話を持ちかけ、給油反対を取り下げる名分を得た上で、民主党代表の地位にとどまる、という一縷の可能性にかけた、と私はふんでいるんだ。
もちろんあんただって、大連立の話が民主党内で受け容れられる可能性が低いことは分かっていただろう。
受け容れられない場合は、民主党をこきおろして自分は代表の座をおりればよい、というわけだ。
どこまで行っても、小汚い野郎だ。
とっとと子分どもを率いて民主党を出て行け。
あんたこそ、とっくの昔に旧社会党とともに滅んでいるべき自民党をここまで延命させた第一級戦犯だ。
大功労者として自民党に名誉復党して、自民党とともに滅べ。
3 民主党に訴える
2を読まれて、私の口の悪さにショックを受けた読者の方もおられるでしょう。
しかし、私の小沢さんに対する怒りには根拠があります。
その根拠は、コラム#2160(非公開)に書いておきます。
それはさておき、民主党の(小沢一派ないし小沢亜流以外の)議員諸公に以下のことを訴えます。
一、小沢さんを、党を侮辱した廉で除名すること。
一緒に小沢一派ないし小沢亜流も離党するだろうが、それがむしろねらい目です。結果的に党は浄化されるでしょう。
二、後任には、鳩山さんか野田佳彦さんをあてること。
岡田さんは安全保障音痴(コラム#393)である上、そもそもリーダーの器ではない(コラム#836、837)。前原さんは安全保障に関心はあるがおかしな安全保障観を自衛官や米軍需産業からインプットされているのでかえってタチが悪い(コラム#1156、1158)。
三、給油継続賛成に切り替えた上で、党としての安全保障政策がない現状を政権を奪取するまでは続けること。
四、参院でも守屋喚問を行い、天下り問題や防衛省全体の腐敗・退廃問題に切り込んでいくこと。
4 終わりに
10月27日に民主党の原口議員(影の総務大臣でらしたのですねえ)に対し、「小沢、東と民主党も大変ですね。これじゃ民主党の方が自民党より先に壊滅しかねないじゃないですか」と語りかけた私の予言は、わずか一週間余でほぼ的中したと言ってよいでしょう。
世界情勢だけでなく、国内情勢でも私の分析はかなりのものだと思いませんか。(自画自賛をお許し下さい。)
それには理由があると私は前から思っています。
私が安全保障についてと、アングロサクソン、ひいては宗主国米国・・アングロサクソンの中ではできそこないだけど・・について、ちょっとばかし日本の一般の皆さんよりはよく知っているからです。
日本が抱える問題点の吹きだまりが、(本来安全保障を所管すべき)防衛省であり、案の定、防衛省がらみの話に小沢さんは個人的に足をすくわれただけでなく、民主党党首としては、給油という安全保障問題が致命傷になったことを考えてもみてください。
また、小沢さんに最終的な引導を渡したのは米国だと私が見ていることも既にご説明したところです。
だから、民主党の議員諸公、私を信じて、3で私が訴えたことを忠実に実行してくださいね。
そうすれば、民主党は必ず政権をとれるけれど、実行しなければ、自民党より先に本当に壊滅するかもよ。
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太田述正コラム#2160(2007.11.4)
<小沢辞任(続)>
→完全非公開。
小沢辞任
- 公開日:
「たかじん」拝見しました。今回も目から鱗のお話をありがとうございます。堪能しました。今回は挑発が少なかったので、わかりやすかったです。途中で小沢代表の辞任のニュースがテロップで流れ、太田さんの見識にまた驚きました。
今回、勝谷・志方・三宅さんのあたりが強かったのは意外でした。マスコミをうまく泳いでいる方々です。本質をついてやぶへびになるような話にはいらいらしたのかもしれません。勝谷さんは今回、煽るだけで内容のない田嶋陽子みたいな話しぶりでした。志方さんは、情報がアメリカからしか来ないと、うまくソ連脅威論の虚構をみとめていましたね。三宅さんは官僚の勉強会?に呼ばれすぎたのでしょうか。カンパ送ります。お疲れ様でした
小沢さんてばかですね。給油に反対したら米国は総攻撃するに決まってるじゃないですか。w国益にならないと感じたら、政治家の一人や二人つぶしますよ、もちろん。w
タカジンをどなたかYOUTUBEにアップしてくださる事を期待しております。
ニコニコに番組あがってますよ。
圧縮したものもどこかのアップローダに
あるらしいですが、そちらは知りません
アメリカを叩くには時期尚早でしたね。もっと日本が力をつけた後でなければ夢を語るのも難しい情勢だと思います。
この際民主党は小沢叩きを過剰なくらいにやったほうが得策ですね。
貴方はやはり…本物の天才ですか?
safu 様、
情報ありがとうございました!!今回の太田さんは清潔感溢れるエリート官僚というイメージでした。タカジンのレギュラーになってほしいです。たいへん流暢にしゃべってらした。光ってました。
「たかじん」見ました。1回目を見たときは、正直、人を見下した感じの話し方でいい印象を持ちませんでした。
しかし、2回目を見たときは愛嬌のある感じでしたし、現場を体験した人の意見でとても貴重な情報でした。また、ブログを拝見させていただきました(ちょっとだけですが)が、共感の持てる話でした。
今後も期待してますね。
たかじんさんの番組を観て、初めてブログ拝見させていただきました。
こんな面白いブログは観た事がありません(^・^)
今後も期待しております。
話し方は今のままでいいと思います。
内容がしっかりしていれば、話し方はひとつのセールスポイントになります。
内容がショボかったらダメですが、高度かつ的確な内容のことを主張し続けていれば
他の評論家との差別化になってよいと個人的には思います。
本質をついたことを話していても、まずは注目されなければならないのがツライ所です。
その本質を外さないということさえ疎かにならなければ、嫌な言い方ですが、
あの喋り方は「売り」になるはずです。
TV等で活躍するのであれば、それは「真っ当な戦術です」
こんにちは。本日平成20年1月11日の衆院本会議でのテロ特措法の採決で、小沢党首が欠席(棄権)しました。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-11X203.html
あれだけ反対していた小沢氏が棄権とは。
どうも太田さんが洞察されたように、小沢氏は巨大な力に追い詰められているような感じがします。
巨大な力とはもちろん唯一の超大国のことです。
大阪の川にゃ